癒し系獣医師の動物病院開業日誌

アニマルセラピー団体で活動している癒し系獣医師。農業団体職員から脱サラし、動物病院を開業しています!

第一歩

2012年12月31日 | 動物医療
動物病院への第一歩は、
私のような団体職員は、「職場を止めること」になります。
大学院を卒業後ズーッと今の職場にいたので、退職は初めて。
止めるのはまだ先ですが、人事の関係もあると考え上司には早めに意向を伝えておくことにしました。

その前に、友人との約束をキチンと契約書にするため、高校の同級生の司法書士にお願いして作成してもらいました。同級生なので最初から料金を取るつもりがなく、お酒をご馳走して終わりです。司法書士の契約書は結構高いはずです。これは感謝!
病院所有者の友人の同意をもらい、めでたく捺印してもらい契約成立。

さて、退職の意向を伝える段になりましたが、いつだ?
いろいろ、気を巡らし、「総会」の直後と決めて、事前に時間を頂伝えました。
上司は驚いていましたが、事情を話し今後の構想を聞いていただき、最後には「頑張れ!応援するから」との言葉が最高にうれしかったですね。

退職の意向はほんの第一歩です。
次は病院の準備ですが、その前に
「どんな、病院にして、どこまでやるのか?」を決めねばなりません。
まあ、病院の基本コンセプトですね。

診療技術はまだ「しろうと」に近いのですが、数年前から病院に週末病院に研修に行ったりしていましたから、後は退職後に集中的に研修するとして、特徴つまり診療スタイルをどうするかでどこまで研修するかが変わります。

そこで、浮かんだのが「東洋医学」です。

今年最後の更新です。
皆さんよいお年を!

開業日誌の起点(始まり)

2012年12月30日 | 動物医療
口蹄疫は起点であったかもしれない。
平成22年6月15日から10日間、宮崎県に国の命により派遣され牛の「殺処分」に従事しました。
獣医師として、殺処分はやはり辛いものがありました。
毎日、毎日麻酔、静脈注射、搬出、時に牛舎消毒の手伝い。

発生農場最後の殺処分農場に現場のサブリーダーとして居合わせたが、周りを囲む死屍累々の現場を目のあたりにして、これが産業動物に係る人間として変な言い方だが「花道」にしようと漠然と考えていた。

北海道に帰ってから、突然の「めまい」に襲われるなどやや体調も崩したが、その後は「淡々と業務をこなす」日々が続いた。
その過程で、どこからかは判然としないが「よし、方向転換しよう!」と考えた。

それから、週末に知人の動物病院に研修に行くようになった。
しかし、それは明確な目的がまだはっきりとしない、ふわふわした行動だった。
なんとなく、将来ちいさく動物病院ができればいいと考えていた程度の、小さな夢。

平成24年3月中旬、それは突然やってきた(大げさ?)
同級生の友人は札幌の中央区内で動物病院を開業しているのだが、私は「尿石症」持ちの犬を飼っているので定期的に処方食をそこで買い求めていた。
いつものように料金を払いに行き、雑談して帰ろうとすると・・・
「お前、以前動物病院をやりたいと言っていたがどうなの?」
「まあ、そりゃやりたいが、夢としてね」
「じゃ、ここでやれば?」
「はあ?」

つまり、こうだ。
彼は引退するので、そこをそのまま貸すという話である。
所謂、居ぬきの動物病院である。
本当!戸惑った!どうする?

さすがに即答できず、友人には少し考えさせてくれと、返事を留保して帰った。
1週間ほど悩んだ。
年齢、子供の教育費、妻の反応etc・・・
悩んだ末に、妻に決断を伝える(多分、反対だろう・・・)。

私:「今の仕事を止めて、動物病院を借りたいがどうか?云々・・・」
妻:「ウーン、いいんじゃないの?」
私:「へっ?」
妻:「やろうよ。これも縁だし」
私:「そうだね、そうするわ」

ということで、私の腹は決まりました。
しかし、貸してくれる友人がその動物病院を出るのは、8月か9月ということと、既に来年度の人事内示が発令されていたこともあり、12月末までは在職しようということに決めました。

まさに、通常あり得ない展開で私は動物病院を運営することになったのです。
この友人には感謝!です。
まあ、しかしそう簡単ではない。

退職の日

2012年12月29日 | 動物医療
退職するのも、やはりきれいに退職したいものです。
引継や不要な書類の廃棄(シュレッダー)とデータ(CDとkMO)のクラッシュとやることはいろいろあります。
名簿の類は必ずシュレッダーです。

机の中も当然きれいにして、文房具もお返しします。
身分証明書や健康保険証も返還せねばなりません。
引継書も作成して、引継者や立会者に手渡さなくてはなりません。

この仕事を止めるとき、書類をシュレッダーにかけるとさぞかし、「すかっと」するものと考えていましたが、全然そんな気になりませんでした。
何か「切り刻まれる」る感じで、いよいよ自分も「自営業者」になるのだという気持ちが湧いてきて、一面不安な気持ちにもなりました。

しかし、そんなことは言っていられません。
今はもうそんな気持ちは吹き飛ばし、「意気揚々」と進む気持ちになれました。
 
昨日、円満退社したのですが、最後のエレベータの前での挨拶緊張しました。
考えていたことが全て飛びました。
涙もろくなり、やや声も震えました。
退職の事例をもらうのですが、そのときのお礼の言葉も震えました。

最後は花束を頂いたり、お餞別をいただいたり、応援の色紙がうれしかったです。
帰りのタクシーの中で、「これで、もう行くしかない!」と腹を決めました。

明日から、しばらく退職に至るまでの行程を書かせていただきます。

本当にお世話になりました!

沖縄のパワースポットと新たな道へ

2012年12月28日 | Weblog
沖縄の話題は今日で最後。
最終日に、沖縄のパワースポットである、斎場御嶽(せーふぁーうたき)と言う琉球王朝時代に神事を行っていた南城市にある世界遺産にも登録されている場所に行きました。
いわば、琉球王朝の聖地であり、昔は王であっても簡単に出入りができなかった場所です。

ここには6つの神域(祭壇)がありすべてを見て廻りましたが、最後の神域に行って、帰ろうとしたとき、神事?が起こりました。
空から、蛇が降ってきたのです。
赤い、細長い蛇で赤い色をしていました。
「アカマタ」といわれる毒のない蛇だそうで、木の枝から落ちたのでしょう。
私の前に落ちてきました。
案内役の地元の方が枝でうまく救って、逃がしてあげましたが、この蛇は大変縁起がいいのだそうです。

来年の後である「巳」が降ってくる!正に神事です。
来年はいい年になりますよと言われました。


で、実は本日を持って私は29年間勤めた農業団体を退職いたしました。
今後は新たな道である、「動物病院を開設」すべく邁進します。

それで、ブログタイトルも「癒し系獣医師の動物病院開業日誌」と改め、明日から新たな気持ちでブログを更新いたしますので、より一層ご愛読ください。

沖縄小旅行2

2012年12月27日 | Weblog
2日目は、いろいろ行きましたが、メインは美ら海水族館でしたね。
オオジロザメの餌やりがダイナミックでした。
あんな大きな体で、餌は小さいもので驚きましたが。
それにしても、この施設は駐車場からの距離が異常に遠いですね。
オリオンビール工場の見学は、「試飲」が一人2杯もついていて、飲まない家族の分も飲んだので、かなり酔ってしましました

1日目は夕食がツアーでついていたのですが、この日はないので、「国際通り」にでて沖縄伝統料理をいただきました。国際通りはクリスマスイブということもあり、大変賑わっていました。なんていう店か忘れましたが。
「もずく」のてんぷらが美味でしたし、オリオンビールの生おいしかったです。喉ごしがすごくいいです。でも、沖縄で飲むからおいしいのかもしれません。

この日の天候も沖縄としては寒く、16度くらいまでしか上がりませんでした。
今年は寒いらしいです。

それにしても、沖縄の住居は頑丈にできていますね。
台風がありますからね。それと、紫外線が強いせいか、白い建物が圧倒的に多いです。
北海道とはぜんぜん違います。

沖縄もチヨット前までは、米軍基地に利用されていた場所が返還され、公共事業で整備されたおかげで、新都心部は近代的になったそうです。
バスで通りましたが、本当にそのとおりでした。

沖縄においては第二次大戦やその後の米軍基地は今でも大きな社会的な問題として、きってっも切れない関係であることが、肌で感じられました。
沖縄はいろいろな面で差別されてきた事実があり、いまでもその意識は強いようです。
北海道も沖縄戦では旭川市から中隊が派遣され大勢の人が沖縄で命を落としています。私の親戚も沖縄で戦死しています。
沖縄にとって、北海道は「同志」なのです。


なお、明日のブログからブログのタイトルを変えます。
その理由は・・・・・?

沖縄小旅行1

2012年12月26日 | Weblog
しばらく更新していませんでしたが、家族で駆け足でしたが「沖縄」に行ってました。
中々これから家族で旅行できないので、なんか変な時期に行きましたが、それぞれの家族の事情を考慮すると、「ここしかない!」と言うピンポイント旅行でした。

この時期としては沖縄は寒く?「16度以下に」なりました。
これはとても寒いのだそうです。
実際夕方になって、日が落ちるとコートがほしくなりました。
もちろん、沖縄の住宅、ホテルには暖房がありません。

初日は、当然首里城公園で見学です。
朝、8時の千歳空港出発で沖縄に着いたのはもう2時頃でしたから、首里城を見学したら終わりです。
風が強く寒く感じました。

私は沖縄は2回目でしたが、10年以上も前のことなので忘れていた部分もあり、楽しかったですよ。

実は、昨日の夜帰ってきたのですが天候の影響で1便欠航となり、羽田を飛んだのが午後9時頃で、家に着いたら12時頃でした。
で、今日は仕事!
きつかったですが、昨日帰らなかったら、しばらく帰れませんでしたね、この天候!

ホテルに預けた老犬は元気に今日帰ってきてほっと安心。
続きを明日からまた書きます。


老犬専用ホテル

2012年12月22日 | 動物一般
今日は、「忘年会」でした、何回か目の。
私は、酒は嫌いではありませんが、かといって積極的に飲む方でもありません。
でも、アルコールが入ると楽しくなる方ではあります。

最近の若い子は、がぶがぶと飲む子はいなくなりましたね。
大学でも昔は構内での飲酒は容認されていましたが、今は「厳禁」です。
まあ、そういう時代です。
構内で、深酔いして、リアカーで送り届けられるような時代ではありません。

飲み会が結構散発したせいか、今日は体が重くて体調が今ひとつ。
おまけに今期初転びで、下肋部を強打して痛いです。
ひびくらい入ったかもしれません。

明日から、一家で小旅行するのですが、そのため今日から家の老犬をホテルに預けました。
13歳なので、心配ですが、まあ大丈夫でしょう。

こういうときに、老犬が若い犬と一緒のスペースに入れられると厳しいのもがあります。
老犬には老犬用のホテルが必要だと思います。

・肢に優しく、滑りにくい床。
・広いスペースでストレスを軽減する。
・急病に対応できる獣医師の確保
・バリアフリー
・やさしい散歩
・排便、排尿介助ができるスタッフ(教育)

などが必要でしょう。

「老犬専門ホテル」!
できませんかねぇ。

年内の授業終了して

2012年12月21日 | 東洋医学
東京の東洋医学の専門学校も年内の授業も終わり、やや寂しい。
年明けは新たな気持ちで、授業に臨みます。

これまで、10月の入学式を入れて7回通いました。
受講生は院長か勤務医がほとんどで、私のような農業団体等に勤務する人は他にいません。
しかし周りの方はそんな事情は分かりませんので、「小動物臨床獣医師」として接してきます。

受講生の中の3、4割は鍼灸の経験者がいますので、質問も鋭く講師の方も大変だと思います。
これまで受けた講義は6回。1年生は全部で20回の講義がありますので、約1/3は終了したことになります。
まだまだ、基礎理論と実習が少しですが、もう少しで実践に移せるステージに届きそうです。

東洋医学の世界は、即席ではできないことも感じてきました。
正確な知識、診断と応用がものをいうオーダーメード医療です。

また、経穴は解剖学的知識だけでは特定できないのかとも思っています。
真の経穴が分かるまでまだ技量が足りません。

本を読んだだけでは完全には会得できないと思います。
わざわざ東京まで行くのもどうかと思いましたが、行く価値はありました。

動物を個と考えず、自然の中の一部と捉えて診断、治療することの意味を更に探求しようと思います。



ドッグラン

2012年12月20日 | 動物一般
写真は東京都立川市のドッグランです。
土曜の昼下がりでとても和んだ気持ちになりました。

市で運営している、登録制の無料のドッグランでとてもよく管理されています。
飼い主さんと犬が一緒に遊ぶ風景が楽しげで、飽きずに見ていました。
犬はまさに人間のパートナーだと感じました。

犬も本当に楽しげで、人生を共有している感じがしました。
犬は人間の家族というより「パートナー」と言う方がしっくりきます。

立川市は駅周辺は物凄い都会ですが、1kmも行かないところに自然が沢山あり、大変いいところですね。

北海道札幌の近郊にもドッグランはありますが、これほど整備されているところはないでしょう。
この方面にもっと力をいれてほしいものです。
このご時世厳しいかもしれませんが。

ノロウイルス

2012年12月20日 | Weblog
今日は、某所で忘年会ということで、体調もまだ思わしくなかったのですが、出かけてきました。
昨日はNPOの理事会も開催されていたのですが、体調を考慮して欠席させていただきました。

既に、師走も後半!そろそろ年賀状が気になります。
余り、時間を掛けずにザックリと作ろうかと・・・
まあ、年賀状を出す習慣もいつまで続くやら。家の子供たちは全く出していませんね。

これから、ちょっと家の中もイベントが続くので体調管理は万全にしたいと思います。
「ノロウイルス」による感染症が流行っているので嫌な感じです。

ノロは予防のためのワクチンもありませんから、手洗いで予防するのが第一です。
アルコール消毒だけでは防げません。

感染から発症までの潜伏期間は24~48時間で、食事が原因だったとしても、症状が出てくる直前の食事のせいではなく、前日もしくは前々日の食事が原因だったりするらしいです。

主な症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、発熱です。症状はいきなり起こることが多く、夜に床につくと突然お腹からこみ上げてくるような感触と吐き気を催し、我慢出来ずに繰り返し繰り返し吐いてしまいます。外来でも、夜中ずっとトイレにいて、10回以上吐いていましたという話をよく聞きます。無理に横になろうとしても気持ち悪くて横になれず、 吐き気が治まったと思ったら次にずっと水のような下痢が続くということもあり、さらに発熱を伴うこともあります。
ウイルスを溜め込んだ食材、よく言われるのはカキやアサリ、シジミなどの二枚貝などですがこれらを食べることや、ウイルスが表面に付着していたり、食器についていたりする食品を食べることで感染する場合があるようです。

飲食物によって感染した患者、あるいはさらにその患者から感染した患者のノロウイルスが大量に含まれるふん便や吐物から人の手などを介して二次感染した場合。具体的には嘔吐した子供の吐物の後片付けをしたり、不十分な手洗いのまま調理した食べ物を食べたりすることにより、感染します。 一般には飲食物からの感染よりも、人から人への感染のほうが数が多いといわれていて、先ほどは病院で大量の発症があったり、弁当からノロが検出された食品会社の例もあります。

手洗いのポイントは指の付け根や手首まで丁寧に洗うことらしいですが、なかなか実践できませんね。いや、やらなきゃいけないのですが。