癒し系獣医師の動物病院開業日誌

アニマルセラピー団体で活動している癒し系獣医師。農業団体職員から脱サラし、動物病院を開業しています!

ムンテラとインフォ-ムドコンセントの違い

2012年01月31日 | Weblog
写真のように、右臀部の腫瘍の摘出手術を受けた部分は大分毛が生えて、ほぼ隠れてきました。寒い日が続くのでよかった!
身内が手術を受けるので、ここ数週間「病院」で担当医師からの説明を受ける機会が多いのです。
説明のときには、ドアに「ムンテラ中」と表記されますが、ムンテラとインフォームドコンセントはどう違うのかふと分からなくなりました。

調べました。微妙に違うのですね。

ムンテラとは、医師が患者に病状や治療法などの説明を行うことを指します。ですからここで、治療法について同意するかあるいわ選択するとかいうことはないのです。

インフォームドコンセントとは、医師が患者に現在の病状や、これからとる治療方法の詳細な内容、治療にかかる費用などについて説明をし、その上で患者から同意を得ることを指します。この段階では、内容を理解した上で、選択された検査や治療を実施することに同意するかと言う段階になります。

つまり、患者は概して医療の知識が乏しい存在です。病状や治療法の説明を受けても、すぐに判断するのはなかなか難しいものがあります。
そのため、まずは医師から現状に対する説明を受け、理解し、その後患者側から医師に質問をするなどして現状に対する理解を深め、今後の方針を決めていく、ということが大変望ましい方法であると考えられているのです。

いや、どうりで同じような説明を2度聞かされ、最後に同意書にサインしたのかが、その理由がやっと理解できたのです。

ムンテラとインフォームドコンセントの違いにやっと気づいた次第です(恥)。

鉄の手袋

2012年01月30日 | Weblog
野良猫を扱う中で、凶暴な猫に引っ掻かれたり、齧られたりすることが多いものです。
専用の皮の手袋もありますが、鋭い歯や爪は貫通してしまうこともあります。
私も野良猫に指の真ん中を引っ掻かれて、正中神経を痛めて1ヶ月くらい指が痺れていたことがあります。
専用の皮の手袋は高いのですが、完全に防げません。
しかし、ヘックス アーマーという特殊な手袋は完全に防げるようです。

以下は、HPからです。

■特徴
・特殊生地を手全体から二の腕にかけて使用
・手の平は3層構造、手の甲は2層構造(ナックル部分に補強あり)
・漂白剤等で洗濯でき、清潔に使用できる
・耐突刺性に優れ、注射針、ガラスの破片、ワイヤーなど細く鋭利な物から手を守ります。

■適応職種
・医療関係を取り扱うクリーニング業
・医療関係廃棄物処理業
・廃棄物処理業
・下水処理業
・リサイクル仕分け業
・清掃業
・ホテル
・病院
・獣医(危険動物捕獲など)
・警察関係

と物凄く狭い専門分野で使われているようです。
値段も約4万円と高いですが、これで完全に防げるならいいですね。
こんど買おうかなぁ・・・・・でも4万円はさすがに。


サポートとしての東洋医学

2012年01月29日 | 動物医療
朝6時頃犬と散歩にでましたが、「暖かく」感じました。
でも、帰って気温を見たらマイナス5度でした。
人間、慣れとは恐ろしいものです。

写真のうどんは札幌西区山の手の「寺屋」という手打ちうどんのお店のものです。
鍋焼きうどんですが、とても美味しいうどんでした。
お客さんも多く気になっていたのですが、晴れて昨日行ってきました。
1時半頃でしたがまだ混んでいました。
駐車場も裏の方の違うビルのところにあるのですが、すぐに埋まってしまいます。

こしがあって、つるつるして、だしも美味しいです。
おでんとかおいなりさんも売ってまして、とてもお勧めですね。




西洋医学的がん治療に限界があるため、民間療法に救いを求めたくなりますし、僕もそういう気持ちになることもありました。
しかし、十分冷静に考えて主治医の意見も聞いて、冷静に対処することです。
ときに、変な民間療法もあり、痛い目にあうこともありますし、かえって症状を悪化させてしまうこともあります。

東洋医学の役割は・・・・・
がん細胞を直接攻撃する西洋医学的な治療法(手術・化学療法・放射線)も必要ですが、免疫などの抵抗力、体力、精神力などを効果的に引き出す中医学(東洋医学)のサポートも大事な役割だと思います。

特に、術後のがんの痛みの抑制や手術後の体調管理、化学療法や放射線による副作用の軽減、再発しないための体調管理には専門家の指示の元トライすることは有用ではないでしょうか。

がんとの戦いに疲れている身体を負担をかけないように丁寧に、やさしくケアすることは心理的なケアにもつながるものです。
患者さんの体質・環境・病情・生活、こころに合わせたセラピーはこれからもっと注目されていいものだと考えているのですが・・・

寒さとウイルス

2012年01月28日 | 動物医療
インフルエンザが流行ってきていますね。発熱と頭痛、のどの痛み、関節痛と通常の風邪より症状が辛く、高熱が続くのが特徴なんでしょうか。解熱しても3日程度は他の人に感染させてしまうので、感染、発症したら学校や仕事は休むことになるでしょう。
老齢者や一部の子供を除き、解熱させないで、対症療法が中心になります。解熱させるとかえって、脳症のリスクが高くなるそうです。まあ、高熱はウイルスとの戦いと証と思うことです。

なんで、冬にインフルエンザが多いかというと、ウイルスにとって都合のいい時期なんですね。
風邪やインフルエンザのウイルスは、乾燥、低温、低紫外線が好きなんです。
そんな環境=晩秋から冬になると、ウイルスは活性を増して私たちに感染するようになります。私たちの細胞の中で増殖したウイルスは、人から人に感染し、どんどん増えて行きます。それで、冬に風邪が流行しやすいのです。

それと、冷たい空気の時は,鼻,のど,気管の粘膜の血管が収縮し,繊毛の動きが鈍くなります.故,繊毛による,ごみ,チリ,ウイルスを運び出してくれなくなります.
繊毛付近の水分が無くなる,体の抵抗力が劣った時にウイルスに感染し易くなる訳です.

その条件も重なって、風邪やインフルエンザウイルスが活動しやすいのです。
家の中を暖かくして加湿器を使うと、先に書いた理由でウイルスは居心地が悪くなります。乾燥を防ぐことです。

感染源のウイルスや細菌がいなければ,寒くてもかぜを引かないハズです.
それと、普段から,栄養をしっかり採り,のどを保温しておく事が大事なのですね。



癌治療と東洋医学

2012年01月27日 | Weblog
「寒い!」が挨拶になっています。
 明日は雪のようです・・・・

東洋医学で「癌」がどういう証で捉えるのかは不明ですが、かなり以前から癌治療の補助として、病院でも鍼灸や漢方を中心に取り入れられています。

 東洋医学的ながん治療の基本的考えは、体にがんがあってもまずがんという病人にならないことです。がんと仲良く共存し、がんの発育スピードを遅くして、できれば発育を止められればということになります。消失はしないでしょう。

 癌の外科的切除以外の治療、つまり「抗がん剤」の効く癌は、白血病とか、睾丸腫瘍などとのことです。

 抗がん剤で治まあまあ効果があるがんは、乳がん、卵巣がん、多発性骨髄腫、小細胞肺がんなどだそうですが、これらのがんを抗がん剤単独で治すことは難しいようです。

 症状の緩和は期待できるが延命に多少なりとも効果があるのは、胃がん、大腸がん、食道がん、子宮頚がん、膀胱がん、前立腺がんなどとのこと。

 脳腫瘍、腎がん、膵がん、肝がん、甲状腺がんなどは厳しいらしいですね。

 抗がん剤でのがん治療は限界が見えてきているため、新しい抗がん剤治療とがんとの共存を目指す東洋医学的治療や代替療法が注目されるのです。

抗がん剤は癌の完全消失を目指していますが、中々そこに到達するのは難しいようです。東洋的価値観で癌と「共生」することも選択の一つです。できてしまったがんは仕方がないので可能な限り大きくならないように、転移しないように、抗がん剤を使用しがんと仲良く共存する東洋医学的治療もこれからもっと進歩してほしいものです。

新しい考え方として癌が小さくなったからといって生存期間が伸びわけではなく、それより癌の増殖を抑えていく、すなわち「がんと共存」し、QOL(生活の質)を保つという考えも必要です。人間はいつか死にますから、永遠の命を約束するのでなく、納得のいく生活の質を確保することは重要でしょう。

 癌細胞に限らず、一般に細胞が死んでいくには壊死とアポトーシスいう大きく二つの過程があります。がん治療もこの二つによって区分できます。前者型はがん細胞を殺す治療、後者型は自然に死なせる治療といえます。アポトーシスを利用したものが東洋的治療法といわれています。

  癌は血管新生し、その血管も利用し栄養や酸素を取り込み浸潤したり転移したりします。血管新生を抑えられれば、癌は栄養失調になり増殖が止まり、自然と死滅していきます。アポトーシス的が東洋医学的治療です。

もう一つは、自己治癒力を高める方法です。自己治癒力を高める代表的生薬は、朝鮮ニンジンや霊芝、マイタケ、アガリクスなどのキノコ類です。キノコ類にはβ‐グルカンというタンパク多糖体やゲルマニウムが多量に含まれていますが、β‐グルカンやゲルマニウムは体内のインターフェロンを増加させ、その結果がんを直接攻撃すると考えられているNK細胞が増え、がんを死滅させます。それで、これらの成分を直接抽出して投与する治療も試みられましたが、それだけではどうなのか?

漢方薬では補中益気湯や十全大補湯が代表的薬剤だそうですが、自然の成分で治療する方がより効果があるように思えますよね。

自然にできた、不自然な細胞「癌」は、古代の時代にもあったのでしょうが、現在になり増えたのは、やはり環境と食生活、精神生活が影響していることは容易に想像できますが・・・・・


医師の数

2012年01月26日 | Weblog
さむい  寒い  さぶい!
とにかく、しばれる!
家のワンコは一日中ぬくぬくしているので、外に出ると雪で体を冷やしてます!

医師の数関係ですが・・・・・
医師の数は、総数もあわせほとんどの科の医師数が増加しているのですが、
一方で差にあるように、各地域まんべんなく増加しているわけではなく、片寄りが生じた上での増加であるそうです。「医師密度指数」、東京と茨城では4.56倍もの差があるそうです。
外科と産婦人科のみが減少を続けているのが分かる。特に2002年以降の減り方が著しく、両者ともこの10年で10%くらい減り続けています。
一方で「精神科」「泌尿器科」「皮膚科」などは顕著に増えています。「内科」は多すぎて最近では伸びが鈍化しているようです。「小児科」も増えてはいますが、緩い。
医学部に入る学生の意識の変化が現れていますね。

精神科はニーズに応える形で増加、小児科は少子化傾向にあるもやや増加など、ほとんどの科で増加している、のだが。それだけに外科と産婦人科の減り具合が目立つのです。
産婦人科の減りが大きい県は
岩手県  26.2%   青森県  24.6%  香川県 24.3% 高知県 23.7% 山口県 22.3%
という具合です。こんなに減ったら、深刻ですね!




外科医の数

2012年01月25日 | Weblog
非常に厳しい寒さです。
最近では「ももひき」必須です。

外科医数の都道府県別ランキングがありました。


順位 都道府県 外科医師数 人口10万あたり
1 長崎県    438人 29.62人
2 徳島県    233人  28.77人
3 広島県    813人  28.26人
4 福岡県    1,387人  27.47人
5 愛媛県    398人  27.12人
6 高知県    215人  27.00人
7 京都府    713人  26.93人
8 岡山県    518人  26.47人
9 鳥取県    158人  26.03人
10 山口県    383人  25.66人

21 東京都    2,811人  22.35人


28 北海道   1,130人  20.08人



47 埼玉県    896人  12.70人
全国  26,075人  20.41人

10万人あたり外科医師数ランキングを見ると完全な西高東低となっていますね。
もともと医師が西日本に偏在してるため、それを反映したものだそうです。
特に四国、中国、北部九州など瀬戸内海沿岸で密度が高いのはなぜ?

東京が意外と密度が低く、埼玉が最下位。

よく分かりません。



上腹部系外科

2012年01月24日 | Weblog
帰る頃になって、メチャクチャ寒い!
東京も寒いらしいですが、北海道の寒さは半端じゃない。
プラス気温がほしい。

外科の中でも上腹部系の手術は難しいと思います。
まあ、故あって少し調べてみたのですが。
主に胃・肝・胆・膵の悪性疾患に対する外科的治療を行う外科を上腹部外科ということがあります。
特に、膵臓、胆管、肝臓系の手術は様々な管や血管、それと臓器の位置関係から手術としては難易度が高いものです。

すい臓がんの手術となると、十二指腸、胆管、胆嚢、膵臓の一部、胃とメスを入れることになり、これを再建するのですから大変でしょう。胆管などは直径が1mmくらいしかなく、これを腸管に繋ぎなおすのですから、縫合が半端なく難しく、縫合不全でも起こすとたちまち、腹腔のなかが癒着しますからね。

外科で派手といったら御幣がありますが、脳外科や心臓外科が華やかな感じがしますが、この膵臓、胆管系の外科も最近では手術体系も確立されてきて、注目されてきているようです。病気そのものも増えて来ているのでしょう。
大鐘稔彦原作の「メスよ輝け!」の主人公もこの上腹部系の外科医です。
以前にも紹介したコミックですが、面白いですよ。
小説版もあり、両方読破しました。
映画のCDがレンタルされていたので借りてきました。


ペットの病気ランキング

2012年01月23日 | 動物医療
夜になり急速に寒くなってきました。
今週はまた、雪の週になりそうです。

ある、ペット保険のデータを見ていましたら、
ペットの治療で罹りやすい病気は

第1位  外耳炎  24.9%   治療費平均3700~16000円

第2位  皮膚炎  17.2%        4000~30000円

第3位  腸炎   13.5%        1700~23000円

だそうです。
いや、牛と大分違いますね。

ペットの手術を伴う病気は

第1位 骨折    43%     治療費平均19000~420000円

第2位 異物誤嚥  22%           6500~272000円

第3位 膝蓋骨脱臼 16%           6500~252000円


幅がありますね。どこまで、治療するかで大分違います。


てことで、保険は如何というお話になるのですが・・・・・・保障の程度や年齢にもよりますが、大きい犬なら年間6万円以上にはなります。

新年会

2012年01月22日 | Weblog
昨日は、ボランティアドッグの会の新年会でした。
沢山の方が参加して、自己紹介やゲームで盛り上がりました。
セラピー活動以外での「親睦」は大切ですね。
情報交換にもなります。

そんで、今日は町内会の新年会を日中ですが行い、これまた結構沢山の方が来てくれました。年々高齢化していくのですが、まだ皆さん元気です。
町内会も同様で、「親睦」が町内の安泰を促進してくれるのです。
毎年、景品付きのビンゴゲームとかカラオケでも盛り上がるのですが、今日は同じ階で「法事」をしていましたので、控えさせていただきました。お経の中で「カラオケ」はねぇ・・・・・


今日はかなり暖かく、プラスの気温になり、ちょっとだけ春の気分がかすりました。