癒し系獣医師の動物病院開業日誌

アニマルセラピー団体で活動している癒し系獣医師。農業団体職員から脱サラし、動物病院を開業しています!

認知症の方との会話

2007年07月31日 | アニマルセラピー
ついてない!
いや、昨日コンクールのチケットを購入に行ったら休みだったので。今日行きましたら、窓口は5時半まででした。僕が行ったのは5時45分
いやしかし、すぐ近くのヤマハ楽器で取り扱っているので、そこに行きました。
しかし、今日は定休日!
下調べをしないと、皆さんこういうことになります。

認知症の方の記憶障害のことを本で読んでいると、普段活動で会話することで思い当たることが沢山あります。
僕はよく、会話の出だしに「昔、犬を飼っていたことがありますか?」と話しかけることがあります。これで結構会話が成立するのです。これは昔のことは記憶があり安心して会話できるからですね。
また、「あなたのお父さん元気ですか?」と話しかけられることがあります。僕はいつも「お陰様で元気です」と応えると大変嬉しそうに「よかったね!」とこれまた会話が弾みます。認知症の人にとって、人物が身内か他人か見分けがつかないので、とりあえず「知人」としてとりくつろい(本人はそのようなつもりはないのですが)、相手がそれに反応してくれたので「安心」したのでしょう。
また、活動の最初の頃は大変怒っていて近寄れなかったのに、ひたすら笑顔で接していたら、帰り際には笑顔で見送ってきれたります。これは、混乱の中で自分の行動が批判されないからです。認知症の方は非常に気持ち的に敏感なのでしょう。

最近思うことは、会話で盛り上がることもいいのでしょうが、言葉数少なくコミュケーションが取れるようになればよりベストではないかと思います。情報が多すぎるのも、認知症の方にとってはかなりのストレスになるはずだと思うからです。

こんな風に考えると接し方にはまだまだ工夫が必要です。

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アニマルセラピーの効果を考える

2007年07月30日 | アニマルセラピー
写真はコンサートホール「キタラ」です。
8月に吹奏楽コンクールの札幌地区予選の入場券を買いにわざわざいったのですが、そうか!今日は月曜日、休みの日だと気づいたとき、すでに入り口にいたのでした
まあ、そんなこともあるさ。平日の静かな夕方、美しい公園を散歩したと思えばいいのです。キタラは中島公園という札幌都心部の公演の中にありますが、池があったりして大変きれいでいい場所にあるんです。音響も世界の指揮者が絶賛していますから、こんなとこで吹奏楽コンクールの予選ができるとはすばらしいことです。

認知症になるとなぜ、病気でない人にとって「不可解な行動」になるのかについての本を読んでいます。今まで大体分かっていたつもりですがまだ不十分でした。
認知症の方は記憶障害でもすぐ前に起きたことを忘れるので、丁度TVを見ていて音声と画像がとぎれて再開したとき分からなくなってしまっているのに似ているそうです。
そういえば、普段訪問活動していて、ほとんど通常の会話ができる人がいますが、その内容はほとんど決まって「昔のこと」が中心です。昔の記憶はよく憶えているので、昔のことを話題にすると会話が成立する方がいます。
もっとも重度になると、自分自身のことや日常行うことも理解できなくなると会話が成立しなくなりますが。
ともかくも、直前の記憶が途切れることは大変不安であり、精神的にも追い込まれ、体験した事実でさえ分からなくことは想像を絶するストレスでしょう。

そのような方に対して、アニマルセラピーは如何に効果があるのか?
それは僕にもよく分かっていないのですが、犬は関わる人間に対して人間のようにその人間の人格を否定したりプライドを傷つけたりはしません。適性のある犬なら友情を示したり愛情を求めたりします。
これは認知症の方にとっていわば「安心」して接することのできる「動物」になるのです。苛立ちも薄らぎましょう。
このような観点からアニマルセラピーの効果を考えることができるのではないでしょうか?

まだまだ、認知症を理解すればさらにアニマルセラピーの効果を高める方策があるように思えています。

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適性検査研修の終了

2007年07月29日 | アニマルセラピー
今日は選挙ですね。
夜の番組も軒並み選挙番組です。
町内の方も顔をあわせると「もう、行った?」の挨拶。今回は関心が高いのではないでしょうか。
僕自身はさして関心が高いわけではありませんが、選挙を棄権したことは一度もなかったと思います。つまり、関心はあまりないが、義務は果たさないと具合が悪いタイプですね。かつ、政治家に何か期待もしていない。典型的ノンポリでしょう。
今の市民は僕見たい方は結構いるのでしょうかね。
昔は、高校くらいまでは結構関心がありましたね。高校の授業の影響でしょうか。僕のクラスメートではまだヘルメットをロッカーに隠して持ってた奴がいました。
学生運動の残党だったのかなあ。

でも、とにかく選挙権は行使しよう。


昨日で適性検査研修はすべて終了しました。6時から9時頃までかかりましたが、一応終了です。
実地の研修もしましたが、正直まだ経験の不足感は否めません。検査の変更が機関決定したら、試験の半月くらい前に今一度練習をしないとためかな・・・
やはり、一番難しいのは如何に判定するかについて個人差があまり大きくならないような目ならしが大変ですね。これらはとにかく経験を積むしかないように思います。

まあ、しかし方向性だけは見えてきたので何とか前に進めることです。
最初のころは正直、進め方も分かりませんでしたが、何とかなるもんです。
僕はただお手伝いしただけでしたが、チームで取り組むことで方向付けができまっした。

本試験は9月下旬、2ヶ月先で余裕はないですが、間に合わせなくてはなりません。
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新しいことは大変です

2007年07月28日 | Weblog
久々の雨です。しかも大雨で、夜中に屋根を叩くような雨でした。
これでひと段落ですかね。

昨晩は札幌豊平川の花火大会でした。
職場の行事があり、ホテルの12階で宴会でしたが、丁度テレビ塔の陰で花火が完全には見えない状態で、少しがっかりでした。
近くで見ればいいのでしょうが、最近は子供もついてこないで友達と行くので、しっかり行かなくなりました。帰りも混んで地下鉄に乗るのも大変なんで、おっくうでもありますね。
ということで、昨日は更新をできませんでした(ビールで結構酔いましたので・・・)。

今日はセラピー犬検査員研修の最終回です。夜に開催です。
これまで5回開催してますので、今日で6回目です。2ヶ月間で6回ですから結構な頻度です。これまでの内容はビデオに撮影してますが、結構な本数になりました。
すでに実際の検査場面を想定して研修してますが、まだ練習が必要でしょう。
一度構築した検査の仕組みを変えることは想像以上にエネルギーを必要とするということを身を持って感じています。
募集の方法、実施の方法等々いくつも変更したり、見直す必要があります。
ただ検査方法を考えればいいのではなく、機関決定や周知にも配意が必要です。

これから9月下旬の実際の検査までまだ間長い道のりのような気がしています。
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寄港地

2007年07月26日 | 吹奏楽
雨がほしいです。
写真のとおり公園の芝も茶色です。
週末は雨らしいですが。

今日の夜、ある番組で「心霊写真特集」を放送していましたね。
怖いけど大好きです。
実際僕はこれまで何度も心霊体験があります。若いときほどありました。
今日の放送で驚いたことがありました。病室で「手」の心霊写真がありましたが、ぼくはこれと殆ど同じものを「生」で見たことを思い出しました。

高校の修学旅行の客室で友達と2人で見て、二人とも気を失ったことがあります。
放送ででたように、白っぽいのです。サイズはあんなに大きくはありませんでしたが、友達の頭に浮かんでました。白く・・・
僕は友達に異変を知らせると友達も上を見て、それを見たのだと思います。
気がついたら、二人とも廊下に倒れていて、先生に怒鳴られる声で気がついたのです。いくら説明しても信じるはずもありません。しかし、友と確かに二人でいたのです。旅館の人にいいましたが、妙な笑いを浮かべて否定しました。僕らは怖くて部屋の端で(他にも4名くらい同室の同級生がいましたが)、一晩中寝れませんでした。
こんな嘘のような事例に沢山遭遇しています。機会があればまた、書きますか・・・

さて、
「寄港地」はフランスのジャン・イベールが1922年に作曲した交響曲です。
海軍にいたイベールは各地を船で回り、その航海の思いを曲にしたのだと思います。僕はこの曲を吹奏楽で聞くのが大好きです。なんとなく、エキゾチックな印象が好きです。
しかし、なかなかの難曲で吹奏楽で演奏するのは相当大変だと思います。

その曲を、娘が所属していた中学の吹奏楽部がコンクールの曲に選んだのです。
中学生には無謀ともいえる挑戦ではないでしょうか。しかもそれほどレベルの高くない状態ですからなおさらです。
僕は未だにこの中学の吹奏楽部の後援会に所属してるのでかかわりは多少あるのですが、会長とは親しいので、様子を聞くとこれが今風にいうと「やばい」ことになってきたそうです。つまり、うまく演奏しているというのです。
ある二人の音楽関係の先生に指導をお願いしたら急速に上達したらしいのです。
今の3年生が非常にやる気があり、相当練習も多くこなしていたようですが、あるきっかけが、つまり他の先生の指導を基点に一気に開花したのかもしれません。

非常に難しい和音部分、オーボエの独奏、金管の力とそれに負けない木管の音、最後のエンディング、どれをどっても中学生には大変難しいはずなのですが・・・

コンクールが楽しみです。キタラで奇跡が起きるか?

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ペットの防災

2007年07月25日 | 動物一般
今日は「真夏日」でしたね。こんな日はソフトクリームでも食べたい。
ソフトといえばソフトボール。
道内に高校女子のチーム結構あるのですが、高校男子はほとんどありません。
道内唯一旭川の私立R高校には男子ソフトボールチームがあるそうです。
しかも、全国大会もあるので、毎年全道代表で出場していることになります。
これは面白い。子供の高校に同好会でも作れば、全国大会には1回勝てば出場できることにならないか?なんて、下らんことを考えてます。
僕も高校時代、球技大会のソフトボールで優勝したことがありましたね。ピッチャーでしたが、完全に打たせて捕るタイプでした。守りが鉄壁でしたし、僕はコントロールだけはよかったのです。思う方向に打たせることができましたね。
ソフトボールはかつてレジャースポーツの代表的存在でしたが、最近は競技人口が減ったようです。10年くらい前では札幌の高校でも数校チームがあったようですが、廃部になったようです。
復活しないかな。

先の中越地震でペットの避難について報道されていましたね。
阪神大震災でもクローズアップされましたが、大切な問題になりつつあります。
家族同様に考えていますから、専門の避難所がほしいところです。
また、最近はペット用の防災グッズが売れているようです。中身的には、簡易ベット、浄水器、ブランケット、応急処置薬、フード、どんなに動き回っても取れないように考えられたネームホルダー等で価格は28000円程度です。結構値段ですね。個体識別にはICチップも必要かもしれませんね。

まあ、家は人間用の防災グッズからそろえなければ・・・

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犬の精神科?

2007年07月24日 | 動物医療
今日も夏らしい日でした。
雨はここ1週間は望めません。北海道の場合、冬の雪があるのでダムの渇水ということは余り考えられませんが、農業には影響がありますね。
家の芝生も干からびてきました。何とか散水して凌いでますが、地面はカチカチです。家の犬が走り回ると土ぼこりが立つ始末です。走るとパカパカ音がするし。馬みたいです。

家の子(男子高校生)が急にソフトボールに懲りだして、毎日バットとグローブもって遅くまで帰ってきません。
まあ、僕もバカなもんで、ソフトボール用にグローブ買ってやったりしてますけど。友達とソフトボール同好会でも作るかなんて話してます。
しかし、ソフトボールと言えば女子です。現実男子ソフトボール部は札幌の高校には存在しません。しかし、一昔前はいくつかの高校にあったようです。で・・・
うーんこの話はまたにしよう。結構僕も凝るんです。

先に犬の問題行動に関することを書いたことがありますが、動物の世界でも「精神科」なんかができるのでしょうか。
ストレス等によるうつ症状や不安などが犬に症状として現れるのかは勉強不足でわかりませんが、人間の医学では薬物とカウンセリングを中心にした治療はかなり進歩したようです。軽いものは別として、「うつ」や「強い不安症」「パニック障害」等はりっぱな病気で進行すると「気の持ちよう」では治らないことが分かってきたようです。偏見は禁物です。
医学生理学的には「神経伝達物質」が不足することで起こっているようです。
それらは「セロトニン」や「GABA]といわれる神経伝達物質です。
セロトニンが不足すると精神活動を司る大脳辺縁系の働きがにぶくなったり、GABAが不足するとノルドアドレナリンの活動が過剰になり不安症状が強くでるのだそうです。
今はセロトニンの不足による抑うつ感の軽減にSSRIというセロトニンの再取り込み口を塞ぐことで遊離セロトニンの量を増やすことで症状を改善したり、GABAの活性不足にはベンゾジゼアピンの投与でGABAの活性な代替を行うことで不安症状の改善ができるようになってきました。昔は治療が困難な病気も時間はかかりますが徐々に治るようになってきたそうです。

これらの薬物を犬にも応用する例もあるのかもしれませんし、実際あるようですが、診断が難しいのではないかと思います。想像ですが。幸いこれらの薬剤の依存性は低いと言われていますが、もっと慎重に投与すべきではないでしょうか。
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新適性検査の実地検証

2007年07月23日 | アニマルセラピー
今日は暑かったですね。やっと7月らしくなりました。オホーツクの一部では30度を越したようです。
それにしても、雨が降らない。家の芝生も茶色になってきました。当分降らないようです。朝、水を撒きますがとても追いつきません。

写真は小樽のグループホームの活動に行く途中必ず通るのですが、横に線路の跡があるのが分かりますか。これは、日本で初の鉄道営業した「手宮線」の跡なのです。1880年に開業したそうですが、当時小樽は石炭や海産物の流通で商業の中心でしたから、早くに鉄道が敷かれたようです。
1985年に廃線になりましたが、いまでも、線路の大半が残っているのでもったいないなあといつも思って通ってます。事実路面電車でも走らせようかという案もあるそうです。観光にもいいのではないかと思いますがね。

土曜日に実際のわんちゃんを使って新試験の内容をチェックしましたが、実際行うと想定していなかったことが分かったり、新たな視点も出て非常に参考になりました。大型犬と小型犬での反応も違いますし、想定してなかった反応がでたり、実際やってみないとわからないものだとつくづく感じました。
ちなみに、家の犬(コーギー)は駄目な犬のモデル犬として参加し、見事に期待に応えてくれました。
喜んでいいのか、悲しんでしいのか・・・

来週も研修です。

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小樽グループホームでの活動

2007年07月22日 | アニマルセラピー
「夏のセタナ」奥尻行きのフェリー乗り場に貼ってあったポスターです。
言うまでもなく「冬のソナタ」のもじりです。響きがにてますものね。

昨日は何か一日忙しく更新できませんでした。
日中は小樽のグループホームに活動に行き、夜は適性検査の検討会でした。
適性検査の検討会は今回、実際に犬を使ってひととおり実地に実施してみました。その中で検討事項も見つかったので有意義でしたね。

以下に小樽でのグループホーム活動を終えて、ミーティングで出た内容を紹介します。
今回は参加犬6頭、参加者12名でした。

・初めての参加でしたが、楽しく雰囲気がよく活動しやすい。
・癒す側だが、癒された。
・初めて参加された方と会話のキャッチボールができた。
・いつも犬にマッサージしてくれる方の喜びの顔を見ると幸せを感じる。
・ここの入所者の方は反応がよい。会話ができる。
・ここはリラックスして活動できる。できるだけ犬を多く参加させたい。
・普段は個室にこもっている入所者さんが、犬のセラピーのときだけは自分からでてくる。しかも、犬を出迎えた。これは画期的な効果です(施設側)。
・いつも犬のマッサージしてくれる方は殆ど会話しないが、犬の活動の場では少し会話する。
・同じ法人グループだが、特別養護老人施設でも活動を希望している。この施設の参加犬が6頭以上になってきていることから、振り分けして活動が可能か試験訪問を考えたい。

僕も初めて知ったのですが、いつも参加している入所者のお一人は職員の方が連れてきていたそうですが、今回は自分から犬を出迎えたのす。それで大変喜んでいました。この施設での活動も11回目ですがまだまだ新しい発見と効果があるようです。
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奥尻島に行きました。

2007年07月20日 | Weblog
奥尻島に仕事で行きました。
天気が心配でしたが、曇りで波もたかくなく順調なフェリーぬ旅でした。

和牛が放牧されている、牧場にあることを現地で確認して、折り返し便でかえるフェリーでこれを書いてます。

ここ奥尻では肉牛が三百頭くらいいて、広大な牧場があります。和牛が中心です。乳牛も最近まで一戸あったのですが、廃業したそうです。

島には獣医師が一人だけいて、休みなしで診療していて、島で知らない人はいないようです。
牛、馬、犬、猫何でも診ます。
島には狐はおらず、たぬきがいます。島を移動している時に僕も見ました。こちらではムジナと呼ぶそうです。

今日は観光の人はすくなかったですがこれからは賑わうのでしょう。

今度は観光で来たいです。
意外と飲食店も多いですよ!
自衛隊の通信基地があり、数学百人の人がいるそうですろ。
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