癒し系獣医師の動物病院開業日誌

アニマルセラピー団体で活動している癒し系獣医師。農業団体職員から脱サラし、動物病院を開業しています!

膝蓋骨脱臼整復

2010年10月31日 | 動物医療
実家のポメラニアンを診に行ったら今のところ再発もなく、普通に歩いてました。
整復されて今のところ膝蓋が定位置に戻っています。
左は僕が探して入れたのですが、左の方がまだグレード的には軽かったこともあり、全く普通で、右は重症でしたが知人の先生に整復してもらいましたところ、多少痛がるものの歩行可能になりました。
「コキッ」といって入ると気持ちがよかったですよ。

昨日は歩行が困難で肢が内転していましたが、戻りました。
イヤー、やってみるもんですね。母も大喜びです。
あとは再発しないよう、無理な歩行をさせないことです。
特に、ポメラニアンにありがちな「回転運動」に注意です。あれが一番よくないのです。

気になって膝蓋骨脱臼についてはいろいろ調べたのですが、昨日までの様子であればグレードも結構高く、やや悲観的でしたが、今日で希望がもてそうです。

骨を支える靭帯がどの程度伸びたかにもよるのでしょうが、比較的早く整復したのが奏功すればいいのですが・・・・・

膝蓋骨脱臼

2010年10月30日 | 動物医療
実家のポメラニアンの両方の後ろ足がおかしいというので、知人の動物病院でレントゲンを撮ってもらいました。
写真では分かり難いでしょうが、左右の膝蓋骨が内側に転移、つまり脱臼していました。
は行が顕著で、グレードでは左右ともⅡ~Ⅲですね。外科的に処置しないと完治は無理です。

麻酔をかけて指で戻しはしましたが、また再発すると思います。
小型犬に多い内方脱臼でいままでは目だたなかっただけだと思います。


両方ですからね。
でも、まあ犬本人は歩けもするし、保存療法でしょう。
母親も手術は望んでいません。
あまり、無理をかけずにいればQOLもそれなりに保てると思います。

ホントに、ポメラニアンに多いですよね、パテラ・・・・・

脈診

2010年10月29日 | 動物医療
十勝に日帰りで出張で先ほど帰ってきました。
先週は急に立てなくなっことこともあり、電車では2時間半ずっと寝てました。

写真は先週十勝に行った時の居酒屋ででた、不思議な料理。
魚肉ハムにマヨネーズとかチーズがのっているのですが・・・・・初めて見ました。


先々週の中医のセミナーでは犬の脈診というものを初めて経験しました。
犬・猫では股内動脈で脈診をするのですが、僕みたいな素人は脈が強いか弱いか位しかわかりません。中医的には脈が「浮く」とか「沈む」とかいうのですが。

専門家は心臓に遠い方から寸・関・尺部に3本の指頭、即ち薬指、中指、示指をあて、六部定位という、漢方でいうところの「肺、脾、心包、心、肝、腎経」の六経のどの経の脈が虚実しているか、左右の強弱の有無、バランスの崩れ等を診ます。 更にすこし中指を心臓より指半分遠位にずらし、脈状を診ます。 このように脈状診をした後、治療法を決定するようです。

やはり、脈を診ることは大変重要なようです。
鍼灸を行う前と後では脈も変わるのがよく分かりました。
犬も特別興奮することもなく、鍼をしてもおとなしかったのが驚きでした。

大変興味を覚えたので、いろいろ研究というか勉強したいと考えています。
軽く鍼を行っただけで状態が変わるとはにわかにはぴんとこないのですが、実践してみてその効果を認めたというところです。

ああ、眠い。
寝ます。

野良猫死す

2010年10月28日 | 動物一般
今朝、町内の方から町内の野良猫が死んでいたとの報告を受けました。
特徴を聞くと、2008年4月28日に捕獲して避妊した雌猫でした。

この猫は手術してリリースした後も町内にとどまり、近所の方から餌をもらって生きていたのです。最近まで元気な姿を見かけていたのですが、今朝あるお宅の玄関先で死亡していたとのこと。

ここ1ヶ月位はあるお宅に入れてほしいとの意向?を示し、ときどき家の中にいたようですが、数日前から食欲が落ちて、いなくなって翌日死亡が確認された形です。
推定年齢4歳でした。

野良猫の寿命はこんなものです。
ですから、繁殖できないようにして町内で管理していたら、そうは長くない一生を市民からなるべく不快感を受けることなく終えることができるのです。

今や、多少の迷惑を掛けながらも短い一生を終えた猫に合掌したい気持ちです。
9月まで元気に駆け回っていたのですが・・・なんか寂しい。

雪とUFO

2010年10月27日 | Weblog
降りました、
湿った雪でしたから、写真のように木が垂れ下がるくらい重いものでした。
雪が降ると家の犬の目の輝きが違います。
冬こそ、犬の季節なんでしょうか?

それと、誰も信じてくれませんが「UFO」らしき物体が、かなりの上空をオレンジ色の光を放ちながらかなりのスピードで飛んでいきました。残念ながら写真は撮れませんでした。
人工衛星は日中は見られないそうなので、隕石でもないだろうし、飛行機やヘリコプター
、気球ともぜんぜん違います。でも、ジグザグした飛行でなかったので、違う何かかもしれませんねぇ。

でも、実際私はこれまで3回UFOを見ています。
一番驚いたのは、浜名湖で見たもので、母船があってそこから多数のUFOが出てきて、不規則な飛行を繰り返していました。私だけでなく、多くの人と見たのですがそれでもかなり怖かったですね。攻撃でもされるのではないかと・・・・・

僕のまじめな友人は中学時代に、着陸したUFOを発見して、UFOの中に人影を見たと教えてくれました。彼は、そのことを新聞社に投稿したのですが、写真もなく取り上げられることはありませんでした。UFOが着陸した地点は草木が全くなくなっていたそうです。

まあ、いい年して法螺ばっかり吹いていると思われますが、まあ、こういうこと結構好きなんですよね。

火鍼

2010年10月26日 | 動物医療
とうとう雪です。
今朝札幌で初雪です。まあ、早くもないのですが、寒い!
いよいよ冬の到来です。北海道は秋深しはもう通り越しました。

こんな記事を見つけました。
「全日本盲導犬使用者の会」(清水和行会長、約360人)が主催。盲導犬を連れて楽しんで旅行や観光ができることをPRするためという。高松には全国から50人の使用者が44頭の盲導犬と参加、12~71歳の105人のボランティアが一人一人に付き添った。
 盲導犬ユーザーの女性(56)によると、入店拒否は9日午後1時半ごろ。参加者6人が盲導犬3頭を連れて高松市内の讃岐うどん店を訪れたが、座敷しか空席がなく、盲導犬を店内に入れることで他の客に迷惑がかかるとして断られた。一行は、ラーメン店で食事したという。店側は事実を認めたが、「法律の存在を知らなかった」と話しており、今後は他の客にも声をかけて、入店させる方針。
 清水会長は補助犬を連れて飲食店に入店する時に断られることもまだあるといい「残念だ。盲導犬が切り離せない存在になっている人たちもいることを理解してほしい」と話している。(毎日新聞)

店の方の考えも分かりますが、知らなかったというのは驚きです。啓蒙活動がもっと必要なんですかね。お座敷しかなく、それまで盲導犬が来た経験もないと思わず断ってしまったのでしょうが、もう少しやさしい気持ちがほしいところです。


ところで、今鍼灸治療について興味があり調べているのですが、先日の犬の鍼灸セミナーでは「火鍼」を使いました。
火で真っ赤に加熱した鍼を直接、体に刺す中国式の伝統的な鍼治療法です。刺された瞬間は、電気が走るような衝撃的な感覚がありますが、痛みは殆どなく、治療痕も残りません。火鍼の効果は絶大で、通常の鍼治療では、なかなか治らないような重度な患者を瞬間的に治療してしまう程の火鍼は、高い治療効果が期待できます。ただし、火鍼は患者に必要以上にダメージを与えないように瞬間的にツボを捉えて治療するのですが、僕みたいにとろとろとしているとすぐに鍼が冷えてしまいます。
犬のツボに刺しましたが、特に痛がる様子もなく驚きました。アルコールの火で真っ赤に熱して刺すのに微動だにしませんでした。

その他いろんなアイテムを使うのですが、鍼はホントに奥深いと思います。
次回のセミナーが楽しみです(いつ開催できるか分かりませんが)。

正常圧水頭症

2010年10月25日 | Weblog
当会では新規受験犬のみならず、登録犬も今年は全犬対象にエキノコックスの簡易検査を実施しています。
まあ、地道にある程度まとめてこなしていますが、毎日我が家には「ウンチ」が届きます(笑)。

先日、NHKのニュースを見ておどろきました。
治る、認知症もあるとのこと。
まだ余り知られていないので、ご紹介します。

わが国における認知症(痴呆)患者は現在約250万人に迫るとされ、今後更に増え続けるといわれております。どのような原因にしろ、「認知症になると徐々に進行し一生治らない」と思われがちですが、じつは手術で治療可能な認知症があります。その一つである最近世界的に特に注目されている「特発性正常圧水頭症」と言う病気があります。認知症=アルツハイマーと思いがちですが、そうではないのです。
この病気は外科手術で完治が可能なのです。


精神活動の低下(痴呆症状)、歩行障害、尿失禁を呈する高齢者のうち、著明な脳室拡大を認めるにもかかわらず、腰椎穿刺で測定した脳脊髄圧は200mmH2O以下と正常範囲だそうです。症状は一般に言う認知症のそのものです。
しかし、髄液短絡術(シャント手術)を行うと上記の症状が著明に改善する患者さんがいます。このような患者さんを、正常圧水頭症(normal pressure hydrocephalus、以下NPHと略す)と呼ぶそうです。

認知症と診断された患者さんの5~6%が特発性NPHであると考えられていて、特発性NPHの70歳代に多く確認されるそうです。
NHKで紹介された患者さんも酷い記憶障害で日常生活も満足に送れない方が、手術により農作業をできるまでに回復していました。

ですから、認知症というくくりにされて、もう治らないとあきらめられる方も多いようで、もっとこの病気の存在が知られなくてはならないと思いました。

アルツハイマーの患者さんもあのように完治する時代が来ないかと思いましたね。

回復しました

2010年10月24日 | Weblog
いやー、ずいぶん良くなりました。
昨日は、起床したとたんからだが左に引っ張られるようにして、崩れまして、???と訳が分かりませんでした。
まあ、少し休めば大丈夫とソファーで横になっていたのですが、横になっても吐き気がして、ウーンこりゃ「血圧」?「突発性の前庭障害」?などと考えましたが、病人には判断能力もなく、病院が開くのを待って、かみさんに支えられながら病院で横になりました。
物が2つに見えるし、ぐらぐらくるし・・・・・
血圧測ったら、今までにない高血圧でて、しかも低体温。脳圧があがり、末梢は収縮していたのでしょうか?

それでも、点滴してもらったらかなり楽になり、歩行も可能になりました。
医師が言うには、自律神経の乱れから脳内の血流が乱れたのがめまいの原因ではないかと。とにかく、あんたは睡眠時間も少ないし、2日間は動くな働くなと厳命され、人生出始めて眠剤を処方され、ひたすら寝ました。まあ、ひまなのでDVD見ながら。
こういうライフスタイルは超苦手な僕ですが、従いました。自律神経の乱れを無視すると爆発すると脅されたので(笑)。

何でしょうかね、思えば9月から土日はすべて課外活動でしたから、さすがに無理が来たか?自覚症状は前日までまるでなかったのですが。

これを機にライフスタイルを見直します。
十分な睡眠と休息がないと動けないですね・・・当たり前だけど。

写真のように、十分に休息なくちゃね!

北海道家畜人工授精師大会から帰りました

2010年10月22日 | Weblog
北海道家畜人工授精師大会から帰りました。
帯広市で開催された大会は今年で66回目です。

まじめに?全スケジュールに参加しましたが、この世界でも「女性」の進出が著しいものがあります。しかも、皆さん若い!
発表21題のうち、2割は女性です。

発表の中身はいろいろですが、最近は受精卵の移植に関するものが多いようです。

遺伝的に優れた能力を持った雌牛であっても一生涯に生産することができる子牛の数は、一般の牛と変わりません。そこで優秀な雌牛の子牛を多数生産するために開発されたのが受精卵移植技術です。

具体的には、①優秀な雌牛(供卵牛)に多数の卵子を排卵させ、②優秀な雄牛の精液を交配(人工授精)後に、③受精卵を体外に取り出し(採卵)て、④他の雌牛(受卵牛)に移植し、⑤優秀な雌牛の子牛を多数出産させる。という一連の技術です。

今は獣医師の他、家畜人工授精師も定められた講習を受講して資格を得れば家畜受精卵移植師の資格を得ることができます。

それと、雌雄判別精液に関する発表も多いです。
この精液は値段も一般のものに比べると数倍しますし、受胎率があまりよくないので、課題もありこのことをテーマにした発表は多いのです。

勉強もしましたが、連日同期との酒盛りで軽く2kg太りました。
落とさなきゃ!