癒し系獣医師の動物病院開業日誌

アニマルセラピー団体で活動している癒し系獣医師。農業団体職員から脱サラし、動物病院を開業しています!

コスモスが

2009年07月31日 | Weblog
本当に昨日は「太陽」に出会った感じです。
早く天候が回復しないと農作物への影響が心配ですね。
米よりも、今収穫時期の野菜類の他、イモやスイカ、麦などへの影響も報道されています。米はまだ間に合いますかね。
北海道の冷害で記憶に残っているのは平成5年でしたかね、冷害で米が不足して「タイ米」を輸入した年がありました。あの頃、私は釧路で暮らしてましたが、米を買うのに苦労した記憶がありますが。

昨日、散歩してふと気づくと「コスモス」がすっかり大きくなっていました。
何か秋だなぁ・・・


ウィキペディアで改めて「アニマルセラピー」を調べると
「不登校や引きこもりといった問題、あるいは小児がん(→悪性腫瘍)などの治癒力強化を目指す技術の1つとして知られ、馬やイルカなど、情緒水準が高度と言われる哺乳類との交流を通じて、他者を信頼できるようになるという。馬を通じたアニマルセラピーは、モンゴル国で盛んに行われている。」

という記載がありました。
馬を通じたアニマルセラピーがモンゴル国で盛んとは初耳でした。
調べてみようかと思います。面白いですね!

他にも高齢者医療(→高齢者福祉)や難病など長期間の入院を余儀なくされている患者の気晴らしに犬や猫などペットと触れ合わせたりといった活動も知られており、情緒面での好作用によるクオリティ・オブ・ライフの改善といった期待ももたれている。

そのほかの記載として・・・
「難病で生存への意欲が低下している患者にペットないしコンパニオンアニマルを宛がい、動物の世話を介して生活習慣を付けさせるなどの活動も報告されている一方、情緒障害や精神疾患などで対人関係に疲弊していた人の回復期に行ったり、または身体の障害でリハビリテーションを必要としている人に「動物の世話をさせる」という目的を与えて、それら作業を通じてリハビリを行うという様式も行われている。」

とあります。かなり、よくまとまった記載です。
このウィキペディアはフリーで不特定の人が記載していけるようですが、どうやってまとめているのか・・・不思議です。


根室から帰りました

2009年07月30日 | Weblog
根室方面の出張から帰ってきました。
向こうは札幌よりかなり気温が低いのですが、これはいつもの通りとしても、曇天続きは異様です。湿度の高い環境が続きますと牛の健康にも影響します。

湿度が高いと当然細菌が元気になり、乳牛は大腸菌性の乳房炎の危険に晒されます。大腸菌が乳房内で増えていきますと、毒素を産生して牛の命に関る状態になりますし、湿度が高くて牛舎環境が悪いと肺炎や腸炎を起しやすくなります。さらに、床が滑りやすくなりと、開脚して脱臼や筋断裂を起して立てなくなります。

今年のように天候が不順ですと、牧草の栄養価が低下し、デントコーン(飼料用とうもろこし)の生育も悪く、乳牛の生産性に大きく影響します。

農作物では収穫時期の麦が倒れて発芽してしまい、収穫しても売れない状態が危惧されます。畑が水浸しで作物に病気が発生したり、開花ができなかったり大変な影響が出始めています。

今日あたりから太陽が出そうですので、今後の挽回にかけるしかありません。
出でよ!太陽!   お願い・・・・・

根室方面です

2009年07月29日 | Weblog
まだいます。昨日は久々に晴れて暑くなったのですが、夕方にはくもりました。農家の人も心配していますが、どうにもなりません。寒い夏で乳製品も需要も伸びませんが内地の離農分を北海道で補うため生産をあげなくてはならず大変です。

動物看護士

2009年07月28日 | Weblog
動物看護の仕事は学生の進路先として特に女の子を中心に、希望者も多いのではないでしょうか。
平成17年には日本生命科学大学では4年生の学科として獣医学部の中に設置されました。結構人気のようです。

「現在、日本には家庭動物医療分野で働く動物看護師が大勢いるが、その存在は法的には認知されておらず、動物看護師としての獣医師の指示の下で診療行為に関わる本来の業務を実行することができない。即ち、動物看護師は、法的には人の医療分野における「ナースエイド」と同等の業務しかできないのが実状である。動物看護や動物臨床検査の分野では、現在のところ公的な認定制度はなく、民間の任意団体等が動物看護師(士)としての資格を任意に認定しているのが実状である。しかしながら、当該動物看護師(士)の民間資格は動物診療を支える上で法的には何の意味もなさず、本来の診療行為に関わる動物看護師の役割を担ってはいない。それ故、獣医師の指示の下で動物診療行為に関われる獣医療技術職(動物看護職)の国家資格認定制度を確立することが必要となっている。」
以上抜粋。

現在では専門学校での教育を受けて、民間の資格制度を取れますが、これとて公的なものではありません。「動物看護士」精度を国家資格にするには民間資格試験の統一や団体の集約などまだまだハードルは高いですが、今後国家資格とするべく動き始めているようです。
動物看護の分野は小動物が中心でしょうが、家畜も含めた保健衛生分野の開拓にも繋がる可能性もあり今後の展開が注目されると思います。

ちなみに今根室方面にいるはず・・・・・・
予約投稿していますから・・・・・・

猫の毛の色と性格

2009年07月27日 | Weblog
新たな野良猫が町内に「定住」してきましまた。
捕獲の時期は熟しました。

猫に関して面白い記事を見つけました。
ベネッセコーポレーションが発行する「ねこのきもち」で猫の飼い猫1000匹に関する調査で、毛の色と猫の性格に相関があるらしいですね。
 黒と茶の混じったキジドラ:慎重で警戒心が強い
 黒猫:友好的でフレンドリー。集団に馴染もうとするのですかね。
 白猫:繊細な性格。白で目立つので気を強く持たないとね。
 茶トラ:活発で甘えん坊。
 三毛猫:ミステリアス。予測不能。
 などです。
 猫のブリーダーによれば、血統種ごとに性格の特徴はあるといわれているものの、住む環境や、飼い主の躾などにより猫の性格が出来上がっていく、という。
 猫の毛の色は遺伝子によって決まりますから、性格もある程度遺伝するのかもしれません。しかし、育った環境などによっても変わるでしょうし、一概に言えない部分もあるでしょうね。

北海道の牛乳生産

2009年07月26日 | Weblog
北海道には「梅雨」がないはずが、今年は正に梅雨です。
梅雨前線がいつもより北上して北海道付近も梅雨の状態です。
今日も湿度が高く、じとじとしています。
農作物への影響も心配ですね。

私の本職は農業団体の所属ですから、農産物の生産性に対する関心はわりと高いほうだと思います。そんな中、日本酪農乳業協会(Jミルク)は23日、今年度上半期(4~9月)の牛乳需要量が前年比9.3%減の162万3000キロリットルとの見通しを発表しました。3月以降の急激な需要減を受け、5月公表の見通しに比べ、3.7ポイント下方修正した。Jミルクは「価格要因は考慮していないが、過去に例がない落ち込みだ」としているそうです。
ところが、最近は内地府県の酪農家の離農のペースが想像以上に速く、需要期に北海道から都府県の不足分を補う搬入必要量(需要量)は、上半期で前年比3.1%増の21万7000トン。月別には学校給食が始まる9月が最も多いそうです。 Jミルクは「猛暑になった場合、生産が落ちて需要が伸びる可能性がある。生産者の暑熱対策徹底に加え、北海道からの移入については十分な協議と計画的な供給が必要」と強調。さらに、需要期に一層の消費拡大に取り組むよう呼び掛けている。
(以上日本農業新聞から抜粋)

 北海道の牛は頑張んなくてはならないのですが、これが「ゆるくない!」。以前ならお役ごめんの乳牛の一踏ん張りするなかで、一気に体調を壊すケースも多くあります。今年は北海道は猛暑とはならないのでしょうけど、牧草の収穫も悪天候で思うようにならない状態のようですから、良質な粗飼料の確保も大変です。

「いやはや、どうなるんだべ!」という酪農家の声が聞こえてくるようです・・・

歯石

2009年07月25日 | 動物一般
ホントに晴れません。
気が滅入りますね。

さて、犬も歯が命といいまして・・・・
犬の歯石取りは麻酔が必要ということで結構躊躇される方もいますが、やはりちゃんと処置するためには必要でしょう。
偶に、歯石なんてツメかなんかでちょんと取ればなどという方もいますが、それはちょっと・・・・・です。
表面の石を取るだけでなく、歯肉のポケットの有無を確認して、ポケットがあればそこもきれいにしなくてはなりません。
また無麻酔ではエナメル質表面の研磨が出来ないのでそのときはいいのですが余計に歯石が付きやすくなってしまいます
歯石の処置に関しては獣医師であっても考え方に差があるのが現状です

正規の手順としては
口腔内の洗浄→抜歯カンシで大きな歯石の割去→ケーラー(超音波)による歯石の大まかな除去→ハンドスケーラーによる歯石の除去→キュレットによるルートプレーニング→エナメル表面の研磨といった手順になりるようです。
これだけのことをしようと思ったら一時間近くかかりますですから麻酔も安定して安全にかける技術が必要です

歯石は単なる石でなく、無機物とばい菌の塊であり危険この上ないものでしょう。
年齢とともに、肝臓や腎臓等に悪影響を及ぼすこともありますので、充分気をつける必要があります。年に1,2回は診てもらったほうがいいでしょうね。

飼育費

2009年07月24日 | 動物一般
昨日は久々に太陽が戻ってきました。札幌大通り公園の「ビアガーデン」も始まりましたし、これまでの遅れ?を取り戻して欲しいものです。
さて今や、人間にとって単なる「愛玩」とはいえなくなり、コンパニオン・アニマルとなったペットにかかる経費も「必要経費」になりましたが、どのくらいかかるのかという統計は意外と少ないのですが、いい記事を見つけました。
 「ペット総研の調査によると、犬の飼育費は年間平均12万5868円。犬種別に見ると、最も飼育費が高かったのはゴールデンレトリバーで同20万7200円。以下、トイプードル(同18万2564円)、ミニチュアダックス(同12万3209円)、チワワ(同10万6353円)、柴犬(同8万924円)、雑種(同6万8997円)が続いた。
 飼育費を分野別に見ると、最も高かったのは「ペットフード代」で年間平均2万8330円。以下、「治療費(病気、けが)」(同2万1916円)、「その他、医療費(ワクチン、健康診断など)」(同1万8562円)、「ペットサロン代(シャンプー、トリミングなど)」(同1万3838円)、「その他、ペット用品代」(同1万1268円)、「おやつ代」(同9846円)、「トイレ用品代」(同8123円)、「ペットにかかるレジャー代(ドッグラン利用料、ペット同伴宿泊施設の愛犬宿泊費など)」(同7106円)、「ペット保険代」(同3992円)、「ペットホテル、ペットシッター代」(同2887円)が続いた。」

如何ですか。
犬種類によりかなり飼育費が違いますね。大きさにもよるのでしょうけど。
最近はペット保険に加入する方も増えたようでペット保険代というのが新しいです。契約にも寄りますが、5割くらい保険ででるとなると、結構魅力です。当然年齢に応じて高くなるので、いろいろ検討した上で加入することになるのですが。それにしても、是非は別として不況に関らペットの世界はまだ成長するのではないでしようか。病気の治療や予防で4万円くらいかかっているのですね。結構かかるものです。自分の治療費よりかかっているかなぁ。

皆既日食

2009年07月23日 | Weblog
昨日は皆既日食でしたが、皆さんは見ることができましたか?
札幌市では厚い雲に覆われていて見られなかったようですが、私は日高地方にいて、一瞬ですが見ることができました。携帯に写しましたがうまく撮れていませんね。実際には太陽の右4割くらいが欠けて見えました。雲の合間から見えたので、肉眼でも短時間なら問題なく見れました。
次の完全皆既日食は123年後だそうです。

ところで、酪農家の牧場で飼われている犬は大抵牛乳を与えられていますね。犬は結構カルシウムを要求する動物でドイツで推奨されている犬の一日のカルシウム摂取量は体重1kgあたり100mgです。その意味では乳製品を与えることいいことでしょう。蛋白もたくさん含まれていますし。ただし、尿石症の子には注意が必要です。まあ、犬は乳糖の分解酵素が少ない子もいますので、少しずつ与えて様子を見た方がいいでしょうね。

以前は家の子にはヨーグルトを結構与えていましたが、尿石症になったのでやめてます。