癒し系獣医師の動物病院開業日誌

アニマルセラピー団体で活動している癒し系獣医師。農業団体職員から脱サラし、動物病院を開業しています!

お腹の健康

2007年01月31日 | Weblog
今日は雨でしかも暖かい。雪祭りが・・・

先日まで釧路の方に出張していて更新が滞りました。更新は携帯からもできるのですが、携帯は苦手でだめです。
釧路方面も暖冬で雪が少なく、ぴりりときませんね。写真の馬のなんとなく「ピリットコナイナー」と言いたげ。
寒いはずのときに寒くないと生態系への影響はいろいろでるような気がしませんか?
明日からは今日よりは冬らしくなるようですが、依然気温は高いようです。

実は今日はお休みをいただき、病院に検査に行きます。
大腸に以前からポリープがあり、年に一度は検査しています。それと、先日消化器にやや異常があったので念のためということもやや早めに検査することになりました。

朝からお腹をすっかりきれいにする下剤を飲みつつ書いています。それにしても、この下剤を2L飲むのは拷問に近い。涙を流しながら、飲んでいます。
しかし、一旦お腹が空っぽになるとすごく気持ちがいいです。何かこう、お腹のなかがリセットされた気がします。
人間の消化管には沢山の腸内細菌があり、有用な菌は様々な利益を人間のからだにもたらします。もちろん消化を助けることが重要ですが、たんぱく質、糖質、繊維を分解し、有害菌を抑制し、ビタミン、ホルモンの産生にも寄与します。さらに、免疫、感染防御や有毒物質の分解にも関係していると思います。これらの腸内細菌は重量にして1Kgはあると言われているようです。

腸を健康に保つにはバランスのとれた食事ですが、特に繊維質に注意し、なるべく暖かいものを食べ、よく噛み、休息し、腹八文目といわれています。インスタント食品はなるべく避けた方がいいようです(僕は好きだけど)。
僕も少し食生活を考えねばとはおもうのですがね。

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寅さん・・・僕の癒し

2007年01月28日 | Weblog
最近はズーッと途切れることなく更新していたのですが、途絶えてしまいました。
夜、外出してそのままBSの「寅さん」見ていたら忘れてしまいました。
BSで土曜日に「寅さん」シリーズの全巻を放映していたのが、昨日が最後の第48話が終了したのです。さすがに最後の寅さん(渥美清)は辛そうでした。声もしわがれたようで、艶がなかった。
でも話としては、最後に寅さんが少し幸せな形で終わっていたのが救いでした。

僕は寅さんのフアンで昔から見ていました。近所の2番館で、込んでいるときは通路に新聞紙を敷いて見ていた記憶があります。周りからは観客が映画の寅さんに声を掛けていたですね。
高校のときの英文法の先生はこれが大変な寅さんフアンで、新作が上映されるとすぐに見に行き、そのあらすじを授業で話すのです。そして、寅さんの台詞の一部を英語で紹介し、勉強するという変わった授業で、しかもそれが試験にでるのです。
でも何かすっきりしないとき、寅さんをビデオで見るとほっとして癒されます。
また、第1作からビデオで鑑賞しようと思います。

昨日の夜は、アニマルセラピー委員会の一部役員が参集し、セラピー犬の適性検査のあり方をどうするか検討会議を開催していました。一応僕が音頭を取る形で進行させていただいています。
セラピー犬の適性見るためにどのような検査が必要か手探りのなかで、とりあえず訓練士さんの力を借りてこれまでやってきましたが、10年経過するなかでよりセラピー活動に即した視点での検査を模索しようと考えたいと思っています。全く新規に考えるので壁も高く大変ですが、変えようという意欲は会員の誰もが持っているようなので、何とかできるように思います。

これからが大変なので、「寅さん」見ながら頑張ります。

診療現場の電子化

2007年01月26日 | Weblog
今朝は寒かった。そして連日の降雪。やっと冬が来たと言う感じです。
やはり、冬は冬らしくないと困りますね。

先日もブログで書きましたが、総合病院で久々に受診しました。
新患はカードで診察順番を確保し、待っていると、ほどなく看護婦さんが「問診」を取りに来ました。データがあるので、過去の検査と絡めて今日はどういうことで受診したか聞いてきれます。手際よく、短時間で。
処置室からは「投薬」希望できた患者さんがこれまた、手際よく短時間で呼び出され、次々に注射等の処置を受けていきます。

傍らでは、予約診療の患者さんが予約表を握り締めて、電光掲示板に表示される診察呼び出しに目と耳を凝らしています。

かつての総合病院にありがちだった、混乱とイライラが解消されています。電子化の恩恵、まさにこれにありという感じです。

診察では医師が端末を見ながら、過去の診察履歴や検査記録を探り、診察を進めていきます。聴診器はあてず、ひたすら端末に入力していきます。
精密検査のオーダーも検査室に空き状況を確認して予約を入れて入れていきます。
全くあざやかに進み、最後は薬剤のオーダーもいくつかの定番パターンをパソコンで選択して、薬室に伝送して終了。約5分未満です。

クリアファイルを渡され、会計に行くとほどなく呼び出され、清算を済まし、薬局にいくとこれまた、ほどなく電光掲示板に番号が表示され、ぼくの分が渡される。

非常に連動していてすばらしい。
しかし、なにか違うような気もした。人間が人間として関わっていない錯覚にとらわれる。

医療においても電子化は必須の流れであり、患者をこなさないと黒字経営は難しいだろう。薬剤オーダー、検査オーダーも電子化してスムーズな流れにしないと、今日の病院ではシステムが崩壊するだろう。

しかし一方で、データに基づく診察だけでなく、人間の全体として病気を捉えてほしいような気がしてきた。昔はそんなこと余り考えなかったが、その人の来院したときの顔色や生気、そして性格的なものを斟酌した診察をしてほしいと強く思った。
まぁ、大きな病院では無理でしょうけどね。東洋医学に通じるところがありますね。目の輝きだとか、臭いだとか、しぐさや顔色、話し方、何を好んで食べているかなどを聞くと病気の原因の根本を探ることができろような気がします。
こういうのを「ホリスティック医療」というのですかね。
心臓疾患や急性の疾患は西洋医学に敵いませんが、慢性疾患や肺、肝臓、胃腸、精神内科、婦人病などはホリスティックな側面が有意義だと思いますね。

どうでしょう、皆さん。

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鳥インフルエンザ

2007年01月25日 | 動物一般
今日は写真のように久々にまとまった雪がふりました。写真は朝ですが、日中も断続的に降りました。これで、多少雪不足(雪祭り、世界ノルディック)は解消しましたかね。

宮崎県の新しい知事にそのまんま東さん(東国原秀夫氏)が就任しましたが、着任早々鳥インフルエンザとは大変ですね。
一昨日に記者からの「現地視察はしないのですか?」という質問に、「踊らされなければいいが」と思っていたら、やはり現地へ行ったのですね。半径300m以内は立ち入り禁止措置が引かれています。当然被害養鶏場には入れないのですが、「県職員から止められた」みたいな報道をされていました。当然、そのような措置があることは他の職員から進言されていたと思うのですが・・・
それとも、敢えて止められるのを承知で行ったのか?

報道の功罪はいろいろあります。正しい認識の報道をしてもらいたいものです。
鳥インフルエンザの一連の措置は正しいものです。
しかし、報道からはこの疾患の正しい知識が報道されているとは言いがたいと思います。
例えば、鶏肉や卵から人間にインフルエンザが感染することはまずないでしょうし、万一感染したとして人から人への感染は報告されていません。風評が跋扈しているような気がします。

広くこの伝染病の恐ろしさを伝えることは当然必要ですが、誤解を解くような正しい知識の報道にも心がけてほしいものです。

断食

2007年01月24日 | Weblog
今日は消化器に気になるところがあり、ある総合病院に行ってきました。
後日内視鏡の検査を受けることにしました。
病院内に写真のように、カルテを運ぶ箱が移動していて面白いですね。
でも今は電子カルテの時代になりつつあり、現にこの病院でも電子カルテなのですが、一体何を運んでるのだろう?

消化器で内視鏡の検査をするときは、前日の夜7時には食事をとり、朝から下剤を飲んで、もちろん朝食を摂らずに行きますが、結果的に半日くらいの断食をした感じになります。断食で体調がよくなったような感覚を経験したことがありませんか?
イスラム教でラマダンというのがありますが、案外宗教的意味の他、健康を維持するための方策とも思いましたが、食事の摂取時間とか水も摂れないことなど考えるとどうかな・・・

人間の身体は毎日消化吸収を繰り返して、体内の毒素を排出し続けています。現代人は食生活の乱れや体質の悪化によって、多くの人が老廃物(不要栄養素、クレアチニン、尿素窒素、尿酸など)を体外へすべて排出できないようになってます。
偶に断食して体の毒素や老廃物を全部だして、体のリセットをすることは健康にいいのではないかと思いますね。チョット東洋医学的考えですが、何となく納得しています。

家の犬なんか、下痢市場合1日くらい絶食させると頗る体調が改善するようです。
でも実際自分がやるとなると、食いしん坊なんでどうかな・・・

犬のベジタリアン

2007年01月23日 | 動物一般
日中、久々に雪が降りましたね。10cmくらいでしたか。
久しぶりに雪かきしました。
新聞によると、今年は暖冬で「鍋」料理の機会が少ないのか、白菜などの鍋系の野菜が売れないようです。家は、結構鍋してるけどなぁ。

今、チョツト犬の食事に関する本を読んでるのですが、これがなかなか面白い。
犬にベジタリアンは可能かと考えてしまいます。
筆者によれば、肉を生産することは野菜、穀物を生産する耕地の5倍面積を使っているのであり、肉の生産を10%減らすことで1億人の人が飢えないような生産ができると考えているようです。
肉を食べる習慣が強くなったのも米国でも1900年の初頭くらいからで、それまでは穀物、野菜が中心の食事だったようです。
また、肉やその脂肪には食べものから摂取した有害物質が食べ物のなかでもっとも蓄積しやすいといわれており、その点でも肉食を止めろとは言わないが、穀物でタンパクやビタミン、炭水化物をとるようにした方が健康にいいだろうとのこと。

真偽は分かりませんし、僕は肉が好きなので賛同はできませんが、ある程度納得のいく内容だと感じました。まあ、確かに肉を食べなければ死ぬということはないでしょうし、肉食中心の食生活になってから様々な疾病も増えてきた傾向は否定できないでしょう。
しかし、肉には肉のいいところ、乳製品には乳製品のいいところがあります。要はバランスの問題でしょう。考えて見れば、太古より犬は肉食と言われながら、肉のほか、動物の内臓やそこに消化された穀物、野菜も摂取しながら生きてきたのでしょう。その意味では大変バランスのいい食事をしてきたのです。そこに、人間に家畜化され、近代にはペッフードという人工的な食べものになってから、人間と同じ病気にかかるようになってきたのではないでしょうかね。
栄養理論的にはペッフードは理想的で安価かつ便利な食べ物ですが、犬を初めとした動物にとってはえらい迷惑な食べものかもしれません・・・

僕の知っている方の犬も殆どベジタリアン食ですが大変毛艶がよく、健康的であるのがふっと浮かびました。

役員会

2007年01月22日 | アニマルセラピー
平穏な冬が続きます。
雪も少ないし、雪祭りや世界ノルディックの雪不足が心配されています。
町内では今年の「一斉排雪」は不要ではないかとの意見がでるくらいです。まぁ、そのうちドサット来るような気もしますが・・・

土曜日は北海道ボランティアドッグの会セラピー委員会の役員会でした。
新役員で始めての委員会でしたが、春のセラピー犬の適性検査は4月7日に実施することになりました。旭川、空知地域の会員増員を受けて今年も深川でもやる予定です。

年度当初には訪問施設に確認書と言う活動上の留意事項を書き記して、お互いに責任の所在や約束事の確認をします。毎年行わず、変更があったときだけ確認書の取り交わしを行ってはどうかとの意見もありますが、やはり1年ごとに確認しあう方が緊張感も新たになり、その方がいいだろうということで、実施しています。
NPO団体として活動する上で「信用」はもっとも大事な財産ですから、そのようなやり方でいいのではないかと、僕も思います。

来週は「適性検査部」創設に向けての準備委員会を開催する予定です。
準備しなくては

町内会新年会

2007年01月21日 | Weblog
今日大型スーパーに買い物に行ったら、まだ「納豆」が売れてなくなっていました。
今朝の新聞には一面にデータ捏造とか書かれていましたので、そろそろ下火になったかと思ったのですが、どうしてどうして。
ホントに皆さん痩せたいいんですね!切実に感じます。まぁ、納豆は体にいいのですから、いいことではないですかね。

今日は町内会の新年会を開催しました。
僕は総務部長をここ6年間くらい拝命してまして(多分ずっと)、幹事だったわけです。
最近はお年寄りが増え、お座敷でも座れない方が増えたので、椅子式にしましたが、これがなかなかいいです。テーブルとテーブルの間が開くので、どうかと思いましたが、皆さん自由に立って、移動が容易になるのでいつもより賑やかになりました。よかったです。

毎年来てくれる方が多いので、健康状態も分かるのですが、皆さん元気です。でも、中にはここ1年で痩せた方、多少認知症が進んだ方(失礼!)の様子が分かり、ご近所の方も何となく注意を払う気構えができます。

我が町内会は高齢化が相当進んでおり、75歳くらいならまだ若いと感じます。僕なんか「洟垂れ小僧」に過ぎません。
自慢ではないですが、皆さんいい方ばかりで、つい先日も町内でスナックをやっている方がいるのですが、町内のお年寄りの雪はねやチョットした修繕をほとんどボランティア状態で働いているということで新聞やTVで紹介されていました。その方も参加してくれました。そこは中高年の方が多く来店するそうですが、一度僕もお邪魔しようと思います。

正直いって、町内会の仕事もいろいろあり、楽ではないのですが、健全な町内の維持には欠かせないし、一応「若い!」とおだてられるので、続けていきたいと思っています。

皆さんも、機会があればぜひ町内会にも目を向けてみてください。ホントに町内会がまとまれば、街がきれいになり、快適に暮らすことができますよ。

今日の活動(少人数の参加)

2007年01月20日 | アニマルセラピー
今日は、小樽のグループホームでの活動でした。
新しく活動を開始したワンチャンも加わり、賑やかなものとなりましたが、施設参加者は体調不良方も多く、少ない参加でした。しかし、これにより犬との関わりが多くなる効果もありました。
以下に今日の報告書から活動の感想を転記します。

Kさん:前回は犬が嫌いそうで近づけなかった方(男性)が今日は積極的に関わってくれた。

Tさん:ここでの活動も会を重ね、犬も慣れてきた。リラックスしているのが明らかです。お年寄りからも名前を呼んでもらいいつもより関わりが大きかった。 
 
Mさん:今日は犬を連れての初参加。参加者が少なくゆったりできた。今回は犬が嫌いな方が少なかったようだ。

Sさん:今回は感染症の対策のため、訪問にあたり、施設内で手洗い、うがいを実施したが季節に関係なくそうしたい。今回は感染症への配慮から少人数にしたが、思いのほか参加者がリラックスして参加されている。今後は毎月の訪問になるので参加数が少ない実施も検討してはどうか。
施設担当(Hさん):少人数の参加者であったが犬との関わりが大きくいい結果であった。犬が苦手であった方も今日はニコニコして参加していてよかった。

試験

2007年01月19日 | 受験ネタ
明日から、センター試験ですね。別にうちは関係ないのですが、何か緊張するのは浪人時代からのトラウマでしょうか。ちなみに、僕の時代にセンター試験などは存在しません。少し後になって、共通一次試験なんてのがあったような気がします。

どのくらい点数を取らなくてはならないのか、少し調べてみましたが僕の母校のセンター利用で88%くらい、北大のセンター利用の獣医学部で93%だそうで、これは医学部の92%を上回っています。いったいどうなってんだ!・・・です。
ちなみに東大の理系で92~93%、医学部で97%くらいです。ほとんど満点とらないと合格しません。得点技術を問われているようなもんです。人間技とは思えません。

思えば、マークシートってもんが出てきて、30年以上経過するのだと思います。
昔の獣医師国家試験はすべて「記述式」でした。僕の時は「マークシート式」の第1回目でした。先輩の話を聞くと、各科目で4題出題されて、そこから2題選択して回答するのだそうです。記述式ですから、とにかく用紙を埋めて、かすりそうなことでも書けばそれなりに点数も取れたそうです。また、口頭試問形式の試験もあり、例えば骨格標本を見て、試験官の指す骨の名称を答えたり、働き等を答える問題では、たとえ最初の答えが誤っていても、教官の反応を見て言い直したり、それとなくヒントももらえたりしたそうです。だからと言って、昔の試験は簡単だとは思いませんが、そんな時代もあったことを考えると、どちらがいいのかなぁなんて思います。

スローフード、スローライフの時代に、スローテスト何かもあってもいいのに・・・