癒し系獣医師の動物病院開業日誌

アニマルセラピー団体で活動している癒し系獣医師。農業団体職員から脱サラし、動物病院を開業しています!

中森獣医散

2007年04月30日 | 動物医療
ゴールデンウィーク前半が終了です。みなさん如何お過ごしでしたか?
僕は、高校野球が好きなので、練習試合を見て楽しんでました。

梅の芽が昨日よりやや大きくなったようです。微妙ですけど。
久しぶりに自転車に乗っていろいろ行きましたが、足が張って、お尻がいたいです。


中森獣医散という薬があります。動物用の漢方薬です。動物専用の漢方薬があるのです。主に胃腸疾患に用いますが、下痢にとくにいいと思います。
成分はいろいろありますが、特に下薬としての作用が強く、毒素を出すのでできものにもいいといわれています。「治病を主とし、地に応じ、多毒、長期にわたって服用してはならない」薬である”下薬”に分類している。漢方でも抵抗力が低下し、生理機能が衰えた虚証体質の患者には禁忌とされている」。つまり、ここぞというときに用い、習慣的にだらだらと使うと副作用があるということです。

漢方薬はとかく副作用がないように思い勝ちですが、そんなことはないのです。たしかに自然の薬草を使うので副作用はそれほどでもないですが、やはりあるのです。特に「下薬」に分類される解毒剤は注意が必要です。

それと「オオバク」というみかんの木の皮が使われています。主成分のベルべリンには抗菌作用(黄色ブドウ球菌、赤痢菌、コレラ菌、淋菌など)など多数の報告があるが、消化管に対する作用は明確ではないそうです。

「ボレイ粉」も入ってます。あの鳥に与えるカキの貝殻です。炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、keratinなどを含んでいます。止汗、鎮静、鎮痙、腫瘤の軟化、固渋、制酸などの作用があります。盗汗、自汗、動悸、不安感、不眠、めまい、ふらつき、筋の痙攣、甲状腺腫、腹部腫瘤、夢精、不正性器出血、帯下、胃酸過多などに用います。なんか万能薬です。

成分を一つ一つ調べていくと大変面白いですね。

ああ、それにしてもお尻が痛い・・・
にほんブログ村 犬ブログ コーギーへ
(ポチットご協力をお願いします)


口腔衛生

2007年04月29日 | Weblog

本当に暖かな日です。
ついに梅のつぼみがでてきました。桜開花ももうすぐですね。

定期的に家の犬の尿検査をしてます。特にPHは重要です。写真はステックタイプのものです。なるべく酸性にしておかないと尿結石になるので・・・。
今日はPH7くらいなので心配ないでしょう。水も沢山飲んでるし。まあ、暖かい季節は大概大丈夫なんですが。


僕は犬の歯磨きは毎日しています。おかげで、歯石もほとんど見かけませんし、歯が白いです。昔はときどき過酸化水素(つまりオキシドール)で漂白してましたが、活性酸素が怖くてやめました

口腔衛生に関しては僕自身大変興味があります。僕はほぼ毎月歯科医院で定期的に検診してもらってます。歯磨き指導を受けて、プラークコントロールもしてもらっています。
口腔衛生は認知症の方にも大変重要な要素だそうです。、口腔機能向上の重要性の教育、口腔内の清潔保持、摂食・嚥下機能訓練を3つの柱として、人間らしく生きるための根源的な行為を維持し、疾病リスク低減を目指すことができるのだそうです。正しく、快適に食べものを咬むという行為は大変意味があることです。

高齢者の表情やおいしく食べる意欲が改善されます。それに口腔衛生が損なわれると肺炎のリスクが増すそうですし、プラークや歯周ポケットに存在する細菌が健康に悪い影響を与える可能性があります。

皆さんもちゃんと歯磨きしてます?
昔ドリフターズのカトチャンが「8時だよ全員集合!」の最後に、「歯磨きしたか?」って言ってたのを強烈に覚えてます。

にほんブログ村 犬ブログ コーギーへ
(ポチットご協力をお願いします)

セラピー犬に求められるもの

2007年04月28日 | アニマルセラピー
いよいよゴールデンウィークです。初日は暖かく、すばらしい1日です。
北海道でもようやく花の季節を迎えました。
庭の整備をしなくてはならないのですが、まだ北海道の場合は少し早いですかね。
特に野菜類はまだまだです。

写真は息子の高校の近くの牧場の馬です。といってもそんなに田舎でなく、向かい側が大きなスパーです。こんなところにまだ牧場があるとは不思議な感じです。「ポーポーポー」と声を掛けると寄ってきますよ。

6月にしつけ教室&親睦会を企画しますが、しつけ教室をどうしようかと考えてましたが、ようやく目処が立ちそうです。
今まで2回連続で服従性をテーマにしましたが、今回はセラピー犬に必要な人とのコミュニケーション能力を如何に高めるかについて取り上げたいと思います。
セラピー犬に求められるのは人との心の交流ですから、そういう点で今回のテーマに取り上げたいと考えました。
セラピー犬の能力を上げる訓練というのはないと思いますが、癒しのための人との心の交流をいかに深めるかは大事なことでしょう。

適任者との連絡もとれ、近々応募しようと思います

にほんブログ村 犬ブログ コーギーへ
(ポチットご協力をお願いします)

傷寒論(漢方のバイブル)

2007年04月26日 | Weblog
ゴールデンウィークはやっぱり映画かな。バベルもいいけど、ここは分かりやすく「スパーダーマン3」なんて見たいですね。
また、僕は高校野球オタクの傾向もあり、各高校の練習試合も見たいな。
こう考えると、結構やることありますね。しかも大してお金もかからない。
皆さんはどうですか?

最近、傷寒論に興味をもっています。傷寒論は現在の漢方の考え方のバイブルのような存在だと思います。漢の時代の黄河文明圏の「黄帝内経」と並ぶ後漢の時代に江南方面で書かれたものらしいですが、漢方の考え方の基礎はこの二つによることころが大きいでしょう。現在でも基本は同じのようです。
原文を読んでもちんぷんかんぷんで「ハンドブック」の解説本でやっとなんとなく分かる程度で、何度も読んで見なくてはならないでしょう。
表現は非常に具体的ですが、理解するには相当の知識を理解力が必要です。
もともと傷寒は今で言う「インフルエンザ」のことです。昔はインフルエンザで多くの人が命を落としたのです。何とかしようとして、太古からの経験と言い伝えからあった診断・治療の方法を体系化したものなのでしょう。

脈診と症状、気の状態と病理的な解釈等が書かれており、本当に面白いです。
基本的には風邪を中心に記載されていますから、熱のめぐりを表と裏、陽と陰、上と下で論じ、これに気や津液の流れ、脈の強さ、口の中の乾燥、そして何より四季の気候の変動から病気を捉えています。ハンドブックでも解釈が難しく何回も読まないと理解できません。
傷寒論の本は沢山でていますから興味のある方は如何ですか?

にほんブログ村 犬ブログ コーギーへ
(ポチットご協力をお願いします)

しつけ教室&親睦会を企画せねば

2007年04月25日 | 動物一般
札幌の桜開花予想は5月4日だそうです。このところ急激に暖かでしたから、予想が早くなったようです。
札幌の桜の名所は円山公園ですが、皆さんのところはどこでしょう。子供のころは円山公園の近くに住んでましたから、よく遊びに行き、桜が満開のころでる露天商で「型抜き」などしました。また、スマートボールや金魚すくいもありましたね。だから、あの頃はわくわくして桜の開花を待ったもんです。今は余りわくわくしないなあ。

暖かくなると、何かしたくなるのですが、今年こそジョギングを再開せねば。以前のように毎日でなくとも、週末とかまとめて走ろうかと・・・
LSDで走るのです。LSDは危ない薬のことではありません。ゆっくりと長い距離を走ることですので、あしからず。

NPOの方の行事では6月に「しつけ教室&親睦会」を開催します。
すでに場所はドッグランを確保してます。
DOG STOCKというドッグランですが、広くていいところのようです。この一角を貸切して、犬のしつけ教室を開催し、その後はバーベキューとドッグランです。これで会費は・・・安くする予定です。もんだいは「しつけ」の内容をどうしかと・・・
思案中です。何かいい案ありませんか?
昨年までは「服従性」の強化をテーマにしてましたが、そろそろ違う視点でもいいかなとも考えています。まあ、連休中に考えますわ!
ドッグランもいいもんですよ。意外とドッグランは初めてという方もい多いものです。犬がリードなしで犬の群れでどのように行動するか見るのも楽しいのです。
楽しく活動できる原動力になるような催しにしたいですね。
にほんブログ村 犬ブログ コーギーへ
(ポチットご協力をお願いします)

「ぼらわん2」

2007年04月24日 | アニマルセラピー
今日も暖かい日でした。このままゴールデンウィークになればいいんですがね。
早いもので4月も後半です。新人、新入生も新しい環境に慣れてくるころです。家の子達も新しい環境に慣れてきて、それぞれ部活なども始めました。
それにしても、皆、妙に早起きになりました。早起きも慣れみたいですね。

昨日に続いて、「ぼらわん」の話題。
会報ですから、改めて読むと活動の内容につくづくこんなに活動してたんだと感じます。
役員会は年6回開催、適性検査は年2回3カ所で、受験犬は延べ100頭くらい。
天使大の学際参加に当別の社会福祉協議会の講習、勉強会開催、しつけ教室開催、市民講演会(教育文化会館)、セラピー委員会総会等等です。特に市民講演会では200名近くの市民の方々が来てくれて、盛会でした。

また、この会報には一回毎の活動報告が掲載されているのですが、活動の良かった点、反省すべき点のほか、入所者の細かな変化にいたるまで実に詳細な情報が書き込まれていることから、他の会員にも参考になるし、活動のあるべき方向にも大変参考になる情報源である。

ちなみに僕はこの活動報告を書くのが苦でなく、とういかむしろ好きなのでついでしやばり過ぎに積極的に担当してしまいますが、いろんな人の感想や視点を載せるという観点からは好ましくないのです。皆さんごめんなさい

ぼらわん

2007年04月23日 | アニマルセラピー
ロッキー ザ ファイナルが公開されているんですね。スタローンはいくつでしょうか?確か60歳は越えているかと思います。でも60歳にしては鍛えられた肉体であることは間違いないようです。

最初のデビューの頃すでに30歳は越していましたから、30年が経過してすでに還暦は越えています。最初のロッキーはリアルタイムで見に行きました。すごく、感動しましたね。特に公園を走って、高いところで雄たけびを上げるシーンでは一緒に雄たけびしそうになりました。そして最後に「エイドリアン!」と叫ぶシーンも感動でした。

あれから第5作を経て、ファイナルですか?どうしょう、見に行きたいような、やめたほうがいいと思う気持ちもありです。誰か見た人いますか?

「ぼらわん」というのは、NPO北海道ボランティアドッグの会の会報の名前です。
ボランティアのワンコだから「ぼらわん」です。なかなかいいでしょ!
その会報はいつも4月の総会のときに配布されます。
「ぼらわん」によると年間の訪問実績は
訪問回数:358回
参加頭数:823頭
延べ参加頭数:1706頭

そして、年々減少傾向にあった訪問当たり平均頭数は4.8頭と昨年の4.4を上回りました。そして延べ参加人数は2007名と昨年度の1556名を大きく上回ってます。
2006年はほんとに活発な活動でした。

ことしもこの調子で維持していきたいものです。
にほんブログ村 犬ブログ コーギーへ
(ポチットご協力をお願いします)

気象病

2007年04月22日 | Weblog
暖かくなったせいで、川の流れが深く速くなりました。山の雪解けが急激に進んでいるのですね。

今日は町内会の総会でしたが、無事終了しました。今日の総会は参加人数はいつもよりやや少なかったですが、建設的意見もあり、盛会でした。
また、小さなお子さん連れの方もいて、おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に遊ぶ光景を目にしました。なぜかほっとします。一緒に遊んでくれた方は後でフーフー言ってましたが・・・

環境部という部門があるのですが、最近は金属類が高いので、町内でアルミ缶を定期的に収集し町内会活動に役立てようということになりました。何でも、アルミ缶1kgで100円だそうです。リングプルが意外と重量があるので取らないように収集することにし、毎月第1、2土曜日に市の許可を取って、町内の公園で収集する方向です。100kgで1万円ですから、馬鹿になりません。金属の収集に目を付けるとは、ほんとに金属が盗まれる時代ですからね。

何時も家の犬は春先に外耳炎に罹るのですが、今年もやはり罹りました。病気と天候は密接に関係がありますね。
21日の日に気象庁が「気象病」に関する注意を出していました。曰く、「車の運転や夫婦喧嘩」に注意と。
ちなみに、僕は夫婦喧嘩も車の運転でいらいらもしませんでしたが。
気象病といはれるのは本来「リューマチ」や「関節炎」「喘息」「心筋梗塞」などがその範疇にはいるのでしょう。いらいらするのは気温の上昇や気圧の急激な変化、紫外線等で自律神経のうち「交感神経」が刺激を受けて、それがストレスとなり、血中の顆粒球も増えることに起因するのだと思います。特に「急に晴れた日には盲腸の手術が増える」と医師の間では「ことわざ」のように言われているようです。

漢方はまさに、気象や人間の精神状態、生活環境に病気の原因が存在するとの前提に立っています。原始的のように見えますが、気象と病気の関連はもっと真剣に考えてもよさそうです。

にほんブログ村 犬ブログ コーギーへ
(ポチットご協力をお願いします)

本日はアニマルセラピー活動の日

2007年04月21日 | アニマルセラピー
今日は今年一番の暖かさでした。17度くらいだったようです。
しかし、今日は忙しかったです。午前中はセラピー活動で午後からは明日開催の町内会総会の準備です。明日が終わって早くすっきりしたいです。

以下は、本日のアニマルセラピー活動の概要です。

今回参加入所者が12名でボランティア参加が8名、犬が4頭で賑やかな活動になりました。
暖かい日であることも手伝い皆さん明るい笑顔でした。Mさんが用意したアレイ型の布製のおもちゃを入所者に投げてもらい、犬が取ってくるというポピュラーな遊びでも十分喜んでいただきました。歓声が上がるほどでした。やっぱり遊びの要素は大切ですね。

見学の方のうち1名は新規会員で犬なし参加して活動の様子を知ってもらいました。もう1名の方は別の施設の職員の方で、セラピー活動を見学してみたいという方で、大変感激してくれました。

 施設の方からは、参加人数がやや多いことに懸念をしていましたが、当方からは問題ない程度の人数であり、参加人数は調整も行うので任せてほしいということにした。

 活動を楽しみにしてくれており、一部の入所者はボランティアの顔を覚えていると話してくれたいへん有難かった。犬をマッサージしてくれる入所者の男性がおり、うれしそうにマッサージしている姿は満足に満ち溢れていた。役に立ったことがうれしいのです。この満足感が認知症の方の自信につながり、生活の質を向上させる可能性があります。

 これからも明るく楽しい活動であればと願うばかりです。
にほんブログ村 犬ブログ コーギーへ
(ポチットご協力をお願いします)

ストレスと病気

2007年04月20日 | Weblog
しばらく、出張していて更新できませんでした。
道東方面に出張してましたが、月曜日くらいまでは寒くてどうなるのかと思うほどでしたね。
4日間の出張は長いです。でも、その間ホテルに泊まり、特にTVを見ること以外特にすることがないので「本」を読むことになります。

今回は2冊読みましたが、その中で「爪もみ療法」(安保 徹+福田 稔 マキノ出版)

という本が面白く、実践したくなりました。

病気は自律神経のバランスの乱れからくるのだという「理論」が中心にあり、特に自律神経のうち「交感神経」の緊張が過剰になると血液中の白血球の顆粒球とリンパ球のバランスが崩れて、顆粒球が増え、その結果役割を終え顆粒球が活性酸素を放出して組織を損傷する他、血管を収縮させて血流を悪くし、さらに消化液や消化酵素の産出を抑制することから様々な症状を引き起こします。
爪の生え際には交感神経が集中していてここを刺激して反射的に副交感神経を刺激することで両者のバランスをとるというものです。
爪もみというと何となく胡散臭く、とく健康雑誌に載っている「奇跡の○○療法」といものに聞こえますが、そのとおりです。

僕もそう思ってますが本を読むと理にかなっているのでだまされたと思って試してみようかと思います。
しかし、知らず知らずの内、無意識に僕も実践していたように思います。もむと気持ちがいいのです。爪もみにより薬に頼らない病気の予防、治療ができると書かれています。多少、強引な部分もありますが大変面白く、一気に読ませていただきました。効果は個人にもよるし、どうか分かりませんが、ストレスが病気に及ぼす影響はよく理解できました。
にほんブログ村 犬ブログ コーギーへ
(ポチットご協力をお願いします)