癒し系獣医師の動物病院開業日誌

アニマルセラピー団体で活動している癒し系獣医師。農業団体職員から脱サラし、動物病院を開業しています!

乗馬セラピー

2006年05月31日 | アニマルセラピー
昨晩は札幌ドームの日ハム対ジャイアンツの試合を見に行きました。
満員で本当に盛り上がった試合でした。僕は子供と外野スタンドの日ハム応援席にいましたが、すごい応援でしたね。
昨日はホームランがでて1回に4点取り終始楽勝モードだったので楽しかったです。ダルビッシュも完投したし、シンジョウもタイムリーヒットをうって満足です。

それにしてもジャイアンツは全くいいとこなし。エラーはするは、打てないし。これは今日の試合もいただきではないでしょうか。

先日ボランティアのサポートセンターに行きましたら乗馬療法を手伝うボランティアを募集していました。
乗馬療法の歴史はかなり古いようです。それこそギリシャ時代からあったといわれています。
しかし、現在の基礎となったのはヨーロッパで1950年代から行われていた活動からのようです(アニマルセラピーの理論と実際:培風館より)。
はやりイギリスは乗馬が盛んですから、そのような背景もあるのではないでしょうか。

乗馬によるセラピーは犬や猫によるものと違い、ホースセラピーは医療・教育・スポーツの三つの要素を持ち、心身両面への直接的な効果が認めらるとのこと。また、体の大きな馬の世話をすることで、生き物に対する慈愛心が生まれ、 馬に乗ることで温もりや感触から心身を刺激するようです。
教育的要素と身体的効果が大きいのが特徴ですね。馬に乗っていれば普段使わない筋肉を使ったり、循環器の機能を活性化させるのだと思います。
そしてなにより、乗った馬から来る温かみや微妙な気持ちの交流がなにより効果できなのだと思います。

浦河町には専門の学校があると聞いたことがあります。一度体験したいものです。
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アニマルセラピーの始まり

2006年05月30日 | アニマルセラピー
ここ数日雨天続きです。北海道には梅雨がないといわれますが、これに近い状態はあるように感じますね。
写真は我が家の畑の「インゲン」の芽です。種まきして1週間ほどで双葉になりました。成長が楽しみです。家庭菜園はその成長の過程を見れることがいいのですよ。

さて、
アニマルセラピーの始まりについては、それこそ1万年以上前から人間と犬は付き合いがあったのですから、そこが基点なのでしょう。また、ギリシャ時代から医療に応用されていたとの記載もあるようです。
以下はアニマルセラピーの理論と実際(培風館)を参照して記載します。

しかし、現代的な明確な基点はニューヨークの大学教官であったレビンソンは1962年に発表した文献で子供と犬に関する関わりにより内向的性格が改善されたことから始まっているようです。その犬もたまたまそこに居合わせた彼の飼い犬だったそうです。

ですから、子どもに対する効果からスタートしているのですが、その後老人などへの応用へと発展していったようです。1970年代からは病院での応用の研究が始まり、その後精神科へも応用されはじめたようです。1977年にはデルタ協会というアニマルセラピーでは世界の草分け的団体が設立されています。日本では1986年に社団法人日本動物病院福祉協会がコンパニオン・アニマル・パートナーシップ・プログラムとしてスタートしたのです。

現在は動物介在療法(AAT),動物介在活動(AAA)が区分けされ、最近では動物介在教育(AAE)という分野も出てきました。学校飼育動物もその中の流れのひとつといっていいでしょう。

いろいろ僕も勉強してきましたが、ひとつの学問として確立されているとは言えない状況だと思います。それだけまだ新しい分野ということなのでしょう。
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子供の頃 向かいに馬

2006年05月29日 | Weblog
子供の頃隣が牧場と書きましたが、子供の頃向かいに馬がいました。
札幌市内なのに昔はのんびりしてましたね。
僕は毎日のようにその馬を見ていました。農耕馬でもなくその当時からすでに、ペットでしたね。でもちゃんときゅう舎があってその中で飼われていましたよ。いつの頃か死んでしまって、その後その家では新しい馬は飼いませんでした。そりゃそうですよね。排泄物(堆肥)を処理しきれませんから。

札幌の市内にいながら周りに牛と馬がいて、僕が獣医師になった原点だったのかもしれません。

セラピー犬の適性検査結果の通知

2006年05月29日 | アニマルセラピー
近所に昔の農業試験場跡地に作られた広い公園(農試公園)があります。ここへ来ると、うちのコーギーは狂ったように喜び遊びます。

北海道ボランティアドッグの会では適性検査の結果を通知しました。
すでに結果は出ているのですが、正式に受験者に通知します。
やはり、テリトリ、対人・訓練、マナー検査について点数的にどの程度だったのか、確認することはいいことでしょう。評価は、5段階評価にしてあります。検査官のコメントも掲載されているので今後の犬の扱いに参考になります。

このような検査方法に至るまではいろいろ試行錯誤があり、今の形になってきました。セラピー犬の検査は誰も行ったことはなかったのですから、基準を作り上げたことは大変意義深いと思います。

検査基準を作って定期的に適性検査を行っている団体は他にそうないと思います。

新入会員の活動も開始され、当団体にも活気がでてきました。
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無診察の要指示薬の交付

2006年05月28日 | 動物医療
昨日は本当にいい天気でした。
日中は琴似神社のお祭りでイベントがあり、境内のステージで琴似中学吹奏楽部の演奏を行っていました。琴似中はかつて全国大会に何度も行ったことにある札幌市内の伝統校です。今年は新入部員が30名以上入部したそうです。がんばって、感動を与える演奏を目指してほしいものです。

先日、フィラリア予防薬のインターネット販売のことを書きましたが、問題なのは「無診察」で要指示薬を処方することです。

獣医師法第18条においては,獣医師は,自ら診察しないで毒劇薬や要指示医薬品の処方を行ってはならないとされており,当然のことながら獣医師の指示により販売が解除される要指示医薬品の品目及び数量は,当該指示をなした獣医師の診察に係る飼育動物の疾病の予防又は治療に必要な範囲であって,かつ,その対象動物への使用は,診察に基づき決定された用法,用量,使用期間等が厳守されて適用される必要があり,獣医師の適切な診察に基づく診断の結果の範囲内のものであることに限定されるべきである.(以上日本獣医師会会報から)

つまり診察なしに要指示薬を渡してはいけないのです。
ただし、初診があった場合の以降はすでに診察していますから、状態を把握している場合はこの限りでない場合もあります。
しかし、インターネットだと最初から動物を直接診察できないのですから、違法になると思うのですがね。どうなんでしょう。

インターネットで要指示薬を販売することは自らの技術と義務を安売りしているのと同じなんですが、どう考えているのでしょう。とても気になります。
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東海大四校の吹奏楽定期演奏会

2006年05月28日 | Weblog
東海大四高校の吹奏楽の定期演奏会に昨晩行ってきました、今年も大盛況でした。1日に2回公演するのですが、僕は夜の部でした。
開場30分前に行きましたが、すでに長蛇の列。ちなみに開演は7時でした。

東海大四高校は北海道では白石高校と双璧をなす強豪校ですが、特に現顧問井田重芳氏がいる間は、まったく追随を許さないでしょう。今54歳ですから、当分は続きます。
東海大四高校は昨年度全日本吹奏楽大会で金賞でしたが、トップの成績、所謂一金だったそうです。

井田先生はかつて不滅の黄金時代を作った西宮市立今津中学吹奏楽部顧問得津先生に淀川工高吹奏楽部顧問丸山氏とともに師事した経緯があります。ですから二人は兄弟弟子なのです。

東海大四高校の演奏はすごい。通常の金賞をとる高校より2ランク高い感じです。バンドとしてのバランスがよく、パワフルです。特に金管とパーカスがいつも上手ですね。最近は演奏の幅がひろがり、吹奏楽の域をでている感じすらします。部員は100名くらいいます。練習は厳しく朝練習があり夜は9、10時頃まであります。
全道から生徒が憧れて入学してくるので、入学生の15%くらいは吹奏楽部の部員です。

今年のコンクールでは何を演奏するのかこの定期演奏会でだいたい分かるのです。課題曲は難易度の高いⅠ、自由曲はヨハン・シュトラウスⅡの「こうもり」セレクションでしょうか。いや「3つのジャポニスム」かもしれない。
今年もコンクールが楽しみです。

東海のパワーと円熟の加わった「うねる」演奏に注目です。
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フィラリア予防薬のインターネット販売

2006年05月27日 | 動物医療
これは帯広のやや郊外の団地にいた「牛」です。ジャージー牛ですね。まるで犬を飼うように存在しています。すこし驚きましたが、周りには溶け込んでいるところが不思議ですね。
でもちゃんとID番号(公的な登録番号)の耳標をつけています。

帯広から帰ってきました。帰りのJRは金曜日ということもあり結構混んでましたね。缶ビール1本買って「ダビンチコード」読みながら帰ってきました。
獣医関係の雑誌も読んで多少勉強しながら帰ってきましたが、その中で気になる項目がありました。

最近はインターネット販売が盛んで何でも買えてしまうのですが、フィラリア予防薬が輸入で買えるんですよね。予防薬は要指示薬ですから、獣医師の処方が必要ですが、本当に正せば違法だと思います。

恐らく業者は個人輸入を直接行うのではなく「代行」ということで営業しているのだと思います。この場合自分のワンチャンに使用するので「飼い主」の責任ということでなんとなくセーフなのでしょう。

動物病院で処方してもらう場合は要指示薬ですから「診察」して「処方」されるのでそれなりの額になりますので、やるべく安価に入手したい方がいるのでこのような営業がでるのでしょう。

現時点では完全に「違法」といえないからインターネットで営業できているのでしょうが「医療」を無視したこのような販売には賛成しかねます。

困るのは、獣医師自らこのようなグレイ行為に関与している場合もあることです。
このことには僕も関心があるので、後日書きたいと思います。
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抗生物質の使用

2006年05月26日 | 動物医療
今朝の帯広も天気がよさそうです。

日本は抗生物質の消費大国といわれています。
魚の養殖、家畜への投与だけでも相当なものでしょう。

しかし、これは獣医領域だけの問題ではありません。
風邪に罹患したとき病院で抗生物質を処方してもらいませんか?

抗生物質は魔法の薬ではありませんので、風邪の原因の「ウイルス」には効きません。ただし、風邪で体力が落ちて2次細菌感染がある場合は効きますので、そのために処方されていると考えたほうがいいでしょう。

抗生物質を適正に使用しないと耐性菌ができます。細菌にはプラスミドという遺伝情報をもった物質が存在するので一旦耐性菌ができると次々に細菌に情報が遺伝すると考えていいでしょう。
しかも、抗生物質を長期に使用すると有用な腸内細菌まで殺してしまいます。有益な菌はご承知のとおり乳酸菌などです。乳酸菌は食べ物の消化を助け、有害な菌を殺菌する作用を持ちます。これらの乳酸菌を殺すことになり、体の免疫を低下させてしまうのです。

抗生物質は様々な感染症治療に貢献してきました。まさに「魔法のくすり」だったのです。
しかし薬はもろ刃の剣です。使い方は気をつけないと・・・
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根拠に基づく医療

2006年05月25日 | 動物医療
昨夜は札幌少し寒かったですね。リラ冷えか?

EBMという言葉をご存知でしょうか?
E:EVIDENCE
B:BASED
M:MEDICINE  根拠に基づく医療です。
当たり前のようなことですが、医療は科学的根拠に基づくデータによって行われるべきだという考えです。しかし、これはごく最近でてきた考え方なのです。
ともすれば、医療は「経験」とか「勘」とか「習慣」で行われている側面があると思います。

いい例として心筋梗塞後の抗不整脈薬の投与は予防的に当たり前のように投与されてきましたが、二重盲検法という検証の方法で検証した結果もっとも死亡率が低かったのは「薬剤を与えない」グループであっという例です。

このように当たり前と思い込んだり、経験に基づくことで間違った医療が行われていることもあります。経験を否定はしませんが、事実やデータに基づく医療の重要性が今問われています。背景には無計画に投与される薬剤や医療行為を見なおし、医療費の無駄を防ぎ、質の高い医療を構築しようという理念があります。

最近獣医療に関する話題を読んでいて気になる言葉になってきた。

結構、こんなことに興味があり本なんか読んでます。
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犬の老齢期はいろいろ

2006年05月24日 | 動物一般
うちの町内会で作った「畑」です。花が咲くイモなどを植えて、成長を小学生等子供に見てもらう目的です。秋には収穫して野外でバーベキューも企画しています。地域との結びつきを強めていくことで、地域の活性化と安全が確保できるのではないかと思いますね。小さな「」ですけど。

アメリカ人は大の犬好きですが、そんな犬の中でも今、人気なのがなんと「柴犬」だそうです。ただし、NYの柴犬はほとんどカリフォルニアのブリードらしいです。なぜかというと、カリフォルニアには日本人の移民が多いからなんだそうです。ネットやぺットショップでオーダーすると、空輸であなたの手元に届きます!みたいな。そこで、気になるお値段はなんと日本円で1匹20万~40万円!高級な犬なのです。
それにしても何でですかね。

最近年のせいか、老齢ということに興味をもっています。もちろん犬に関してですが。
老齢犬について以前に書きましたが、老齢とは何時からかは、犬の大きさなどによると思います。
調べていたら「NJK」という僕が定期購読している獣医系雑誌に紹介されていました。
それによると
小型犬 9-13歳
中型犬 9-11.5歳
大型犬 7.5-10.5歳
超大型犬(>40kg) 6-9歳
だそうです。
まあ、平均すると8、9歳でしょうかね。

これ以外の要素としては小型犬の方が長生きする傾向があるし、室内飼いのほうが寿命は長いようです。
生体的には必要カロリーが3割以上低下しますし、体脂肪率は高くなります。骨格はほそり、歯肉も細ります。分泌が低下し内臓的にも肝臓の繊維化、心拍数も低下します。書いていても段々さびしくなりますが、相当する健康の維持のやり方あるので、老犬にあったライフスタイルを見につけていくことが大切ですね。
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