癒し系獣医師の動物病院開業日誌

アニマルセラピー団体で活動している癒し系獣医師。農業団体職員から脱サラし、動物病院を開業しています!

哺乳ロボット

2006年03月31日 | 動物一般

今日は雪。また冬に逆もどりです。
僕の事務所では機構改革で組織がグループ性とかいうものになるので、レイアウト変更でてんてこ舞いです。回線、机の配置、名刺、プレート等全部変更です。ウーン、このエエネルギーが別に・・・

さて、
皆さんは子牛の哺乳を見たことがありますか、子牛は最初こそ母牛の初乳というビタミンやミネラル、そして何より「免疫」のための成分(グロブリン)をたくさん含むお乳を飲みますが、その後は人工乳で2、3ヶ月育てられて、離乳します。これが結構手がかかるのです。温度、衛生面で間違えると直ぐに下痢して腸炎を起こします。そこで最近は自動哺育機を導入する牧場がでてきました。

自動哺育機は、牛にセンサーをつけて識別管理できるようにし、自動的にミルクを飲ませる機械です。
24時間で3~4回ミルクを出し、1日4~5リットル飲ませるように設定したりできます。牛がミルクを飲んでいるかどうかの個体データをチェックもできます。子牛についているネックレスみたいな番号の下にセンサーついているのです。このセンサーに反応して、その牛に合った量のミルクが出てきます。写真の装置の裏にミルク製造室があって、牛が装置の乳首に吸いつくと。牛の首についたセンサーに反応して、自動的にその牛に応じた量のミルクが作られます
まあ、哺乳ロボットとも言われていまして、600万円くらいの装置が多いようです。
これで毎日の人工乳の製造と給与から開放されるのだから、安いかな?でも味気ないという方も・・・・・

アニマルセラピーの活動実績

2006年03月30日 | アニマルセラピー
年度末。皆さんお忙しいですか。しかし、なんで年度末はこう慌しいのか?
でも何か皆さん忙しいと言いながら嬉嬉としているところがあります。
僕は嫌ですね。ばたばたするのが。僕は忙しいのがいいと思われないのです。
この時期ゆったりしたいですね。だめ?[emoji:e-68]

さて、北海道ボランテイアドッグの会セラピー委員会の実績を調べました。
1998年の活動実績からですが、順調に伸びています。

  1998年 1999年 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年
訪問施設数   8   8   12  17   19  31 35
訪問回数 30   47  85  136 162  209  279

しかし、1訪問当り頭数で見ると下のように
1訪問当り頭数
1998年 7.9
1999 9.2
2000 8.2
2001 6.4
2002 7.1
2003 6
2004 4.9

と段々減ってきています。つまり、少ない頭数で数多くの施設を担当しているということですね。一人(頭)に掛かる負担が大きいということです。

これについては会としても真剣に新規会員数を獲得に向けて努力をしているのですが、中々増えません。ときどきマスコミでも取り上げてくれるのですが、ボランティアに参加してくれる人が増えるまでもいきません。

今週新規セラピー犬の検査を行いますが、受検犬は少ないようです。
ポスター、パンフレット、散歩のときの声掛けなど地道な努力しかないようです。セラピーに参加する人もボランティアする人も女性が80%近いので、女性にポイントを絞る必要性もあるかもしれません。
調査によると、アニマルセラピーを知っているかどうかお聞きしたところ、半数の人が知っていると回答されていて、知名度は上がっているのですが。
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ペットロスをご存知ですか?

2006年03月29日 | 動物一般
北海道は十勝地方が大雪です。東京は桜だというのにね。日本は広い。

さて
ペットロスという言葉がよく聞かれるようになった。飼い犬、ペットから「コンパニオン動物」へと変わる世の中になった。家族の一員、パートナー、子供と同程度の愛着を持つようになった現在の日本では、ペットロスの問題がマスコミ等で大きく取り扱われるようになった。

飼っていた犬が死亡した場合、早く忘れようとか、すぐに違う犬を受け入れるとか、しょせん犬などと悲しみを否定するとか、我々の対処方法は大同小異であった。昔、おかあさんから飼っていた動物が死んだ場合に動物を失った「喪失感」を少しでも埋め合わせをするように、「忘れる」「他に気持ちを持っていく」などの退避行動をとるようにしたことを覚えている。

僕は鳥が大変好きで、特にセキセイインコが死んだときは成人してからも、恥か強い話しですが「おお泣き」しました。悲しみ、怒り、そして喪失感と虚脱がきます。本人にすれば大変なことです。ペットを飼ったことに後悔したりもします。しかし、やがてあきらめというか死を受け入れるようになり、死を
「許容」するようになります。

これらの過程をキチンと経ないことが原因でおこる症候群だと思います。
ある「おとうさん」が家で飼っていた犬が死んで家族が悲しむのを横目にさっさと「その犬」を埋めて処分してしまった。悲しみが敢えて封印し、その後何事もなく暮らしていたが、1週間ほどすると何となく体がだるく、気力が衰え、食欲が落ちていることに気が付いた。当初本人は思い当たることがなかったが、やがてそれが「ペットロス」であったことが分かったという事例もあったようです。

何事も「過程」を踏むこと。言い換えれば、悲しみに逃げることなく、直視して対面していかなくては、解消されないということでしょう。そこに周りの人間のサポートが必要になるのだと思います。
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おまけの牛乳

2006年03月29日 | 動物一般
昨日、1L入りの牛乳を買ったら、180ccの牛乳パックが1Lに付き1個おまけについてきた。
また、今朝、パン屋さんでパンを買ったらおまけに牛乳パックがついてきた。

北海道では通常牛乳は計画生産されて、全量JA等の団体が買い上げする。それに、いろいろ補給金を付けて生産者の保護もしている。
今回は、生産が過剰となり、牛乳が余った結果、今回のような事象(おまけ牛乳)が起こったのです。

この頃は、子供も少なく、飲料物も「お茶」に押されて牛乳の消費は下降傾向である。それと加工製品や脱粉、チーズ、バターの消費も落ちてきてる。先日は十勝地方で1000tの牛乳を廃棄処分すると新聞に載っていました。

牛は身を削って牛乳を生産し、まかり間違えば、生産病に罹り命を落としこともあります。その牛乳が捨てられるのです。しかもお金をかけて。

一方で沢山の人が飢えで死んでいる矛盾とういものを感じざるを得ません。

アニマルセラピーに関するアンケート 3

2006年03月28日 | アニマルセラピー
東京の方は桜が5分咲きとなったようです。
うらやましいです。北海道はまで雪があるし、朝はまだ氷点下です。
さて、
今回で続きものは最後にします。施設の活動に対する満足度についてです。

<現在の活動回数>これは基本的に月1回です。

ちょうどよい       81.3%
もっと来てほしい   8.8%
もう少し間隔を空けたい     0.0%

ちょうどいいですね。

<現在の活動頭数> 平均すると4、5頭です。
ちょうどよい       71.9%
もっときてほしい  28.1%
少なすぎる  0.0%

これは施設の規模や参加人数によっても違いますが、概ね満足のようです。
しかし、これは反面犬を連れてきてくれるボランティアの方に負担も掛かっているのです。

<活動に関する満足度>非常に満足     65.6%
まあ満足     34.4%
不満足     0.0%

満足いただいています。

<今後の活動について>継続してほしい 96.9%
将来見直したい 3.1%
希望しない 0.0%

ほとんど継続してほしいとの希望です。
このような結果を見るとがんばろうという気になりますね。
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家畜にも保険があります

2006年03月27日 | 動物医療
今はアニコムをはじめてとしてペットの保険がかなり普及してきて、加入する人も多くなってきましたね。

家畜にも保険があるのをご存知ですか?
それも国の助成があります。
でもこれは農家の人専門ですので、一般の方は加入できません。農業としても損害を補償して、農家の経営を助けるための必要な保険です。
実際、牛や馬、豚は当然病気もするし災害にも遭う。そのとき、農家の人は家畜を失えば、明日から生産できなくなるのです。そのため、掛金を出し合い、国も助成することで農家の経営を助けるのです。
保険の内容人間の健康保険と生命保険が組み合わさったものと考えていいでしょう。

牛が死亡したりすると、その牛の価値の最大8割まで補償が可能です。
牛の評価は年齢や品種で違いますが、例えば乳牛なら40万円か50万円でしょう。馬も品種によってかなり違います。でもいえることは100%は補償されないということです。それは保険の仕組み上やむを得ないでしょう。

また、牛や馬、豚が病気になれば一定限度まで治療費は補償されます。ちゃんと獣医さんが治療してくれます。健康保険ですね。内科、外科、産婦人科何でもOKですよ。
最近は手術する必要のある牛が増えて、診療所に専用の手術室を設けています。凄いでしょ。

皆さんが余り知らない分野で動物医療が発達しています。
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アニマルセラピーに関するアンケート 2

2006年03月27日 | アニマルセラピー
今朝は寒いですよ。薄く雪が降っています。

安楽死の事件がでていますね。何度も繰り返されている問題です。
ちゃんと国レベルでの論議をしないとだめですね。
直視して行きたいものです。

北海道ボランティアドッグの会では活動訪問施設に対し、本会の動物介在活動に対する期待や効果を評価してもらい、活動の意義を再確認するとともに、活動に対する改善事項等を知ることで、より質の高い活動に資することを目的にアンケートを実施しました。
その結果を僕が取りまとめ、施設にご報告したところなので、その内容について少しずつご紹介させていただきます。今回はその2回目です。

<セラピー活動で心配されること>
犬からの感染症 20.4%
犬が原因の怪我 16.3%
館内の衛生 18.4%
犬の毛によるアレルギー 22.4%
犬が舐めること 10.2%
心配はない 12.2%

 矢張り、感染症や毛によるアレルギーが一番心配なようです。

<犬の行動に関する不安>
不安がある 0.0%
ある程度不安がある 12.5%
不安はない 87.5%
その他      0.0%

 これに関しては安心していてくれています。よかったです。

これらから、セラピー犬における犬体検査や対人・マナーに関する検査の重要性を再度認識しました。これらの検査により安心しいただくことに一層努力が必要です。
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アニマルセラピーに関するアンケート 1

2006年03月26日 | アニマルセラピー
本当に暖かい一日でした。春は近いって感じですね。
今日は一日4月1日、2日のセラピー犬適性検査の準備をしていました。
座ってばかりなので「腰」が痛い。
僕は軽度の「椎間板ヘルニア」なのですが、幹部に使い捨てカイロを当てて、血流を改善する治療とでかなりよくなりました。一時は坐骨神経痛がひどかったのですが、それも消失しつつあります。ヘルニアは治る病気であると実感しました。

さて、
北海道ボランティアドッグの会では活動訪問施設に対し、本会の動物介在活動に対する期待や効果を評価してもらい、活動の意義を再確認するとともに、活動に対する改善事項等を知ることで、より質の高い活動に資することを目的にアンケートを実施しました。
その結果を僕が取りまとめ、施設にご報告したところなので、その内容について少しずつご紹介させていただきます。

まず、
<回答率>36施設中32施設でほぼ90%でした。
特に督促もせず、感謝の気持ちの手紙までいただき解答をいただきました。
また施設の内訳は以下のとおりです。

介護老人施設 68.8%
グループホーム 15.6%
病院 12.5%
その他 3.1%

<期待する効果>以下のとおりです。

施設の活性化 22.2%
入居者の気分転換 31.1%
会話の増加 24.4%
体調改善 6.7%
入居者の社会性向上 8.9%
その他 6.7%

要は施設全体を活気つけてほしいのがニーズですね。

<認められる効果>順位をつけると
一位 気分転換
二位 明るくなる
三位 会話が増える

体調がよくなるといったことは、直接効果としては余りないようです。

このような効果に関する結果でした。
次回は活動の心配な点についての結果を紹介します。
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アニマルセラピーの歴史など

2006年03月26日 | アニマルセラピー
高校野球始まりましたが、北海道2校はすべて負けてしまいました。
でも、ガンバったね。でられるだけで幸せというくらい謙虚な気持ちも必要だと思います。

で、アニマルセラピーって最近こそ認識されつつありますが、ついこの間まではあまり知られていませんでした。でも今は感覚的には半数以上の方が知っているように思います。

本なんかによると、古代ローマ時代にはすでに傷ついた戦士の乗馬療法として活用されていたようですし、乗馬療法の歴史は古いようです。
また、犬に関してはアニマルセラピーとは違いますが、盲導犬は紀元前100年くらい前の今のドイツに当る地域であったようですし、18世紀には英国で精神病棟での動物の世話で活用されたり、アメリカでは第二次世界大戦時治療傷ついた兵士に動物の世話による作業療法として採用されていたこととされています。
 
日本での本格訪問活動はCAPP(1986)社団法人日本動物病院福祉協会が現在でも最大規模かと思います。ここ、10年くらいの間にNPOが立ち上がり北海道ボランティアドッグの会のような団体が登場しています。

アメリカではデルタが世界的に有名で実績があり、現在はアメリカのワシントン州に中心の事務所があり、各活動地域に支部がある大規模団体である。動物との交流を通じて人間の健康を促進することを目的とした国際的な非営利団体であり、動物介在療法や介助犬教育システムを始めとした教育プログラムを開発運営している。
アニマル・アシステッド・アクティビティー(Animal Assisted Activity)という用語もここから発しています。

ここ数年は犬のアニマルセラピーもかなり認知されて、専門学校では専攻科ができていますし、帝京科学大学ではアニマルサイエンス科にアニマルセラピーのコースがあります。
これからもどんどん輪が広がればと思いますね。

犬の目の色

2006年03月25日 | 動物一般
日は法事でニセコ方面に行きましたが、ホントまだ雪多いです。
まだ壁のようにあります。まだまだ、スキーできそうです。

さて、
先日家の犬の写真を撮った時、目が緑色ぽく写っていました。
皆さんもそのような経験がありませんか?病気ではないかと心配されたことは?

これには原因があり、特別なことが無い限り心配はありません。
フラッシュ撮影した場合に起きるのであれば、これは眼底部分にある網膜の後ろにある血管の色が原因です。ですので、人間にも起こります。
ただし、犬や猫の場合は網膜に「タペタム」という反射板があってこれに強い光があたると反射して黄緑色に写るのです。これがあるから、犬や猫は暗いところでも目が利くのです。

最近は家族より犬の写真を撮られるご家庭が増えて心配されるかたもいますので参考になれsrc="http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/57/0a731d30ec2eb4d45101188db883f1b9.png">
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コメントもやよかったらお願いします。

ば有難いです。