癒し系獣医師の動物病院開業日誌

アニマルセラピー団体で活動している癒し系獣医師。農業団体職員から脱サラし、動物病院を開業しています!

アニマルセラピーの研究

2011年01月31日 | アニマルセラピー
最近は、アニマルセラピーも大学の研究レベルになりつうあるようです。
例えば、神奈川県の「麻布大学」の「介在動物学研究室」では布大学 介在動物学研究室では、動物の持つ能力(素晴らしさ)を明らかにし、ヒトと動物の新たな関係(共生)を築くために、様々な角度からの研究という一環で、アニマルセラピーを研究しています。

教室のホームページによると・・・

「アニマルセラピー」とは病気の治療を目的とした「動物介在療法(AAT)」、病気の予防などQOL向上のための「動物介在活動(AAA)」、さらに、子どもたちの人間性養育あるいは学習の向上をめざした「動物介在教育(AAE)」から成ります。このとき、主役は犬、猫、馬、およびイルカなどの動物たちです。これらの素晴らしい動物たちの特性を生かしたアニマルセラピーを広く研究し、わが国におけるAAT/AAA/AAEの普及に尽くします。

とのこと。他の研究テーマとしては・・・

研究テーマ:
・動物の地震予知能力に関する研究
・子どもの教育における動物(馬・犬)の効果に関する研究
・人の心身の健康への動物(馬・犬)の効果に関する研究
・イルカを用いた動物介在療法・活動(イルカセラピー)に関する研究
・補助犬の普及に関する研究  など

が紹介されています。

今日の新聞にも掲載されていましたが、「癌探知犬」が肺の呼気で肺がんの90%以上を感知することが紹介されていました。

動物の持つ能力や人間との関わりを研究するのは最近の獣医学においても新しい分野として注目されつつあるようです。





委員会

2011年01月30日 | アニマルセラピー
前から持っていたのですが、最近愛用しだした「ハンチング帽子」。
吉田 類さんの影響ですね。僕も単純です。

昨日はNPOのセラピー部門の委員会でした。
新年度からの体制や活動のあり方、春の適性検査のスケジュール、年間の主要行事の検討等で夜6時から9時近くまでの委員会でした、

まあ、僕が一番問題だと考えているテーマは、活動施設の持ち方というか、どう活動すべきかです。
活動を始めて活動も安定してくると、施設によっては活動できる犬が少ないとか、マンネリ化して施設の対応にも疑問が付く場合もできてます。
加えて、活動を熱望して待っている施設があるのですが、活動犬が増えない中でどう対応して行くかです。

今は、活動スケジュールを作り、事前にお知らせして活動をするのですが、活動犬を集めるのにも四苦八苦する場合があります。

「双方無理なく、運用の効く活動」に少し舵をきってもいいのかもしれません。
つまり、小規模単位の活動犬で活動できる範囲に施設を設定するのも一法です。

また、月1回の活動を原則としていますが、活動犬が増えない中では、その頻度を見直す必要もあるかもしれません。

長く行っていると必ず突き当たる問題がでてきます。
思い切った改革も必要な時代に来たと感じています。
今年、一年はその点を見直す時期だと思います。


読書

2011年01月29日 | Weblog
昨日は、オホーツク方面から釧路に入り、午後7時過ぎのJRで帰りましたが、家に着いたら12時近く。さすがに遠い!
でも、面白い本を読むと時間を忘れるのもです。

凝りだすと止まらない性分。
渡辺淳一氏の「流氷への旅」。今の季節にぴったり!
まあ、僕の性分には合いそうもない、恋愛小説ですが、冬の北海道が描かれていて、しかも、時代は30年前の札幌とか紋別が舞台であり、一気に読めます。
僕の学生時代の世の中とかぶりますので(やべ、年がばれる)、そういう面白さもあるのです。TVのドラマ見るよりはるかに面白いです。

今日はこれから、NPOの役員会、そして深夜のサッカーと忙しい・・・
合間に、今読んでいる同じ作家の「神々の夕映え」を読まなくちゃ!

今、僕のマイブームは「読書」です。

検査

2011年01月26日 | 動物医療
今年は雪が多いせいで、「JAF」のお世話になる例が多いのではないでしょうか?
僕もめったにないですが、これまで3回くらいお世話になりました。
しかし、いづれも「家の前」で車が埋まってSOSしました。
家の前の道路は幅が狭いため、通常市の除雪車も入りません。

今日もまた、家の前で埋まり「JAF」かとも思いましたが、近所の方に手伝ってもらい脱出できました。やれやれ。

医療と検査は切っても切れませんが、ときに完全に信用すると大きな間違いを起こすこともあるようです。
良くあるのは、採血のときなどに血清溶血を起こすと検査値が異常値になることがあります。写真でも下が溶血を起こした血清で検査したものだそうですが、異常値がいくつかでたので、再検査して全く違う結果になったそうです。異常値を疑うことなく、対応していたら大変なことになっていたかもしれません。

ある、獣医系雑誌を読んでいたら、「犬ブルセラ症」の発生事例でも似たようなことがあり、警鐘を鳴らす記事がありました。つまりブルセラ症の抗体検査をしたところ、かなり高い陽性率となり犬の施設そのものを閉鎖したことがあったそうですが、後になり血清が溶血していてそのため抗体価が異常値を示した可能性があると判明したそうです。

検査と言う事実の検証も必要だということです。
「鵜呑みは危険」であり、そういう検証も危機管理の一部であると雑誌には書かれていました。

ウーン、そのとおりだなぁ。

またも宮崎、鳥インフルエンザ

2011年01月25日 | Weblog
またも、宮崎で鳥インフルエンンザですね。
口蹄疫で大変な思いをして、知事が変わったとたん今度は鳥インフルエンザですか。
なんで宮崎ばかりなんでしょう。

最初の1例目は佐土原町で宮崎市のすぐ近くです。
地形的にも実際に行っているので分かります。

そして2例目は新富町。
ここは口蹄疫で散々苦しめられた町です。

宮崎の獣医師もまたインフルエンザで出動です。
着ているタイベックの「V」の文字が懐かしい。
Vは獣医師のしるしなのです。

がんばれ宮崎!

子牛の服

2011年01月24日 | Weblog
吉田 類さんの「酒場放浪記」が家族にも好評です。
最初僕が見ていたら、かみさんが見出し、娘が見出し、今日は息子も見ています。
実に不思議な番組です。
ちなみに、今日は飲み会があり、帰ってちょうど酒場放浪記が始まったのでとても楽しく観れました。

寒い日が続きますが、

「岐阜県高山市江名子町にある「中吉畜産」の放牧場で、十数頭の子牛がたき火を囲んで暖を取っている。冷え込んだ朝、たき火を始めると、生後3~6カ月の子牛たちが集まり、目を細めて気持ちよさそうに体を暖めている。

 江名子地区は寒い日は氷点下8~10度になる。昨冬、経営者の中田清隆さん(42)が牛舎に隣接する放牧場でたき火をしたところ子牛が牛舎を出て集まってきたため、冷えた朝は牛のためにたき火をするようになった。今冬は、全国的に冷え込んで大雪が降った17日に最初のたき火をした。中田さんは「牛舎の天井に赤外線ヒーターがありますが、たき火の方が暖かいようです」。(毎日新聞)」

本来牛は寒さに強いのですが、今年は別格なんでしょうか?
焚き火に牛が寄って来るとはにわかに信じられませんでしたが、映像でも見ました。
確かに焚き火に寄ってきます。

このごろは生まれた子牛に服を着せる脳下も増えましたが、なんだかなぁ・・・
過保護じゃないの?とつい思ってしまいます。
でも、服を着た牛は可愛いですがね!

ネックウォーマー

2011年01月23日 | Weblog
今日は、町内会の新年会でした。
11時から初めて1時半には終えると言う、極めて健全な新年会です。
お年を召した方がほとんどですから、これくらいがちょうどいいのです。
参加者も35名とまずます、お子さんも5名参加でした。
毎年同じように開催していますが、それでちょうどいいのです。

「ネックウォーマー」が急に流行ですね。
原因はもちろん、あの人「斉藤祐樹」選手です。
ミズノ社のオレンジ色のものは当然品切れで色違いも入手困難だそうです。

僕も今年の冬は早くから、ニューバランスのネックウォーマーを愛用しています。
まあ、流行る前からなので、ミーハーではないということで。

これ、つけると結構止められないです。
東洋医学的には首筋から、「寒邪」が入ってきますから、衛気だけでは防げない防御機能を果たしてくれます。

皆さんもどうですか?
ミズノのものでなければあると思いますが・・・
ちなみに、僕のはランニングシューズ買ったときの「おまけ」でした。

麻酔

2011年01月22日 | Weblog
渡辺淳一氏の最近の作品の文庫があったので、購入して読んでいます。
まあ、僕がよく読んだ作品は70年代後半から80年代の作品なので、今の作品の時代背景や作者の年齢からすれば当然、作風も変化しています。
この「紫陽花(アジサイ)日記」は、東京の新宿で整形外科の病院を経営する医師とのそ妻との微妙な心のせめぎあいというか、なにかどろどろした感情が表現されていますが、心理描写は変わらずお上手です。
まあ、ひょんなことから、夫が妻の日記を発見して内緒で読んでいき、妻の心の内面を知りながら日々暮らすという中身ですが・・・

平行して、昔の渡辺淳一氏の作品も読んでいるのですが、いや楽しい。
なにせ、最近は別として氏の作品はほとんど持っていますからかなりの量あります。
比較的最近の作品では「麻酔」という作品が好きでした。
妻が手術の際の麻酔が原因で植物人間になってしまう話ですが・・・

麻酔事故はそんなにあるものではありませんが、最新の注意が必要です。
麻酔をかけるといっても、決まった量を均一に投与できるのもではありません。
それは動物界でも同じで、最近は特に小型犬が増えたので、動物病院の獣医師は神経を使うそうです。
とくに、チワワなどは細心の注意が必要です。
なにせ、体重が2kgありませんので、投与量を少しでも間違えると大変なことになりかねません。
年齢、体重、体調、必要に応じて血液検査の結果を踏まえて、麻酔の方法と投与量を考えていくそうです。ハイリスクの動物に対してはそれなりの方法があるものです。

最近は、動物でも何かあると訴訟ということもありますから、高齢の動物に対する麻酔は慎重にならざるを得ないのです。