癒し系獣医師の動物病院開業日誌

アニマルセラピー団体で活動している癒し系獣医師。農業団体職員から脱サラし、動物病院を開業しています!

うさぎの診療

2013年01月28日 | 動物医療
病院にはこんなステンドガラスもあります。
独特ですが、印象に残ります。

今日は藤沢市にある「うさぎ専門」の獣医さんで研修しました。
うさぎは保定が難しく、診察、診療の上でポイントになります。
大抵の獣医師は「タオル」等を使いうさぎさんを動けなくしますが、今日伺った獣医さんは全くタオル等は使わず、
手と腕だけでうさぎさんを動けなくして「スイスイ」と診療診察します。

うさぎの診療の半数くらいは、数ヶ月に1回の健康診断です。
体重測定、目、耳、被毛、臭腺、口(歯)、お腹等の検査をします。
特に歯と耳、目は入念に検査します。

歯は過長歯や不正咬合が多く、歯科ユニットやニッパのような道具で、麻酔もかけずに処置します。
普通の獣医師は麻酔なしでは極めて困難なのが実態です。
臼歯を切る場合も、口の中にニッパみたいなものを入れて、目視せずに感触だけで切る部分に行きわたり、「パチン」といういい音を立てて切ります。これは神業で真似できません。通常ありえません。

うさぎは涙管がつまることが多く、涙管を洗浄することも多く、今日も午前中だけで、3件ありました。
留置針の外套を涙管に入れて洗浄します。これも簡単に実施しましたが、かなり難易度が高いと思います。
片方の目を1分くらいで洗浄して貫通させます。これも神業です。

神業だらけで驚きです。
うさぎの病気も特徴的で、これは実地に学ぶしかないと思います。
うさぎの診療に関する本も書いた獣医師ですが、その本は残念ながらすでに絶版で、コピーしてもらいました。

企業秘密的診療、治療のノウハウもあり、とても面白かったです。
明日も行きます。

ちなみに、慣れない階段を降りていて、階段を踏み外してこけてメガネが壊れてしまいました。
すぐに見知らぬ人が助けてくれて、メガネ屋さんを教えてくれました。
東京のひとも親切です。本当に助けてくれて嬉しかったです。

メガネは応急処置も簡単でなかったので、格安のとりあえずのメガネを買い、なんとか帰るまでなりそうです。
まあ、壁に激突したので、軽い打撲と擦り傷でラッキーだったと思います。
物事すべてプラス思考で考えます。


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