癒し系獣医師の動物病院開業日誌

アニマルセラピー団体で活動している癒し系獣医師。農業団体職員から脱サラし、動物病院を開業しています!

クロストリジウム

2013年01月22日 | 動物医療
今日もいつもどおり、病院で研修です。
病院によって診療が立て込む時間帯が違うようです。


自己免疫性溶血性貧血(AIHA)の犬は、貧血もやや改善され一応退院していきました。

でこの写真な丸印は、「クロストリジウム」という菌です。
犬が血が混じったウンチをとでするというころ発見されました。
症状としては、食欲がなく嘔吐もあったようです。

初めて見ました。
この特徴的な、太鼓バチのような、安全ピンのような胞子のある菌です。
常在菌ですので、発見自体は珍しいものではないのですが、顕微鏡の1視野に2、3個あれば「病気」です。

通常の抗生剤では効かず、嫌気性菌に効く抗生剤でなくてはいけません。
最近は発生が多いとのこと。

今日も知らない病気を診せてもらいました。
毎日発見だらけです。

明日は、研修病院が休みなので、業者と私の病院の内装の打ち合わせです。

犬の自己免疫性溶血性貧血の症状(AIHA)

2013年01月21日 | 動物医療
今日もいつもの病院で研修でした。
私は知らないことばかりですが、またひとつ新たな病気に遭遇しました。
シーズーで赤い尿を出して、時々吐くとの禀告。
「ああ、膀胱炎か」と思いきや、担当獣医師が採血して調べたら、
・血清の溶血
・著しい貧血
があり、血尿でなく血色素尿でした。
これは、
犬の自己免疫性溶血性貧血の症状(AIHA)という病気だそうです。
赤血球の破壊の程度が激しい場合や速く進む場合は、動悸(どうき)・息切れ・疲れやすい・お散歩を嫌がるなどの貧血症状に加えて、黄疸(おうだん)がみられることがあります。赤血球の破壊が軽度でゆるやかに進む場合、症状がみられないことがあります。

犬の自己免疫性溶血性貧血の多くは原因が不明で(特発性自己免疫性溶血性貧血)。感染、腫瘍や全身性エリテマトーデスなどの病気が原因であることもあり、まれにペニシリンやワクチンなど薬物を使用した後に発症することもあります。雌では雄の3~4倍の発生率だそうです。

ステロイドで加療して、反応が悪ければシクロスポリン等の免疫抑制剤で治療して、ヘマトクリットが10%くらいになると、「輸血」だそうです。
そういえばそんな病気があったか?くらいの記憶しかありません。

直に診ると忘れませんね!
いい勉強でした。


「脈診」

2013年01月20日 | 退職まで
昨日は、NPO北海道ボランティアドッグの会の「臨時総会」でした。
長年、レスキュー活動部門持ってきましたが、中心メンバーの方がやめられて活動が難しくきたため、レスキュー委員会を「休止」することとしました。
再開できればいいのですが、現状では難しい状況です。

えっと、今日は日曜日ですね。
農業団体を退職してから、曜日の感覚が薄くなりつつあります。
特に休日とういうものがないので、余計です。
マグロは活動しないと死んでしまうそうですが、マグロ的にいきて行くつもりです。

鍼灸を行う場合の「脈」の重要性を感じています。
鍼灸を行うことで効果を判定するのは「脈」が重要です。

治療を行う前に「脈診」して、治療の過程や終了時に「脈」がどう変化するかを診て治療を考える必要があります。
闇雲に鍼をも打ってもだめです。

鍼が効いたときはほんとうに脈が変わりますし、変化がない場合もあり、その場合は作戦を考え直して別の方法で鍼を進めます。

最近の人間の病院では電子カルテ普及して、医師が患者さんの顔もみないで診察する事例がおおくありませんか?
鍼灸治療の場合、初診では30分以上かけないと私は無理です。
普段の生活、食事、最近あった変わった等を聞いて、聴診してそれから診察しなくてはいけません。
特に、なにかストレス要因がなかったか?
この時期なら、寒冷感作を受けた有無は大切です。

これからどんどん脈診について、極めたいですね。
多種多様な「脈」を勉強したいと思います。

腫瘍の講義

2013年01月19日 | 動物医療
昨晩の講習は、獣医師の主催する学会が主催するようなもので、全国各地で行っているものです。
「腫瘍外科の総論」がテーマでした。
最近は腫瘍性疾患が動物医療の世界でも重要なテーマであり、難しい腫瘍でも根治手術のための取り組みが行われています。

特に問題なのが、肥満細胞腫や繊維肉腫、扁平上皮癌でどれも根治手術も相当な技術を要するので、大学病院にお願いすることが多いのですが、診断と予後は一般の獣医師もある程度は方向性を飼い主さんに説明することが必要になってきます。

腫瘍の根治はほとんどが外科的処置によるのもです。
この場合、如何にサージカルマージンを取るのかによります。
筋膜などのバリアー機能をもつ生体組織もろとも出来限りマージンを広く取ることが大事です。

その結果、顔面部にできた腫瘍の切除により、舌の半分以上や下顎の半分以上が失われたりすることもあるのですが、犬の場合はなんとか食べることは大丈夫なようです。
これが猫になると、舌でも半分以上失われたら(扁平上皮癌)採食が困難になり、胃瘻チューブを装着しなくてはなりません。

兎に角、広いマージンが要求されるのです。
そのために、多少の機能障害があっても飼い主さんの希望があれば根治手術を行い、多少顔がおかしくなっても案外犬の場合は兵器のようです。

しかし、これらの積極的手術もCTシキャン診断装置がないと無理です。
どこまで切っていいかわからないからです。

昨日は久々の腫瘍論にカルチャーショックでした。

長い一日

2013年01月19日 | 動物医療
今日は見たい手術があったので、滝川の動物病院まで、JRで行きました。
雪の影響で列車は遅れましたが、手術に間に合い、その病院の診療のノウハウも教えてもらいました。

夕刻には札幌のセミナー参加のために車で一緒に乗せてもらい、午後8時から午後11時まで勉強しました。

さすがに疲れましたが、充実した長い1日でした。
もうへろへろで寝ます。

前庭疾患?

2013年01月17日 | 動物医療
今日はいま研修している分院にいくつもりでしたが、予定を変更して本院にいました。
大分病院の方とも打ち解けてきました。
最初は、やはり当然ながらお互いどんな人間か推し量り接触するので最ぎこちないものです。

今日は比較的この病院としては暇な方だったようです。
また、この病院は猫の患者が多いです。
病院の特徴がでますね。


私のような者にとって、すべてが新しい、学ぶべきことになり、新鮮なことです。
今日は、1月8日に「眼球振とう」するシェパードが再診で来院しました。
まだ斜頚があり、歩様が滄浪としています。
通常、前庭疾患を疑いますので、そうかなぁと考え、治療内容を見てもそのような治療でした。
しかし、外耳が汚れていたので、耳のお掃除を始めた途端、眼球しんとうが起こりました。
うーんこれは、中耳炎か内耳炎で鼓膜が損傷し、炎症がかなり浸透した可能性が大という主治医の診断です。
なるほどと得心しました。

通常鼓膜が破れたような場合はあまり耳の中に薬剤は入れない方がいいそうです。
眼球のしんとうは初めて見たので、事例として大変勉強となりました。
犬は処置が終わってもしばらくは歩けない状態でしたが、原因がはっきりしてきたことは前進です。

外耳炎も酷くなとこんなになるということを実体験しました。
皆さん、耳掃除は怠りなく!

前庭疾患?

2013年01月17日 | 動物医療
今日はいま研修している分院にいくつもりでしたが、予定を変更して本院にいました。
大分病院の方とも打ち解けてきました。
最初は、やはり当然ながらお互いどんな人間か推し量り接触するので最ぎこちないものです。

今日は比較的この病院としては暇な方だったようです。
また、この病院は猫の患者が多いです。
病院の特徴がでますね。


私のような者にとって、すべてが新しい、学ぶべきことになり、新鮮なことです。
今日は、1月8日に「眼球振とう」するシェパードが再診で来院しました。
まだ斜頚があり、歩様が滄浪としています。
通常、前庭疾患を疑いますので、そうかなぁと考え、治療内容を見てもそのような治療でした。
しかし、外耳が汚れていたので、耳のお掃除を始めた途端、眼球しんとうが起こりました。
うーんこれは、中耳炎か内耳炎で鼓膜が損傷し、炎症がかなり浸透した可能性が大という主治医の診断です。
なるほどと得心しました。

通常鼓膜が破れたような場合はあまり耳の中に薬剤は入れない方がいいそうです。
眼球のしんとうは初めて見たので、事例として大変勉強となりました。
犬は処置が終わってもしばらくは歩けない状態でしたが、原因がはっきりしてきたことは前進です。

外耳炎も酷くなとこんなになるということを実体験しました。
皆さん、耳掃除は怠りなく!

スタートに遅いことはない

2013年01月16日 | 動物一般
今日は研修病院はお休みでしたので、いろいろな手続きに1日駆け回りました。
一応、「失業状態」ですからその手続きと、今後の開業を見据えて労働基準監督署や融資関係の機関を周り手続きの説明や今後予想される申請について種々聞いてきました。

いや、実際行ってみるのもです。
インターネットだけで調べて満足するのでなく、実際に訪問して説明を聞くほうが圧倒的にいいですね。

昨日は銀行にも行きました。
今まで銀行はお金を振り込んだり、下ろしたりの付き合いしかありませんでしたが、銀行にもいろんな役割があるのもだと痛感しています。
銀行の方とは仲良くしていたほうがいいですね。
やはり、人間同士ちのつきあいです、最後は。

職を辞して2週間経ちましたが、勤めていた頃と違う視点で世の中を見るようになりました。
第二の人生を楽しもうと思います、大変ですが。

病院の研修ももっと幅を広げていくつもりです。
明日は、今行っている病院の分院におじゃまして、あさってはまた別の病院に行ってみます。そして、その日の夜8時から腫瘍外科に関する報酬会出席予定です。

はやり、勉強は大切です。
投資するつもりで多少お金がかかっても、遠くでも積極的に研修するつもりです。
すべて、自分のためにもなることなので。

一番感じているののは、これまでの30年近い勤務は今の生活にかなり活きているということです。
無駄なことは一つもなく、また転職にも遅すぎるということも、そうないもんだと感じています。
逆にこの年齢で新たなスタートを切ることを応援してくれる人はたくさんいるものです。

大学同期生の動向を聞いても、今から積極的な事業展開をしてる友人も多いようです。
そいいう人がいると勇気を与えられます。

さて、明日も頑張るとします!

ヤギの斡旋

2013年01月15日 | 動物一般
研修中の病院は症例も多く大変勉強になります。
診療、治療スタイルも違う所が結構あり、自分ならこうやるか?などと考えながらメモしています。

手術も消毒の仕方、縫合の方法や回数、揃える外科器具もそれぞれです。
兎に角、ひたすら吸収するのみです。

さて、時間を少し戻しましますが、
この動物病院を貸してくれる友人には借りが出来たので、友人が望む山羊の飼育に一役買うことになりました。
その友人は、札幌市からそう遠くないところで自給自足の生活を「山羊」とともに送りたいとの希望を持っていましたが、山羊の調達に苦労していたのです。

偶々、私は十勝地方の某獣医師が山羊を飼養していて、その現地にも行ったことがあるので、早速山羊を譲ってくれないか打診をしました。その方は、快諾してくれて日時を決めてとりあえず、山羊を見に行くことにしました。

4月25日の春うららかな日に山羊を見にいきましたが、まあ生まれて間もないかわいい山羊が何頭かいました。
その内の、雄と雌の1頭ずつを8月にもらうことで、話がつきました。
でも、山羊というのは脱走の名人であることが分かりました。

山羊譲渡の話がまとまり、少しは貸しを返せたが分かりませんが・・・

明日は、研修病院が休みなので、「ハローワーク」や融資の関係機関に行きます。
休みなしで動き続けます。

旭川に行ってきました

2013年01月14日 | 動物医療

先日東京に行って気づいたのですが、、明治神宮って原宿駅のすぐ近くなんですね。
行って見なくちゃ分からんもんです。

今日は、医療系の学校に行っている息子が、旭川市の病院で1ヶ月研修ということで、荷物も多いので車で送ってきました。
幸い天気は良かったので助かりました。
所謂下宿屋さんで、2食付きです。昼飯は病院の職員食堂ということで。

まあ、親元を離れて暮らしたことがないのでいい経験です。
今年はとりわけ寒いのですが、北海道でも寒さの厳しい旭川で少し揉まれた方がいいでしょう。

明日からまた、市内の動物病院で研修です。
ここの院長は研修生時代にお世話になってました。
ちよっと、強面の先生ですが本当はやさしいという方。
ケツの2、3発も蹴飛ばしてもらおうかと思っています。、、
再来週は神奈川の藤沢市の病院で研修しますが、うさぎ専門獣医師に教えを請います。
ウサギは、後ろ足の力が半端ないので、保定の技を「ウサギ」専門獣医師に教えを請います。

まだまだ、いろんなところに行きますよ!
思いついたら即実行です!