私のつれづれ草子

書き手はいささかネガティブです。
夢や希望、癒し、活力を求められる方の深入りはお薦めしません。

咳との格闘

2009-01-10 | 1食べる
熱はない。
痰も出ない。

ただ、咳だけが続いている。

咳込むと喘息様に止まらなくなるので、横隔膜・肋間筋といった呼吸をつかさどる筋肉の痛みが耐えがたい。

こうなってくると、抗生物質は無駄。
ビタミン剤と鎮痛剤を飲み、生姜湯、レモネードとあれこれ作っては飲んでいる。

そういえば、大根の千切りに水あめをのせ、それによってしみ出した液体を飲むことで、ピタリと咳が止まったことがある。

祖母が入院していた時、同室のすました感じのおばあちゃまが教えてくださったものだが、ビタミン含有云々ではなく、陰陽五行説で肺の色に白が充てられることから、白い大根の液体によって肺は補われるという考え方が元になったものだという気がする。

もっとも、ピタリと咳が止まったのは、その20年近く前の一回こっきりで、その後、大根水あめの液体では上手く行かないのだが。

昨夜、市原悦子さんがドラマで実に可愛い「いじわるばあさん」を演じておられた。

その中で「大根あめ」と称して大根を蜂蜜に浸してつくる風邪の薬を作っておられたが、同様のものだ…と思い出した。

私の祖母は、私が風邪をひくと、ひとしきりお小言をまくし立てた上で、やはりお粥や生姜を入れた甘い酒粕汁などをつくってくれた。
咳が続いて喉が痛み始める頃には、食塩をフライパンで炒って、それを白い大判のハンカチで包み、喉に巻いてくれた。

昔の人たちには、知恵に富んだ、沢山の民間療法があったような気がする。

なかなか曲者だったが、我が祖母にも温かい側面が確かにあった…と、思い出していたら心がほっこり温かくなった。
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