私のつれづれ草子

書き手はいささかネガティブです。
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階層と地位

2011-09-24 | 5考える
お彼岸の墓参りを済ませた休日、ぼんやりチャンネルサーフィンをしていたが、波にのりきれずとうとう放送大学の番組にまで行き着いてしまった。

いつもは、なにかしら古めかしい印象でスルーしてしまう番組なのだが、ちょうど社会学の専門講座で、社会階層と社会的地位についての講義がなされていて、興味深かったのでそのまま見続けた。

社会階層と地位を決定づける分類は、職業によることが多いらしい。

現代日本においては300ほどの職業分類がされているそうだが、それらの階層と地位を左右するのは収入による側面と威信による側面だという。

収入も高く、社会的威信もある職業であれば当然社会的階層も地位も高いということになるが、収入は高いが社会的威信は無い場合や、収入はそれほどではないが社会的威信はしっかりとある場合、収入と威信による基準の不一致が起こり、その階層や地位の評価は複雑なものとなるようだ。

羽振りがよい事業者と、収入は平均的だが武士はくわねど高楊枝的意識の公務員が、大抵相容れないのも、何に価値を置くかということの相違によるのだろう。

あれこれの人間関係を思い起こしながら、収入にも威信にもよらない第三の価値基準といったものは存在しないのだろうかと思いを巡らしている。
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