私のつれづれ草子

書き手はいささかネガティブです。
夢や希望、癒し、活力を求められる方の深入りはお薦めしません。

飢餓が必要なようだ

2022-08-07 | 1食べる
NHKのBSで放送中の「ヒューマニエンス」がお気に入りだ。
再放送を含めて見る度、思う事、考えさせられる事が多い。
とかく科学的視野に欠ける私だったが、こうした番組が幼い頃からあって、それを見ることが出来たなら、私の成り立ちも随分変わったものになっていただろうにと思う。

先日再放送を録画して見たのは「老化」がテーマの回であった。
細胞の老化を食い止めるには、飢餓が必要なようだ。
健康や減量を目的に、プチ断食やもっと長い断食をして生活をリセットするのも、科学的には細胞の老化を食い止める働きかけに根拠があるのかもしれない。

空腹を恐れるように、小腹が空いたといってはポリポリつまみ食いしている私にとって、大変考えさせられる回ではあった。
繰り返し録画を見て、飢餓状態を生活に取り込む生活をしなくてはならないと思う。

それにしても今年の夏は過酷である。
今日はもう立秋であるというのに、暑さが収まる気配は全くない。
この暑さを味方につけて、梅干をせっせと作っている。

私は年寄りに育てられたが、我が祖母の作る梅干は硬くてまずかった。
継母に育てられた彼女は「私は、継母にあって、何も教えてもらえなかった」が常套句の言い訳であった。
もし、インターネットが彼女の時代にあれば、検索をかけて主婦としての腕を上げただろうか。

買うものだった梅干を、無農薬の梅を毎年送ってくださる方があって、ここ数年試行錯誤しながら作り続けている。
梅を干す事の意味がもう一つ理解できず、干す工程が緩いのだが、今年は200円の干し網をダイソーさんで見つけ、十分に干せなかった梅を次々干している。

土用の厳しい陽に当てて、紫外線消毒しながら水分を飛ばす。
そうする事で果肉と表面の薄皮の間の水分が少なくなり、梅の皮は薄く食べやすい状態になるのだろう。
厳しい太陽の日差しは、唯一、梅干には有難いものとなっているように思う。
コメント
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