11月になって(多分)、毎夜、前面道路を歌いながら歩くオジサンが出現した。
人通りのほぼない道を、思いっきり大声で歌いながら歩く。
最初の日は「知床の岬に~♪」だった。
ほぼ完璧な歌詞で通してお歌いになるのを聞き、目が覚めた。
呆気にとられながら、妙な酔っ払いがいたものだ…と思っていた。
ところが、それから毎夜毎夜、午前三時から四時にかけて、大声の歌が聞こえるようになってしまった。
「知床旅情」はそこそこ聞けたのだが、それから夜毎歌われる歌は異なり、どれもいささか中途半端な歌いっぷり。
「長崎は今日も雨だった」やら「襟裳岬」やら…どうやら演歌系がお好みの様子。
時には永ちゃんが聞こえたり、「長い夜」だったり。
昭和20~30年代の生まれなのだろう。
こっそり窓からその様子を確認する。
自転車ではなく、歩きだったことに驚く。
片手にビニール袋。
片手に透明なビニール傘。
歩行のリズムは少し乱れている。
住まいが定まらない人なのかもしれない…と思った。
山側に向かって交差点を越え、延々と道路沿いに聞こえていたオジサンの歌声。
昨夜からわずかに100mほどの区間となった。
誰か、心ある方が注意なさったか?と思っていたのだが、今宵も短い区間響いて静かになる。
今夜は雨。
紅葉も盛りで、外は「寒い」という言葉が自然な季節。
近くに寝床を見つけているのか。
メイワクな歌声が、いささか気がかりな霜月の夜である。
人通りのほぼない道を、思いっきり大声で歌いながら歩く。
最初の日は「知床の岬に~♪」だった。
ほぼ完璧な歌詞で通してお歌いになるのを聞き、目が覚めた。
呆気にとられながら、妙な酔っ払いがいたものだ…と思っていた。
ところが、それから毎夜毎夜、午前三時から四時にかけて、大声の歌が聞こえるようになってしまった。
「知床旅情」はそこそこ聞けたのだが、それから夜毎歌われる歌は異なり、どれもいささか中途半端な歌いっぷり。
「長崎は今日も雨だった」やら「襟裳岬」やら…どうやら演歌系がお好みの様子。
時には永ちゃんが聞こえたり、「長い夜」だったり。
昭和20~30年代の生まれなのだろう。
こっそり窓からその様子を確認する。
自転車ではなく、歩きだったことに驚く。
片手にビニール袋。
片手に透明なビニール傘。
歩行のリズムは少し乱れている。
住まいが定まらない人なのかもしれない…と思った。
山側に向かって交差点を越え、延々と道路沿いに聞こえていたオジサンの歌声。
昨夜からわずかに100mほどの区間となった。
誰か、心ある方が注意なさったか?と思っていたのだが、今宵も短い区間響いて静かになる。
今夜は雨。
紅葉も盛りで、外は「寒い」という言葉が自然な季節。
近くに寝床を見つけているのか。
メイワクな歌声が、いささか気がかりな霜月の夜である。