私のつれづれ草子

書き手はいささかネガティブです。
夢や希望、癒し、活力を求められる方の深入りはお薦めしません。

不良品をつかむ

2012-07-06 | 12怒る
今週、立て続けに不良品を購入してしまった。

一つは大容量のボストンバッグ。
いま一つは、綿素材のサマードレスだった。
どちらも中国製。

ボストンバッグは縁のパイピングが縫製不良ではずれていた。
検品はされていないのか?といぶかりつつ、早く気づいたので返品交換となった。

同じ週、再び不良品をつかむことなど思いもしなかったので、サマードレスの場合は手遅れとなった。
廉価であるのに着やすくて、肌触りも良い。
色違い・柄違いの同じ品物を大人買いしようと思っていたところだった。
…お尻の部分に、ハサミが誤って入ってしまったと思われる1センチ四方に渡るV字の破れを見つけてしまったのだ。

既にタグもレシートも取り外し、丸一日着て過した後なので返品はしにくい。
しかも、着心地が良く、更に二~三着買い増ししようとしていたところで、ショックは大きかった。

一体全体、検品はされていないのか。
人命に関わる残り針のチェックだけして、その後のチェックはないのかもしれない。

エネルギーと勢いには圧倒されるかの国。そのアキレス腱は、きっとこうした品質管理の部分だ。
品質を保持し、規格を守ろうとする意識…そうしたものが恐ろしく希薄なような気がする。

実際、ルールを守るとか、倫理に反しないとかいった点は、モーレツな利益追求の陰に追いやられている印象が強い。

私のバッグやドレスが不良品でも、一消費者の私がすっかり懲りて「もうかの国の製品はやめておこう」と決意するだけだが、食品や原発もろもろの重工長大製品はヤバいよねぇ…と思う。
土に埋めて隠したって、結果的には何千何万の命がどんどん削られてゆくことになるのだから。
コメント
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