マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。最近の政治的問題や最近の出来事も更新します。

第127話 凶悪なメルトラン.レミア・ジフォン

2017-08-09 23:05:31 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
突然戦場に乱入したゼントラーディ軍女性部隊の特殊機クァドラン・ネルカ。
フェブやゲイツを含む多くの統合軍将兵の命や友軍であるはずのゼントラーディ軍将兵の命を奪いながら接近する。
桐原率いるノンバリケン小隊やデワントン.メフィア.エリアーノに接近する。

イェル「隊長・・・・・・・・・」

桐原中尉「全機構えろ、そして俺を援護しろあいつは・・・・・俺が止める。」

イェル「了解しました、隊長もくれぐれも注意を・・・・・・・・・・」

桐原は部下やデワントン.メフィア.エリアーノに指示する。
どんどん接近するクァドラン・ネルカに対し銃砲を向ける。
そして・・・・・・・・・

桐原中尉「撃て!」

          ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

号令の元一斉に射撃を実行する。
桐原は射撃を行いつつバトロイド形態で突撃する。

「エット・マイクローンめ、中々いい指揮官がいる・・・・・・・馬鹿な旧式な考えを持つ旧同胞よりは凄いや。こう言う相手、殺すのぞくぞくする。」

一斉射撃にクァドラン・ネルカを駆るメルトランはニヤけ笑いをしながら桐原を殺す事に興奮する。
地球人が実際の彼女の感情を知れば異常と感じるだろうが、戦闘種族ゼントラーディからすれば当たり前な姿である。
戦場で相手の命を奪い、強い相手の命を奪えば最高の快楽になる。

メルトランは美人しかいないが、その美しい容姿は悪魔に変わる事がある。
デワントンのように大人しい者もいれば、凶悪な人物がいる・・・・・

それがゼントラーディ、戦うために造られたプロトカルチャーが造った生物兵器である。
人間であるが生物兵器、これもすべてプロトカルチャーのエゴの元に造られた事だから。

無論、イェルら監察軍の人間も同じである。

桐原中尉「喰らえ!」

                          ガン

「ほう・・・・・・・・やるな、マイクローンにしては・・・・凄くいい感じ殺しがいがありそうだ。」

桐原中尉「チッ・・・・・顔面に当たらないか・・・・・・・」

「今度はあたしの番だよ!マイクローンが!!」

                          グォン

桐原中尉「くっ・・・・・・・・・・」

桐原はクァドラン・ネルカに白兵戦をしかけるが、右腕で防がれてしまう。
この時、ただ者ではないなと思った瞬間クァドラン・ネルカが反撃する。
とっさの判断で後ろへバックし、距離を取る・・・・・

デワントン「茂人!!」

桐原中尉「くっ強い・・・・・・・あいつは強すぎる。」

デワントン「無理しないで、遊撃隊の兵士はミリア准尉より強いの・・・・だから・・・・」

桐原中尉「分かっている、例え強くたって撃退する事ができれば・・・・・・デワお前は下がれ・・・・各機は他のゼントラーディをやれ・・・・・・俺はこいつをやる・・・・・・・・・・」

                    ビュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン

デワントン「茂人!!くっ・・・・・・・」

                  ズドドドドドドドドドドドドドドドドドド

デワントンは遊撃隊の兵士の特徴を知っておりミリアより強いと警告する。
しかし、多くの仲間を失う事になるので桐原は単身突撃する。
単身突撃する桐原に対し、デワントンもついていくように突撃し援護射撃をする。

「ラック」

                      ズトゥン ズトゥン

桐原中尉「誰が援護射撃を?」

「こざかしいハエがもう一匹いたのか?」

桐原中尉「デワ下がれ、イェル.ウォルターもだ!メフィアもエリアーノもだ!!」

デワントン「でもほっとくわけにはいきません、絶対に死なせたくない!!」

桐原中尉「デワ・・・・・・・・・・・・・・・お前は・・・・・」

デワントン「それに自分について来いってさっきいたんじゃないですか戦わせてください!!」

デワントンが桐原についてきたのは、桐原の自分についてこい(俺についてこい)からであり。
桐原を死なせたくない、その信念があった・・・・・・・絶対に失いたくないと・・・・

「こざかしい・・が・・・・・・・・まぁいいだろう、お前は地球の愛と言うのに目覚めたのだな・・・・・・・」

デワントン「話しかけて・・・・・」

桐原中尉「きた・・・・・・・・・・」

突然、レミアが二人に通信を繋げてくる。
無論、戦いながら・・・・・・・
姿は見えないが、やはり声の主は女だ・・・・・・・・・・・

しかし

翻訳機を使っていないので、何を話しているか分からない・・・・・
通じるのはデワントンのみである。

レミア「いい加減に死ぬ前に、私の名前を教えよう。私は第118基幹艦隊第88直衛艦隊所属遊撃隊.レミア・ジフォン、まぁ階級言わなくてもゼントラーディのお前ならばな・・・・・」

デワントン「レミア・ジフォン?」

レミア「つまりゼントラーディ軍時代はお前の上官ミリア・ファリーナを含め、お前は私から見れば部下。」

彼女の名前はゼントラーディ軍第118基幹艦隊第88直衛艦隊レミア・ジフォン、遊撃隊の兵士の一人である。
デワントンの上官ミリアより階級が上でラプラミズ艦隊で言うラプラミズとミリアの間にあり。
ラプラミズ艦隊遊撃隊ナタルマと階級が同じである。

デワントンはレミアの口調からある事を思った。
なぜ地球側の兵器に乗っているのに自分がゼントラーディであるのかを・・・・・
答えは直ぐに判明する・・・・・・・・・

デワントン「何故私がゼントラーディと・・・・・クァドランに乗ってないのに・・・・・」

レミア「分かるさ、クァドラン・キルカと並ぶ特殊機クァドラン・ネルカならばね。ふふふふふふ。」

デワントン「ラック?」

レミア「偵察攻撃型・・・・・・デワントンのラプラミズ艦隊に配備されてないから名前や姿を知っても詳細は分からないが、偵察任務も行えたり単機で攻撃任務ができるんだよ。あっ関係ないか・・・・ネルカは相手の声や感覚でどちらがゼントラーディかマイクローンかは直ぐに分かるのさ。」

デワントン「なんですって!?」

クァドラン・ネルカは偵察攻撃型であり、無理やり敵の通信を傍受したり。
敵軍に対して話しかける事ができる。(必要ないのでおまけ)
それに聞こえる声や感覚でどんな人種か把握できると・・・・・・

レミア「そろそろ話終わったし、デワントン・フィアロ・・・・・・・・そこのマイクローンと共に死んでもらおうか・・・・」

デワントン「くっ・・・・・・・茂人・・・・・・・情報は入手。来るよ!」

桐原中尉「デワ上官に生意気な奴だぜ・・・・・・・まぁいいが・・・・・・・・」

レミアは既にデワントンに話す事がないと判断し本格的に戦闘を再開する。
無論、デワントンの様子を確認した桐原も同様であったその時・・・・・・・・・

イェル「隊長!!」

桐原中尉「どうした?」

イェル「クァドラン・ロー接近、注意してください!!数はヌージャデル・ガーと合わせて5。友軍機にあらず、抜かれました!!」

イェルから通信が入り残留ゼントラーディ軍の部隊が接近していると伝える。
強敵相手にまたやっかいな敵、完全に三つ巴・・・・・・・・・・
味方はデワントンのみ・・・・完全に勝てるのか?
二人とも生きて戦後まで生きる事ができるのか?

桐原は焦りの汗をヘルメットの中でたらす。
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第126話 決戦

2017-08-09 15:15:16 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
リン・ミンメイの愛おぼえていますかが戦場に流れた。
多くの統合軍将兵らは戸惑うが、歌に慣れている桐原達は戸惑わない。
一番戸惑ったのが・・・・・・・・

「クソ・マイクローンか・・・・・・・・」

「三度までも同じ事を・・・・・・」

非文明文化を持つゼントラーディ人である。
3度の歌によるダメージでかなり動揺する、それにかなり酷い物である。

桐原中尉「全機敵は怯んだ一気に攻める、最初が肝心だミサイル全弾発射(ファイア)。最初が肝心だぞ!躊躇うな、後はドックファイトに任せろ!」

『了解』

桐原中尉「よし決めるぞ!発射(ファイア)

                 シュババババババババババババババーン
                   ズドォォォォン ズドォォォォン

一斉にミサイルと戦車部隊やデストロイド部隊の砲撃が開始される。
動揺している隙をついた事もあり、4割程度の戦力を奪う事に成功する。
成功したと言っても4割だが、奇襲による動揺も加わったので一気に戦況は有利になる。

桐原中尉「アタック!!赤い矢印がついているゼントラーディ機を狙うなそいつは味方だ!!」

桐原はイェル.ウォルター.デワントン.メフィア.エリアーノに突入を指示する。
指示を聞いた全機は他の部隊と共に一斉にゼントラーディ軍に総攻撃を開始する。

                  ズドドドドドドドドドドドドドド
                      ズゴォォォォン

デワントン「1機・・・・・・・・・また同胞を殺した。」

デワントンはバトロイドに変形してクァドラン・ローの背後に接近し銃弾を浴びせ撃破する。
爆発の爆風から殺した相手の血らしき物がオリーブドラブ色のデワントンのコマンチに付着する。
かつては仲間であり別の艦隊に所属していた兵士、同じメルトラン。

戦争を終わらせるために同胞を殺した。
既に殺しているが、同じメルトランである同胞を殺したのは初めてである。

デワントン「分かっているとは言え・・・・・・心が痛い・・・・・」

同胞を殺す事はかなり辛い・・・・・・・
以前にフェアリと本気の殺し合いをしたが、それでもかなり痛かった・・・・・
実際に同胞を殺すのは正直、フェアリと殺し合ったほうがマシであった・・・

デワントン「でも・・・・・・やらなければ・・・・・・・そうじゃないと戦争は終わらないし、・・・・これで終わったわけじゃない!!」

デワントンは同胞を殺す事に必死に耐え抜き前へ進む。
同胞を殺したのだから、自分はその事実から永遠に逃れることはできない。
一生背負っていく、地球人として生きていく・・・・・その二つを考えデワントンは再び同胞を手にかける。
かなりの苦渋の決断だが、決めたのだからやるしかないと。

桐原中尉「この!!」

                 ズドドドドドドドドドドドドドド ビューオン
                  ズゴォォォォン ズドォォォン

メフィア「おぉぉぉ」

エリアーノ「ヤック・デ・カルチャー」

桐原はガンポッドと頭部レーザーで一気に敵機を2機撃墜する。
その様子を見たメフィアとエリアーノは桐原の戦い方に感心する。
機銃と固定武器だけで瞬時に敵を撃破した事はゼントラーディ人から見ても好意的に見られる。

イェル「隊長、作戦上手く言っていますね。」

ウォルター「このまま大勝利間違いなし、一気に戦争終結に向かいそうですぜ。」

桐原中尉「・・・・・・・・・・・・・」

イェル「どうしましたか?隊長?」

桐原中尉「悪い予感がする・・・・・・・」

イェル「悪い予感?」

上手く進み過ぎている勝利に桐原は悪い予感を感じると言う。
イェル達は不思議そうに見ている。

ウォルター「何を言っているんですか?隊長?」

桐原中尉「何を言っているって感じるんだよ、俺が統合戦争の時空母イラストリアの時のように・・・・・」

イェル「それって・・・・・・・・・」

桐原が悪い予感を感じたのは統合戦争の時であった。
空母イラストリアで反統合同盟に圧倒的な勝利をした直後(1話参照)にSv-51が強襲。
多大な損害を与えた、この時桐原の上官町崎が戦死している。

どうしてもこの悪夢のような記憶が蘇る。
あの忌々しい記憶が・・・・・・

「やっているね人型兵器ども・・・・・・」

後方で待機している戦車部隊はのんびり見物していた。
このまま勝利を確信して・・・・・・・・・

                      ズゴォォォォン

「ぐあっ・・・・・・」

「なんだ?」

突然、デストロイドスパルタンと戦車や対地ミサイル自走車が爆発する。
戦車長は突然の事に驚く・・・・すると頭上に何かが通り過ぎる。
凄く早すぎて動きが見えない程に・・・・・・・・・

「こちらエイブラムス9、頭上に何かが通り過ぎた単機だ!警戒せよ!」

戦車長は司令機に連絡する。
その連絡を受け、各部隊に伝達する・・・

桐原中尉「やはり悪い予感が当たったか・・・・・・・」

桐原はその連絡を受けると自分の悪い予感が当たったと実感する。
これから仲間が死ぬのかと言う恐怖も同時にやってくる。

フェブ「新鋭機だと?」

ゲイツ「野蛮な連中の兵器だどうせ楽勝だろ!」

エリシア「・・・・・・・・・」

と反ゼントラーディ派のあのチームも連絡を受けていたが、やはり見下していた。
だがエリシアだけは、何も反応がなかった。
ゼントラーディの恐怖を一番最初に知った身だから・・・・・・・・

ゲイツ「エリシア何を怖がっている。」

エリシア「あたしは別に・・・・」

ゲイツ「どうせ野蛮人の機体だ直ぐに片付くさ。」

フェブ「単機らしいぜ、おっと来たようだ。俺達は先に行くぜ!」

エリシア「ちょっと・・・・・・・待ってて・・・・待ってよ!」

フェブとゲイツはエリシアを茶化し、未確認機を確認すると前に出る。
だが・・・・・・しかし・・・・・・・

                  ビュビュビュビュビュ ビュビュビュビュビュ

フェブ「ぐぁぁぁぁ・・・・・」

ゲイツ「野蛮人ごと・・」

                         ズガァァァァン

「エット・マイクラーン」

一瞬にしてフェブとゲイツのコマンチが未確認機に撃墜される。
未確認機は更に前へと進む。
あまりの出来事に突然の出来事にエリシアはショックを受け・・・・・・・動けなくなる。

エリシア「フェブ、ゲイツ・・・・・」

「遅いよ!」

                             ガンッ

エリシア「いやぁぁぁぁぁぁ」

謎の敵機にエリシアは仲間の死を悲しむ暇もなく、接近され叩きつけられる。
エリシアは地面に叩きつけられ破片が左目に刺さり失明すると言う大けがを負う。

エリシア「あいつは・・・・・・」

左目を抑えながら、エリシアは呟くと気絶する。

「友軍機か?」

「よしこれでマイクローン共を葬る事が出来る!」

地球統合軍の攻撃に苦戦していたゼントラーディ軍部隊は予期せぬ友軍の到着に喜びヌージャデル・ガー3機が接近する。
味方の来訪に喜ぶゼントラーディ兵であったが・・・・・・

                      シュババババババババババーン
                    ズドォン ズガァァン ズドォン

「馬鹿な友軍だぞ!」

「なんて事をするの?」

と未確認機は味方であるヌージャデル・ガーを襲撃した。
友軍機であるはずの未確認機に襲撃された事にゼントラーディ兵は猛烈なショックと恐怖に襲われた。
その後次々とゼントラーディ軍機や統合軍側の機体を撃破する。

デワントン「味方を・・・・・・・・・あのクァドランはクァドラン・ネルカ。」

桐原中尉「クァドラン・ネルカ?」

デワントン「クァドランの中でも特殊機で、遊撃部隊の機体・・・・・・・・・私の艦隊にはなかったけど・・・・あれは・・・」

この未確認機の正体はクァドラン・ネルカと言うメルトランの機体だと言う。
味方さえ平然と殺すクァドラン・キルカは桐原に狙いをつける・・・・・・・・・
凶悪な悪魔に・・・・・・・
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第125話 決戦前のデワントンの想い

2017-08-08 23:33:37 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
南米方面軍司令部では各部隊が担当地域に向かうべく準備をしている。
と言うより準備する必要はなく、命令さえあればいつでも出撃できるような状態であった。

「第3支援部隊は準備せよ!!」

「第1総合軍団出撃!!」

最初に出撃する予定である第1総合軍団が出撃する。
可変戦闘機部隊や戦闘機などの航空部隊が次々に出撃し、ゼントラーディ部隊や可変攻撃ヘリコプター部隊が飛び。
戦車やデストロイドなどの陸上部隊が次々と前進する。
第1総合軍団の出撃を終えると第2軍団.第3軍団.第4軍団が出撃する。
桐原達が所属する第5軍団は出撃の時を待つ。

『ノンバリケンチーム.CPタワー.クリアーフォード.テイクオフ』

桐原中尉「ラジャー.クリアーフォード.テイクオフ」

とうとう出撃する時が来る。
これからこの戦争を終わらせるために死地に赴くのだと・・・・・
戦争が終わると油断が襲う戦地へ・・・・・・

桐原率いるノンバリケン小隊とそれに追従するようについてくるデワントンらコマンチチームは
全機離陸完了、目的地に向けて飛行する。

この戦いは誰も死ぬわけにはいかない、ここを切り抜けたら終戦。
無駄死には誰でも勘弁の戦いである。

デワントン「茂人・・・」

桐原中尉「なんだデワ?」

デワントン「戦争終わったらどうします?」

桐原中尉「戦争が終わったらどうするか?」

デワントンがモニターで桐原に聞いてくる。
それも個人的に・・・・・・・
それに戦闘種族であるゼントラーディ人であるデワントンが戦争を終わったらどうするかを聞いてくる。
まさかこんな事を言うとはと・・・・・・・桐原を驚かせた。

桐原中尉「どうするかって・・・・・・・・・」

デワントン「私は軍籍にいますが、私はこのまま茂人と一緒にいたいです。できるならば、近くでも・・・・・・私は茂人が。。。。。。。。。」

桐原中尉「一緒にいたい・・・・無理ならば近くでもか・・・・・・・・・・・・・・」

もっともこの戦争が終わったらに関してはデワントンが桐原と一緒にいたいからと来ている。
桐原もデワントンと一緒にいたいが、佐枝子がいる。
佐枝子の事を考えるが・・・・・・・・・

実は・・・・・・・・・
佐枝子がインドに向かった際・・・・・・

三浦佐枝子「茂人君、私付き合っている人がいるのよ。」

桐原中尉「えっ・・・・・・・・!!」

三浦佐枝子「だから、デワさん大切にしてあげてね。茂政の叔父様にも悪いけど。今後は友達でね、よろしく茂人君。」

と佐枝子から付き合っている人がいると伝えられる。
一瞬桐原は何の事だと戸惑いつつも、佐枝子の事を理解しあぁと答える。
もう佐枝子は気にする必要がないと・・・・・・・・

デワントン「茂人・・・・」

桐原中尉「佐枝子ももういいし、そろそろデワの事を考えるか・・・いや集中するか・・・

といっその事デワントンに集中しようと考える。
もう佐枝子の事を考える必要はない、想いを寄せかつては自分が敵であるとは言え合いたいと思ったデワントンの気持ちに
答えると・・・・・・・・・・桐原は・・・・・・・・

桐原中尉「デワントン・アイ・テイク・リード(デワントン、こちらに追従してこい)」

デワントン「えっ・・・・・・・・・・・」

桐原中尉「デワントン・アイ・テイク・リード(デワントン、こちらに追従してこい)俺についてこい、そんなに俺と一緒にいたいならばついてこい。こんなくされ野郎の俺でもいいならばな・・・・・・」

デワントン「茂人・・・・・・・・・・」

とデワントンに自分について来いと言う。
デワントンは突然の事に意味ができなかったが、桐原が自分のついて来いと言うのを何度も繰り返すので理解する。
つまり一緒にいていいと理解する。
それに対しデワントンは・・・・・・・・

デワントン「よろしくお願いします、でも他の女性を追従させた場合は・・・・・・・」

桐原中尉「分かっているが、部下は勘弁な。」

デワントン「部下はね・・・・・・・・任務であればしょうがないですね。」

とよろしくと他の女を追従させた場合の事を言う。
無論任務の場合は別件として扱うようである、まぁゼントラーディ人であるし。
裏切りには敏感だからそれはしょうがないと桐原は受け入れる。

しばらしくして作戦宙域に辿りつく。
不時着したスヴァール・サラン級の廻りに警備のために数多くのゼントラーディ部隊が駐屯していた。
リガードにヌージャデル・ガー、クァドラン・ローなどがいた。

「まさかこれを使うとはな・・・・・・・・・・」

「マクロスの言うリン・ミンメイと言う歌姫の愛おぼえていますかのレコードらしいです、それを流せと・・・」

「戦場に歌か・・・・・・・・・・司令部もずいぶんと舐めた作戦を承認する、まぁいい騙されたと思ってそのリン・ミンメイの愛おぼえていますかとやらを放送するぞ!」

作戦機FG-12グラーべでは、以前佐枝子達が残したリン・ミンメイのレコードを作戦中に流そうとしている。
佐枝子達が本来来たのはただの視察ではなく、最終作戦を実行するためである。
レコードを渡し、指定された日に世界規模の反攻作戦を実行すると言う物である。

リン・ミンメイの存在を知らなかった指揮官は半信半疑でそれを渋々実行する。
地球にいる人間からすればリン・ミンメイは無名の歌手。
以前、ラジオで流れていたが歌で戦争を上手く解決するとは思ってもいなかった。

本当に有効なのか?
本当に成功するのであろうか?

地球で生き残った軍人たちや人々から信じられないような作戦である。

「準備完了しました。」

「レコードを流すぞ、戦争を一刻でも早く終わらすために手段は選ばん。流せ!!」

「ハッ了解しました。」

指揮官の指示の元、レコードに記されたミンメイの歌を流し始める。
曲名は愛おぼえていますか、ラジオで流れたものであるが・・・・・・・・・・
それを試す時が来た・・・・・・・・
ゼントラーディ人に対しカルチャーショックを起こさせると!!

いよいよ最終決戦の時が幕を開ける。
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第124話 オペレーション・サザンクロス発動前の珍客

2017-08-07 23:54:23 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
各地の戦争終結に向かわせる世界規模の大反攻作戦。
マクロスを始めとする地球統合軍残存兵力並びにブリタイ・ラプラミズ残存部隊.地球側へ造反したゼントラーディ部隊
が戦争終結に向かわせるために各地に点在するゼントラーディ軍部隊に強襲をしかえる。

しかし

「早瀬大尉、カムジン部隊が行方不明です。」

早瀬未沙「なんですって?」

「ラプラミズ司令もいません、ティレノール記録参謀やその他スタッフがいないと騒いでいます。」

カムジンの一派とラプラミズ隊の一部が消えた。
記録参謀であるティレノールなどには伝えず、何処かへ消えてしまった。
ティレノールやミリア隊の面々はミリア消失に悲しんだ、一体何処へ行ったのだと・・・・・・・・・

早瀬未沙「しょうがないです、各員作戦には支障は大きくありません。予定通り、オペレーションを実行します。」

「ハッ。」

予定通り作戦を実行する。
カムジンらは無視である、今はそれどころではないと。
未沙はそう判断し、世界規模の大反攻作戦を実施すると・・・・・・・

だが後に大きな問題を引き起こすとはこの時未沙は思いもしなかっただろうが・・・・・・・

                              【南米方面軍司令部】
南米方面軍司令部では生き残った戦闘機や可変戦闘機.可変攻撃機.可変爆撃機やデストロイドや戦闘車両が並んでいた。
地球側の兵器だけではなく、地球側についたゼントラーディの部隊もその姿にいた。
南米も世界規模の反攻作戦オペレーション・サザンクロスが実施される。

多くの統合軍将兵達は一刻も早い戦争終結を胸に・・・・・・・

桐原中尉「とうとう当日が来たな・・・・・」

イェル「ハッ・・・・・・・・」

桐原中尉「血に濡れても戦場を生き抜いてこい、戦争で奪った命を背負いこむのは全員一同同じだ!」

『ハッ』

桐原達もパイロットスーツに着替えこれからの出撃に備える。
この戦いを制せば、戦闘は一気に終戦へ傾く。
多くの人命を奪った星間戦争を終結させるためにも頑張り、全員で戦後を迎えるためにも・・・・・

エリシア「桐原中尉いますか?」

桐原中尉「お前は・・・・!!」

エリシア「エリシア・バレッドリーです。」
地球統合軍南米方面軍第9試験隊所属エリシア・バレッドリー

突然、デワントン達と昨日模擬戦をした反ゼントラーディ派の一人エリシアが来た。
デワントン達はエリシアを見るといなや、嫌な目つきをする。
もっともこいつらはデワントン達に誹謗中傷を浴びせたから・・・・・・
そんな目線を見せるエリシアは気にしない・・・・・・・・

エリシアには

桐原中尉「俺達をけなしていたお前さんが何のようだ?」

エリシア「実は・・・・・・・・私も部隊に加えてもらえませんでしょうか?」

桐原中尉「何!?」

エリシアは桐原に自分も部隊を加えてくれないか頼む。
この発言にこの場にいた面々を驚かす、あんなに散々けなしていたくせに・・・・・・・
デワントン達はこの発言に対し顔つきが更に険しくなる。

それもそのはず、自分達に野蛮人とか異星人女とか汚していた女だ。
許せる発言ではない・・・・無論異星人女に該当する元監察軍軍人であるイェルも睨む・・・

エリシア「何よ私がこの部隊に入って悪いわけ?」

デワントン「悪い!!

エリアーノ「どんな顔をしてここに来たのよ!!」

デワントン達は等々越えてエリシアに怒りの言葉を上げる。
自分達を嫌っていた女が自分達の部隊に加わると言うのだ、元の部隊がある癖に。
散々自分達の誇りを貶していたエリシアをデワントン達は許すはずがない・・・・

イェル「隊長、彼女を入れるつもりですか?」

桐原中尉「うん?」

イェル「彼女です、隊長やデワさん達に敵対行動を取ったのですよ。私としてはデワントン達の事を考えて加えない方がいいと思います。」

イェルは桐原にエリシアを自分達の部隊に加えることにきちんとした理由を述べて反対する。
もっともデワントン程ではないが、イェルはエリシアの事を嫌っていた。
その事を考えるとどうしても軋轢が出てしまう。
ウォルターはいいとしても、軋轢が出たまま戦場へ出すのは危険・・・・・・
そう判断してのことであった。

桐原は・・・・・・・・・

桐原中尉「君の部隊は・・・・・・・・何処の担当だ?」

エリシア「ハッ中尉と同じエリアの担当です。」

桐原中尉「同じエリアの担当ね・・・・・・・・」

エリシアに何処のエリアを担当するかを聞く。
それに対しエリシアは桐原と同じエリアの担当だと答える。
その事を聞いた桐原は深く考えこんだ。

イェル「隊長?」

デワントン「茂人?」

桐原中尉「エリシア・・・・・・・・・君はうちの部隊に入れない・・・・・・」

エリシア「えっ・・・・・・・・」

桐原中尉「君はうちの部隊には必要はない・・・・・・・・・・今の所はな・・・・

出した答えは必要がない
つまり、部隊に入れないと言う事であった。

エリシア「何故です?戦力としてはマシに・・・・・・・」

桐原中尉「同じエリア担当ならば共闘するから必要がないと言ったまでだ、自分達は自分、君達は君達・・・そう言う事だ・・・・」

エリシア「そんな・・・・・・・・・・・」

桐原中尉「用が済んだら直ぐ様に準備せよ、もうすぐオペレーション・サザンクロスが発動される。君も軍人ならば直ぐに動け・・・・・・・・・・いいな!!」

桐原はショックを受けるエリシアにそう告げた・・・・・・
それを聞いたエリシアは体を反転させてそのまま自分のいた部隊へと帰っていく。
その後ろ姿はまるで寂しそうに・・・・

イェル「少し可愛そうな気がしますね。」

メフィア「別にいいのよマイクローンのメルトランは、私達を侮辱したんだから。」

と寂しい後ろ姿のエリシアに対して色々と言う。
桐原の胸の内は.......

ーもし君達が危機に陥ったら助けてやる。

と考えていた。
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第123話 オペレーション・サザンクロス前夜

2017-08-06 23:40:08 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
南米方面軍司令部にはグランド・キャノンⅤと呼ばれる戦略兵器があった。
2007年に建造され、第1次星間大戦の砲撃からも難を逃れた。
今後どうなるのかは分からないが、このまま使う事はないだろう・・・・・・・非常に備えても・・・・・・・

果たして使い道があるのか・・・・・・・・・・

桐原大佐「この長物は生き残ったな。」

東中佐「そうですね、今後使い道はなさそうですね。」

桐原大佐「ないだろう、こいつは戦後復興に関して使われそうだな。」

グランド・キャノンV制御室で、茂政と副官東は呟く。
戦後の体制下はゼントラーディ人を受け入れる事になるので大きく変化する。
無論、地球統合政府と地球統合軍は解体され別の体制の国家になると。
このグランド・キャノンは無用な長物になる。

どうせ使うのであれば、戦後復興の軍事施設であろう。
一体どうなるかは最終的に分からないが・・・・・・・・

桐原中尉「全員集合。」

イェル「おう!」

ウォルター「おう!」

桐原らは自身の自室にイェル.ウォルター.デワントン.メフィア.エリアーノを集合させた。
明日の作戦の点呼と言うらしい、ただ口に合わせておうと言っているだけであるが。

イェル「隊長、今回は早めに寝た方がいいですよね。明日はオペレーション・サザンクロス、実行日。デワントン達も今日の演習で疲れていますし。」

桐原中尉「それもそうだな、今日はとっとと済ませたい。」

ウォルター「それにしても目の前にある箱はなんでしょうかね?」

目の前に箱が置かれている。
一体何の箱であろうか・・・・・・・・・

メフィア「これって開けてもいいのでしょうか?」

桐原中尉「別に構わん。」

デワントン「じゃあ開けるわね。」

目の前の箱は桐原曰く開けていいらしい。
さっそく一同を代表してデワントンとメフィアが目の前にある謎の箱を開ける。

デワントン「うわっ・・・・」

中に入っていたのは食べ物であった。
缶詰にお酒やジュースなどいろいろ入っていた。
この食べ物は配給分を少し筒貯めていた物であり、桐原がこっそり貯めていた物である。
出撃前最後だから、最後はお腹いっぱいにしていかなくてはと桐原が思っていたので。
こうして放出しているのだ。

イェル「これなんですか・・・・・・・」

桐原中尉「まず最初に行う盃だな、曾じいさんが出撃の旅に・・・・・・・」

イェル「カミカゼみたいだわ・・・・・」

酒やジュースを飲む前にやる儀式として盃が置かれている。
それを見たイェルがカミカゼと表してしまう、これではまるで明日に死にに行くような感じになってしまうと・・・・・
ウォルターも同様な事を思う・・・・・・

桐原中尉「カミカゼか・・・・・・死ぬのが前提ではなく、戦後まで生き抜く前提だからな・・・・・・もし死んだ場合は、ヴァルハラへ向かえばいい。」

                               グイッ

桐原中尉「できれば誰一人死んでもらいたくない、例え相手の血を浴びて罪を被ろうともな・・・・・」

桐原は若干重たそうな笑顔を浮かべ、盃の意味を皆に伝える。
盃の意味は死にに行くのではなく、戦後を生き抜く意味が込められている。
もし死んだ場合には無事にヴァルハラへ行けるように・・・・

しかし・・・・・・・・・

生きるためには相手の命を奪い返り血を浴びる事になるだろう。
その罪を背負う覚悟で戦い、己の使命を果たすと・・・・・・
そう言う覚悟を示すためにこうして盃を用意したのだ・・・・・・・

デワントン「茂人・・・・・・」

イェル「隊長。」

ウォルター「隊長・・・・・・・・」

桐原中尉「その覚悟があるならば、この盃を持て!!明日がこの戦争で最後の大規模な戦闘の終結に向かう事を目指して!!」

一同は桐原の話を聞き、一斉に視線を向ける。
視線を向けられたら桐原はさっきお酒を入れて飲んだ盃を持って皆に決意を促す。

デワントン「無論覚悟はあるわ、何処でもついていきます。」

イェル「早く戦争を終わらせましょう。」

ウォルター「戦争終わらして生き残った連中で地球文明の復興を・・・・・」

メフィア「私も出来る事ならば・・・・・」

エリアーノ「ゼントラーディ人としてではなく、地球人としての暮らしを・・・・・・・」

桐原中尉「皆・・・・・・・・では・・・・・・」

一同は盃に酒を入れて、明日いやこれから先の未来に向けての目先の覚悟を入れ顔と同じ高さにあげる。
これから死ぬか生きるか分からない・・・・そして何人の人命を奪うかもしれない罪悪感を胸に。
この罪悪感を受け入れるのは戦争終結を早期的にかなえるため・・・・・・・

後世歴史に乗らない可能性が高い・・・・・・
それでも何十年も先を生き、文明を子孫に伝えるためにも死を覚悟し命を奪う罪悪感を胸に戦わねばならない・・・・
一同はその覚悟を決め・・・・盃の中に入っている酒を飲む。
これからの子孫のためにも・・・・・・・・

一同はその後、戦争終結に向けていろいろと食べ喋りあった。
それは各地の部隊も同じ・・・・

                        【極東ニホン・カゴシマ地区】
極東の日本の鹿児島。
新統合軍の僅かな生き残りと民兵がある会話をしていた。

「戦争終結するための反攻作戦か・・・・・」

「これが成功すれば早期戦争終結に向かうんですね。」

「あぁそうだ、リン・ミンメイと言う無名の歌手が愛おぼえていますかで相手の士気が下がっているらしい。造反が出て、戦闘続行どころではないらしい。」

「それでですか・・・・・」

多くの統合軍の兵士達が明日に備えて準備を行っていた。
出来る限りの物資を投入してしての最終決戦を・・・・・・・・・・
これで戦いは終わる事は保証されないが、大規模戦闘は終わり近いうちに戦争終結に向かう・・・・・

命令を受け取った統合軍の将兵は思っていた。
一刻も早い安らぎを迎えるために・・・・も・・・・
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第122日 制圧完了

2017-08-05 20:28:15 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
デワントンはゲイツの行為と言葉に怒りを覚え。
ゲイツのコマンチを吹き飛ばし、脚部をパンチで破壊し馬乗りになって頭部を殴り続け破壊する。
その光景には多くの人々をドン引きさせた。

デワントン「さてと・・・・」

                          ドンッ

修理可能であるが、かなりの損傷を受けたゲイツのコマンチに止めの一撃にペイント弾を放つ。
ゲイツは一連のデワントンの行動に激しいショックを受け、恐怖からか失禁してしまう。
これが実弾であり、完全な敵機であれば自分は嬲り殺しの末に銃撃を受けて死ぬことを・・・・・
デワントンが殴りつけた衝撃とペイント弾の衝撃が自分が死んだ事を・・・・・・・・

「ゲイツ!!」

デワントン「後はあんた一人だけね。」

「こいつ・・・・」

デワントンは地面に叩きつけられた衝撃により頭部が不気味に壊れた状態で指揮官機を睨む。
まるで悪魔がこっちを見ているかのように・・・・・・・・・
指揮官機はデワントンの反対側を見るが・・・・・・

メフィア「さてそろそろ止めと行きますか・・・・・・」

エリアーノ「もしくは降伏させるか・・・・・」

メフィアとエリアーノが完全装備でこちらに武器を一斉に向ける。
指揮官機はこれでは負けるとそう感じてしまう。
いや誰が見てもどう足掻こうが負けると言う事は見え見えであるが・・・・・

だが・・・・・・・・・・・

ここで1機撃墜しないと周囲に見せる顔がない。
1機ぐらいを道連れにしてでも撃破せねば・・・・
そう思った指揮官は・・・・・・・・・

                 ズドドドドドドドドドドドド

エリアーノ「うわっ」

                 ズドドドドドドドドドドドド

指揮官機は急にエリアーノに向けて発砲する。
エリアーノは驚いて種族の本能からか同時に発砲する。

結果は・・・・・・

「β小隊、全機行動不能。α小隊の勝利、模擬戦を終了します。」

相討ち・・・・・・・エリアーノと指揮官の機体の双方にペイント弾の銃弾が当たる。
これにより反ゼントラーディ派の小隊は全機行動不能になりデワントンらの小隊の勝利で終わった。
ただ・・・・エリアーノが不意打ちでやられると言う被害を出した・・・・・・・・・

桐原中尉「ミフェス伍長の撃墜だが、まず武器を持つ手を優先的にやるべきだったな。」

デワントン「申し訳ございません。」

桐原中尉「連帯責任でお互いにこの事を共有するべきだね、明日の実戦に生かせばいいさ。」

さっそく模擬戦が終了したやいないや今回のミスをデワントン達に伝える。
もっともミスは早く分析した方がいい、そうすれば頭に入りやすくなる。

「くそ野蛮人共め・・・・・・・」

「フェブ、そんなに怒らないで・・・・・・・」

「怒るなだと!!エリシア、テメェはいつから腑抜けになったんだ!!」

「腑抜けって・・・・・・」

「まっさきにやられた癖に大口を叩くんじゃねぇ!!女の分際で・・・・」

「なっ・・・・・・」

反ゼントラーディ派のチームは仲間割れをしていた。
指揮官の名はフェブと言うらしいが、一番の責任を最初にやられたエリシアにぶつける。

「お前が真っ先にやられなければ勝てたんだぞ!!」

「はぁ・・・・私だって頑張ったわよ、それを一番の責任を押し付けるなんて最低。」

デワントン「茂人・・・・・・」

桐原中尉「ホットケ、身から出た錆だ。俺達が知った事じゃないさ。」

フェブとエリシアの口喧嘩に桐原は関係ないといい切り捨てる。
喧嘩までの事は範囲外、自分達の知った事ではないと・・・・・
そう言う事を思ったから、桐原はそう言ったのであろう。
デワントンはそれに対して何か言いたそうだが・・・・・・・
メフィアとエリアーノがデワントンの肩を叩き、そう言うならばいいじゃんと言う顔をしながらデワントンを見る。

その後。

桐原中尉「腕前はいいな。」

イェル「最後の油断がなければ、完璧ですね。」

桐原中尉「まったくだな。」

桐原とイェルは二人で今回のデワントン達の模擬戦について反省会をする。
ウォルターの姿が見えないが、単にデワントンとメフィアとエリアーノとお酒(ナンパ目的)を飲んでいるからであり。
止めはしたが、素早く逃げたため仕方なく二人でやる事になった。

イェル「でもどうします?彼女らは統合軍籍にいるとは言え陸軍・海軍・空軍・海兵隊・宇宙軍・警備隊に属してませんし。戦後軍に入れるか民間に入れるか・・・・・隊長はどうお考えで?」

イェルは桐原にデワントン達の戦後の体制下の行方について聞く。
今回の戦闘能力を見て、戦後民間人の道に進ませるのはもったいないと見た。
やはり直衛艦隊の兵士であってか腕前も優秀であったと・・・・・

そのイェルの問いに対し桐原は・・・・・

桐原中尉「それはデワ達自身が決める事だな。」

イェル「自身ですか・・・・・」

桐原中尉「イェルもデワ達の敵監察軍の兵士であり、見捨てられた事で地球人として生きる道を選び自らの意思で軍に進んだろ?それと同じさ。」

と戦後軍に入るか、民間人の道を歩むかはそれぞれの自身の選択次第だと言った。
もっとももう戦闘種族ゼントラーディ人としてではなく、ゼントラーディ系地球人になる身である。
そんな事は強制するのではなく、己自身の手で決めるべきだと・・・・・・・

イェル「自分自身ですか・・・・・・」

桐原中尉「まぁ・・・・民間人としての道は厳しいだろう。それが原因で、この戦争が終わった後に戦乱の時代が来る。この戦争が第1次星間戦争ならば次にあるのが第2次星間戦争と・・・・・・・・それは防ぐ余地はないがな・・・・」

イェル「はぁ・・・・・・」

桐原はこう最後に纏める。
これから起こる戦乱の時代、平和は来るだろうが直ぐに崩れる。
何処かで安全で平和と感じるが、平和と感じるだけの偽りの平和の時代が・・・・・・・・

デワントン達ゼントラーディ人の身を案じながら桐原はそう思うのであった。
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第121話 貴様は戦士の誇りはないのか?

2017-08-04 02:17:41 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
デワントンは一瞬の隙を突かれ、ゲイツに殴られて蹴られた末に地面に叩き落とされる。
高度が低かったため気絶する事はなかったが、外的な傷はないもののかなり体のダメージを受ける。
ゼントラーディ人は身体能力が優れており、特にメルトランディは耐G能力が高い。

しかし

叩きつけられた衝撃は限界Gを越えており、普通の地球人であればかなり脳に障害が出てしまう程の危険性がある。
グレイアウトは簡単に引き起こしてしまうのは容易な程に。
デワントンは唾液と衝撃で口の一部が切れてしまった時の血液が混ざった物が垂れる。

デワントン「くっ・・・・・・・・・」

色を一時的に失ったデワントンであるが、叩きつけられた機を再び起こすべく行動する。
なんとしても再び戦場に戻らなくては・・・・
このままやられっぱなしでいるわけにはいかないと・・・・・

そう思ったが・・・・・

                       ガンッ

デワントン「ガッ・・・」

「誰が逃げていいと言った?」

再び機体を起こそうとするがゲイツのコマンチに踏みつけれてしまう。
機体が重い・・・・・・・機体を起こす事ができない・・・・・
このままでは圧死してしまうと・・・・・
戦場で戦い抜いてきた感でこの後の展開を悪く予測してしまう。

エリアーノ「デワントン軍曹!!」

メフィア「貴様達よくも!!」

メフィアとエリアーノはデワントンが酷くやられているのを見て激高する。
上官が無残にやられている光景はかなりの屈辱である。
なんとしてもデワントンを救いこの2機を撃墜する、それが最重要目標になるが・・・・・

                 ズドドドドドドドドドドドドドドドドド

「邪魔はさせんよ、異星人女共!!」

メフィア「こいつ・・・・・・・」

エリアーノ「私達より弱い癖に、調子に乗りやがって!!」

指揮官機がデワントン救助に向かうメフィアとエリアーノを足止めする。
二人は自分達より弱い指揮官機を撃墜して救出に向かおうとするが中々突破できない。
弱いくせにと二人は思うが・・・・・・・・

予想以上に反ゼントラーディ派の指揮官の回避力が高い。
積極的に攻撃をかけない分、回避力を全力をかけたか・・・・・・
メフィアは真っ先に感じる。

イェル「隊長・・・止めますか?」

桐原中尉「止める事はできん・・・・・」

イェル「えっ・・・・・どうして?フィアロ軍曹死にますよ!」

桐原中尉「いいやデワは死なん、逆に介入する方が危険だ。イェル、お前は戦闘種族なのに感じないのか?この絶妙な雰囲気を・・・・」

イェル「いえ何も・・・・・・・・」

イェルは桐原に止めるように進言するが、桐原は止めることはできないと言う。
理由はデワントンとゲイツの現場に入ってしまうと、危険であると。
それに桐原は何か感じとっているらしく、イェルも感じているかと聞かれるが。
そんな事は感じた覚えはない、というか平常線であると・・・・
すると桐原は・・・・・・

桐原中尉「・・・・・もしかしたらデワは・・・・・・・・・」

ウォルター「デワが?」

桐原中尉「いいやなんでもない・・・・・・」

と何か隠すかのような言動を取る。
鈍感なウォルターはともかく、若干切れ者であるイェルはそんな桐原を怪しむ。
何か言えない何かをデワントンが引き起こしたと。
だから隠していると・・・・・・

一方その頃。

東中佐「ゲイツ・アルバー二少尉め、危険行為を・・・・」

シン中佐「禁止行為を・・・・」

モニターで確認していた茂政の副官東とシンの両中佐は反ゼントラーディ派の行動に怒りを覚えていた。
殺してはいけないルールを一方的に破った事に・・・・・地球人の面汚しだと・・・・
更に言えばこれから行われるオペレーション・サザンクロスにも支障がでる。
東中佐は・・・・・・・・

東中佐「司令代行。模擬戦の中止を・・・・」

桐原大佐「ならんな・・・・・」

模擬戦を中止にするように進言する。
だが、返ってきた言葉はならん・・・・・・・つまり模擬戦を中止にしてはならないである。
東とシンは・・・・・・・・・

東中佐「何故です?」

シン中佐「確実に死人がでますよ!」

と茂政に模擬戦の中止を進言する。
それに対し茂政はふっと笑い・・・・・・・

桐原大佐「あの娘ならば、大丈夫だ・・・・・・・・」

東中佐「しかし・・・・・」

桐原大佐「馬鹿息子を好きになった娘だ、そう簡単には死なん。」

とデワントンはそう簡単に死なないと発言する。
凄く真剣な顔であったのか、流石に東とシンは中止を進言する事はできなかった。
そのデワントンは・・・・・・・・・

「くくく・・・降伏しろ!異星人女、じゃないと死んでしまうぞ・・・・・・」

デワントン「誰が降伏してたまるもんですか・・・・」

「痩せ我慢・・・・・・・・野蛮女はそうやって意地を張って苦しむがいい・・・」

ゲイツに踏みつけられて苦しめられていた。
とっととガンポッドのペイント弾を撃てばいいのにそれを撃たずに自分自身を痛めつけてくる。
機体を踏みつけられる衝撃が痛い・・・・・・

とてつもなく痛い・・・・・・
なぜこのようにして苦しめるのであろうか・・・・・・これは模擬戦ではないのか?
これじゃあ地球人もゼントラーディ人と同じじゃないか・・・・・・

デワントンは踏みつけるゲイツに向けてある事を問う。

デワントン「なぜとっとと撃たない?撃てば直ぐに勝負はつくであろうに?お前達にスコアが入るだろ?」

それは何故早く撃たないかに関する事である。
そうすればポイントが入り、戦況有利になる・・・・・・・・・

だが

ゲイツはデワントンの質問を見ると憎悪が混じった笑顔を浮かべ・・・・・

「スコアだと?そんなのは関係ねぇよ、俺達はなぁ・・・・・俺達を恥かかせたテメェら異星人共を許すわけにはいかないんだよ!!」

デワントン「恥かかせた?それは悪かったわ・・・・・でもこれは生き過ぎでは?模擬戦の枠を越えた実戦行為・・・・」

「知るか!!俺はあんたを事故死と見せかけて殺す!!」

と自分を殺すと言ってきた。
殺す理由は自分達を恥をかかせた異星人を許すわけにはいかないと・・・・・・
デワントンは続けてこう言う。

デワントン「貴様は戦士としての誇りはないのか?」

戦士としての誇りはないのかと・・・・・
最後の答え・・・・・・これを聞いて後を決めると・・・・・
デワントンの答えにゲイツは・・・・

「ねぇよ・・・・・・・そんなのは最初からねぇとな!!」

戦士としての誇りは無い・・・・・・・
その問いにデワントンは何かが切れた・・・・・・・

デワントン「戦士の誇りがないだと?」

「あるわけねぇだろ!所詮は人殺しの世界だ!そんなのは必要ねぇんだよ!」

デワントン「そこまで言うか・・・・貴様・・・・・・・そんな半端な覚悟で戦場にいるのか!!」

「そうだよ!!」

デワントン「ふざけるな!!!」

                          グォン

「のわっ!?」

一連のゲイツの発言にデワントンのゼントラーディ人の血に火をつけた・・・・
その燃えた火からか、ゲイツのコマンチを力を込めてよろけ落とした。

「こいつ・・・・・・・・・」

デワントン「戦場の恐ろしさを教えてやる!!」

                           ガウォン

「がぁぁぁぁぁ」

デワントンは自機のコマンチのパンチで、反ゼントラーディ派のコマンチの脚部を破壊する。
そして馬乗りになって、コマンチの頭部にパンチを連発し破損させてしまう。
この光景にその場にいた人々はドン引きした。
________________________________________________
◆グレイアウト
航空機パイロットによく知られる症状。
座席に対して下方への大きなGがパイロットにかかった際、脳に血流が十分に行き渡る事ができなくなり。
視界が暗くなってしまい、色調を失う現象である。更にそのまま高いGに晒された場合ブラックアウトと呼
ばれる完全に視野を失ってしまうブラックアウトに繋がってしまう。

VFパイロットなどのOTMテクノロジーにより耐G性が優れており更に有人機における速度の向上が可能
になる。

ゼントラーディ人パイロットは骨格が優れており、特に女性であるメルトランでは耐G性が男性兵士よりも
優れている。

◆人間が耐えられるG。
戦闘機に同乗した訓練を積んでない人間が耐えられるGは6G。
訓練を積んでいるパイロットであれば、10G程度耐える事は出来る。
VFパイロットはその上を上回るが、ゼントラーディ含めても30G程度が限度である。
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第120話 卑劣な罠

2017-08-03 15:33:08 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
デワントンは緊急回避を行う反ゼントラーディ派の女兵士のVAHー1コマンチを二段回攻撃を仕掛けて撃破した。
他のメンバーはまだ慣れていない異星人の女(メルトラン)が慣れていて能力が一番上の奴(女兵士)を倒したと・・・・
その事実に猛烈な恐怖を覚える・・・・・・

「化け物だ・・・・・・・・」

「馬鹿な・・・・俺達の中で実力が一番上のエリシアを撃墜するとは・・・・・・正真正銘の化け物だ!」

デワントンの動きに猛烈に怯える。
と言うか他の連中も実力がかなり上がってきており、かなり戦況的にきつければ。
化け物が自分達を追い詰める戦いに入るので、勝てる見込みが見えなくなってしまう。

「すげぇぞ、あの女達。」

「多くのあの女達の同族がいるが、あんな風に強いのか?」

「同じ女としてもまったく違うわね。」

デワントン達の実力を確認した統合軍将兵たちは驚いていた。
桐原達は実力を知っているのであんまり動じていないが・・・・
初めて見る人々にとっては畏怖を覚えるかのような光景であった。
無論、管制室で見ていた桐原の父茂政は・・・・・

桐原大佐「ふっ嫁さんに迎えるならば、馬鹿息子も浮気はできんな。」

とデワントンを桐原の嫁に迎えた場合の事を考えてしまう。
無論、この話を聞いていた副官らはドン引きしてしまう程であったが・・・・
献身的で幼馴染みである佐枝子もいいが、デワントンもいい。

どちらむ義娘になるのだからどっちを取ってもいいと本気で考えてしまった。

イェル「隊長・・・・・・・・」

桐原中尉「デワ・・・・・・流石はあのミリアの副官と言った所だな。どんどん俺達の技術や戦術を取り組んでいる。」

イェル「えぇかなり前より強くなっています、フィアロ軍曹・・・・」

ウォルター「敵に回さなくて正解だな、隊長。」

桐原中尉「あぁ・・・・・本当だよ。」

他の面々より動揺していないとは言え、桐原も多少はデワントンの強さに衝撃を受けていた。
僅かな期間で一気に地球の兵器を上手く活用すると・・・・
ミリアの例を見ているとは言え、部下であるデワントン.メフィア.エリアーノがここまで慣れて強くなるのは想定外。
もっともデワントンはそこまでではなかったが・・・・・・

「どうする?」

「だったら模擬戦だと思って容赦するな、事故と見せかけ大怪我を負わせてやる。あの野蛮な異星人の女共・・・・絶対に許さん!地球人を舐めやがって!!」

「3機やるか?」

「いいやする必要はない・・・・・ターゲットは・・・・・・・・あの女だ!!」

恐怖心を脱却したいのと、ゼントラーディを見下す心から反ゼントラーディ派の指揮官は切れた。
デワントン達を事故に見せかけて大怪我を負わすと・・・・
その事からか動きが乱暴になる。

メフィア「ラック、急にこいつ動きが・・・・・」

エリアーノ「距離を取らないと・・・・・こいつ・・・・普通じゃない。」

反ゼントラーディ派の指揮官やその僚機の動きに異常なのを確認したメフィアやエリアーノは距離を取り始める。
構えているが・・・・・・・・・・・

メフィア「ハッ・・・・・無視された?」

無視されて行ってしまう。
まるでメフィアとエリアーノがいなかったかのように。
二人はかなりの屈辱を受けたが、そんな事を感じている暇はない・・・・・・
相手は何処を狙うか・・・・・・・

エリアーノ「連中は・・・・・・・・」

メフィア「あ・・・・あれは・・・・・・・」

エリアーノ「まさか狙いは・・・・・」

自分達を狙うのをやめ、一機のみに集中する戦略を取ると・・・・・・・
狙いを定めたのが、指揮官機を務めているデワントンである。
こいつは相手の中で一番出来る相手であり、一番優秀であったエリシアを撃墜した。
誇り高き文明的な地球人である自分達が、非文明的な異星人に恥をかかされた。

それは絶対にあってはいけない事・・・・・・・
許されていい事ではないと・・・・・・

その行為をした指揮官機(デワントン)はまず最初にぶっ殺さなくてはならない相手であると・・・・・
そう反ゼントラーディ派の指揮官にそう決意させてしまったと・・・・・・・

「くたばれ異星人の野蛮女が!!」

                   シュババババババババババーン

デワントン「そんなミサイル攻撃・・・・・・私達ゼントラーディ人からすれば雑魚がするような物・・・・・無駄だ!!」

反ゼントラーディ派の2機はデワントンに向けて模擬ミサイルを一斉攻撃を仕掛けた。
普通の地球人ならば回避するのは難しいであろうが、ゼントラーディ人であり。
何度も似たようなミサイルを受けた事があるデワントンには回避するのは当然であった。

無論、このミサイルをバトロイド形態のコマンチで高く飛び回避する。
デワントンの心には無駄だと思っていたが・・・・・・

「かかったな、ゲイツ.アイツを地面に叩き落としてしまえ!!」

「了解。」

実は罠であった、ミサイルを回避させるのは想定済みであり。
ミサイル攻撃はデワントンを上空に退避させ隙を作らせるための陽動であった。
模擬ミサイルの爆発で発生した煙に紛れ込みゲイツと言われた男性兵士がデワントンの背後に忍び込む。
普通ならばレーダーを使って発覚するはずであったが・・・・
模擬ミサイルと同時にレーダー障害を引き起こすミサイルFGXも発射していた。

それによってゲイツに背後に接近している事にデワントンが知ることができなかった。

デワントン「ハッ。」

「ふふふふ、遅いんだよ!!」

                          ガン

デワントン「あぁぁ・・・・・」

「ほぉらよ!」

                          ガシッ
                          ドシーン

デワントン「がぁぁぁ・・・・・・・・」

レーダー障害が晴れて、後にゲイツのコマンチに接近されている事を知ったデワントンであったが・・・
時すでに遅く、ゲイツ機に殴られふら付き・・・・・追加攻撃で蹴られ落とされて地面に激突する。
幸い、高度が低かったためそれほどダメージはなかったがかなりの損傷を被ってしまった。
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第119話 バトル・オブ・コマンチ

2017-08-03 01:07:29 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
デワントン率いる小隊と反ゼントラーディ人の若い男女の小隊は所定の位置に到達する。
開始と同時に一気に10km離れている両者は一斉に攻撃するか、突撃してドックファイトのどちらかを行う。
無論、僅か数秒感覚の差で撃墜される模擬戦・・・・いや戦場の最初の一手。

一瞬の判断ミスが実際の戦場で命を落とす最初の難関である。
どんなエースパイロットでも判断を間違えれば、あっさりと死んでしまう。
この状況を見極め生き残った者こそ戦場に参加していい人間である。

                   シュババババババババーン

「突撃だ!おらぁ!!」

反ゼントラーディ派若い男女の小隊がミサイル一斉発射し突撃を開始する。
デワントン達もミサイルを発射するが、まさか突撃するとは思わず拍子抜けする。
放ったミサイルはお互いチャフ弾を放ち回避し、命中せずであった・・・・・

だがこれで勝負が終わったのではない、戦闘への序章であった。
お互いに接敵し、ドックファイトが行われはじめる。

デワントン「メフィア、エリアーノ.操縦が苦手と言うならばバトロイド中心に動かして・・・・」

エリアーノ「バトロイドですか?」

デワントン「そう・・・・そうすれば元の感覚を取り戻せるはずよ、クァドランを思いだせるはずよ!」

メフィア「クァドランを?」

デワントン「特にメフィア・・・・・・・このコマンチをあなたの新しいクァドランに・・・・・」

メフィア「新しいクァドランに・・・・・・分かりました、やってみます。」

デワントンはメフィアやエリアーノにバトロイドを用いて戦闘を行うように指示をする。
指示する理由はバトロイド形態が最もクァドラン乗りとしての感覚を取り戻せると言う事である。
実際にバトロイドでバルキリーを駆った時の感想からである。

ガウォーク形態はともかくファイター形態はあんまり微妙であった。
そんな中で使用したバトロイド形態は何か懐かしい感覚があり、むしろクァドラン・ローに乗っている頃と似ていた。
それ故にデワントンはバトロイド形態を気に言ってしまい、同じような機体に乗るメフィアやエリアーノにも勧める。

その感想は・・・・・・・・

メフィア「あはっ・・・・・・本当だクァドランに似ている。」

エリアーノ「これならば勝てる、やれます!!」

と効果は抜群であり直ぐ様、戦闘をスムーズに行えるようになる。
メフィアとエリアーノ達の戦闘能力がかなり向上してしまう。

「馬鹿な・・・・・連中は慣れていない機体だぞ!」

「まるで手足のように動かせなんてな・・・・・」

「各機、防御攻撃敵を近づけさせるな!!近距離接近射撃を行え!!」

反ゼントラーディ派の青年指揮官は向上するデワントン達の動きを警戒してそう指示する。
全然慣れていない機体でありそれを扱うデワントン達を侮っていたが。
急に動きが活発化しため、油断したらやられてしまうと感じとり真剣に模擬戦に取り組むようになる。
無論他の2名も同様に感じとっていたため、この指示を了承する。

「くそやりやがる。」

メフィア「舐めていた割にはあんまり強くないわね?これが本気かしら?」

「舐めやがって!!!」

実際に戦闘を行えば、反ゼントラーディ派の部隊が防戦状態に入る。
戦闘種族であるゼントラーディ人、その中でも精鋭に入るデワントン達にこの状態で戦えるのはむしろ奇跡であった。

「チッ男は情けない、異星人相手にやられるとはね・・・・・・だったら・・・・・」

女兵士は無残に追い詰められる指揮官と同僚を見て呟く。
すると直ぐに地震の満ちた顔になりある事を実行しようと思いつく。

「落ちろ!!」

                   ドガガガガガガガガガガガガ

デワントン「ハッ」

「チッ・・・・外したか、流石戦闘種族の女か・・・・慣れない機体かと思ったら・・・・あんたやるね・・・・」

デワントンは女兵士の銃撃を受け、バトロイドに変形し当たるギリギリで回避する。
バルキリー搭乗経験があるとは言え慣れない機体であるが、案外思うように動ける。
むしろ、冷静になって対処すればなんとか戦えると・・・・・・・

このままやられっぱなしでいるデワントンでではなく・・・・・

デワントン「ガドラス!!(喰らえ)」

                   ドガがガガガガガガガガガガガ

女性兵士のヘリコプター形態でいるコマンチに向けてガンポッドを掃射する。
このまま直撃コースであり確実に当たるかと思ったが・・・・・・・

「馬鹿め・・・・・・・そう簡単にあたしはやられないよ・・・・」

女性兵士はガウォークの機能を用いて急バックする。
コマンチのガウォークはバルキリーとは違い緊急回避用の機能である。
主に戦闘で使うのはファイターとガウォークのみである。
緊急回避を行い誇らしい顔をするが・・・・・

デワントン「馬鹿はどっちだ?」

コックピットの中で吐き捨てた。
その言葉の後、ミサイルの発射ボタンを抑える。

デワントン「ホルト・デブラン・デリーマ(敵はとっとと落ちろ)!!」

手で抑えたボタンの引き金を押す。
ミサイルはそのまま女兵士の所へ向かって行く。

「模擬ミサイル? まさかこいつはこれを狙っていたのか?」

デワントンの自身への模擬ミサイルの発射に驚愕する。
なんとか回避しようとするが手遅れであった。

ズドォォォォン

「ぐぁっ」

模擬ミサイルは機体に当たる寸前で自爆する。
自爆し中から赤い色をしたペイント弾が拡散し一斉に機体にへばりつく。
命中箇所は機体の直下、爆発範囲からして撃墜パイロット死亡である。

デワントン「メフィア、エリアーノ、1機撃墜した残りを殲滅するよ!」

『エスケスタ』

撃墜した事により士気が上がるこれにより一気に戦況が有利に傾いたと。
これにより一気に勝利に突き進めるとデワントン達は確信した。
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第118話 ヴァリアブル・シミュレー・ゲーム

2017-08-01 19:28:40 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
反ゼントラーディ派の若い男女の将兵が発した言葉が発端となって始まった演習。
既に両者とも準備が完了していた。

また

ここで模擬戦されると迷惑なので近くに作られた仮設演習場で行われる事になった。
むしろ何もないところであり、演習場というより更地である。

近づくと危険なので、VR-1A-RFの撮影によるモニター観戦と言う事になった。

東中佐「大佐殿、御子息の桐原茂人中尉とんでもない事をしでかしましたね。」

桐原大佐「まったくだ、明日出撃だと言うのに・・・・・」

東中佐「でも愉快じゃありませんか、地球人もゼントラーディとか言う異星人も同じようにして演習に熱中していますし。」

桐原大佐「それでそれでいいのだが・・・・・・・・風紀がな・・・・・・」

上手く喧嘩を纏める役割である指揮官である息子がそれを発展させて模擬戦に引き込んだ。
風紀の事を考えると息子とはいえ無視できない・・・・・・・・・
かと言って今更演習を止めてしまえば南米方面軍の将兵の士気に悪い影響を与える・・・・・・

くそなんて事をしてしまったんだと、茂政は怒りつつも呆れてしまう。

桐原中尉「デワ以下その他2名、ルールを説明するが相手の機体にペイント液を付着させるのが目的だ。3機編成、1個小隊ずつだ。指揮官機がやられるか、全部隊全滅か・・・・・・・降伏するかで決まる。それがルールだ。」

デワントン「それだけ?」

桐原中尉「それだけだ、模擬戦とはそんなもんだ。殺しでもすれば、かなり自分の身を危うくする。その事をあたまに入れてほしい。」

デワントン「エスケスタ(分かった)、殺さないようにする。メフィア、エリアーノ。相手は殺さないように・・・・・」

『サッ』

桐原は指揮車からデワントン達に模擬戦のルールを伝える。
もっとも一番伝えたいのが模擬戦で相手を殺してはいけないと言う事である。
ゼントラーディ人には模擬戦と言うのがあるが、それは相手を殺すのが前提である。
デワントンに相手を殺しては模擬戦をやる前で置ける準備で最大の事。

無論、相手を殺す事ができないデワントンは不満げな表情を見せる。
それでも絶対にするなと説得し了承させる。

「おいおいそろそろ始めようぜ、異星人の女共。」

「あたし達、待ちくたびれてしょうがないんだよ。」

「それとも俺達地球人にビビったんじゃないか?」

相手側のチームのメンツはデワントン達に挑発する。
無論この挑発にデワントン達は怒りを覚え乗ってしまいそうになる。
それに対し桐原は・・・・

桐原中尉「デワ各位、挑発に乗るんじゃない。」

デワントン「でも・・・・・・・・」

桐原中尉「真の戦士とは相手の挑発には乗らない、自分の想いの通りに戦え!!無論、メフィアとエリアーノもだ!いいな?」

メフィア「そう言われるならば・・・・・・」

エリアーノ「私達も・・・・・・・・」

桐原中尉「よしそれでいい。」

デワントン達に相手の挑発に乗らないように諭す。
戦場で挑発し乗ってしまえば、それこそ相手の思うつぼである。
それで大勢の味方は愚か部隊、作戦の成功の可能性を下げてしまう。
そうならないようにデワントン達に挑発に乗るなと言う。

これもデワントン達は若干不満げであったものの、きちんと了承する。

桐原中尉「では両者・・・・・所定の位置へ移動してくれ。」

そのやりとりの後、デワントンのチームと名前の知らない相手の反ゼントラーディ派チームは所定の位置へ移動する。
かなり距離をとって模擬戦を開始する予定であり、その距離10kmぐらい。
開始時間になり一気に戦闘へ突入すると言う流れになるのだ。

デワントン「皆、相手にゼントラーディの恐ろしさを教えるよ。慣れていない機体だけど、頑張って。」

メフィア「エスケス、やってやります。」

エリアーノ「ゼントラーディの恐ろしさを見せつけてやりましょう、軍曹。」

デワントン達は士気を上げる。
慣れない機体で落ちる自分の腕前は士気で補うつもりである。
それでも戦力的に落ちるが上げないよりかはマシである。

「よしあの野蛮な異星人共に地球人の偉大さを教育してやろう。」

「あぁ徹底的に可愛がってあげようぜ。」

「この世で一番誰が偉いかも教えてあげないと♪」

反ゼントラーディのパイロット達はデワントン達を見下す。
戦闘しか知らなかった非文明的な異星人が、文明的である地球人に勝てるわせないと。
所詮地球を壊滅した結果は力押ししか能がない事。

更にデワントン達は自分達が今まで乗っていて慣れている兵器ではなく慣れない兵器に乗っている。
勝てる自信がありすぎる、いくら戦闘種族でも勝機はない。

指揮官格はそう思う。

デワントン達は一斉に離陸し所定位置に向う。
なんとか慣れる事が出来たのか上手く離陸出来き移動をする事が出来た。

桐原中尉「流石だな三人とも、上手く動かせているな。」

デワントン「本当ですか?嬉しいです

桐原はデワントン達に上手く動かせていると褒める。
褒められたデワントンはメフィアとエリアーノを群を抜いて喜ぶ。
その表情を見たメフィアとエリアーノは........

メフィア「やはりデワントン軍曹は桐原中尉を慕っているよね。」

エリアーノ「うん、なんともミリア准尉とは違うような感じで。でも、何だが羨ましい気もするけど。」

メフィア「羨ましい何が?なんか、私も好きな人を見つけたいと言うのか。」

デワントンの桐原に恋する姿を見て羨ましいという感情が生まれる。
今までそんな事は感じたことはなかったが、地球人と生活を共にしてからそのように感じ始める。
ゼントラーディ軍では感じた事のなかった感情。

悪い気もせず、むしろそれがいいと感じさせるほどであった。

デワントン「茂人、頑張ります。」

桐原中尉「頑張れよ、期待している。」

デワントンはこれから仮の戦地に赴くので桐原に挨拶する。
桐原はデワントンに激励する、頑張れよと。
それを聞いたデワントンは笑顔で、お礼するかのような表情を見せた。
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第117話 闘争本能の血の誇りのために

2017-07-30 23:23:48 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
突然反ゼントラーディの若い男女3人組の兵士に絡まれた桐原とデワントンらメルトラン組。
彼らもコマンチのパイロットである事に気が付いた桐原は、そこまで文句言うのであれば模擬戦をしろと言う。
無論、断る事を想定していろいろと挑発を行い戦いの場に引きずりこんだ。

「中尉、ペイント弾の装填と模擬ミサイルの搭載完了しました。」

桐原中尉「よし、後は思いっきり暴れるだけか・・・・・・・」

全ての準備が完了し後は戦うだけである。
桐原はコマンチに乗り組んだデワントン達を確認する。
戦いに向かう前の面だが、麟としていた・・・・・

まるで戦闘種族らしい険しくもいい表情であった。

イェル「隊長この騒ぎはなんですか?」

ウォルター「まるで戦闘が始まるかのように!!」

桐原中尉「イェル.ウォルターか?どうしてここに?」

イェル「外で喧嘩騒ぎがあったと言いふらしている人がいて、見に来たんです。まさか・・・・隊長が・・・・・」

ウォルター「喧嘩をおっぱじめるとは・・・・」

桐原中尉「それはあいつらの方だぞ!俺は庇っただけだ。」

騒ぎの騒動を聞きつけたイェルとウォルターがやってきた。
またしても勘違いしているようであるが、もっとも弁解する余地がなさそうである。
それに喧嘩騒ぎと言う事もあってか多くの将兵らが集まる。

まるでよくいる遊び目的系の野次馬である。

ウォルター「と言うか最新兵器である喧嘩とは出撃前に豪勢な喧嘩ですな。」

桐原中尉「豪勢な喧嘩じゃない、1個小隊対1個小隊同士の模擬戦と言ってくれ!!」

ウォルターは桐原が誘導して行おうとしたこの模擬選を豪勢な喧嘩と称する。
桐原は模擬戦だと言い張るが、ウォルターは信じようともしないし・・・・・
イェルまでもが心の中で豪勢な喧嘩である事には変わりはないわと思ってしまう・・・・

実際に桐原がイェルの心の本音を知ったらどんな表情をするのか・・・・・・・
知ったとしてもただショックを受けるだけだろう。

桐原中尉「それにしてもよく集まったな。」

イェル「喧嘩騒ぎに集まるのは軍隊将兵の伝統では?」

桐原中尉「ガス抜きって事か?」

ウォルター「それしかねぇだろ、軍隊生活はストレスがたまるもんだし。」

桐原の言葉のとおり周りには観客が集まっている。
ウォルターが言うに軍隊生活はストレスがたまるので喧嘩騒ぎがあると反応してしまうと・・・
そう言えば父が若い頃や祖父の若い頃や曾祖父の若い頃やそれ以前の先祖も代々そうだったと聞いたり記録に残っていたな。
そう考えると大日本帝国軍も自衛隊も統合軍も状況変わらずか・・・・・・・・・

軍人家系をやっている軍隊の伝統がそう簡単に変わる事がないと実感する。

メフィア「デワントン軍曹。」

デワントン「どうした?」

メフィア「私達って勝てますよね、あの私達を馬鹿にしたマイクローンに・・・・・・」

VAH-1コマンチのコックピットに座るメフィアは不安になりながらデワントンに聞く。
一応、このコマンチと言う機体を初めて扱う。
デワントンもエリアーノもそしてデワントンに質問したメフィアは元々クァドラン乗り。
可変攻撃ヘリコプターなんて言う物は乗りなれていない・・・・・・・

エリアーノ「やはり元に戻り・・・・・」

デワントン「いや・・・・・遺伝子問題で死を招くかもしれない・・・・」

メフィア「だったら・・・・・どうすれば・・・・」

デワントン「もうこうなった以上、意地でもこのVAH-1コマンチを動かせ・・・・」

マイクローン化しクァドランに乗ると言いだしたエリアーノに対し。
デワントンはコマンチを乗りこなせばいいと発言する。
正直大丈夫かと思ったが・・・・・

デワントン「メフィア・・・お前はミリア准尉と関係を改善したじゃないか・・・・恐れる事はない。」

メフィア「それはそうですが・・・・・・・・」

デワントン「それにお前、このコマンチが気にったのではないか?」

メフィア「!?・・・・・・そうですが・・・・・」

デワントン「気にいったのであれば、動かせ私は可変戦闘機に気にって上手く乗りこなせた大丈夫お前にも出来る。」

デワントンが興味があったり好きな物に乗るのであれば自然に動かせるようになると言う。
メフィアは一瞬そうなのかと驚くが、次第にそうかもしれないと思った・・・・・・・・
いくら慣れない機体でも何処かコツを掴めばできると・・・・・・・

更に話を進め・・・・・・・・

デワントン「それに悔しくないか?私達ゼントランを侮辱した奴らを・・・・・」

メフィア「あっ・・・・・」

エリアーノ「確かに・・・・・」

デワントン「私達はゼントラーディ軍の直衛艦隊.ミリア・ファリーナの部下、その誇りを怪我したの・・・・・だったら徹底的にやらないと・・・・・」

自分達ゼントラーディを侮辱したあの三人の地球人の男女に逆襲するに等しい行為に関する事を言う。
誇り高きゼントラーディを侮辱したデブラン(敵)は倒さないと・・・・・
メフィアやエリアーノも同様に侮辱された事に怒っている、デワントンの言葉に惹かれる。

デワントン「これから私達は地球文明の一員になり忠を尽くすけど、侮辱するならば懲らしめないと・・・・・」

メフィア「確かにその通りですね軍曹。」

エリアーノ「ゼントラーディの恐ろしさを叩き込みましょう。」

と士気を高めた。
もっとも美しい容姿を持つ女性のクローン兵であり、地球人からすればモテる顔であるが。
案外細い体して、案外力がある。
それに案外、怒らすと容赦ない・・・・

それが戦闘用にプロトカルチャーが開発した生物兵器なのであるのだから・・・・・・

デワントンやメフィア.エリアーノは3人揃ってこう言う。
プロトカルチャーが造られし生物兵器いや戦闘種族の誇りにかけての一言。
ゼントラーディらしい信念を・・・・・・・・・・・・・・・・・

              すべては闘争本能の血の誇りのために
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第116話 VAH-1コマンチ飛翔

2017-07-30 15:15:47 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
メフィアのVAH-1コマンチの試乗し実際に動かすためにシャフトが上げられる。
直ぐ様離陸出来るように準備がされていた。
実際に乗って覚えてしまい、明日の出撃に備えてもらう。

と言う考えからである。
デワの要望であるのと同時に桐原の考えからである。
もっともメフィアだけではなくエリアーノにも覚えてもらうわけである。

しかし・・・・・・

メフィア「えぇぇ・・・・・とどうやって動かすんだろう。」

デワントン「はぁ?この操縦桿と言う奴よ、武装も攻撃出来るボタンもあるわ。」

メフィア「ありがとうございます、軍曹。」

メルトランであるが故、いざ操縦となると動かせない。
バルキリー操縦経験があるデワントンは操縦桿はこれとか教える。
無論、同様に分からないであろうエリアーノも連れて・・・・・

桐原中尉「一応明日作戦で直ぐ覚えろ!」

メフィア「サ・エスケスタ。」

桐原もメフィアの教えに入る。
もっとも明日が南米戦線解放作戦の決行日である。
すぐ技術を覚えてもらわねばならない、あまり詳しくない機体だが。
バルキリーと操縦形態が同じである、出来る限り知識を詰め込んで出撃してもらわねば。
無論、エリアーノにも・・・・・・

メフィア「これですか?」

桐原中尉「そうその手だ、後は飛ばすだけだ。できるか?」

メフィア「はいやってみせます。」

メフィアに操縦方法を懸命になって教える中・・・・・

「異星人の女が先行量産型と言うおもちゃに乗るとはいい御身分だな。」

「もっとも1ヶ月近く前に俺達の同胞の殆どの殺した宇宙の悪魔の分際でな。」

「ホント、迷惑なのよね。あんた達、ゼントラーディは・・・・」

と男女の柄の悪い若い兵士が現れた。
父の話によればゼントラーディ人に対しいい感情を持っていない面々だと言う。
もっとも家族や友人などを失ったり、異星人だと言う事で嫌ったりと・・・・・・

桐原はこのような感情を持っても仕方がないと思っているが。
これもいつまでも同じようにいかない・・・・・・・・
いつか改善すればと思っている・・・・

ただし、害を及ぼす者以外の話であるが・・・

そう思い、穏便に解決しようと試みるが・・・・・・

「桐原中尉、この異星人の女をこの先行量産型のおもちゃから降ろせ!」

桐原中尉「断る、明日の作戦に支障が出る。君達こそ、とっとと去りたまえ!!」

「なんだと・・・・・イエローモンキーめ・・・・」

「基地司令代行の息子だからっていい気になるなよ!!」

桐原中尉「何!?」

中々そう簡単に解決にしそうにない、それにイエローモンキー。
まだ言っていやがったのか、こいつらは・・・・・・・・・・
桐原は腹を立てるが・・・・・・・・・・・・ある事を思い付く。

桐原中尉「お前らコマンチガンナーらしいな。」

「あぁそうだよ、コマンチガンナーだ・・・・・どうしたジャップ」

桐原中尉「だったらそこまで自信があるならば、デワ達と相手したらどうだ?」

「何?」

それはこの若い男女の兵が先行量産型コマンチのパイロットだと知り模擬戦で勝負したらどうだと言う事だ。
無論、ここは実力勝負.そこまでゼントラーディ人が憎ければ自分の手で倒せばいい・・・・
正確に言ってしまえば、模擬戦での話であるが・・・・・
戦闘種族であるゼントラーディ人に喧嘩を売るのであるからには相当の自信があるに違いない・・・・

だったらやってもらうと・・・・・

「誰がやるか!!」

桐原中尉「大口を叩いておいて、逃げるとは・・・・はははははは。とんだ小物か・・・・・」

「なんだと!!」

桐原中尉「だったらどうする?貴様も軍人であろう、大口を叩いてデワ達に文句を言える立場になるには・・・・・少しは戦士としての意地を見せてからだと思うがな・・・・・・」

桐原は断ると見込んでいた若い男女の兵を挑発し、乗っかるように誘導するう。
目論見通り若い男女の兵士達は反応する。
そして止めには・・・・・・・・・

桐原中尉「言っておくが、俺はデワ達と殺し合った事がある。その経験がない奴にどうこう言われる筋合いはない!更に言ってしまえば、同じ軍に所属する仲間を罵声を浴びさせる行為はプロ失格である!!」

「ホザケ!!だったらやってやるよ、ジャップよ・・・・この異星人女を倒せば文句無しだな。」

桐原中尉「あぁ・・・・・ただ言っておくが、君達が何を言っても我々は気にしないがな。」

「なくぅ・・・・・・・ふん、いくぞアリス・キルパー。」

「あぁ・・・」

若い男女の兵士達は基地の仮設滑走路にある迷彩色をした先行量産型のコマンチに乗りこむ。
無論、連中も明日の作戦に参加する兵士の一組なのであろう・・・・・・・・
直ぐ様銃弾をペイント弾に切り替える。

桐原中尉「デワ、メフィア.エリアーノ君達は戦う事になるがいいのか?」

デワントン「構わないわ、久しぶりに暴れたいと思っていましたから。」

メフィア「それに実戦の訓練の役に立つので、きっちりやります。」

エリアーノ「私達ゼントラーディを馬鹿にした報いをあいつらに晴らしてやります。」

桐原中尉「いい心構えだ、直ぐさま後の機を出すぞ!」

『はい!!』

デワントンやメフィアそしてエリアーノはやる気に満ちていた。
ゼントラーディを侮辱した事に対する報いと、久しぶりに闘争本能を発揮したいゼントラーディの血から・・・・
ゼントラーディ人は誇り高き戦闘種族なので、今の発言にいら立っていた。

潰してやりたいと・・・・・・・
こうして演習を設ける事によってその願望を果たす事になる。
デワントン達戦闘種族ゼントラーディ人からすれば願ってもいない状況であった。

「中尉、他の2機リフトあげました。」

桐原中尉「よし、ペイント弾の装填を急いでくれ!」

「了解しました。」

デワントンやエリアーノが乗る予定のコマンチが地上に出てくる。
思う存分に戦え、そして明日に備えろ!!

桐原は予想もしていなかったハプニングを利用しデワントンらのコマンチの技術を覚えてもらとうと思った。
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第115話 メフィアとVAH-1コマンチ

2017-07-30 00:01:08 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
空挺(エアーボーン)の事を理解していなかったデワントン達のために桐原は説明しようとするが・・・・
当の本人たちは振り返った途端、いなくなっていた。
桐原は一体何処にいるのか周りを見渡すと、デワントンらはあるヘリコプターの前に群がっていた。

なんでヘリコプターに興味あるのか確認しようと近づくが・・・・ある事に気がづく。
良く見たらこのヘリコプターはただのヘリコプターじゃない。
それに一度、こいつ救出作戦で見た事があるし・・・・・・・・
その事を考えると頭の中をフル回転させ思いだそうとする。

桐原中尉「思いだした、VAH-1コマンチだ!」

考えた末に出てきたのは救出作戦で行動を共にした可変攻撃ヘリコプター(ヴァリアブル・アタック・ヘリコプター)。
ASS-1(SDF-1マクロス)が落ちる3年前に開発されたステルス性能が反映された偵察攻撃ヘリコプター。
アメリカ先住民族コマンチ族の名を持ち、その後可変攻撃ヘリコプターに改造されたVAH-1コマンチ。

もっとも試作1号機と試作2号機は欧州方面軍に配備されているが・・・・
こいつらは先行量産型・・・・・・

あんまり意識していなかったせいで記憶になかったが・・・・・
デワントンが興味を持つとは・・・・・・と桐原は想像もしていなかった。

デワントン「これって使う人いますか?」

「使い人って?別にいないですけど・・・・・・」

デワントン「そうですか・・・・・・数は5機・・・・・・デストロイドと言う兵器よりはいいかもしれないわね・・・」

デワントンらはVAH-1コマンチの周りを見渡している。
そもそもこのコマンチは先行量産型の予備機であり、保管されていた物らしい。
整備されているが、南米方面軍司令部にはコマンチ用のパイロットの数が少なく。
5機程、あまりが出たらしい。

「乗ってみますか?」

デワントン「いいんですか?」

「えぇどうせ乗り手のいない予備機です、使ってやった方もこいつも喜びます。」

様子見ていると整備兵がデワントン達に乗ってみないかと誘われる。
デワントン達は誘われるやいないや凄く喜んで、コマンチのコックピットに乗りこむ。
もっとも喜んだ人物がいる・・・・・・・

メフィア「凄い・・・・・クァドランとは違う操縦方法。」

メフィアである。
初めて乗る数か月前は敵軍の兵器であったVAH-1コマンチ。
クァドラン・ローとはまったく違う操縦系、魅了されるようなコックピット。

メフィア「操縦方法は・・・・・これか・・・・・」

コックピット内で見つけたマニュアルを読む。
いくら言語翻訳機を使っているとは言え、地球の文字は分からない・・・・
だが分かるのは操縦方法がなんなのか説明している部分であった。
B・G・Hのボタン(Hはヘリコプターを意味)がある、つまり言うと・・・・・・

デワントン「変形じゃないの?」

メフィア「わっデワントン2級空・・・軍曹。」

と変形である、バルキリー操縦経験のあるデワントンが答えてしまったが。
なんとなく理解できる、エリアーノも同じように理解する。

デワントン「驚いてどうするのよ?」

メフィア「申し訳ございません。」

デワントン「別にいいわよ。」

慌ててしまった事をデワントンに謝罪するが、デワントンは気にしてない。
デワントンが別のコマンチのコックピットに乗り込み機体を確認しはじめると。
デワントンの言葉である程度、この機体の特徴を覚える。

メフィア「よっと、へえ武装はないが・・・・・・・ミサイル装備か・・・・・でもマイクローンは恐ろしい存在だから、武装はあるだろうね・・・・・・・」

メフィアは一回コックピットを降りて武装を確認する。
これから自分が乗る機体かも知れないので、細かくチェックする。
見ただけ武装は隠されていそいうなので専門職に聞く。

メフィア「ちょっとすいません。」

「はいなんでしょう?」

メフィア「機銃って何処にある?」

「バルカン砲ですか?収納式になっています。腕に装着していますが、基本装備VF-1バルキリーのガンポッドと同じなので、今は装着してませんね。」

メフィア「そうですか、えぇとこの場合はありがとうございます。」

「いえどうもお役に立てて光栄です。」

専門職(整備兵)の話を聞いたメフィアはふふんと言う顔をして全てを理解する。
むしろ、この機体が気に言ってしまった
となると・・・・・・・・・

メフィア「桐原中尉はいますか?」

桐原中尉「俺か?」

メフィア「中尉は基地の偉い人と関係がありそうだからこれに変更できないか頼める?」

桐原中尉「変更か?やってみないと分からんが、分かった試しに聞いてみる。」

機種変換を桐原に要請する。
それを聞いた桐原は父のいる茂政の所へ向かう。
行っている最中、メフィアはコマンチに見惚れる。

この最高な機体を乗りこなして見せたいと。

エリアーノ「メフィア、なんか見る目が違うね。」

メフィア「そう?別に何にも変わらないわん♩」

エリアーノ「いや変わっているだろ、いろいろな面で。」

コマンチを気に入ったメフィアの顔にエリアーノはドン引きする。
本当にVAHー1コマンチを気に入ったのである。

その後。

桐原中尉「結果、航空運用に関して適切な処置なので使用を許可するそうだ。」

メフィア「本当ですか?」

桐原中尉「キチンと命令書が出ている、ちゃんとサインと印鑑つきだ。」

正式にメフィアの要望通りデワントンやエリアーノにVAHー1コマンチの使用権が認めらる。
以後、軍事行動ある場合はこれを使って戦闘に参加する事になる。
メフィアの我儘であるがデワントンやエリアーノは反対しない。

むしろ我儘が通ったおかげでわけの分からない空挺(エアボーン)をしなくてすむ。
それだけであった。

メフィア「じゃあ早速動かして見るかな、動かせる?」

桐原中尉「司令部の上空ならばな。ハッチオープン、シャフト浮上。」

メフィアの要望により、機体の試乗するためゲートが開けシャフトが浮上する。
桐原もメフィアになれない機体を覚えるのがいいと、整備兵に命じシャフトを浮上させた。
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第114話 ブリーフィング

2017-07-27 23:00:17 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
南米における残留ゼントラーディ軍から戦火から解放する解放戦の前に・・・
多くの統合軍将兵たちは休息を取っていた。
これから一気に戦争終結へ向ける構えであり、緊張感に包まれており。
誰も笑顔を浮かべていない・・・・・・

それは桐原達も同様であった・・・・

桐原中尉「イェル.ウォルター.デワ.メフィア.エリアーノ。上から2名は部下であるが、デワ以下3名は俺の部下になる。」

さっそくやっていたのは混成部隊の編成であった。
桐原は父茂政からデストロイド.マーク1に乗りこむ事になったデワ以下メルトランガールズを部下にし行動するように言われる。
もっとも別の意図とかがありそうだが、その辺は気にしない。

重要なのは作戦を上手く遂行できるかどうかである。
父がどんな意図があるのか分からないが・・・・・まぁとにかく集中してやるべし。
もっとも誰一人戦死しないで済むかどうかは分からない・・・・・・・・・・

戦場とは常に山の天気のように急変すると考えるべし。

であるので、この中で戦死者が出ても弔う事しかできない。
現場でやるのは死者がでないようにベストを尽くす事である。
戦場で何が起きても全員戦場から生きて帰れるように、最善の事を尽くす。
ただそれだけである。

イェル「隊長、今回の担当地域は何処でしょうか?」

桐原中尉「南米方面軍司令部から北部にあるマナウスだ。」

桐原達がブリーフィングを終えて向かう先は南米方面軍司令部の北部に街マナウス。
既に砲撃で壊滅したが、地球統合軍の残存部隊がおり激しい銃撃戦を繰り広げている。
また言ってしまえば、南米全体における最大の激戦区と言ってもいい程戦闘の激しい地域であり。

かなりの死者が出ているらしく。
そこを桐原達が赴いて残留ゼントラーディ軍の掃討戦をし戦闘を終わらせると言う事らしい。
情報によればバトルスーツではなく、生身の歩兵らしい。

現地軍は歩兵によるゲリラ戦をしているらしく、一部民間人もその一つに加わっていると言う事だ。

桐原中尉「さてデワ、メフィア、エリアーノ。そろそろ地球人の戦闘のやり方を覚えてもらうぞ。」

デワントン「地球人の戦闘のやり方?」

桐原中尉「あぁ今まで君達は集団戦をしてきたが、次は少数精鋭の戦闘だ。もっとも、相手を誤射しやすい現場であるがした場合は軍法会議で罰せられる事がある。今までの戦闘とは大きく変わるぞ!」

と桐原ら三人にそう伝える。
デワントンら三人はビクッと震える。
それもそのはず、彼女らゼントラーディ人が体験した事のない地球側の戦争だ。
何もかもが常識外れである。

無論知らなかったでは済まされない、地球統合軍の軍籍にいるならば戦闘に加わってもらうし。
誤射した場合、罪相応の処罰を受けてもらう。
それが分からないデワントン達は何をされるかその恐怖に怯える。

桐原中尉「それでもいいか?」

デワントン「無論です、今の私たちは地球統合軍の軍籍にいます。必ず守ります。」

怯えるデワントンに桐原は了承を得るために聞くとデワントンは守ると宣言する。
もっとも基礎的な地球式の軍事訓練を受けた経験のないデワントン達が知っているわけではないので心配するが。

桐原中尉「後、お前らは空挺降下だが理解できるか?」

メフィア「何それ?」

桐原中尉「何それ?じゃない!!お前らはデストロイド部隊は足が遅いから大型輸送機で降下するんだよ。」

メフィア「降下ぁ!?」

更に心配するたねが増える、それは空挺降下の事を理解していない事である。
ゼントラーディ人だから理解してないのは庇いようがあるが、それではダメだ。
足の遅いデストロイドは大型輸送機から空挺降下する必要がある。

理解していなかったら空挺降下する事ができない。
そればかりか、事故死してしまったり地上から狙い撃ちにされる場合もある。

どちらも最悪なケースばかりだ。
ゼントラーディ人であるが故に許される行為じゃ済まされない。
軍事作戦の致命的なミスを犯してしまう。

このままでは確実に死人を出してしまう。

一応少しでも知識を覚えさせなくてはならない。
空挺降下・・・エアボーンを........

桐原中尉「イェルとウォルターは休んでくれ、俺はデワとメフィアとエリアーノをエアボーンの知識を詰め込む。」

イェル「了解、行くよウォルター。」

ウォルター「あぁ、(隊長、異星人とは言え美女三人相手とは羨ましいぜ。)」

桐原はデワントンやメフィア.エリアーノに空挺(エアボーン)の知識を短時間で教え込むために.....
イェルとウォルターに席を外すさせる。
無論二人は了承したが、ウォルターは何やら不満げな部分がある。

もっとも退出させた不満ではなく、美女三人を相手に訓練させる事らしい。
羨ましいあまりの嫉妬だろう。
その嫉妬は........

イェル「私では不満ですか?ウォルター君。」

ウォルター「げっ出た!」

イェル「こらぁ!!私では妖怪か!この馬鹿男め!」

とイェルに補足され大目玉を食らう。
もっともイェルは元々ゼントラーディ軍の敵監察軍兵士である。
今はデワントン達を敵視してないが、元からの事かデワントンらが美人である事に嫉妬したのだろう。

イェルも監察軍の合成兵士であるが、美人であり。
中々いいルックスの持ち主である。
その心の中では......

ーゼントラーディめ、私だって負けてないわよ。
ー今は敵視してないけど、文明的な文化との戦争は私たちが勝つ。
ーむしろ私の方が先輩だ!

とデワントン達に対抗心が芽生える。
それほどまでに悔しかったのである。

桐原中尉「さてお前らに空挺降下を教える...あれ」

教えようとした途端デワントン達がいない。
一体何処に行ったのか見渡すと、デワントン達がヘリコプターの所にいた。
何のためにヘリコプターを見ているんだと思ったが、よく見るとただのヘリコプターではない。
地球で開発され、砲撃から難を逃れたVAHー1コマンチである。

桐原は今度はヘリかと思った。
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第113話.南米解放戦

2017-07-26 23:46:59 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
                     【西暦2010年3月15日.南米方面軍司令部】
マックスとミリア.佐枝子らがオセアニア地区へ旅立って数日後の3月15日。
全地域に向けてリン・ミンメイの新曲愛おぼえていますかが放送された。
放送する意図はゼントラーディ軍兵士の戦意を喪失させる事である。

この放送の筋書き通り戦意を失い各方面軍と和平を結び地球側へ寝返る部隊が増えてきた。
だが、それでも抵抗を続ける兵士がいる。

もっとも早期的に潰してしまいたい所であるが・・・・・・・・

桐原大佐「掃討戦か・・・・・・」

シン中佐「アラスカより指令書が届いています。東参謀・・・読んでくれますか?」
地球統合軍南米方面軍参謀シン・ビョンドク中佐

東中佐「あぁ・・・・・・・・南米方面軍司令部に告ぐ、南米におけるゼントラーディ軍の投降勧告と受け入れない場合の殲滅せよ・・・・・・・・・ですか・・・・・・・」
地球統合軍南米方面軍参謀東 

桐原大佐「戦力はそこまで多いとは言えんが・・・・・・・」

シン中佐「しかし、各地に南米の統合軍残存兵力の集結ポイントがあります。」

それは南米方面軍も同じであった。
南米で今だに抵抗する残留ゼントラーディ軍を投降、殲滅せよと言う事であった。
南米方面軍は戦力の大部分を第118分岐艦隊の攻撃で失っているが。
戦闘機はある程度残っており、南米に残存もしくはSDF-1マクロスに合流したバルキリーは合計17機。
VA部隊も32機がある。
それにゼントラーディ軍恭順部隊にもかなりの兵力があるし、陸軍や海兵隊のデストロイドもある。

桐原大佐「よしいいだろう、明後日の17日。ゼントラーディ軍掃討戦を開始する。南米を戦火から解放するのだ!!」

戦力的に考え、南米解放戦を実行する事を決める。

「デストロイド・ジャべリン.デストロイド・パトリオット.問題確認オールグリーン、砂漠戦用モンスターの整備急げ!」
「旧式のプロトタイプモンスターも出せ!オクトスやシャイアンも全てだせ!」

南米方面軍司令部は生き残ったデストロイド部隊をかき集めていた。
モンスター.スパルタン.トマホークなどの定番機を始めスタースラム.ノバ.マーべリック.ゴブリンⅡなどのバリエーション機を導入。
初代デストロイド.マーク1などの試作機も出している。
デストロイドだけではない、90式戦車やM1エイブラムスやルクレール.レオパルドなどの戦車の姿も確認できる。

戦車部隊は基地で待機であるが・・・・・・

桐原中尉「掃討戦か・・・・・」

桐原率いるノンバリケン小隊も南米残留ゼントラーディ軍掃討戦に参加する。
無論戦力は十分にあり、士気も装備も良好であった。

イェル「久しぶりの戦闘ですね。」

ウォルター「そろそろ戦争も終わります、最後まで生き残りましょう。」

桐原中尉「無論そのつもりだ。」

もうこの状態もあってか、戦争終結が近いと言う事を実感できる。
桐原率いるノンバリケン小隊は戦争がもうじき終わるので戦死せず戦後まで生き抜こうと決意を固める。
だが・・・・・・・・・・・

デワントン「茂人!!」

桐原中尉「デワ?なんだその格好?」

デワントン「私も出撃するのよ、私だけじゃないメフィアやエリアーノも・・・・・・・」

デワントンらメルトラン組も共に戦うとパイロットスーツに着こみ戦うと言ってきている。
桐原はなんかいい顔をしない・・・・・
もっともデワントンは以前、ウォルターのバルキリーを強奪した前科がある・・・・・・・

更に言えばデワントン達が乗るような機体がない・・・・・・・・・

桐原中尉「デワ・・・・・・気持ちは分かるが乗る機体はあるのか?」

デワントン「乗る機体?」

桐原中尉「とぼけても駄目だぞ、乗る機体が無ければ俺達と共に出撃できない。クァドランはどうした?」

メフィア「あれなら、全部研究用として持っていかれました・・・・・・・」

桐原中尉「まったく・・・・・・・・・」

クァドランに乗るように伝えるが、そのクァドランは南米方面軍司令部科学班に接収されている。
それ故、乗る機体はない・・・・・・・・・・
桐原はこれで諦めてもらおうと考えたが・・・・・・・・

デワントン「でもその点なら大丈夫。」

桐原中尉「何?」

デワントン「デストロイド.マーク1に乗るからね。」

桐原中尉「マーク1?最初の人型デストロイドか?」

デワントンらにはデストロイド.マーク1が与えられていた。
マーク1用に開発された防弾シールドや片腕だけでも装備できるガンポッドなど。
既にすぐ戦闘に参加できるような状態になっていた。

やはりこれは親父が原因か・・・・・・・・・・

結局デワントンと佐枝子をどちらを選ぶか決まらず・・・・・・
父やお袋はどちらかを選ぶために、いろいろと試すが結局駄目・・・・・・

どうせならば近くにいっぱなしのデワントンに無理やりくっつけようとしているのだろう。

桐原はデワントンは嫌いじゃない・・・・・・・
むしろ好きと言ってもいい程であった、地球人離れした美人であるし。
真面目であるし、佐枝子と同じ程好きと言ってもよかった。

でもこれはいくらやりすぎ・・・・・・

桐原中尉「もっとも操縦方法は・・・・・・・・」

デワントン「その件については大丈夫、シュミュレーターで散々練習しておきましたから。」

桐原中尉「何!?」

メフィア「すませんね、中尉・・・・・私達も同じで・・・・・もっとも軍曹はのめり込みがよく・・・・」

エリアーノ「簡単に・・・・・・・・・」

デワントンはシュミュレーターでデストロイドの操縦方法を訓練していた。
無論桐原に内緒で、メフィアもエリアーノも巻き込まれる形で訓練に参加しデストロイドの操縦方法を覚えた・・・・

桐原中尉「まったく・・・・・・・それに出撃は明後日だぞ・・・・・・・」

デワントン「えぇ!?」

桐原はデワントンの行動力に呆れる半面感心する・・・・
だけど・・・覚えるのが早すぎ・・・・・
これにより桐原の悩みは増加した。
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