マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

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第113話.南米解放戦

2017-07-26 23:46:59 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
                     【西暦2010年3月15日.南米方面軍司令部】
マックスとミリア.佐枝子らがオセアニア地区へ旅立って数日後の3月15日。
全地域に向けてリン・ミンメイの新曲愛おぼえていますかが放送された。
放送する意図はゼントラーディ軍兵士の戦意を喪失させる事である。

この放送の筋書き通り戦意を失い各方面軍と和平を結び地球側へ寝返る部隊が増えてきた。
だが、それでも抵抗を続ける兵士がいる。

もっとも早期的に潰してしまいたい所であるが・・・・・・・・

桐原大佐「掃討戦か・・・・・・」

シン中佐「アラスカより指令書が届いています。東参謀・・・読んでくれますか?」
地球統合軍南米方面軍参謀シン・ビョンドク中佐

東中佐「あぁ・・・・・・・・南米方面軍司令部に告ぐ、南米におけるゼントラーディ軍の投降勧告と受け入れない場合の殲滅せよ・・・・・・・・・ですか・・・・・・・」
地球統合軍南米方面軍参謀東 

桐原大佐「戦力はそこまで多いとは言えんが・・・・・・・」

シン中佐「しかし、各地に南米の統合軍残存兵力の集結ポイントがあります。」

それは南米方面軍も同じであった。
南米で今だに抵抗する残留ゼントラーディ軍を投降、殲滅せよと言う事であった。
南米方面軍は戦力の大部分を第118分岐艦隊の攻撃で失っているが。
戦闘機はある程度残っており、南米に残存もしくはSDF-1マクロスに合流したバルキリーは合計17機。
VA部隊も32機がある。
それにゼントラーディ軍恭順部隊にもかなりの兵力があるし、陸軍や海兵隊のデストロイドもある。

桐原大佐「よしいいだろう、明後日の17日。ゼントラーディ軍掃討戦を開始する。南米を戦火から解放するのだ!!」

戦力的に考え、南米解放戦を実行する事を決める。

「デストロイド・ジャべリン.デストロイド・パトリオット.問題確認オールグリーン、砂漠戦用モンスターの整備急げ!」
「旧式のプロトタイプモンスターも出せ!オクトスやシャイアンも全てだせ!」

南米方面軍司令部は生き残ったデストロイド部隊をかき集めていた。
モンスター.スパルタン.トマホークなどの定番機を始めスタースラム.ノバ.マーべリック.ゴブリンⅡなどのバリエーション機を導入。
初代デストロイド.マーク1などの試作機も出している。
デストロイドだけではない、90式戦車やM1エイブラムスやルクレール.レオパルドなどの戦車の姿も確認できる。

戦車部隊は基地で待機であるが・・・・・・

桐原中尉「掃討戦か・・・・・」

桐原率いるノンバリケン小隊も南米残留ゼントラーディ軍掃討戦に参加する。
無論戦力は十分にあり、士気も装備も良好であった。

イェル「久しぶりの戦闘ですね。」

ウォルター「そろそろ戦争も終わります、最後まで生き残りましょう。」

桐原中尉「無論そのつもりだ。」

もうこの状態もあってか、戦争終結が近いと言う事を実感できる。
桐原率いるノンバリケン小隊は戦争がもうじき終わるので戦死せず戦後まで生き抜こうと決意を固める。
だが・・・・・・・・・・・

デワントン「茂人!!」

桐原中尉「デワ?なんだその格好?」

デワントン「私も出撃するのよ、私だけじゃないメフィアやエリアーノも・・・・・・・」

デワントンらメルトラン組も共に戦うとパイロットスーツに着こみ戦うと言ってきている。
桐原はなんかいい顔をしない・・・・・
もっともデワントンは以前、ウォルターのバルキリーを強奪した前科がある・・・・・・・

更に言えばデワントン達が乗るような機体がない・・・・・・・・・

桐原中尉「デワ・・・・・・気持ちは分かるが乗る機体はあるのか?」

デワントン「乗る機体?」

桐原中尉「とぼけても駄目だぞ、乗る機体が無ければ俺達と共に出撃できない。クァドランはどうした?」

メフィア「あれなら、全部研究用として持っていかれました・・・・・・・」

桐原中尉「まったく・・・・・・・・・」

クァドランに乗るように伝えるが、そのクァドランは南米方面軍司令部科学班に接収されている。
それ故、乗る機体はない・・・・・・・・・・
桐原はこれで諦めてもらおうと考えたが・・・・・・・・

デワントン「でもその点なら大丈夫。」

桐原中尉「何?」

デワントン「デストロイド.マーク1に乗るからね。」

桐原中尉「マーク1?最初の人型デストロイドか?」

デワントンらにはデストロイド.マーク1が与えられていた。
マーク1用に開発された防弾シールドや片腕だけでも装備できるガンポッドなど。
既にすぐ戦闘に参加できるような状態になっていた。

やはりこれは親父が原因か・・・・・・・・・・

結局デワントンと佐枝子をどちらを選ぶか決まらず・・・・・・
父やお袋はどちらかを選ぶために、いろいろと試すが結局駄目・・・・・・

どうせならば近くにいっぱなしのデワントンに無理やりくっつけようとしているのだろう。

桐原はデワントンは嫌いじゃない・・・・・・・
むしろ好きと言ってもいい程であった、地球人離れした美人であるし。
真面目であるし、佐枝子と同じ程好きと言ってもよかった。

でもこれはいくらやりすぎ・・・・・・

桐原中尉「もっとも操縦方法は・・・・・・・・」

デワントン「その件については大丈夫、シュミュレーターで散々練習しておきましたから。」

桐原中尉「何!?」

メフィア「すませんね、中尉・・・・・私達も同じで・・・・・もっとも軍曹はのめり込みがよく・・・・」

エリアーノ「簡単に・・・・・・・・・」

デワントンはシュミュレーターでデストロイドの操縦方法を訓練していた。
無論桐原に内緒で、メフィアもエリアーノも巻き込まれる形で訓練に参加しデストロイドの操縦方法を覚えた・・・・

桐原中尉「まったく・・・・・・・それに出撃は明後日だぞ・・・・・・・」

デワントン「えぇ!?」

桐原はデワントンの行動力に呆れる半面感心する・・・・
だけど・・・覚えるのが早すぎ・・・・・
これにより桐原の悩みは増加した。

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