マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。

公式ではなく非公式です。

第118話 ヴァリアブル・シミュレー・ゲーム

2017-08-01 19:28:40 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
反ゼントラーディ派の若い男女の将兵が発した言葉が発端となって始まった演習。
既に両者とも準備が完了していた。

また

ここで模擬戦されると迷惑なので近くに作られた仮設演習場で行われる事になった。
むしろ何もないところであり、演習場というより更地である。

近づくと危険なので、VR-1A-RFの撮影によるモニター観戦と言う事になった。

東中佐「大佐殿、御子息の桐原茂人中尉とんでもない事をしでかしましたね。」

桐原大佐「まったくだ、明日出撃だと言うのに・・・・・」

東中佐「でも愉快じゃありませんか、地球人もゼントラーディとか言う異星人も同じようにして演習に熱中していますし。」

桐原大佐「それでそれでいいのだが・・・・・・・・風紀がな・・・・・・」

上手く喧嘩を纏める役割である指揮官である息子がそれを発展させて模擬戦に引き込んだ。
風紀の事を考えると息子とはいえ無視できない・・・・・・・・・
かと言って今更演習を止めてしまえば南米方面軍の将兵の士気に悪い影響を与える・・・・・・

くそなんて事をしてしまったんだと、茂政は怒りつつも呆れてしまう。

桐原中尉「デワ以下その他2名、ルールを説明するが相手の機体にペイント液を付着させるのが目的だ。3機編成、1個小隊ずつだ。指揮官機がやられるか、全部隊全滅か・・・・・・・降伏するかで決まる。それがルールだ。」

デワントン「それだけ?」

桐原中尉「それだけだ、模擬戦とはそんなもんだ。殺しでもすれば、かなり自分の身を危うくする。その事をあたまに入れてほしい。」

デワントン「エスケスタ(分かった)、殺さないようにする。メフィア、エリアーノ。相手は殺さないように・・・・・」

『サッ』

桐原は指揮車からデワントン達に模擬戦のルールを伝える。
もっとも一番伝えたいのが模擬戦で相手を殺してはいけないと言う事である。
ゼントラーディ人には模擬戦と言うのがあるが、それは相手を殺すのが前提である。
デワントンに相手を殺しては模擬戦をやる前で置ける準備で最大の事。

無論、相手を殺す事ができないデワントンは不満げな表情を見せる。
それでも絶対にするなと説得し了承させる。

「おいおいそろそろ始めようぜ、異星人の女共。」

「あたし達、待ちくたびれてしょうがないんだよ。」

「それとも俺達地球人にビビったんじゃないか?」

相手側のチームのメンツはデワントン達に挑発する。
無論この挑発にデワントン達は怒りを覚え乗ってしまいそうになる。
それに対し桐原は・・・・

桐原中尉「デワ各位、挑発に乗るんじゃない。」

デワントン「でも・・・・・・・・」

桐原中尉「真の戦士とは相手の挑発には乗らない、自分の想いの通りに戦え!!無論、メフィアとエリアーノもだ!いいな?」

メフィア「そう言われるならば・・・・・・」

エリアーノ「私達も・・・・・・・・」

桐原中尉「よしそれでいい。」

デワントン達に相手の挑発に乗らないように諭す。
戦場で挑発し乗ってしまえば、それこそ相手の思うつぼである。
それで大勢の味方は愚か部隊、作戦の成功の可能性を下げてしまう。
そうならないようにデワントン達に挑発に乗るなと言う。

これもデワントン達は若干不満げであったものの、きちんと了承する。

桐原中尉「では両者・・・・・所定の位置へ移動してくれ。」

そのやりとりの後、デワントンのチームと名前の知らない相手の反ゼントラーディ派チームは所定の位置へ移動する。
かなり距離をとって模擬戦を開始する予定であり、その距離10kmぐらい。
開始時間になり一気に戦闘へ突入すると言う流れになるのだ。

デワントン「皆、相手にゼントラーディの恐ろしさを教えるよ。慣れていない機体だけど、頑張って。」

メフィア「エスケス、やってやります。」

エリアーノ「ゼントラーディの恐ろしさを見せつけてやりましょう、軍曹。」

デワントン達は士気を上げる。
慣れない機体で落ちる自分の腕前は士気で補うつもりである。
それでも戦力的に落ちるが上げないよりかはマシである。

「よしあの野蛮な異星人共に地球人の偉大さを教育してやろう。」

「あぁ徹底的に可愛がってあげようぜ。」

「この世で一番誰が偉いかも教えてあげないと♪」

反ゼントラーディのパイロット達はデワントン達を見下す。
戦闘しか知らなかった非文明的な異星人が、文明的である地球人に勝てるわせないと。
所詮地球を壊滅した結果は力押ししか能がない事。

更にデワントン達は自分達が今まで乗っていて慣れている兵器ではなく慣れない兵器に乗っている。
勝てる自信がありすぎる、いくら戦闘種族でも勝機はない。

指揮官格はそう思う。

デワントン達は一斉に離陸し所定位置に向う。
なんとか慣れる事が出来たのか上手く離陸出来き移動をする事が出来た。

桐原中尉「流石だな三人とも、上手く動かせているな。」

デワントン「本当ですか?嬉しいです

桐原はデワントン達に上手く動かせていると褒める。
褒められたデワントンはメフィアとエリアーノを群を抜いて喜ぶ。
その表情を見たメフィアとエリアーノは........

メフィア「やはりデワントン軍曹は桐原中尉を慕っているよね。」

エリアーノ「うん、なんともミリア准尉とは違うような感じで。でも、何だが羨ましい気もするけど。」

メフィア「羨ましい何が?なんか、私も好きな人を見つけたいと言うのか。」

デワントンの桐原に恋する姿を見て羨ましいという感情が生まれる。
今までそんな事は感じたことはなかったが、地球人と生活を共にしてからそのように感じ始める。
ゼントラーディ軍では感じた事のなかった感情。

悪い気もせず、むしろそれがいいと感じさせるほどであった。

デワントン「茂人、頑張ります。」

桐原中尉「頑張れよ、期待している。」

デワントンはこれから仮の戦地に赴くので桐原に挨拶する。
桐原はデワントンに激励する、頑張れよと。
それを聞いたデワントンは笑顔で、お礼するかのような表情を見せた。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 前の記事へ | トップ | ジーナス家の一門の日常 ミ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿