マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。最近の政治的問題や最近の出来事も更新します。

第112話 ミリアとミリャン 同じ遺伝子を持つメルトランの出会い 後編

2017-07-26 00:33:39 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
ばったり会ったミリャンとミリア。
佐藤准尉の頭が混乱する事を知らずにお互い同じ顔で睨みあう。
ミリャンは頭の中でいろいろと何かを思いだそうとする・・・・
すると治療室前で看護兵が言っていた事を思い出す。

ーミリア・ファリーナ・ジーナスと言う人はミリャンさんに似ているわね

ミリアが自分に似ていると言う事。
それを思いだしたミリャンは「このメルトランがミリア、デワントンの上官」と確信する。
もっともミリアはミリャンの事を知らないのでずっと睨んでいるが、ミリャンは逆にミリアを興味を持つ目で見る。

ミリア「なんだお前・・・・・・何をじろじろと見ている?」

ミリャン「あなた・・・・・・・ミリアって言うんでしょ?」

ミリア「なぜ分かる?」

ミリャン「なんとなくね・・・・・」

ミリャンは唐突にミリアに対し、あなたはミリアといい警戒させる。
なぜ分かるんだと、若干冷や汗をかきながらミリャンに言う。
その問いに対してミリャンはなんとなくねと発言し、ミリアを更に警戒させた。
もっとも言われっぱなしであるミリアはこのままではこの目の前の同じ顔のメルトランに指導権を握られる事を嫌ってか・・

ミリア「貴様の名前はなんと言う?お前だけ指導権を握られっぱなしと言うわけにはいかんのでな。」

とミリャンに名前を言うように伝える。
無論、ゼントラーディ軍の名前を問う際は所属部隊を言う事を込めてだ。
ミリアは地球統合軍の軍人であるが、この時いる自分はゼントラーディ軍の兵士。
それとしてミリャンに官姓名を求める。

ミリャン「私はゼントラーディ軍第118分岐艦隊ラミラン・ぺテル直衛艦隊第3機動部隊隊長.ミリャン・ファキア1級空士長。」

と名乗る。
ミリャンの所属部隊と名前と階級を聞いたミリアは、「こいつも空士タイプで1級クラスか・・・」と指揮官であり。
相当な実力者だと感じ取った。

だが

相手だけに所属部隊と名前と階級を言われるのは元ゼントラーディ軍軍人としては礼儀が悪い。
ミリアはそう思ってか・・・・・

ミリア「そうか・・・・・・・・次は私だな。私はゼントラーディ軍第118分岐艦隊ラプラミズ艦隊第1機動部隊隊長.ミリア・ファリーナ1級空士長。」

とミリャンに対し自分の自己紹介をする。
同じ1級空士長、何か反応があるか・・・・・・・・同じである事に驚くか・・・・
ミリアはミリャンに何らかの驚くのを期待するが・・・・・

ミリャン「やはり・・・・・・・・1級空士長か・・・・・・・・」

ミリア「やはり?」

ミリャン「いや失敬、私と同じ遺伝子で造られた存在であれば当然の階級だと思ったと思ったので・・・・・・」

ミリャンは自分と同じ遺伝子をしているのであれば指揮官タイプの軍人であり。
同じ階級の軍人であり立場であるのはミリャンからすれば当然の当然であった。
それを聞いたミリアは若干プライドが傷つけられた・・・・・まさか・・・こんなことを言われるとは・・・・

佐藤美加「あの~」

地球人の佐藤美加は二人の同じ遺伝子を持つメルトランの話がついていけず。
もっとも周りの人がスルーするので、なんだか息苦しい感じになっていた。
この状況には耐えきれない。

なんとしても打開しなければならずここで声をかけなければならなかった。
しかし・・・・・・・

ミリア「いくら初対面のゼントラーディ軍軍人にその態度は失礼では?」

ミリャン「失礼?」

ミリア「はぁ・・・・・まるでモーアだ。」

佐藤美加「あ~あの~」

結局、美加は二人の会話に入りこむ事ができなかった。
むしろ二人の雰囲気は歴戦の勇士と言う事もあってか、入り込むのは無謀と言ってもよかった。
本当に入り込める要素がない。

ミリャン「とにかく、私はあなたの部下ではないしそもそもその軍服・・・・・もうゼントラーディ軍の軍人ではないでしょ?」

ミリア「それはそうであるが・・・・・・・・・」

ミリャン「私も今はゼントラーディ軍の軍人ではありません、そこまで態度云々気にする必要はないと思います。」

ミリア「ぐっ・・・・・・・」

もっとも話しているミリアはミリャンにいいように言い負かされている。
戦闘の上ではミリアは上かもしれないが、話し方ではミリャンが上。
同じ遺伝子で製造されたメルトランでも、かなり違いが生じる。

それはしょうがない環境が違えばどんなに同じ条件で生まれた量産型でもかなり性能は代わる・・・・・
こんな事は当然のことさ、当たり前の事なんだと・・・・・・・・

佐藤美加「ミリャンさん。」

                             グイッ

ミリャン「なんだ?」

佐藤美加「そろそろ治療室に戻りますよ、怪我はまだ完治してないんですから。」

ミリア「・・・・・・・そのまま連れて帰ってくれ・・・」

等々、このメルトランの間に割って入りミリャンを治療室に連れて帰るために腕を掴む。
ミリャンは驚いているが、ミリアはそのまま連れて帰っていいよと言う目で佐藤を見る。

ミリャン「待て私は〜」

佐藤美加「はいはいその言い訳は後で聞きますからね。」

と嫌がるミリャンをそのまま連れて行ってしまった。
ミリアはゆっくりジト目でミリャンを見送る。

マックス「ミリア、こんな所にいたのか?」

ミリア「マックスか。」

マックス「そろそろ本来の職務に戻るよ、桐原中尉を見つけないと。」

ミリア「そうだな。」

当のミリアもそのまま帰ってしまう。
いや本来の職務に戻ったと言った方が正しいか。
そのまま桐原を探しに行く。


と言っても桐原は・・・・・・・・・・


デワントン「さて帰ろうか。」

三浦佐枝子「そろそろあれを聞かせてもらうわよ!」

桐原中尉「一層の事殺せ〜!!」

桐原はデワントンや佐枝子達に捕まりそのまま連行される。
この後、どっちを得るかを迫られ四方に囲まれる事になる。
でもそれでも黙秘を続け、なんにも言わずそのまま終わった。
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第111話 ミリアとミリャン 同じ遺伝子を持つメルトランの出会い 前編

2017-07-24 22:43:16 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
マックスとミリアそして佐枝子らSDF-1マクロスの使節団が到着した頃。
保護され一時的に暴れたが地球側へ恭順したミリャンは治療室の中で天井を眺めていた。
太陽光のような外の疑似的な青空(地下施設居住によるストレス軽減のために作られる空)を窓から眺めて・・・・・

ミリャン「青い空か・・・・・・ゼントラーディ軍時代では考えられなかったな。」

緑色の長い髪を整えながらミリャンはそう呟く。
ゼントラーディ軍時代、ずっと宇宙と言う名の暗黒の海と言う光景を見てきた。
擬似的とは言え、青い空と言う美しい光景を見れたのは奇跡なのであろうか・・・・・

「マクシミリアン・ジーナス中尉ってカッコいいわね。」

「美代が見てきたけど、かなりイケメンだそうよ。でも既婚者だからもう駄目だけど。」

「私達の側についたメルトランと結婚したそうよ。」

「え~嘘~」

外ではマイクローンの女達が会話している。
ミリャンは翻訳機が働いているため、マイクローンの言葉は分かるが・・・・・・・・・
あまり聞かれない言葉なので、あんまり言っている意味が分からない。

ミリャン「マイクローンの女達は何を話しているのだろうか・・・・・まったく何を言っているのか分からない。」

そう言いながらミリャンは残念がる。
もっともこのように楽しく同じ同性同士で会話するのが羨ましいと思った。
部下とはぐれ個人として行動するようになったミリャンは上記の事を考えると寂しく思った。
すると・・・・・・

「ミリア・ファリーナ・ジーナスと言う人はミリャンさんに似ているわね。」

「本当、ジーナス中尉と並んで美男美女。完璧夫婦じゃない、凄いわ~」

ミリャン「ミリア・・・・・・デワントン・フィアロとか言っていた部隊か・・・・」

看護兵の会話に出てきたミリア・ファリーナにミリャンは食い付く。
デワントンが言っていた自分が所属していた部隊の上官らしき人物・・・・・
一体どんな人物なのであろうか・・・・・・

ミリャン「少し見てみようかな・・・・でも警戒しいないだろうか・・・・・・」

ミリャンは治療室のベッドから降りて、部屋から出る。
前にいた歩哨の女性警務官佐藤美加准尉はぎょっと驚くが、何もしないで外に出てほっとした。
いや・・・・・・・・

佐藤美加「ミリャンさん、外に勝手に困ります。私を同伴しないと・・・」

ミリャン「そうだったな、すまん・・・・・・」

個人で出回るのは過去に暴れた警戒感からなのか、同伴する事になる。
もっともマイクローン装置がマイクローン化したゼントラーディ人を元の大きさに戻す事を知っているので。
それを使って脱走されてもたまったもんじゃないと・・・・

ミリャンは同伴の警務官がつく事は自身があたり前の事をしてしまったので文句は言わない。
そのままミリアと言う人物に会うためそのまま病室を抜ける。

ミリャン「うん?あれは・・・・・・・・」

しばらく歩いていたミリャンはある事に気が付く。
それはデワントンと佐枝子にどちらを選ぶかと言われ整備すると行って脱走してきた桐原であった。
桐原には物凄く怖い目に遭わされたミリャンであるが、今目の前にいる

桐原中尉「ふぅここまでくれば佐枝子とデワを巻く事ができるだろう、まぁ後は怖いがそれに比べたらマシだが。」

ミリャン「中尉。」

桐原中尉「ぎゅわっ?!ミリアか・・・・・・佐枝子やデワに・・・・・・・」

ミリャン「私だよ、ミリャン。ミリアではない。」

桐原中尉「ミリアではないか・・・・・・はぁ・・・・・よく考えたらこんな格好してないか・・・・」

ミリャンの姿をミリアと勘違いするが、ミリャンがミリアではないと言うと桐原は安堵する。
デワントンと佐枝子からどっちを選ぶかを迫られている事を知らないミリャンはなんでこんな事を?と首をかしげる。

桐原中尉「この事は佐枝子とデワントンに内緒にしてくれ。」

ミリャン「内緒ですか?なんで・・・・・」

桐原中尉「とにかくだ。じゃあな、ミリャン。」

と言って何処かへ行ってしまった。

佐藤美加「桐原中尉、何を・・・・」

ミリャン「さぁ・・・・・」

桐原の逃亡行為に等しいに佐藤准尉とミリャンは何をしたのか考える。
するとデワントンと佐枝子がお互い顔を向けこっちに向かって来た。
ミリャンを気にしていないのか、そのまま桐原が行った方向に向かう。

佐藤美加「あれ何?」

ミリャン「なんで私の顔を見る?私に言っても困るぞ。」

佐藤美加「いや条件反射で~」

美加はミリャンの顔を見て今のデワントンと佐枝子の行動を何と言うが。
ミリャンが逆に困った顔をし、美加ははっとして条件反射で~と誤魔化す・・・・・・・
あの時、すごい顔をして死を迫る程の説得をした桐原が何をしたのか・・・・

ミリャンは考えるが、考えすぎると頭が痛くなりそうなのでそのまま放置する。
そろそろミリアと言う人物を探しに向かう。
行こうとした瞬間。

お前・・・は誰だ・・・

と真横から聞こえる。
ミリャンは何を思い、声の聞こえる所に顔を向ける。

ミリア「私と同じ顔・・・・・お前はなんだ・・・・・」

ミリャン「あなたこそ、私と同じ顔・・・・・・・あなたは・・・・・・」

ミリア「お前こそ・・・・」

お互い同じ顔をしたメルトラン(女)、一体何者だミリャンは身を構える。
その事を考えているのはミリャンだけではない、ミリアも同様であった。

佐藤美加「えっと・・・・・双子・・・・・・」

ミリャン「うん双子?」

ミリア「双子とはなんだ?」

佐藤美加「うへ~なにこれ!?同じ顔双子じゃない~?」

一番動揺するのは地球人である佐藤准尉。
双子じゃないのに同じ顔、一体・・・・・・・
声は違うのになんでと・・・・・・・・・

戦闘種族であるゼントラーディ人は遺伝子が単調であり、同じ顔と体つきの兵士が生まれる。
滅多に会う事は少ないのであるが、こうして目の前でばったり会う。
通常ではありえない、針の穴を通す程の確立な出来事がこうして起こる・・・・・

その事を知らない地球人佐藤は混乱する。
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第110話 ついに初遭遇 デワントンと佐枝子

2017-07-24 13:23:15 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
メフィアのミリアと共にゼントラーディ軍の裏切り者として行動を共にすると言ってから翌日。
桐原は自室でそわそわしていた・・・・・・・・・
なんたって今日が地獄の日になってしまう事を予測していたから・・・・・・

もっとも佐枝子が来てデワントンと遭遇、戦闘状態に入ってしまうから・・・・・・
星間大戦が終わっても当分、佐枝子とデワントンの間での星間大戦は続きそうになる。

そして翌日

『こちら南米方面軍司令部管制室からキープへ滑走路の着陸を許可.誘導の指示に従ってください。』

『こちらキープから南米方面軍司令部管制室、了解。』

マックスとミリア、そして3機のVA-3インベーダーに護衛されたVC-33マムズ・キッチンが南米に降り立った。
桐原大佐以下の官僚らがマックスとミリアそして佐枝子などのSDF-1マクロスの面々と会合する。
この会合から2日後、オセアニア大陸のオセアニア方面軍に向かうらしい。

会合を終え、マックスとミリアと佐枝子は桐原らがいる場所に向かう。

メフィア「ミリア准尉。」

ミリア「メフィア・・・・・・・」

メフィア「態々この地まで御苦労さまです。」

ミリア「はっ・・・・・・・」

メフィアは笑顔でミリアを出迎える。
裏切り者と罵声といいそうな性格であるメフィアからまさか笑顔で出迎えられるとはミリアも思っていなかった。
まったく以外な事であった。

桐原中尉「マックスも久しぶりだな。」

マックス「中尉こそお久しぶりですね。」

桐原はマックスと再会し握手をする。
後輩でありゼントラーディ人の可愛い奥さんを得た幸せ絶頂のマックス。
しかし・・・・・・・・・

三浦佐枝子「ハロー茂人君。」

桐原中尉「やぁ佐枝子久しぶり・・・・・・」

                            グシャ

桐原中尉「ぐっ・・・・・・・いきなり何をする!!」

三浦佐枝子「ふぅこれでよし、心配させた罰よ。」

桐原中尉「だからって殴る必要はないだろ、ったく昔から変わらないな・・・・これじゃ嫁の貰い手ないぞ。」

三浦佐枝子「それは一体どういう事なのよう。」

佐枝子との再会はパンチの痛さと言う事から始まる。
いきりなり殴ってくる佐枝子に桐原腹を抑える。
だが二人の間的には悪い感じはでない、父茂政もやはり息子の嫁にはあれぐらいの元気がなきゃ。
と言う顔をする・・

すると・・・・・・

デワントン「三浦佐枝子!!」

三浦佐枝子「うん?あなたは・・・・・・・?」

デワントン「デワントン・フィアロ軍曹です、いきなり殴る事はないでしょ!!」

デワントンが桐原を殴った事を佐枝子に抗議する。
佐枝子はデワントンの反応に対し振り返るが、動じない。

三浦佐枝子「昔からよ、茂人君は昔から無茶をして人を心配させるからお仕置きよ。」

デワントン「だからって殴る事はないじゃないですか!!」

三浦佐枝子「ふぅ・・・・・・私達はお互い自衛官として夢見ていた身、こう言う事は慣れっこよ。そもそもあなたは茂人君の何?」

デワントン「それは・・・・・・・私の恩人です、命のです。」

三浦佐枝子「ふ~ん。」

デワントンが守勢、佐枝子が攻勢な情勢。
桐原はとうとう会ってしまった、ついに地獄の時が来てしまったと頭を抱えた。
更に追いうちをかける事態が桐原を襲う。

桐原大佐「茂人、どちらが好きなのだ?」

桐原中尉「へっ?」

桐原大佐「どちらを嫁に取る?」

それは何処からか現れた父茂政が茂人が佐枝子とデワントンをどちらを嫁に取るかであった。
その発言はまずいと思い父にそれは今は言わないでくれと言おうとした・・・・
でも追い打ちは続く。

ミリア「嫁か・・・・・・・・うちのデワントンは真面目でいいぞ、ここは桐原と結婚すべきだな。」

ミリアが部下であるデワントンを桐原の嫁に迎えるべきだと主張した。
それを聞いた佐枝子が・・・・・

三浦佐枝子「ミリア・・・・・それは茂人君が決める事よ。」

デワントン「推薦あるならば、私ですが・・・・・佐枝子・・・・あなたの言うとおり茂人が決める事ね。」

『茂人~』

と発言し、それにデワが同調し桐原にどちらを取るか迫る。
予想外の事に桐原は追い詰められ、後ろへ後退する。
部下の方を見るが・・・・・・・・

イェル「隊長、決めましょう。」

ウォルター「どちらかを決めて男を見せてください。」

そっち路線である。
なんでこうなってしまうのやら・・・・・・・
桐原は逆にデワントンいやミリアの部下であるメフィアとエリアーノの方を見る。

メフィア「中尉・・・・・」

エリアーノ「私達の方を見ても困りますから(汗)」

メフィア「もっとも私達はデワントン軍曹派でありますから、当然

やはり駄目だ・・・・・・・
もう止めるすべはないと言うのであろうか・・・・
脱走する手もあるが・・・・・逃げ場がない。
軍から脱走すれば・・・・・

地球統合宇宙軍.桐原茂人.中尉
統合軍法第89条脱走に関する違反行為において、致命的な行動を取ったとし。
貴官を軍法第96条死刑行為に基づき・・・・銃殺刑に処す。

情けない理由で脱走しつかまり、軍法に則り銃殺刑とはなんとも情けない死に方になってしまう。
むしろ周りには敵だらけ・・・・・・
いっその事・・・・・・・・

桐原中尉「機体の調子が気になるから格納庫に行ってくる。」

『えっ!?』

三浦佐枝子「ちょっと私かこの女よりバルキリー!?」

桐原中尉「そうだとも俺はバルキリーが好きなんだ。では~」

三浦佐枝子「ちょっと~」

結局いろいろな理由で格納庫方面へ向けて逃亡した。
一同を呆れされる行動に部下のイェルが・・・・

イェル「女心はまだまだ分からないわね。」

とつぶやいた。
桐原が逃亡してもまだまだデワントンと佐枝子の女同士は続く。
これがまず最初の接触戦であった。
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第109話 メフィアの謝罪・・・と告白

2017-07-22 23:38:34 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
エリアーノがメフィアを呼びに行っている頃。
桐原はデワントンに対し激高していたが、段々と落ち着き。
二人でミリアとメフィアの関係改善のため話し合う。
一体どんな風にして改善させるか・・・・・二人は悩みながら考える。

桐原中尉「さてそろそろ一手の効果はあるのだろうか・・・・」

デワントン「一手?」

桐原中尉「イェルに頼んだある策だよ。」

桐原は実はもしのもの場合に備えてイェルを経由してエリアーノにメフィアを呼ぶように伝えていた。
その命令は状況に合わせるようにと・・・・・・・・・
イェルがエリアーノにメフィアを呼ぶように伝える際に、状況を見て伝えるようにと書いた紙を渡していた。

エリアーノは地球の言語はある程度分かるようになったため、紙に書かれている内容を理解している。
メフィアの元に行った際は桐原の激高の様子からして・・・・・

桐原の激怒

デワントンが起こられる

トラブルの元メフィアに怒りの矛先

上官部下関係断絶。

と言う流れにする事を命じられるんだなとエリアーノは理解する。
その結果、メフィアにはデワントンが激怒して関係断絶をすると伝えメフィアに決断を迫られる。
エリアーノに引っ張られているメフィアはデワントンとの関係断絶を恐れ顔が青ざめている。

桐原とデワントン、そしてイェルとウォルターのいる部屋には多少揉める声が聞こえる。
これは流石に本気な展開だと悟ったメフィアは・・・・・

メフィア「中尉、私が悪かったです。デワントン軍曹に怒らないでください。ミリア准尉とは関係を改善します。」

と部屋に入っていきなり桐原に謝る。
深く頭を下げて謝る・・・・・・この謝り方は地球人がよくやっている謝り方だと・・・・・・・
メフィアはずっと頭を下げる・・・・・・
見た目は目つき悪いのにゼントラーディ人らしく礼儀が正しい。
そんなメフィアに桐原は感心した。

デワントン「えっと・・・・・・・」

桐原中尉「その・・・・・・・」

メフィア「体罰とかいろんな事をしないでください、本当にすいません。」

なんか誤解されているような感じがするのは気のせい?
桐原は思った、それに体罰それは一体どういう事なんだろうか?
まったく意味が分からない。

桐原中尉「あの~何を言っているのかさっぱり・・・・・・・」

メフィア「デワントン軍曹を殴るならば私を思いっきり殴ってください。」

桐原中尉「え.え.えっ!?」

どんどん酷い状況に悪化しているのは気のせいとか言えない・・・・・・・・・
むしろどんどん悪くなっていると言っていい程だ。

ーなんで自分がデワに体罰を振るっている設定になっているんだ?
ーもしかしてイェル派手に盛ったのか?

桐原はイェルがエリアーノに伝えた内容を大げさに盛ったと判断した。
事実読みはあたる・・・・・・イェルは面白がってエリアーノに過剰に反応させるため紙の内容を大げさにしていた。
まったくイェルと言う監察軍の娘は・・・・・・・・本来の敵にこのような反応をさせるとは・・・・
いたずらにしてもやりすぎだろ・・・・・・・

デワントン「メフィア・・・私別に暴力振られてないわよ。」

メフィア「えっ!?」

デワントン「ビンタは数日前無断出撃の際ぐらいされたけど、蹴ったり殴ったりの過剰な暴力は振るわれてないわ。」

デワントンはメフィアに桐原に暴力を振るわれていないと言う。
一体どう言う事なんだと・・・・・・・

メフィア「それは・・・・・・・・」

桐原中尉「エリアーノ、イェルに騙されたな。」

エリアーノ「えっへっ!?」

メフィアはエリアーノに疑惑の目を向ける。
その直後に桐原にエリアーノにイェルに騙された事を言う。
桐原の発言にイェルはぎょっとする・・・

エリアーノ「イェルさんこれは一体どういう事なんですか?」

イェル「それは・・・・・・」

メフィア「エリアーノ・・・・・・イェル・・・・・・・・・・」

結局イェルとエリアーノはメフィアに謝った・・・・・・
桐原は過剰に変な事を盛るなと注意する・・・・

でも・・・・・

メフィアはデワントンにミリアと関係改善すると告白した事で感情に変化をもたらした・・・・・・

メフィア「やはり・・・・・明日、きちんとミリア准尉を迎えようと思います。」

デワントン「本当に?」

メフィア「裏切る行為をしたのは我々ラプラミズ艦隊いやミリア隊の一同も同じです、我々も堂々とゼントラーディ軍の裏切り者としてミリア准尉と行動を共にします。」

それはメフィアがミリアを普通に迎え、同じゼントラーディ軍の裏切り者としてミリアと運命を共にする決意を固めた事であった。
デワントンはメフィアがこのような事を言えたのですごく感動する。
もっとも強く成長したと・・・・・・・・・・・

そう思うが・・・・・・・・次の問題は迫っていた。

メフィア「しかし・・・・・・・・次の問題があるのでは?」

デワントン「次の問題?」

桐原中尉「次の問題・・・・・・・あれ・・・・・・・何か忘れているような・・・・・・・・」

メフィア「桐原中尉・・・・・・三浦佐枝子少尉が来るとか?イェルとウォルターの会話では中尉のメルトランとか・・・・」

桐原中尉「三浦佐枝子・・・・・・・・佐枝子・・・・・・佐枝子・・・・・・・・・・・・おわっ!?」

それは佐枝子がマックスとミリアと共に南米方面軍司令部に来る事であった。
意識はしていたんだが、すっかり忘れてしまった。
もっともなんだが・・・・・・・・

デワントン「三浦佐枝子か・・・・・・・」

桐原中尉「うわぁ・・・・・・更にマズイ事になっているし、取り返しのつかない程。」

デワントン「早く会うのが楽しみだわ、いろんな意味で・・・・・・・」

デワントンは微妙過ぎる笑顔で佐枝子に会う事を望んでいる。
もっともいい予感のしない意味で・・・・・・
すげぇ・・・・・・・怖・・・・・・・・・・

桐原は明日が来るのが怖くなった・・・・・・・・・・・・
明日が地獄の日になる事を・・・・・
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第108話 デワントンの言う改善案の真相

2017-07-20 23:51:56 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
ミリアとメフィアの関係を改善してくれとエリアーノから頼まれた桐原。
メフィアとエリアーノの上官でありミリアの副官であるデワントンに協力を要請しようとするが・・・
既にデワントンがそれに対して対策と聞いて、作戦は失敗だとがっかりする。

だが・・・・・・

もう時間がないので手段を選んでいる余裕がないのでやはりデワントンに協力をしてもらうしかない。
と言うわけでデワントンに協力すべく向かう。

デワントンにミリアとメフィアの関係改善に協力してくれと言うが・・・デワントンは必要はないと発言する。
それはいったいどういうことなんだと言うが、デワントンは・・・・

デワントン「メフィアは表面的にミリア准尉を恨んでいるけど、根は恨んでない・・・・・ただの強がり・・・・かなり尊敬し忠誠心の高い子よ・・・・・・・・私達が余計な手を加える事はなくて?」

と答えた。
その発言に桐原らはあんまり理解するのに難しかった。
一体なぜなんだと・・・・・・・・・・
その理由はデワントンの口から語られる・・・・・

デワントン「茂人・・・・・メフィアはかなり苦しんでいると思うの・・・・・・だからそっとしてくれないかな・・・・・ミリアも・・・・」

デワントンが語ったのはメフィアが苦しんでいる事である。
本当はミリアとの再会を喜びたい、だがゼントラーディ軍の命令順守の血がそれを束縛する。
無論それはミリアも同じであり、信頼されていた部下を裏切った事を後悔している。

それを考えてデワントンはそのままにしておくのが最善だと考え。
桐原にも同じようにしてくれと頼む。

しかし・・・・・・・

桐原中尉「しかし、ほっとくわけにはいかないだろ・・・・・」

デワントン「でも・・・・」

桐原中尉「いずれは大きな遺恨を残す事になる・・・・・・そして新たな悲劇をもたらす・・・・・そうするわけにはいかない・・・・だから・・・」

桐原はデワントンの言葉を聞いても納得せず、ミリアとメフィアをほっとく事ができない。
このまま改善が良くならずに遺恨を残す気なのかと・・・・・・・・
デワントンは桐原に言われ少し動揺してしまうがだがすぐ気を戻して・・・・・

デワントン「でもそれは地球人の話・・・・・・・・私達ゼントラーディ人とは違うのよ。」

と桐原の言う事を地球人とゼントラーディ人は違うと吐き捨てる。
地球人とゼントラーディ人とは違う・・・・・・・その発言に桐原の堪忍袋の緒が切れた。

                    いい加減にしろ!!デワ!!

デワントン「・・・・・・・あっ・・・・・・・」

桐原中尉「地球人とゼントラーディ人と違うだと・・・・・・何が違う・・・・・同じ郷に入っている人間が何が違う・・・・・それは言い訳じゃないのか?」

デワントン「いいわけ・・・・・・・」

桐原中尉「価値観が違う事は否定しない・・・・だがデワの言っている事は問題解決ができない事に対する言い訳だ・・・・・」

怒りのあまり思わず桐原はデワントンに対し激怒する・・・・・
一体何が起こったのか一同は一瞬分からなかったが、桐原の我慢が限界に達したと悟る。

イェル「エリアーノ、事態解決のためにメフィアを呼んで!」

エリアーノ「分かりました。」

イェルはこの状況にエリアーノにメフィアを呼ぶようにする。
もっとも桐原の怒りは地球人とゼントラーディ人が違うと言う事ではなく・・・・・・
問題解決が出来ないデワントンが言ったいいわけである。

桐原はデワントンがミリアに対し表面的な怒りをぶつけるメフィアに対し何もしてないと感じる。
メフィアが悲しんでいる事を感じている事は嘘偽りもないと分かっているが.....
結局何もしていない事実には変わりはない。

それを改善しようともせずに放置したデワントン。
桐原はそれに怒りを感じる、むしろ自身も放置すれば同じになると。
今回は見逃すが、もし変わんなかったらデワントンと話したくはない。
厳しいかもしれないが、彼女のためなんだ。

桐原は厳しい覚悟を持ってデワントンを叱る。

エリアーノ「メフィア!!」

メフィア「エリアーノどうした?」

エリアーノ「ちょっとこっちに来て....」

エリアーノはメフィアに会いに行き強引に手を掴み引き込み出す。
メフィアは何が起きているのか分からずエリアーノに抗議する目で見る。
そんな目で見られているとも知らずエリアーノは....

エリアーノ「あなたが素直にならないからデワントン2級空いやフィアロ軍曹が桐原中尉に怒られているのよ、素直に私についてきなさいよ!!」

メフィア「あ........」

とメフィアに向けてデワントンが桐原に怒られている事を伝える。
メフィアはあっという顔をして自分がやってしまった過ちに気がつく。
自分のせいでデワントンが怒られているのだと。

そして

エリアーノ「それにフィアロ軍曹は怒ってあなたと部下の関係を途絶するかもしれないわ。」

メフィア「え........」

エリアーノ「桐原中尉はかなり怒っているしその鬱憤で......」

エリアーノはデワントンが桐原の怒られた鬱憤でメフィアとの間にある部下と関係を切ろうとしている事を言う。
直接エリアーノが考えたのではなくイェルの入れ知恵。
流石にやりすぎだなとエリアーノは思うのだが......

メフィア「私のせいだ、私が余計な意地をはったからデワントン2級空士長が怒られたんだ。」

と後悔し始める。
凄いほどの威力、エリアーノはイェルの入れ知恵の威力に驚く。
案外頭の堅いメフィアもかなりダメージを負っている。
もし自分に対してこのような発言をされたら流石にまいると。

メフィア「私はどうしたら?」

エリアーノ「とにかくフィアロ軍曹に謝って、それからミリアとの関係の改善をする。それだけでいいの。」

エリアーノはメフィアにこれからの対応を教える。
もっとも初歩的な対応であるが、ないよりマシ。
今は余計な争いを見たくない、とくにかつての戦友同士で。


それが今考えているエリアーノの本音である。
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第107話 エリアーノの相談事 後編

2017-07-19 23:43:34 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
桐原に対するエリアーノの相談事はミリアとメフィアの事であった。
桐原達は一瞬何を言っているのか分からなかったが次第に話の内容を理解し。
なぜそのような事態に陥ってしまったのかも........

桐原中尉「その件だったら見過ごせんな、一体何があったのか教えてくれないか?」

エリアーノ「はい。」

流石に上官部下関係を見過ごせんなと思い先程まではやる気のなかった態度からやる気のある態度に変わる。
もっとも人間面で最も苦しむ事は分かっている。
出切る限り早くミリアとメフィアを仲直りさせなければない使命感を抱く。

エリアーノ「実はメフィアがミリア准尉に裏切った事に怒りを覚えて、フィアロ軍曹に諭され大人しくなったんですけど。」

桐原中尉「デワが?」

エリアーノ「えぇぇ・・・・フィアロ軍曹の話を聞いてメフィアは納得はしたんですけど、それでも・・・上官部下の関係を永遠に切ると言って....」

エリアーノの相談事にはデワントンが関わっている事がと事態が深刻であると言う事が分かった。
上官部下の関係を永遠に切るとは・・・・そうとうな覚悟を持っているに違いないと・・・・・
信頼していた上官がいきなり敵軍に渡ってその兵士になるのは信頼関係を一気に崩すようなものだな・・・・・
と桐原は感じてしまう。

桐原中尉「永遠に切るか・・・・・それは当然かもしれないな。」

エリアーノ「そんな・・・・・・・」

桐原中尉「かと言って見捨てるわけにはいかん・・・・・・ミリアは佐枝子の友達だし、デワの上官である・・・・・・・・・ならば力に乗ってやろう・・・」

イェル「隊長、地球人とゼントラーディ人の二つの人種の女手玉に取ってますね・・・・」

桐原中尉「イェル最初に言っておくが断じて違うからな。」

桐原は当然と言いつつもミリアとメフィアの関係改善のために力に乗ってあげようと考えた。
エリアーノはそれを聞くと暗かった表情から明るい表情へ変わる。
ただ・・・・・・桐原の一連の話を聞いていたイェルは両人種の女を手玉に取っているのでは?と思ったが桐原はすぐさま否定する。

ウォルター「まるで両手に異なる人種の美女、隊長はいろんな意味で女たらしだね~」

桐原中尉「それはどういう事なんだ?」

ウォルター「さぁね・・・・・・・」

影に隠れがちになっていたウォルターも追加攻撃をしかける。
まぁもっともこれはおまけであるが・・・・・・・
この様子にエリアーノは本当に大丈夫なのかな?と心配してしまう・・・・・・

桐原中尉「しかしどうやってミリアとメフィアの仲を改善するかだな。」

イェル「そう簡単に改善すると言っても難しいんですよね。」

桐原中尉「簡単に人間関係って言うのは改善するのは難しいからね。」

改善すると言ってもそう簡単な事ではない。
結構かなりのハードルを越えなくてはならないのだ。
ミリアとメフィアをどのように改善させるかはこれから考えなくてはならない。
だがかける時間はかなりない・・・・

なんせマックスとミリアが南米方面軍司令部に到着する予定が明日であるから・・・・・・・

エリアーノ「難しいですか・・・・・・」

桐原中尉「もっとも俺達に頼るのもいいが少しは自分でも考えろよ。」

エリアーノ「考えろですか?」

桐原中尉「そうこれから地球人として生きる事になるから自分で物事を考える事も必要だと思う。」

もっともこうなるのであればもう少しエリアーノ自身で対策を練ってもらいたいと桐原は思った。
だけれどもゼントラーディ人にはそのような風習がないので仕方がないと思ったが・・・・・

桐原中尉「とにかく改善案を考えるが・・・・・・」

イェル「やはり・・・素直に謝らせた方がいいじゃないんですかね?」

桐原中尉「それは典型的だ・・・・・・却下。」

これと言っていい案が出るわけでもなかった。
本当にこれで仲を改善できるのか?・・・・・・・・それすら微妙になりつつある。
一体どうすればいいのか・・・・・・・・

桐原中尉「伍長、デワを呼んでこい!!」

エリアーノ「えっ!?」

桐原中尉「デワならなんとかなると思う・・・・・・たぶんだが・・・・・」

こうなったらミリア隊の№2の一人デワントンを呼ぶしかない。
彼女たちのメンタルはきちんと把握しているし、絶対改善すると思う・・・・・・
そう思ったが・・・・・・・

エリアーノ「申しにくいのですが、軍曹殿は・・・・・普通に接しればいいと・・・・・・」

桐原中尉「そうなの!?」

とエリアーノがメフィアのミリアに対する態度に関して言った事を話したため。
これもご破算になってしまう・・・・・

桐原中尉「でも呼ばないとな・・・・・・」

エリアーノ「無駄だと思いますが・・・・・・・・・」

桐原中尉「無駄でもどうしてもやらねばならん・・・・・・・頼んだぞ伍長。」

エリアーノ「そこまで言うのであれば分かりました、軍曹を呼んできます。」

ご破算になってしまうがこのまま解決しない済みよりもマシなのでここはデワントンを呼ぶ事にする。
なんとしてもミリアとメフィアの関係を改善させなくてはならないのだ・・・・

デワントン「で私を呼んだのはミリア准尉とメフィアの事なの?茂人。」

桐原中尉「あぁそこにいるエリアーノの要望でね。」

あんまりいい効果は予想されるわけではないが、ないよりはマシ・・・・・・・
デワントンにミリアとメフィアの関係改善について聞く事にした。

デワントン「エリアーノ・・・・・・本当に戦友想いね・・・・・・」

桐原中尉「で明日マックスとミリアが来るから関係改善を・・・・・・・・・・・」

デワントン「必要ないわ・・・・・・・」

だが

さっそく聞いてみた途端必要ないとデワントンが言う。
その場にいた一同は騒然とする。

桐原中尉「えっなぜ・・・・・・・・・・」

と桐原は答えるが・・・・
デワントンは・・・・・・・・・

デワントン「メフィアは表面的にミリア准尉を恨んでいるけど、根は恨んでない・・・・・ただの強がり・・・・かなり尊敬し忠誠心の高い子よ・・・・・・・・私達が余計な手を加える事はなくて?」

と答えた・・・・・・・
それはデワントンが言うメフィアの本音・・・・・・・・
その事に桐原達の思考回路は停止した。
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第106話 エリアーノの相談事 前編

2017-07-19 00:53:04 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
ゼントラーディ軍第118基幹艦隊第1直衛艦隊エース.ミリア・ファリーナ。
クロレ・アロレア.フェアリ・チェリアスなどの数多くのエースと並び・・・・
ゼントラーディ軍第118基幹艦隊ではだいたいの人は知っている女性兵士。
三度に渡るマクシミリアン・ジーナスの敗北の後、統合軍軍籍編入の上結婚。
この結婚により初の星間結婚として歴史に名を残す事になる。
ミリアは人生で今まで味わったことのない幸福感に包まれた。

しかし

ミリアの部下アマテラ・サーノが護衛する偵察機にキャッチ。
隊内部で賛否両論に分かれるほどの大問題になった。
その事実をミリアが知ったのは地球に降下してからである。

それに気が付いたミリアはかなり後悔した、部下の事をすっかり忘れていたと・・・・・
同時に後悔する事になる。

モーアなどの大部分の部下は笑ってすませるがアマテラなどの一部の部下は冷たい目で見てくる。
つまりミリアに対し激しい怒りを向けている事になる。

モーア「別に気にしなくてもいいですよミリア1級空士長・・・・・すぐに元に戻りますよ。」

ミリア「そうだといいのだが・・・・・・・・」

モーアからは気にしなくてもいいと言われるがやはり気にしてしまう・・・・・・・・
どうしても・・・・・・・・

                      【地球統合軍南米方面軍司令部】
地球統合軍南米方面軍司令部、今まで地上施設の復興が進んでいなかったが。
残された資材やゼントラーディの廃艦を利用し着々とマックスとミリアなどのマクロスの使節を迎えるため滑走路の整備が行われた。
残存したデストロイド部隊やゼントラーディの人型バトルスーツを生かし土木作業を行っている。

桐原中尉「マックスとミリアか久しぶりだな。」

イェル「久しぶりですね。」

桐原中尉「あぁ・・・」

ウォルター「あいつらも・・・・・」

桐原中尉「その辺にしておけ、それ以上は不快になる人もいるし未成年兵に悪影響が出る。それにマックスとミリアは未成年だ。」

ウォルター「それくらいは分かっておりやすぜ隊長。」

桐原率いるノンバリケン小隊の面々もマックスとミリアと再会できる事を楽しみにしておりそれについて話し合っていた。
ウォルターが危うく性的な話をしようとしたがすぐさま桐原にブロックされてしまう。
これは当然と言っては当然の対応であるが・・・・・・

もっともSDF-1マクロスの仲間としてまた会えるのは凄く嬉しい。
一刻も早くマックスとミリアと会いたい・・・・・・この3人はそう思っていた。

エリアーノ「桐原中尉殿・・・・・・・」

桐原中尉「お前は確か・・・・・・」

エリアーノ「エリアーノ・ミフェス伍長です、相談事があるのですが・・・・・・」

そう思っている中、ゼントラーディ人のエリアーノが桐原に相談事を持ちかける。
何やら深刻そうな相談をしてきそうな雰囲気だったのでこのまま断ろうと考える・・・・・

桐原中尉「いや・・・・これから佐枝子・・・・・」

                          カチャ

イェル「女の子の相談事を聞いてあげましょう、隊長殿・・・・・・・・」

ウォルター「それでも男かよ?隊長。」

桐原中尉「うっ・・・・・・・・分かった・・・・・・食堂でドリンク奢るからそこで話そう・・・・」

エリアーノ「あちがとうございます中尉。」

しかし、イェルとウォルターがエリアーノに味方しイェルが桐原の背中に拳銃をつきつける。
イェルは元監察軍の兵士なので冗談抜きで拳銃を背中につきつけたと言う事は・・・
事故に見せかけて俺を殺そうと言う事が十分に考えられた。

その事を考えてやむなく桐原はエリアーノの相談に乗ってあげる事にした。

                        【地球統合軍南米方面軍司令部食堂】
エリアーノ「ありがとうございます飲み物を奢ってくれて・・・・」

桐原中尉「相談に乗ってあげるんだ、普通に相談しても喉乾いてしまうだろ・・・・って余計なのも奢る羽目になったが・・・」

ウォルター「別にいいじゃないかよ。」

イェル「私達もミフェス伍長の相談に乗ってあげるんだし。」

桐原中尉「お前らただ俺にドリンクを奢ってもらいたいだけだろ。」

桐原達は南米方面軍司令部の食堂でドリンクを飲みながらエリアーノの相談に乗る事にした。
桐原達はグレープフルーツとパッションフルーツのミックスジュースを・・・
エリアーノはグアバとバナナのミックスジュースを頼んだ。

初めて飲む地球のミックスジュースにエリアーノは興味津津に飲んでいた。
これじゃあ相談するのかと心配するくらいに・・・・・・・・・

桐原中尉「伍長そろそろ相談とやらをしようか・・・・本題へとね。」

エリアーノ「そうでしたね、実は・・・・・メフィアを説得してくれませんか?」

桐原中尉「メフィアって髪が緑の子?」

エリアーノ「私も緑ですけど・・・・・・おっほん・・・・・・・・なんで説得してもらいたいのかと言うとミリア准尉の事で・・・・・・・」

桐原中尉「ミリア?確かお前らの上官?」

エリアーノ「はい...............」

エリアーノが桐原に相談したことはメフィアとミリアの事である。
なんでミリアが部下と対立しているんだと言う顔を桐原以外3名は思うが。
真っ先に考えついたのが。

マックスとミリアの結婚

それしかなかった。
考える理由ならばミリアがゼントラーディ軍から離反しマックスと結婚。
その前に地球統合軍の軍籍を得ている。

ゼントラーディ軍からの離反したミリアを部下達は裏切り者として見るのは当然。
もし自分がメフィアのような立場にいたらそう考えるに違いない。

更に言ってしまえばどの兵士も同じような気持ちに陥ってしまうだろう。
信頼していた上官の裏切り行為は許せるはずがない。
誰だってそうなってしまうだろう。

桐原はそう思う。
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第105話 ミリアと部下

2017-07-18 00:01:40 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
ミリャンの説得から翌日。
地球統合軍南米方面軍及び南米地区は比較的に戦闘が治まりつつあった。
欧州・極東・東アジア・南アジア・東南アジア・豪州・中東・アフリカなどでは戦闘が続いているが・・・・
それに比べれば南米はマシであった。

「こちらパナマ基地、南米方面軍司令部応答せよ。」

「こちら南米方面軍司令部、パナマ基地.無事か?」

「施設89%損失なれど、ある程度の復旧は完了。現在200名程度の人員で中継地点として機能を開始する。」

「了解した、我々と北米方面軍.総司令部本部守備軍の中継地点を期待する。」

連絡が途絶していた南米方面軍指揮下のパナマ基地と連絡が取る事ができ。
南米方面軍と旧地球統合軍総司令部アラスカ基地にいるSDF-1マクロスまでの通信空路を確保する事ができ。
まず第1陣としてマクシミリアン・ジーナス中尉とミリア・ファリーナ・ジーナス准尉らを派遣する事が決定した。

桐原中尉「佐枝子も来るのか?」

桐原大佐「あぁ指揮官としてな・・・・多忙な早瀬大尉の代わりだとか・・・・・」

桐原中尉「くっ・・・・・面倒な事になるな・・・・・・・・」

佐枝子が来る事に桐原は頭を抱える。
いくら同じ軍籍にいるとは言え佐枝子がデワントンの存在を認めるはずもないし、デワントンも佐枝子の存在を認めるわけがない・・・・・・・・・
これから起こる女同士の星間戦争の勃発の予感に恐怖する・・・・

そんな中

メフィア「ミリア1級空士長が来るか・・・・・・・・・」

エリアーノ「なんか久しぶりな気だけど・・・・・・」

メフィア「私達よりも先に統合軍にいるとは・・・・・・その説明をしてもらわないと・・・」

メフィアとエリアーノはミリアが南米方面軍司令部に来る事を聞いて再会した時の事を協議していた。
本来の上官であるミリア・・・・・・・マイクローンスパイとしてマイクローンの艦に乗っていた。
しかし、ボドルザー基幹艦隊決戦時には平然と統合軍の兵士として敵兵器であるバルキリーに乗っており。
マクシミリアン・ジーナスと言う男と結婚なるものをしていた。

エリアーノ「しかし・・・・・・別にいいのでは?デワントン2級空士長も桐原中尉に惹かれておりますし・・・・・」

メフィア「デワントン2級空士長はいい、ミリア1級空士長が問題・・・・ミリア1級空士長は最上位の上官。」

エリアーノ「最上位はラプラミズ司令で・・・・・・・」

メフィア「それは軍隊として私達の部隊としての最上位はミリア1級空士長!!」

デワントンが桐原に好意を寄せているのはメフィアとエリアーノは知っており(でも軍人として惹かれているように見える)
それを止める手段がないとしているが、ミリアに対しては厳しい対応を取っている。
理由を述べるならばメフィアとエリアーノにとって部隊としての最上位であるから・・・・・・
エリアーノはデワントンの例をあげてもういいのでは?とメフィアに言うが・・・・
メフィアは軍人としての矜持からか駄目だと言う。

これにエリアーノはお前も駄目だこりゃと呆れる。

エリアーノ「でもさモーアはなんと言うと思う?」

メフィア「モーアかぁ・・・・モーアね・・・・・・多分ミリア側かな・・・・・」

エリアーノ「ミリアか・・・・・まぁ分かる気はするけど・・・・」

エリアーノから出てきた人物、モーア・・・・・・・つまりモーア・カリダム。
楽天家であるが最近真面目な雰囲気が出始めているモーアであるが・・・・
ミリアか自分達部下側につくか・・・・

その答えはミリア側・・・・・・
あれでもミリアに対する忠誠心は高い・・・・どんな状況に陥ってもミリアの味方をするし・・・・・
直ぐにマイクローンの文化に染まるであろうと・・・・・・・・・・

メフィア「であなたはどちら側なの?」

エリアーノ「えぇぇと・・・・・・」

メフィア「どちら!?」

エリアーノ「目が怖いよメフィア。」

メフィアはエリアーノに圧力をかける。
圧力をかけてくるメフィアに対しエリアーノはなんとも言えないような表情をする。
むしろ怖い・・・・・・・・・・・・

デワントン「あなた達何を話しているのよ?」

メフィア「デワントン2・・・・・・・・」

デワントン「デワントン・フィアロ軍曹だ、2級空士長ではない・・・・」

メフィア「申し訳ございません。」

デワントンがメフィアとエリアーノの会話に加わる。
誤ってメフィアがゼントラーディ軍としての階級を言おうとしたため訂正させる。

デワントン「さてジーナス准尉についてマイクローン側についた事について問いただそうと話しあっていたわけね。伍長。」

メフィア「サ その通りです。」

デワントン「まったく・・・・・・・・」

さっそくメフィアにエリアーノと話していた事がミリアがマイクローン側についた事を問いだ出そうとした事を確認する。
メフィアはまったくその通りですと肯定するがデワントンはそれを聞くや呆れてしまう・・・・・

メフィア「2・・・軍曹・・・なんですかその態度。」

エリアーノ「何を・・・・」

デワントン「普通に接すればいいのに、無暗に追求しなくてもいいわ。」

メフィア「普通に・・・・・・」

エリアーノ「接しろと?」

デワントン「そう普通に・・・」

デワントンがメフィアの肯定に呆れていたのはミリアにマイクローン側についた理由の事であり。
そんな事を気にせずに普通に接しておけばいいとデワントンはそう考え二人に伝える。

しかし

メフィアは納得せず、むしろ怒りを覚え........

メフィア「軍曹、悔しくはないんですか?マイクローンについて私達を裏切ったんですよ!何にも連絡残らず・・・・凄腕相手に5人の仲間が死んで・・・・・・・・」

怒りを込めてデワントンに自らの本音を吐き出す。
今まで自分が貯めて来たミリアに対する怒りを.....

エリアーノ「メフィア.....」

デワントン「その気持ちは分かるな、私だってミリア准尉がマイクローンいや統合軍側についたのは.....」

メフィア「だったら!」

デワントン「だが・・・・・・・我々は同胞を殺した・・・・・・・・・・ミリア准尉と同じ罪を被っている・・・・更に言えばマイクローン側についている・・・・・メフィア・・・・・お前は何人同胞を殺した?」

メフィア「それは・・・・・・・数えてませんが・・・・・3・・・5人以上は・・・・・・・・」

デワントン「だろうな・・・・・・・5人以上殺せば・・・・・・連中も私達に同じ事を言うだろう・・・・だからミリア准尉に何も言うな・・・・・・・」

メフィアはデワントンに悔しくはないかと言うが、デワントンはボドルザー基幹艦隊決戦で同胞を殺した事を述べ・・
自分達もミリアと同じ罪を犯していると興奮するメフィアに言う・・・・・
それを聞くとメフィアとエリアーノは凄くショックを受ける。

生き残るためとは言え仲間を殺害した。
罪悪感はあった・・・・・
デワントンは軍服を整え、メフィア達の元を去ろうとしていた。
去る前にメフィア達に言っておきたい事があった・・・・

それは・・・・・・

メフィア「軍曹・・・・・・・」

デワントン「私はミリャンの所に行く、ミリア准尉と同じ顔をしたメルトランだ・・・・面倒な事を起こしたくない・・・・出る前に最後に言うが・・・・・・・・」

メフィア「・・・・・・最後・・・・・」

デワントン「私はミリア准尉をマクロスまで運んだ張本人だ、ミリア准尉にこれ以上言うならば・・・・・・・・・・私はお前達と事を構えるかもしれん・・・・・・・悔しい気持ちは分かるが、もう過ぎた事だ何を言おうが結果は変わらない・・・・だから普通に接せばいいのだ。」

もしミリアにこれ以上厄介事をしたら・・・・・・・戦闘行為をする。
つまりゼントラーディの血のルールの元にどちらかが死ぬまで戦う・・・・・
死刑勧告・・・・・・・・・

メフィアは唖然と・・・・・・・・元から何も言わない派であるエリアーノは・・・・・・思いきったなと言う顔をする。
そんな二人にデワントンは去っていく・・・・・・・・

エリアーノ「どうするメフィア・・・・・・・・」

メフィア「・・・・・私は・・・・・もう言わない・・・・・・もう気にしない・・・・・・ただ・・・・・」

エリアーノ「ただ?」

メフィア「私はミリアを・・・・・・一生同じ場所にいたいとは思わない・・・・・・そう思っている。」

エリアーノ「そうか・・・・・それでいいんじゃない、メフィアが決めた事だし・・・・・・・・もうゼントラーディの軍人じゃないから好きにしたら・・・・」

メフィア「そのつもり。」

デワントンの言葉に従ってメフィアはミリアには何も言わないようにする半面、ミリアとは同じ場所にいたくないと決意する。
エリアーノはその言葉を発したメフィアに対しては好きにすればと言う・・・・

                           【北米サンディエゴ上空】
マクシミリアン・ジーナスとミリア・ファリーナ・ジーナスは南米方面軍司令部司令部に向かっていた。
もう22時なのでそろそろパナマ基地の仮設滑走路に降り立ち休憩しなくてはならない・・・・・

ミリア「裏切り者か・・・・・・・・私はそう言われても当然の人間だな・・・・・・・」

ミリアは南米方面軍司令部に部下がいる事を聞いて、正直怖い感じがする・・・・
今までよく従ってきた部下を裏切った・・・・・・・・・
アラスカに降下した時、大勢の直衛艦隊の兵士達はミリアが生きていた事を喜んだが・・・
一部の部下や同胞が覚めた顔をした・・・・・そこで自分がした過ちに気が付く・・・・・

ミリア「私は・・・・・・・・・どうすれば・・・・・・・」

機を操縦するミリアはその事を考えると・・・・・若干怖くなった・・・・・
マックスと出会えたのはよかった・・・・・だが・・・・部下を裏切った・・・・・・
その事を考えると申し訳ないと思う・・・・・一体どうすれば・・・・

三浦佐枝子『こちらイエロージャガーよりレッドディンゴへ、どうしましたか?』

ミリア「サエコか・・・・・・・なんでもない・・・・」

作戦指揮機イエロージャガーより佐枝子の通信が入る。
佐枝子はミリアが若干表情が悪い事に気が付ついて心配し様子を確認した。
佐枝子の問いに対しミリアはなんでもないと言う。

三浦佐枝子『なんでもない?そんなわけないじゃん、正直に話して親友でしょ。チャンネルは私とあなただけにセットするから話して・・・・・』

ミリア「それだったら・・・・・・・・・実は・・・・・・・・」

佐枝子はミリアがいつもと違う表情だった事に気が付き、本音を話してとミリアに言う。
佐枝子の言葉を聞いた・・・ミリアは佐枝子に今自分が思っている事を話す・・・・・・
夫のマックスや他の人には言えないミリアの苦しい気持ち・・・・・・
それを聞いた佐枝子がどう思ったのかは・・・・別の話・・・・
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第104話 戦場に身を置く者としての血と痛さの覚悟

2017-07-16 16:01:05 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
桐原から突きつけられた自決勧告。
その勧告は周りにいた一同に多大な衝撃を与える事になった。
腹斬り・・・・・・・・つまり切腹は日系人以外の人種が一番知っている日本特有の自決方法。

ミリャン「私は・・・・・・・」

ミリャンはさっきまで強気一点張りであったが・・・・
殺気も感じられぬ不気味な雰囲気漂う桐原の勧告に対しすっかり大人しくなってしまう。
これほど殺気の漂う人物が見た事がないと・・・・・・・

「中尉いい加減にしないか、いくら桐原臨時司令の息子だからと言って捕虜に自決を勧める事は許されんぞ。」

桐原中尉「それがどうした・・・・・・・それなくてこう言う事をしているのは馬鹿で無能だな。」

「何?」

桐原中尉「覚悟なしでやるとでも思ったのか?」

「貴様・・・・・・・・最初から承知の上で?」

現在もなお指揮官による説得が行われているが無視する一方であったが・・・・・
ようやく桐原は言葉を発する・・・・・
だが発した言葉は意外な事であり最初から承知した上での事であった。

桐原中尉「ミリャンだったな・・・・・・・」

ミリャン「はい・・・・・・」

桐原中尉「正直迷いのある奴は迷惑なんだよ軍に置いても今いる環境に置いても・・・・デワ・・・・・」

デワントン「は.はい・・・・・・・」

桐原中尉「お前は迷いはあるか?」

デワントン「私ですか?迷いは・・・・・・・ないですけど・・・・・・・」

桐原中尉「それで良し・・・」

デワントン「それでよしですか・・・・・・」

デワントンはこの一連の流れからして自分も切腹しろと言われるんじゃないかと思った。
もっとも生真面目で勉強熱心なデワントンは切腹がどんなものなのか理解している・・・・・
正直興味深い事を言う桐原に興味を示しているデワントンであるが、桐原の事が恐ろしくなった・・・・

ミリャンは分からないだろうが、自分が殺されるとでも感じるだろう・・・・・
もっとも一連の自分の行動から関しても敵対行動・・・・・

桐原中尉「さて・・・・・ミリャン・・・・お前はどうなんだ?」

ミリャン「私は・・・・」

                           パタッ

ミリャン「ひっ・・・・・・・・」

桐原中尉「俺は好きで脅しているわけではない、し脅すつもりはない。本気で生きようとする気はあるか、厳しい境遇であろうと生きる覚悟はあるか・・・・なかったらとっとと自決して死ねばいい覚悟無き人間が戦場に出ていいはずもない・・・・し世を生きる資格はない!!」

ミリャン「私に何を?」

桐原中尉「お前はどちらかを選べ、仲間に裏切られてショックで自暴自棄で暴れる気持ちは分かる・・・・・・・だがこのまま放っておくのも良くない・・・・・・・覚悟を決め生きるか・・・・・・・・・・・それとも覚悟を決めずに生きるかを・・・・・」

ミリャン「なぜ・・・・・・・・・」

桐原中尉「俺は覚悟無しにただ身の安全のみしか考えない奴は嫌いなんだよ、命を捨てる覚悟のない奴はとくに・・・・そんな奴は敵前逃亡するクズにすぎん。結局何処へ逃げても逃げ場が最終的に無くなる事実を無視しながらな!!」

桐原はミリャンに生と死のどちらかを取るように迫る。
ミリャンは桐原を恐れ狼の目の前に対峙する子犬のように・・・・・・・・

ピュッ

ミリャン「痛。」

ナイフが誤ってミリャンの手に怪我を負わせる。
手からは若干赤い血が流れる。

ミリャン「嫌........」

血が流れた事に恐れが生じる。
物凄く寒い恐怖感が。
子犬のように狼と対峙し血が出て恐れが生じたミリャンはいつしか自分がゼントラーディ軍の兵士から今に至るまでの事を振り返る。
今までミリャンはゼントラーディ軍のエースとして戦ってきた・・・・・・・

だが自分の所属していたボドル基幹艦隊が壊滅し、地球降下後.友軍だと信じていた味方に攻撃された・・・・・・・
消去刑に値する罪を犯してないのに・・・・・・ただ邪魔だとされ攻撃された・・・・・・
意識があるうちに聞いたのはゲラムと言う男の不気味で自分を見下すような笑い・・・・・そして・・・
役立たず・・・・戦闘だけしかのうがないガラクタ・・・・・ゲラムが自分が意識を失う前に言った言葉である。
その言葉が原因となり・・・・一瞬にして誇りと自信を失った。
いつの前にか死に対する恐怖心と言うのが芽生えた・・

統合軍に救助され怪我が治るとその恐怖心を隠すかの如く暴れて死のうとしたり・・・・・
一体何をしているのだろうか?

桐原の言葉を聞いたミリャンの心にはいつしか自分の行為や感情に疑問が生じる。
このまま敵前逃亡してもいいのか?厳しい現実から・・・・・・・

イェル「隊長、ここに・・・・・・いっ!?」

ウォルター「隊長、何をしているんですか?」

こうしている中、部下であるイェルやウォルターが来る。
目の前で起きている周りに囲まれながらミリャンを説得する光景に二人は桐原にドン引きする。
それに・・・・手にナイフを置いているし・・・・・まわりから腹斬りと聞こえる・・・・

まさか・・・・・・・切腹を目の前でやらせる気なのかと、二人は同じ秒単位で思う・・・・

デワントン「イェル・・・・・・・ウォルター口出ししないで!!」

イェル「フィアロ軍曹どう言う事なんですか?」

デワントン「・・・・・・・・説明しずらいけど、茂人なりの私の同胞への説得なのよ・・・・・だから・・・・・」

デワントンはドン引きしようとしているイェルとウォルターにそう話す。
二人はデワントンの言葉に戸惑うばかりであるが・・・デワントンの本気の目を見て口を出すのをやめる。
そうした中動きは出てくる・・・・・・・・・・・・・

ミリャン「私は・・・・・・死にたくありません・・・・・」

桐原中尉「うん?」

ミリャン「私は戦います・・・・・死にたくありませんし・・・・・黙って厳しい現実から逃れたくありません・・・」

桐原中尉「戦うか・・・・・・・」

ミリャンは覚悟を決めずに自決するのではなく、厳しい現実を認識しそれに抗い生きる道を選んだ。
それを聞いた桐原は若干表情が柔らかくなる。
決意表明したミリャンは桐原にある要求をする・・・・

ミリャン「私に戦う権利を下さい・・・私を・・・・・・・」

戦う権利を下さい・・・・・・
ミリャンが桐原に要求した事である・・・・・・
厳しい現実に対し戦う権利を・・・・・・
その要求に対し桐原は・・・・・・・

桐原中尉「戦う権利か・・・・・・・・・馬鹿め既にお前がその決意を俺に・・・いや皆の前に露わした時にあるんだよ・・・・よく言えたな・・・・・・それでいい。」

ミリャン「権利がある・・・・私は・・・・うぅぅぅぅぅ・・・」

既に皆の前でそれを披露したのでその権利は既にあると伝える。
桐原の言葉に安堵したのか、桐原に抱きついてすすり泣く。
すすり泣くミリャンを桐原はやさししく頭をなでる。

デワントン「あ~あ~」

その光景を見たデワントンはかなり衝撃を受け嫉妬心を抱く。
無論見ていた将兵でもそうであったが。
そうした中。

「桐原中尉.申し訳がないが、やり方に乱暴である・・・・・・・・・・謹慎処分のため我々に同行してもらおうか?」

桐原中尉「げっ・・・・・・・勢いでやり過ぎたな・・・・・・・・降格処分よりかはマシか・・・・・・・・」

桐原は別の警務隊に捕まり、謹慎処分に処せられる。
しかし、桐原の言葉はミリャンと言う戦闘種族の少女に大きな影響を与える・・・・・・・・
一方、彼女を攻撃したゲラムは・・・・・・・・後の歴史を密かに影響を与える元になる事を始める。
その話は別の物語である・・・・・・
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第103話 僅かな1%の望みを捨てるな! 出来ないならば自決せよ!

2017-07-16 00:32:31 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
味方だと信じていた友軍から攻撃を受けて味方さえいなくなった私は・・・・・・・・・

その言葉を聞いた一同は凍りつく。
目の前にいるミリャンは周りが凍りついている中、ただ一人うわの空になっていた。
さっきまで闘志を全開にし殺気を振りまいていたのに・・・・・・・・・

デワントン「どう言う事、味方から攻撃を受けただなんて?」

ミリャン「笑えない話よ、私は部下とはぐれ単機で行動している時・・・・・・・」

デワントン「単独行動・・・・・」

デワントンからの質問に対してミリャンは味方に攻撃された事を話しだす。
ミリャンは部隊を率いてマクロス・アドクラス・ラプラミズ連合艦隊と対峙した。
バルキリー4機.インベーダー3機.ヌージャデル・ガー6機.リガード12機
と言った一個中隊以上の敵機を撃破すると言う大戦果をあげた。

しかし

乱戦の中単機になってしまい、友軍と合流すべく後退するが・・・・
フルブス・バレンスの爆発を受けて地球に降下する事を強いられる事になった。
結果、部下や友軍もなくただ一人地球と言う大地を彷徨い

いつ敵に襲われるか分からない状況の中で生きるしかなかった

その話を聞いたデワントンは・・・・・

デワントン「そこまでは私も同じね。」

ミリャン「味方に合流できたのですか?」

デワントン「できたわ・・・・・・・・その前に敵側の同胞と戦ったけど・・・・ってミリャン1級空士長、貴方は上官そんなに丁寧じゃなくても、それにミリア1級空士長に畏まれている気がしてもやもやするわ」

ミリャン「いえ・・・・ごめん」

デワントン「私は・・・・」

ミリャンが体験した事を自身が体験した事と同じだと感じた。
それをミリャンに言うと味方と合流できましたと逆に質問しその前に敵側の同胞と戦ったと言う。
デワントンはミリャンに自分自身の身に起きたことを話した。

マイクローンになったきっかけや部下と合流した話など

ミリャン「なんか・・・・目眩が・・・・」

桐原中尉「大丈夫か?」

ミリャン「いえ・・・このくらいなら・・・」

デワントンの話を聞いたミリャンは若干元気を失う・・・・・・・
自分が欲しいものを皆持っている。
羨ましいすぎて、気が失いそうになる・・・

そして・・・・更にデワントンは話を続ける。

今後どうするかを・・・・
今後、自分達はどうするかを・・・
ミリャンは納得しながら聞いていたが・・・・
自分語りを始めた。

茂人は自分語りを始めたミリャンの方を向き
今まで話をしていたデワントンもミリャンの方を見た。

ミリャンは二人や周りに対し自分の気持ちや過去の動向を話した
その中で・・・・

ミリャン「私はずっとこのマイクローンの惑星をさまよったコックピットの手持ちの食料と水分を適度に取りながら・・・・そして・・・・・」

桐原中尉「そして?」

ミリャン「私はシュルケル・ウーの編隊と遭遇した。」

桐原中尉「シュルケル・ウーだと!?」

ミリャンは単機で行動している時にシュルケル・ウーの編隊と遭遇した事を話した。

茂人はそれを聞いてミリャンの話に釘付けになった。

そのシュルケル・ウーのパイロットはティモシーなのか?

そう考えたが、その考えはすぐに否定された

桐原中尉「シュルケル・ウーってティモシーのか?」

ミリャン「いいえ違うわ・・・・・別の人・・・・・その人物は・・・・・・・ゲラム・・・そう名乗った。」

デワントン「ゲラム・・・・・・」

ゲラム・・・・
想像していた人物とは全く別人であり
ティモシーとは全然関係のない人だった

同じシュルケル・ウー乗りのゼントラーディ軍兵士
一体何者なのだろうか?

桐原中尉「よく考えたらティモシーはミリャンからしたら敵だな、俺たちの味方だったのは間違いないが俺も全くなにも考えておらんかったな」

もっとも冷静的に考えてしまえばティモシーはアドクラス艦隊所属。
元々敵であるミリャンが味方だと思った友軍と言えば俺達の敵・・・・・
それに性格的にもティモシーではない

と言う点から茂人はそう考えた。

デワントン「で・・・・そのティモシーに何されたの?」

桐原中尉「デワ・・・ティモシーではなくゲラム」

デワントン「あはははごめん・・・続けて続けて」

ミリャン「貴方たち・・・・」

デワントンはミリャンにゲラムの事を聞いた。
その前にボケをかまし茂人に突っ込まれた

茂人の突っ込みにデワントンは笑って謝り
ミリャンに話続けるように言うが・・・
二人のやり取り見てミリャンは呆れるしかなかった。

呆れつつもミリャンは話を続けた

ミリャン「私は合流しようとゲラムに言うが・・・・そのゲラムは私に対し邪魔だと言われ攻撃された・・・・・私は回避するけど・・・・・・ゲラムのシュルケル・ウーに叩きつけられて・・・・・・・・私は当分意識を維持していたけど・・・・・力尽きて・・・・・・」

桐原中尉「・・・・・・・・・・」

ミリャンが語ったのゲラムによる強襲であった。
合流しようとしたミリャンを邪魔だと吐き捨て地球の大地に叩きつけた。
止めをさす事はなかったが重傷を負う程の傷を負ってしまう事になった。
なんとか意識を当分の間保つ事を出来ていたが力尽きて気絶し。

そのまま死を待つのみであったが
偶然地球統合軍の救難部隊に回収されマイクローン化し治療し一命を取り留めた。
話に聞いて一同は何も言えなくなるが、ミリャンは急に立ちあがって・・・・・

ミリャン「教えろデワントン、私は何を信じて戦えばいい?味方だと信じていた者に攻撃され・・部下は見つからない・・・私は・・・・」

デワントン「ちょっと落ち着いてよ、それに私の制服の襟元を掴まないで・・・・マイクローンの兵士達が警戒して銃口を向けているよ!ミリャン!!」

ミリャン「どうなったって構うもんか!私は一人ぼっち、孤立した存在よ!」

デワントンの制服の襟元を掴み何を信じればいいのかを聞いてくる。
急に襟元をミリャンに掴まれたのでデワントンは警備兵が警戒すると伝える。
事実、地球統合軍の将兵たちは急に襟元を掴んできたミリャンを警戒し銃口を向けていた。

いつミリャンを撃ち殺してもいいように待機している。

そんな事をさせない為にデワントンは必死に説得するが・・・
ミリャンは泣きながらそれを聞こうとしない
このままではミリャンは殺されてしまう・・・・

デワントン「だから落ち着いてってば、殺されてしまうよ」

ミリャン「殺されたって構うもんか、戦場で死ぬそれがゼントラーディ人・・・貴様もそうだろう」

デワントン「確かにそうだけどこれは違う・・・・やめてってば苦しい」

それでもミリャンは説得を受け入れてくれない
むしろどんどん抵抗してくる、このままでは本当に殺されてしまう
誰か誰かミリャンを止めて、絶対殺されないようにして

デワントンは心の中でそう思った

そんな時

桐原中尉「・・・・・何を信じろか・・・・・」

デワントン「茂人・・・・」

桐原中尉「地球人とゼントラーディ人と言っても所詮は・・・考えている事は同じか・・・・・・・・・」

茂人が突然デワントンとミリャンの間に入って来る。
デワントンの襟元を掴む手を離してミリャンに、上の事を言う。
ミリャンは何を言っているのかは分からない・・・・・・・
地球人とゼントラーディ人の考えは結局同じだと言う事に・・・・・・・

桐原中尉「信じる者がなくて俺達の捕虜になって帰還すべき場所をなくし信じるに値する仲間を失い自暴自棄になって暴れる・・・・・・・・・・その気持ちは分かる。」

ミリャン「気持ちが分かる?マイクローンのお前に何が分かる?」

桐原中尉「分かるさ・・・・俺だって前の戦闘で地球に降下した後、両親が生きているか分からず帰るべきマクロスがあるかどうか分からず部下と共に帰還していた・・・・・・・・一その事見つからず・・・・・・このまま飢えて死ねばいいと思ったさ・・・・・」

ミリャン「何が言いたい結局部下のいる貴様なんかに私の気持ちが分かるのか?」

桐原中尉「分かる・・・・・・・・部下がいなければ完全に自分の精神が壊れる事ぐらい分かっているさ。」

ミリャン「分かるって・・・・・・・・」

桐原中尉「だけどその場合でも自分は・・・・・・・僅か0.1割の望みを捨てたりしない・・・・・・・味方に攻撃されようが・・・・・・・・・」

ミリャン「・・・・・・・・・!?」

デワントン「僅かな望みを捨てたりしない、それは・・・・」

茂人の一連の言葉(偽善的)に怒りを募らせていたミリャンであったが
0.1割の望みを捨てたりしないと言う言葉に驚く。
何故そのような事を堂々と言えるのか?
精神が崩壊してもなおも僅かな望みを捨てないのか?

ミリャンは言葉を発することができないほどの衝撃を受ける。

デワントンも同じような事を思っていて、何故堂々と言えるのか不思議に思った
地球人桐原茂人、凄い人物・・・・そんな事をデワントンは思ってしまう

デワントン「茂人。」

桐原中尉「可能性があるならば兵士は諦めない諦めたりしないんだ。」

その言葉はデワントンの心にも突き刺していた。
もっともこのような事を言える人物はゼントラーディ人で見た事はない。
上官であるミリアも言ったことがない。

デワントン「これが私を二度も助けた桐原茂人と言う兵士の言葉、なんて気分が良くなる言葉なのだろうか....」

デワントンは茂人にますます興味を示す。
ゼントラーディ人と全く違う価値観を持ち、戦場に赴く桐原茂人と言う男を......
何処までも見ていきたい

そんな事をデワントンは思っている中。

桐原中尉「もしそれでも望みをかけれなければ、潔く自決しろ!腹切りだ!」

『なっ..............』

桐原中尉「望みが持てないならば死ね、戦士としての資格はない。俺が介錯してやる、さらぁ短刀の代わりにナイフでお前の腹を斬れミリャン・ファキア!!」


「正気か中尉!?」

茂人はミリャンに腹切り、切腹しろと迫る。
理由は僅かな望みをかけられないならば死ね、直ぐに死ねと言うこと。
この切腹しろと発言は一同を驚かす。

そして思ったのが、この人物は危険であると。

ミリャン「死ね?」

桐原中尉「あぁ死んでもらう、僅かな望みをかけずに諦める奴はもう後がないのと同じだ。だったら死んでもらう。」

茂人はそう言いつつ拳銃とアサルトナイフを取り出す。
取り出したナイフと拳銃でミリャンを自死しろと茂人は言っている

周りにいる面々はこの発言に茂人は危険だ
正気ではないと思った

「桐原中尉止めろ!」

多くの統合軍の兵士達はこの蛮行を止めるべく
茂人にミリャンを切腹に追い込もうとする事を止めろと言った。
だが茂人はその事を気にしない。

ある一人の兵士は日本人の中に眠る狂気が一番出ていると感じとった。
身内と争うことを躊躇しない日本人特有の恐ろしさ
その恐ろしさに銃を落としてしまう

そうした状況下の中でも茂人は話を続けた

桐原中尉「もし望みがないならば、死ぬ事はない。だが望みが無ければ死だ。」

デワントン「茂人......」

桐原中尉「デワ....これは俺と彼女の問題だ止めないでくれ。」

デワントン「う...うん。」

デワントンは桐原を止めようとするが、無駄であった。
既に本気モードを出していた。
桐原を止める事はできないと、デワントンや周りの将兵は黙って見ているしかない。

そして

桐原中尉「ミリャン、お前はどうする?望みをかけて戦いながら生きるか?それともかけないで無駄死に等しい死を迎えるか?」

茂人はミリャンに最終勧告する。
抗いつつも生きるか、抗わずに死ぬかの二つを......

望みを捨てずに戦い続けて生きるか
望みを捨て廃人になるくらいなら自決し命を終えるか
その二つをミリャンに突きつけた

ミリャン「私は......」

ミリャンは茂人の最終勧告に対して自分の答えを言おうとする。
僅かな可能性を信じ生きるのかそれとも惨めに死を選ぶのかを

茂人の最終勧告に対してミリャンは
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第102話 ミリャンの言葉

2017-07-15 00:55:17 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
治療室から脱走し警務官を次々に倒しながら外へ出たミリャン・ファキアと名乗るメルトラン。
丁度桐原とデワントンと対峙そのまま襲ってきそうだったのでデワントンが迎撃に出て。
ミリャンの両腕を掴む・・・・・・・そのまま白兵戦に入る。

そこでミリャンは官姓名を名乗る・・・・・・・・

デワントン「ミリャン・ファキア?」

ミリャン「貴様もゼントラーディ軍の兵士であるならば私の名前を知っていよう。」

デワントン「知らない・・・・・誰?」

ミリャン「し.知らない?・・・・貴様舐めているのか?」

だが・・・・・・・・デワントンは知らないようだ。
その事実に気がついたミリャンはデワントンに対し激高する。
ミリャンも同じミリアの遺伝子を持つメルトランであるためか、エースであり。
かなりプライドの高い戦士である。

ミリャン「・・・・・・まぁいい・・・・・・・貴様はなんと言うんだ?」

デワントン「私は第1直衛艦隊ミリア隊副官デワントン・フィアロ。」

ミリャン「ミリア隊?・・・・・・あいにく知らんな・・・・・・」

デワントン「・・・・・・・」

デワントンもミリャンと同じように官姓名所属を名乗るが・・・・・・
返すかのように知らないなと言う。
だがここで違いが出てしまい、元々真面目であったデワントンは激高もしないやミリャンに対し挑発めいた事を言わない。
気の強いか荒いかの二つにあるゼントラーディ人の中では性格は穏やかな方に分類される。

ミリャン「所詮は2級空士長か・・・・・・・・」

                          ガッ

デワントン「なっ・・・・・」

ミリャン「これで形勢逆転・・・・・・ふん」

                          グッ

デワントン「ぐっ・・・・・・・・・・」

挑発めいた事を言ってデワントンが淡々とした対応を確認したミリャンはデワントンに突撃し両腕を掴む。
さっきデワントンがやった事を今度はミリャンがやった。
そして止めの一撃と言わんばかりにデワントンの腹に膝蹴りをする。

膝蹴りを喰らったデワントンはそのままよろけてしまい、そのままへばりつく・・・・・
デワントンは膝蹴りを腹に喰らった事で胃液を吐きだしそうな感覚に襲われる。

桐原中尉「貴様!!」

ミリャン「次は貴様かマイクローン、ならば望み通り殺してやる!!」

桐原中尉「くっ・・・・・」

桐原は拳銃を引き出しミリャンに向ける。
素手で戦っているミリャンに対し拳銃と言う飛び道具を使うのは卑怯であれど・・・・・・
正々堂々の試合の席ではない・・・・単純に殺すか捕縛するかの戦場である・・・・

拳銃の銃口をミリャンに向け・・・・・・・

                     ズダーン

発砲する。
結果は・・・・・・

ミリャン「ぐっ・・・・・・・かすり傷程度か・・・・・・・」

桐原中尉「馬鹿な・・・・・・確実に命中できる位置だったんだぞ!」

かすり傷程度、確実に足を狙えるはずであったが素早い動きで避けられる。
流石・・・・・・地球人より身体能力より上なゼントラーディ人か・・・・・・・

ミリャン「私に傷をつけた事を誉めてやる、だが・・・・・・殺す!!」

桐原中尉「くっ・・・・・・・」

隙が出来てしまった事でミリャンに突撃させるチャンスを与える。
再度拳銃を構えるが・・・突撃してきたミリャンに弾き飛ばされる。

「何をしている撃て!!」

「無理です大佐より射殺するなと言う命令が・・・」

「非常時だ撃て!」

「ハッ」

警務官や警備兵らが一斉に銃口をミリャンに向ける。
射殺するなと茂政から命令されているが、指揮官はこのまま放置するのは桐原に死に至る結果になってしまうので。
意を決しミリャンに対する射殺命令を出す。

それを聞いた一同は一斉に射撃を行おうとする。

「待て射撃待て!射撃待て!!」

突然指揮官が射撃中止命令を出す。
それを聞いた警備兵や警務官らが一斉に射撃する事を停止する。
一体何が起きたのか?

ミリャン「貴様!!」

デワントン「そう簡単に茂人をやらせない・・・・・・」

兵士達が一斉射撃をやめた理由はミリャンをデワントンが掴みかかったからである。
指揮官はここで撃ったら確実にまずいと思った。

理由はデワントンが地球連合軍軍籍を与えられており、誤射で殺すとなれば臨時の査問委員会主催の軍法会議にかけられると言う理由から・・・・・・・・。
そんな理由もあってか・・・・妙な事で軍法会議にかけられるのは指揮官として人間としても終わる。

それは絶対に避けたかった。

ミリャン「何故だ!何故お前は動ける?」

デワントン「私は大事な物を見つけている、だから多少苦しかろうとあなたを止める。何故ならかつてのゼントラーディ人の私じゃない、地球人の私だ!」

ミリャン「ラック?地球人だと?」

ミリャンはデワントンは腹を蹴られて何故動けるかを聞いた。
それに対しデワントンはゼントラーディ人の私ではなく地球人の私だからと答える。
デワントンの言葉を聞いたミリャンは大きな衝撃を受ける。

そしてデワントンはミリャンにトドメの一言を発す。

デワントン「折角生き残れて文化を知る事が出来るのに暴れて無駄に死ぬ事はないでしょ!」

ミリャン「文化(カールチューン)。」

折角生き残れて文化を知る事ができたのに暴れて無駄に死ぬ事。
その言葉はミリャンを激しく動揺させる事になる。
今までゼントラーディ軍の兵士として戦ってきた自分。

地球人との接触で文明人らしい文化を知り得た奇跡。
奇跡を踏みにじってまで暴れて死ぬのか?
その問いかけにミリャンの心に響いた。

ミリャン「私は........」

デワントンの言葉を聞いたミリャンから力が抜け膝を床に落とす。
それを確認したデワントンはミリャンを離した。
そしてミリャンの気持ちは弱くなりある事を呟いた。

ミリャン「味方だと信じていた友軍から攻撃を受けて味方さえいなくなった私は.....」

と.....
その言葉を聞いた桐原とデワントンはど言う事なんだと思った。
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第101話 ミリャン・ファキア

2017-07-13 23:35:56 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
ミリアと同じ遺伝子を持つメルトランが南米方面軍司令部基地内の治療室に運ばれて数時間経った。
かなり怪我していたが、歩行不可能な怪我を負っていないらしく。
意識を取り戻したらすぐに一般的な生活に戻れれば軍務に支障なしに働く事が可能になる。

ただ・・・・・・・

「暴れだしたらどうします?」

「拘束着をつけさせろ、暴れたら困る。」

「ハッそのように・・・・・」

軍医.衛生兵.看護兵(女性のみ)はメルトランが目を覚めた時の対策を講じる。
茂政は衛生部隊からの報告を受けて女性のみの警務官4名を病室の内外に配置させた。
もし暴れた時にすぐに抑えられ男性兵の暴走による性的暴行を防ぐ二つの意味で・・・・
当然男性の警務官も応援に行けるように待機室で控える。

桐原大佐「さて目覚めた彼女を説得させるためにはどうしようか・・・・・・」

司令管制室の司令官席で茂政は考える。
ゼントラーディ軍の情報は希薄だし、最初にゼントラーディ軍と共闘したマクロスの部隊がいなければ味方の部隊も誤射していた可能性がある。
それが暴れだすのを防ぐために説得と言う事をするのだ・・・・・なんともお笑い的な話だろうか・・・・・・
茂政はそれを考える・・・・・・

桐原大佐「東中佐。」

東中佐「ハッなんでありましょうか?」

桐原大佐「馬鹿息子を慕っているデワントン・フィアロを呼んでくれ。」

東中佐「デワントン・フィアロですか?彼女は軍籍はないはずですが、司令部に呼んでもよろしいのですか?」

桐原大佐「緊急時だ、彼女には宇宙軍軍曹の階級を与え地球統合軍軍籍に編入する。あとメフィアとエリアーノと言う彼女の部下にも伍長の階級を・・・・彼女らを差別して軍籍を与えないという事はしない・・・・直ぐに頼む・・・・・」

東中佐「ハッ・・・・・分かりました・・・さっそく・・・・」

考えついたのは息子を慕っているデワントンを利用し負傷したメルトランの説得と心理的に落ち着かせる目的で軍籍を与える。
デワントンの部下であるメフィアとエリアーノにも伍長と言う地球統合軍軍籍を与える。
当然戦後復興時にも継続させる予定である、まぁその時除隊するかしないかの自由を与えるが・・・
今は統合軍の軍籍を与え地球統合軍軍人として動いてもらいたい・・・・・・

そして息子の将来のためにも・・・・・・・

一方・・・・・・

桐原中尉「デワ、親父のところに行くぞ。」

デワントン「はい分かりました。」

桐原とデワントンは二人でこれから父茂政の元に向かい捕虜になったメルトランの説得担当ができないか交渉に行く。
部下であるイェルやウォルター.そしてメフィアとエリアーノには残ってもらう。
さっそく司令管制室のある司令ビルの中に入る。(地下施設)

「桐原中尉」

桐原中尉「おわっなんだまだID確認してないぞ?」

ビルに入るなり警備兵が桐原とデワントンを引きとめる。
中から高級将校が出てくる。
それを確認すると敬礼する。

高級将校はデワントンの前に立ち・・・・・・

「それは後回しで・・・・・・上よりデワントン・フィアロ軍曹・・・・メルトランの説得をやってもらう。」

デワントン「私はそちらの軍籍はありません・・・・」

「緊急時だ、君は地球統合軍の兵士として捕虜になったメルトランの説得をしてもらいたい。」

軍籍に入れメルトランの説得するように伝える。
桐原は驚くがデワントンが一番動揺し驚き、戸惑う・・・・・・
これで手間が省けたと桐原は喜ぶが、デワントンはこの場合どう反応すればいいのか分からず表情が動かなくなる。

だがそんな二人を気にしないのか・・高級将校は医療室に向かう。

                              【治療室】
「うっ・・・ぅぅぅぅぅぅぅ」

負傷して倒れていたメルトランが目を覚ましかける。
看護兵がメルトランに近づき脈を取り、状況を確認する。

「私は・・・・・・・・・」

「もう目覚めたんですね・・・」

「お前は・・・・・・・」

ついに一言を発する。
看護兵は脈を取りコンタクトを取り笑顔で接する。
メルトランは同胞が目の前にいて戸惑う・・・・・・・
目の前にいるのは何者かと・・・・・・

もしかして・・・・・・・

                            グッ

「きゃぐ」

「貴様!何者だ!私を何する気だ!!」

突然メルトランは起き上がって看護兵の首元を掴む。
それに気がついた女性の警務官2名が拳銃を構える。

三木沙羅「至急離しなさい!!」
警務隊員三木沙羅少尉

「黙れ!」

メルトランは興奮したあまり掴んでいた看護兵を警務官に投げて外へ逃亡する。
声を聞いていたのか出た所を外にいた女性警務官2名に掴まれる。
後から中にいた警務官が抑え込む。

「離せ離せ!!はなせぇぇぇぇぇぇ」

だがメルトランの力は強く抑え込んでいた警務官らを突き飛ばしそのまま逃亡する。

三木沙羅「こちら警務班の三木沙羅少尉です、ターゲット逃亡応援頼みます。」

指揮官である三木少尉が司令部に応援を頼む連絡を入れる。
待機室にいた男性の警務官らが出てくるが結果は同じである。

桐原中尉「父がそのような事を?」

「えぇ大佐はフィアロ軍曹をあなたの嫁に・・・・・・」

桐原中尉「嫁ってまだ決めるつもりはないんだけどな・・・・・・・・」

デワントン「私はいいですよ茂人のヨメとやらになっても。」

桐原中尉「おいおい」

案外急過ぎる話をしていたが楽しく会話している。
これからメルトランを説得するばかりに・・・・・・

「おい誰か止めろ!!」

桐原中尉「なんだ?って例のメルトラン?デワ?」

デワントン「私が抑えます。」

逃亡したメルトランが桐原達の正面に突撃してきた。
デワントンはその危機を救うべく逃亡したメルトランを迎撃するため突っ込む。

                              ガッ

「ラック!!」

デワントン「暴れるとはゼントラーディ軍の兵士として恥さらしのようね。」

「恥さらし私が?」

「そうよ。」

デワントンは逃亡したメルトランの両腕を素早い動きで抑え込む。
逃亡したメルトランに恥さらしと罵倒する。
驚くが・・そのメルトランは怒りの目線を向けた。
そして・・・・・・・

「くっ舐めやがって!!」

デワントン「くっ・・・・・・」

デワントンの罵倒に怒ったのかデワントンの手を振りほどいた。
振りほどかれたデワントンは後ろへバックし間合いを取る・・・・・・・

デワントン「やる・・・・・・1級空士タイプだわ・・・・・・・あなたの官姓名は?」

ミリャン「私はミリャン・ファキア1級空士、ゼントラーディの誇り高き兵士だ!!」
ゼントラーディ軍第56直衛艦隊”ラミラン・ぺテル艦隊”ミリャン・ファキア1級空士長

デワントンは逃亡したメルトランに名前を確認した。
そのメルトランはデワントンの問いに対しミリャン・ファキアと名乗った。
それが桐原とデワントンがミリャン・ファキアと名乗るメルトランの少女との最初の出会いであった。
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第100話 ラプラミズ艦隊以外のメルトラン

2017-07-12 23:37:03 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
デワントンと佐枝子が初対面しお互いを牽制するような事になって翌日。
桐原はアサルトライフルを持って朝のランニングを始める。
南米方面軍の将兵やイェルやウォルターと共に行っているのではなく個人的に・・・・・・

ずっとアサルトライフルを持ちずっと走る。
ひたすら走る、広大な基地一周分を目指して・・・・・

イェル「隊長何しているのかしら?」

ウォルター「ランニングしているんだよ、アサルトライフルを持ってな。」

イェル「へ~何周ぐらい走るつもりなの?」

ウォルター「基地1周ぐらい・・・・・・・」

イェル「基地1周ね~・・・・・・・って無茶よ隊長を止めさせなきゃ!」

見ていたイェルとウォルターだが、桐原が1周走ると聞くとイェルは止めに行く。
なんたって南米方面軍司令部は巨大であり1周するのに数時間ぐらいかかってしまう。
いろいろとスケジュールに問題が生じてしまうので止めなければならない。

桐原は走り足りないのかイェルに文句を言うがイェルは駄目ですと言う。
あと少しだけとイェルに頼むが結果は同じであった。
その時・・・・・・

『ちょっと退いてくれ!』

朝方にパトロールに行ったVF-1Aバルキリー2機がクァドラン・ローを抱えてやってきた。
ハッチが開いており頭から血を流している・・・・・・
直ぐ様警備していたクァドラン・ローとヌージャデル・ガーがそのクァドラン・ローの様子を見に行く。
そして中からクァドラン・ローのパイロットを救出し、マイクローン化させ治療するためマイクローン装置の方に裸にし入れる。
容姿は緑色のセミロング、ミリアと瓜二つであるが若干違う・・・・

桐原中尉「ゼントラーディか・・・・・・」

イェル「女ですとメルトランですね、しかしラプラミズ艦隊の兵士なのか私たちの敵側として参戦した兵士なのかは分かりませんね。」

ウォルター「あの顔だと・・・・・・・美人であるのは確かだな。ミリアにそっくりだな。」

桐原中尉「おいおいウォルターそこかいな。」

デワントン「いたいた茂人~ご飯食べよ~

桐原はランニングする事を中断し負傷したメルトランの姿をイェルとウォルターと共に見る。
後からデワントン.メフィア.エリアーノらが合流してくる。

桐原中尉「デワ、あのメルトラン知っているか?」

デワントン「あのメルトランって今、同胞がマイクローン装置運んでいるミリア1級空士長と瓜二つのメルトランの事ですか?」

桐原中尉「あぁそのメルトランだ。」

桐原はデワントンに今運ばれたメルトランを知り合いかどうか確認する。
それはデワントンだけ向けられているのではなくメフィアやエリアーノにも質問している。
するとデワントンはメフィアとエリアーノに知っている?かどうか確認し二人は首を横に振る動作をする。

デワントン「ごめんなさい知らないわ。」

桐原中尉「知らない?」

デワントン「何と言うか私はラプラミズ艦隊の面々はほぼ把握しているけど、あのミリア1級空士長にそっくりな兵士は知らないし・・・・明らかに私が所属しているラプラミズ艦隊の兵士ではないのは間違いないわ。」

返ってきた答えは知らない・・・・・むしろ別の艦隊の兵士だと言う。
桐原は明らかに敵じゃんと思った。
もし治療後傷が治り意識を取り戻して暴れ出したら・・・・・・・

デワントン「まぁミリア1級空士長と同じ遺伝子を持つメルトランらしいので・・・・・・・多分大丈夫。」

桐原中尉「多分?」

メフィア「デワントン2級空士長~それは完全にそうと言いきれませんよ。」

桐原中尉「どう言う事だ?」

メフィア「いくら同じ遺伝子を持っていても必ずしも性格が同じと言うわけではありませんので。エリアーノとモーアは同じ遺伝子元ですけど、まったく性格が違います。」

エリアーノ「補充兵のフェリロはミリア1級空士長と同じ遺伝子の持ち主ですけど、完全に・・・・・・・・・」

デワントンは多分大丈夫と答えるが、メフィアとエリアーノは納得しないのか持論を言う。
ゼントラーディ人は遺伝子パターンがあり合成クローン施設で一つの遺伝子から複数のゼントラーディ人を作り出す事が出来る。
体と能力はほぼ同じでありまるで同じ製品を作るかのように・・・・・・・・・・・

しかし同じ部隊に配属される事なく無数いる艦隊に分散して送りこむ。
そこの部隊の環境によって性格や実力や生存率が変わってくる。
エースソルジャーになったり死んだり一つの遺伝子で造り出したゼントラーディ人は現地の環境によって様々な別人にしてしまう。

ミリアは冷静であるがフェリロは利発的な性格をしている。
これも現地の環境によるものである。

ウォルター「しかしよ、もし大人しかったらそのままだけどよ。暴れたらどうするんだい?」

エリアーノ「なんで私達の方を向くあんた正規軍でしょ。中尉・・・・・・・」

桐原中尉「そうだな・・・・・・・・独房行きか収容所行きは間違いないだろう・・・・・・マイクローン化して今同じ身長だし・・・・・」

捕まったミリアと同じ遺伝子のメルトランが治療により元気になり暴れだしたら・・・・・・・・・収容所に行く。
だが今は健全な地球ではないボドルザー基幹艦隊の砲撃で壊滅した地球だ・・・・・・・
下手に独房に入れてゼントラーディ人に憎悪する看守がそのメルトランを強姦し最悪反撃し返り討ちによる殺傷が起きたら・・・・・

桐原は頭を抱える・・・・・・・・
この後彼女をどうするか・・・・・

頭を抱える程悩んでいた桐原であったが・・・・・・・・・・

デワントン「茂人・・・・・私が説得します。」

桐原中尉「デワ・・・・・」

デワントン「彼女は敵として前の戦いで交戦したかもしれませんが・・・・・・・元は同胞です。話が通じると思いますので、是非私に彼女を説得させてください・・・・・・」

とデワントンが説得を買って出る。
桐原達は本当に出来るのかと思っていたが・・・・・・・
デワントンは元々ミリア隊の副官、交渉力も優れている・・・・・・メフィアとエリアーノは必ず説得できると確信していた。
果たして説得に成功する事ができるのか?
それは今後次第・・・・・・・
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第99話 激突 デワントンVS佐枝子

2017-07-10 23:16:41 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
桐原は父茂政から佐枝子や茂義・明美と知っている人が生きていると聞かされ。
そいつらと話してこいと言われる。
部下であるイェルとウォルターと一緒に通信室に向かうが、デワントンも途中から合流し。
せっかく自分達の仲間を紹介できる機会であるしデワントンの仲間がアラスカにいるかもしれないので。
デワントンを誘い通信室に向かう。

さっそく通信室に向かうとアラスカ側とモニター越しの通信を行う。
最初にモニターに映ったのは佐枝子であり、桐原はお互いに元気である事を喜びあう・・・・・・・・
だが・・・・・・・この通信は同時に地雷を踏む事になる。

三浦佐枝子「茂人君・・・・・・・一ついい?」

デワントン「茂人・・・・・・そのメルトランは・・・・・」

桐原中尉「えっ・・・・・」

デワントンが桐原に親しげに背中から画面に出てくると、佐枝子の顔が険しくなる。
その険しい顔した佐枝子の顔を見たデワントンも同様に顔が険しくなる。
モニター越しでデワントンと佐枝子はまるで虎と竜かのようにお互いにらみ合いながら桐原に目の前にいる女は誰とドスの効いた声で聞いてくる。
それを見た桐原はこれはまずい地雷を踏んだのではないかと思う。
既に自分が置かれている立ち位置が地雷を踏んで爆発寸前と言った処であると・・・・

ここはなんとしても穏便に済ませようとするが・・・・・・・・

三浦佐枝子「そこに明らかにゼントラーディの女性の方こんにちわ。翻訳装置は動いてますよね?」

デワントン「えぇ勿論ですよ、マイクローンのメルトラン。」

一件普通の会話のように見えるが・・・・・
表情を見れば普通の会話じゃないと誰もが感じてしまうような状況になっている。
イェルとウォルターは完全に足が後ろに後退しているし、桐原は囲まれてしまい脱出できずに慌て吹き・・・・
周りの士官や兵が何もできないなど既にデワントンと佐枝子だけの世界になっていた。

もう誰にも止められない・・・・・・・地球人とゼントラーディ人の女同士の戦いが始まると・・・・・・・
誰もが感じとっていた。

デワントン「であなたは誰?」

三浦佐枝子「私は地球統合宇宙軍三浦佐枝子少尉、あなたこそ誰よ?」

デワントン「私はゼントラーディ軍第118分岐艦隊第1直衛艦隊第1機動隊副官デワントン・フィアロ2級空士長・・・・」

三浦佐枝子「第1機動隊副官・・・・・・・・・・・まさか・・・・・・・ミリアの・・・・・・・」

デワントン「ミリア?ミリア1級空士長の副官であるが・・・・・・・」

桐原中尉「えっ・・・・・・・・」

お互いに自己紹介する・・・・・当然険しい顔をして・・・・・・
佐枝子が最初に自分の所属.名前.階級を言ってデワントンが自分の所属名前階級を言うが佐枝子がぐっとなる・・・・・
所属名前階級を言ったデワントンに対しミリアの副官ではないかと聞く。
最後まで言いきれずにデワントンが返答したため途切れてしまうが、桐原とその一同はデワントンがミリアの副官だと知る。
その事情を知らない統合軍将兵は首をかしげる・・・・・・・・

桐原はデワントンがあのエースのミリアの副官だと言う事を知らなかった。
もしかしたら話していたかもしれないが、記憶にない・・・・・・・言ったのかただ忘れたのかは定かではない・・・・・
だが・・・・・・桐原がデワントンがエースのミリアの副官であった事に驚いたのは事実である・・・・・・・・

三浦佐枝子「所詮は副官ね・・・・・・・でも統合軍に入れば・・・・・・・曹長あたりかしら?」

デワントン「それは・・・・・・・・・」

三浦佐枝子「もしあなたが軍に入れば私の部下になる可能性があるのよ、ミリアだってまだ准尉だし。」

デワントン「なっ・・・・・・・・この女・・・・・ミリア1級空士長より上だと!!」

その事実を知った佐枝子であるが、怯んでおらず・・・・ミリアが自分より階級下の部下だと言う事をデワントンに伝える。
デワントンはミリアが目の前にいる佐枝子より階級が下である事に精神的なダメージを受ける。
もっとも桐原と親しげな女が・・・・・・・ミリアより上とはと・・・・・・・・・・

桐原中尉「あのさ~茂義と明美は・・・・・・・・・駄目か・・・・・・・・・・・・」

桐原はこの事態を打開すべく別の話題に移ろうとしているが、デワントンと佐枝子に言えるような状況ではない。
むしろ火に油に注ぐような行為になりそう・・・・・・・・・・
佐枝子の後ろには茂義と明美がスタンばっているが、プラカードで「もう駄目だ諦めな」と桐原に伝える。

プラカードを確認した桐原はそっと下の方に潜り込んでその場から退避しようとする。
デワントンと佐枝子との間の戦場から一刻も早く抜け出したいと全力で思った。
既に茂義と明美のプラカードによれば他の面々は撤退中、時期に自分達も撤退するそうである。
そうとなればもうこの場には用はない・・・・・・・・・
イェルとウォルターに合図してこの場に退避する・・・・・・・

ゆっくり気付かれないようにデワントンの下を通ろうとするが・・・・・・・

                            ガシ

桐原中尉「がっ!!」

デワントン「ミリア1級空士長を部下として使うなんてミリア1級空士長の部下として許しません。」

三浦佐枝子「悔しかったら軍に入って茂人君を確保し私より階級上になって見なさいよ!」

デワントン「言ったな!!その言葉覚えていろよ!!」

桐原は興奮したデワントンに踏みつぶされてしまう。
その光景を見ていたイェルとウォルターは驚いてしまい・・・・・・・・イェルがデワントンの肩を叩き・・・・・

イェル「隊長・・・・・・・・・・・踏みつぶしていますよ。」

デワントン「え!?」

ようやくデワントンは桐原を踏みつけた事に気がつき介抱し出す。
モニター越しで見ていた佐枝子は悔しそうな表情をしながら冷淡に見る・・・・・・・・・・
この出来事がきっかけで2年間の桐原を巡る戦争が勃発する事になる。
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第98話 佐枝子と桐原兄弟の現在の状況

2017-07-09 01:07:21 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
ボドルザー基幹艦隊決戦から3日間が経った。
各地では今だに戦闘中・・・・・・・・お互いやる気がない戦いであり、各地で膠着状態になっていた。
桐原のいる南米方面軍では次々に友軍将兵や民間人の救助が進みかなりの人数になってきた。
食料問題と飲料水問題は数は3年間持つのでなんとかなる・・・・・・

アマゾン川は流れているが水質に不安定な部分があり飲料水としてまだ安全域ではない・・・・・・・・
もう少し中和剤を投入しないと取水する事ができず農業用水として適さない・・・・・
当分は倉庫分の食料と水だけで我慢するしかない・・・・・・・・

そんな話題もいいのだが・・・・・桐原達はある事を考えていた。
それは・・・・・・・・・

桐原中尉「佐枝子と茂義と明美は元気だろうか?」

イェル「そう言えば・・」

ウォルター「確かにいましたね、三浦少尉と茂義の小僧と明美ちゃん・・・・・・・・・」

                            カチャ

桐原中尉「俺の弟と妹に気安く名前を言うんじゃねぇ!」

ウォルター「す.すいません・・・・・・隊長。」

それは桐原の幼馴染みである佐枝子と桐原の兄妹である茂義と明美の事であった。
愛理は宇宙軍に属しており配属先のARMD-08ミッドウェーに勤務しているため無事と分かっているが・・・・
SDF-1マクロスが無事であるかどうか分からない・・・・・・・・
無事だとしても地球に残留したゼントラーディ軍に襲撃されて破壊されて佐枝子や茂義.明美が死んだりしていないか心配である。

桐原中尉「もっとも滝田やボリスにカールのおっさんとかも心配。」

イェル「早瀬大尉は統合軍司令部が壊滅しウィルソン大尉と合流してないから戦死したんでしょうね。」

桐原中尉「あぁそうだと思う。」

もっともいろんな人を心配しているが(早瀬大尉は死んでおらず存命)・・・・
やはり身近な人を最優先に心配するのは人間として当然の考えであり・・・・・
佐枝子と茂義や明美が死んでしまうと当然悲しいしいなくなるだけでかなり寂しくなる。
それに桐原の両親も茂義と明美の事を心配している・・・・・・・

早く情報を入手しなければ・・・・・・・・と桐原は思った。
その時・・・・・・・・・・・

桐原大佐「茂人ここにいたのか?」

桐原中尉「親父か?どうした?」

桐原大佐「直ぐ様通信室に来い、茂義と明美そして佐枝子君は無事だそうだ。」

桐原中尉「本当か親父!?」

桐原大佐「あぁ元気にやっているよ三人とも。」

父茂政から茂義と明美そして佐枝子は無事だと伝えられる。
それを聞いた桐原と部下であるイェルとウォルターは歓喜する。
無事であればそれでいいと・・・・
さっそく父の言われた通りに通信室に向かう。

イェル「滝田中尉やボリス君にカールさん無事だったんですね。」

桐原中尉「それに俺と親しい人が全員生きているのはラッキーだ。」

イェル「でも中隊長や他の小隊の面々の8割は戦死・・・・・・・・・その訃報もありましたね。」

桐原中尉「あぁ・・・・・・」

嬉しい事もある半面残念な事のある。
SVF-64の8割はボドルザー基幹艦隊との決戦で失ってしまう。
中隊長も含めた損害であった。
ノンバリケン小隊が一人も欠けずに生き残れたと言うのは奇跡であった。

デワントン「茂人。」

桐原中尉「デワか?その書類は・・・・・・・・」

デワントン「地球の事を学ぶために独学で勉強しているの・・・まぁ難しいけど・・・・・・茂人達においつきたくて・・・・」

桐原中尉「そうか・・・・・・・頑張っているんだな。」

デワントン「えぇこのままではいけないと思ってね・・・・・・・」

通信室に向かっていると地球文化勉強中のデワントンと出会う・・・・・・
いろいろな書類や書籍を持っておりかなり勉強しているらしい・・・・・
頑張り過ぎて視力悪くするなよと・・・・・・・桐原はデワントンを心配する。

デワントン「ところで・・・・・・・茂人は?」

桐原中尉「俺達はマクロスと通信するんだよ、仲間達に生存報告するためにもな。」

デワントンに行き先を聞かれたのでマクロスの仲間に生存報告すると伝える。
それを聞いたデワントンは興味を持ち始める。
イェルやウォルターはどんな事に興味があるんだと言う疑問の目線をデワントンに送るが・・・・・
そんな事はデワントンは知らない・・・・・・

興味を持っているデワントンに対し・・・・・・・・・

桐原中尉「勉強休憩に会ってみるか・・・・俺達の仲間に・・・・・」

デワントン「いいんですか?」

桐原中尉「あぁ・・ひょっとしたらデワの仲間もマイクローン化とやらして通信に出てくれるかもしれないしな。」

デワントン「私の仲間・・・・・・茂人・・・・・・・・ありがとうございます。」

佐枝子や茂義と明美などの仲間に会って見ないかと伝える。
会って見ないかの言葉に対しデワントンは無邪気な子供のように喜んだ。
だがこの時点で桐原はある危機的地雷を踏み込んで後で爆発する事には現時点では気づいていない。
その危機的地雷とは何か?

桐原らは通信室に入る。
既に担当通信オペレーターがおり、モニターを繋げて待機していてくれた。
アラスカ基地の生き残った地下施設を利用し通信が行われているらしく、アラスカ側もオペレーターが待機していた。

桐原中尉「さぁて......始めるか.......こちら地球統合軍南米方面軍司令部アマゾンベースから地球統合軍総司令部アラスカ・ベースへ。地球統合宇宙軍.桐原茂人中尉、どうぞ。」

桐原はアラスカ基地に向けて呼びかける。
するとオペレーターが席を立って、ある女性と代わる。

三浦佐枝子「茂人君、久しぶりね。生きている顔を見れて嬉しいわ。」

桐原中尉「こちらこそだ、佐枝子生きて安心したよ。」

代わったのは佐枝子だ。
お互い生きている事に安堵する、しかしそれは同時に地雷が爆発する前触れでもあった。
桐原の背中からデワントンが親しげに出てくると、佐枝子の表情が桐原にとって悪く変わる。
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