マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。最近の政治的問題や最近の出来事も更新します。

第123話 オペレーション・サザンクロス前夜

2017-08-06 23:40:08 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
南米方面軍司令部にはグランド・キャノンⅤと呼ばれる戦略兵器があった。
2007年に建造され、第1次星間大戦の砲撃からも難を逃れた。
今後どうなるのかは分からないが、このまま使う事はないだろう・・・・・・・非常に備えても・・・・・・・

果たして使い道があるのか・・・・・・・・・・

桐原大佐「この長物は生き残ったな。」

東中佐「そうですね、今後使い道はなさそうですね。」

桐原大佐「ないだろう、こいつは戦後復興に関して使われそうだな。」

グランド・キャノンV制御室で、茂政と副官東は呟く。
戦後の体制下はゼントラーディ人を受け入れる事になるので大きく変化する。
無論、地球統合政府と地球統合軍は解体され別の体制の国家になると。
このグランド・キャノンは無用な長物になる。

どうせ使うのであれば、戦後復興の軍事施設であろう。
一体どうなるかは最終的に分からないが・・・・・・・・

桐原中尉「全員集合。」

イェル「おう!」

ウォルター「おう!」

桐原らは自身の自室にイェル.ウォルター.デワントン.メフィア.エリアーノを集合させた。
明日の作戦の点呼と言うらしい、ただ口に合わせておうと言っているだけであるが。

イェル「隊長、今回は早めに寝た方がいいですよね。明日はオペレーション・サザンクロス、実行日。デワントン達も今日の演習で疲れていますし。」

桐原中尉「それもそうだな、今日はとっとと済ませたい。」

ウォルター「それにしても目の前にある箱はなんでしょうかね?」

目の前に箱が置かれている。
一体何の箱であろうか・・・・・・・・・

メフィア「これって開けてもいいのでしょうか?」

桐原中尉「別に構わん。」

デワントン「じゃあ開けるわね。」

目の前の箱は桐原曰く開けていいらしい。
さっそく一同を代表してデワントンとメフィアが目の前にある謎の箱を開ける。

デワントン「うわっ・・・・」

中に入っていたのは食べ物であった。
缶詰にお酒やジュースなどいろいろ入っていた。
この食べ物は配給分を少し筒貯めていた物であり、桐原がこっそり貯めていた物である。
出撃前最後だから、最後はお腹いっぱいにしていかなくてはと桐原が思っていたので。
こうして放出しているのだ。

イェル「これなんですか・・・・・・・」

桐原中尉「まず最初に行う盃だな、曾じいさんが出撃の旅に・・・・・・・」

イェル「カミカゼみたいだわ・・・・・」

酒やジュースを飲む前にやる儀式として盃が置かれている。
それを見たイェルがカミカゼと表してしまう、これではまるで明日に死にに行くような感じになってしまうと・・・・・
ウォルターも同様な事を思う・・・・・・

桐原中尉「カミカゼか・・・・・・死ぬのが前提ではなく、戦後まで生き抜く前提だからな・・・・・・もし死んだ場合は、ヴァルハラへ向かえばいい。」

                               グイッ

桐原中尉「できれば誰一人死んでもらいたくない、例え相手の血を浴びて罪を被ろうともな・・・・・」

桐原は若干重たそうな笑顔を浮かべ、盃の意味を皆に伝える。
盃の意味は死にに行くのではなく、戦後を生き抜く意味が込められている。
もし死んだ場合には無事にヴァルハラへ行けるように・・・・

しかし・・・・・・・・・

生きるためには相手の命を奪い返り血を浴びる事になるだろう。
その罪を背負う覚悟で戦い、己の使命を果たすと・・・・・・
そう言う覚悟を示すためにこうして盃を用意したのだ・・・・・・・

デワントン「茂人・・・・・・」

イェル「隊長。」

ウォルター「隊長・・・・・・・・」

桐原中尉「その覚悟があるならば、この盃を持て!!明日がこの戦争で最後の大規模な戦闘の終結に向かう事を目指して!!」

一同は桐原の話を聞き、一斉に視線を向ける。
視線を向けられたら桐原はさっきお酒を入れて飲んだ盃を持って皆に決意を促す。

デワントン「無論覚悟はあるわ、何処でもついていきます。」

イェル「早く戦争を終わらせましょう。」

ウォルター「戦争終わらして生き残った連中で地球文明の復興を・・・・・」

メフィア「私も出来る事ならば・・・・・」

エリアーノ「ゼントラーディ人としてではなく、地球人としての暮らしを・・・・・・・」

桐原中尉「皆・・・・・・・・では・・・・・・」

一同は盃に酒を入れて、明日いやこれから先の未来に向けての目先の覚悟を入れ顔と同じ高さにあげる。
これから死ぬか生きるか分からない・・・・そして何人の人命を奪うかもしれない罪悪感を胸に。
この罪悪感を受け入れるのは戦争終結を早期的にかなえるため・・・・・・・

後世歴史に乗らない可能性が高い・・・・・・
それでも何十年も先を生き、文明を子孫に伝えるためにも死を覚悟し命を奪う罪悪感を胸に戦わねばならない・・・・
一同はその覚悟を決め・・・・盃の中に入っている酒を飲む。
これからの子孫のためにも・・・・・・・・

一同はその後、戦争終結に向けていろいろと食べ喋りあった。
それは各地の部隊も同じ・・・・

                        【極東ニホン・カゴシマ地区】
極東の日本の鹿児島。
新統合軍の僅かな生き残りと民兵がある会話をしていた。

「戦争終結するための反攻作戦か・・・・・」

「これが成功すれば早期戦争終結に向かうんですね。」

「あぁそうだ、リン・ミンメイと言う無名の歌手が愛おぼえていますかで相手の士気が下がっているらしい。造反が出て、戦闘続行どころではないらしい。」

「それでですか・・・・・」

多くの統合軍の兵士達が明日に備えて準備を行っていた。
出来る限りの物資を投入してしての最終決戦を・・・・・・・・・・
これで戦いは終わる事は保証されないが、大規模戦闘は終わり近いうちに戦争終結に向かう・・・・・

命令を受け取った統合軍の将兵は思っていた。
一刻も早い安らぎを迎えるために・・・・も・・・・

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