「大尽（だいじん）の坂」
昔、この坂の西側、仙川の北に鴨下荘左衛門という人が、醤油醸造業を営んでいて、
大変な富豪であった。
近隣の人が醤油を求めて通った坂で、人々は、大尽の坂とか、玉荘（醤油の銘柄）の坂と呼んでいた。
（現場にある「坂の由来」の掲示板より）
名犬エースとの散歩コースにある、ただの「坂」です。
ただの「坂」なのですが、坂の途中に「由来」の掲示板がありました。由来を読んでから改めてこの坂を見てみるとなんだか趣が出てきて急に楽しい風景に変わります、不思議ですね。坂は楽しいですね（これではブラタモリだね）。
近頃、旅行をしてどこかの名所旧跡に行っても、まず「由来」の掲示板のところに足が向きます。まず由来を「フムフム」と読み、「ヘ～そうなんだ、すごいな～」と感心し、その後にやっと周囲を眺めたりしています。若い時はどこに行っても「由来」などほとんど興味がなかったのですが、近頃は「由来」を確認できないと落ち着かない自分がいます、面白いですね。
数年前、ドイツ在住42年の兄と京都御所の「蛤御門」を訪れたとき、私が「由来」を話そうかと思った時、ほとんどドイツ人化している兄がとても詳しく「蛤御門の変」を説明してくれたので驚きました、門柱の弾痕まで詳しく説明してくれました。みなさんも、歳をとるとそうなるようですよ、ハハ。
「大尽の坂」。坂の上に「聖ヨハネ会桜町病院」があります、カトリック系の立派な病院です。この病院の由来はいずれまた。病院の敷地の道ばたに「聖母子像」がありました、まるでお地蔵様のようなとても素朴で素敵な像でした。
とても平和な気持ちの良い朝でした。（か）
聖ヨハネ会桜町病院の聖母子像
