
建築資材の塩ビ排水管の組み合わせで造られている鳥居。
ディテールが面白い。
名犬エースとの散歩コースに不思議なところがあります。敷地が一坪半ほどの小さな小さな「稲荷神社」です。
初めて遭遇したときはその斬新さに驚き、造形力を評価しつつも、「これはきっとこの辺に住んでいる美大生とかがおもしろがって造ってしまったのだろうな。まあ、一時的なインスタレーション(場所や空間全体を作品として体験させる芸術)みたいなものなのだろう、そのうち無くなるのかな。」ぐらいに勝手に軽く思い込んでいたのですが、ところがこれがそうではないのですネ。
この遭遇からずいぶんと年月は過ぎましたが、今でもこの場所にちゃんとあるし、しめ縄も新しい、きれいに掃除もされている、ペンキの塗り替えなどのメンテナンスも行われています。この地域の「お稲荷さん」としてきちんと存在しているようです。
そこで改めて観察してみると、「開運稲荷」と掘られた石碑の裏になんと!「昭和三十年」とありました。きっとこの稲荷神社はとても歴史が古く、由緒あるものであると推測されます。
塩ビ管で造られている鳥居や斬新なデザインの祠や灯籠などは、いったいいつ頃の物なのかは分かりませんが、寄進者名簿の碑もあるので、地域の人たちの寄進であることは確かなようです。なかなかアートに理解のある地域のみなさんですね。面白いですね。(か)

このお稲荷さん。住宅地の中に急に現れます。遭遇初心者の人は驚きます。

無国籍感漂う灯籠。楽しいですね。

祠の棟飾り(?)は、なんと!カー用品のフェンダーミラーがのっている。
このミラーをじっと見ていると「狐の目」を感じてくるから不思議です。
コ~ン!