今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

鳳凰山 甚目寺 その1(愛知県あま市甚目寺東門前)

2015年06月18日 | 神社・仏閣
鳳凰山 甚目寺<通称「甚目寺観音」>
名古屋港到着後、この寺を最初に旅が始まるはずであったが、大型台風接近のため車の進行方向を変え、旅の最後に訪れることになった

南大門<仁王門>(重要文化財)
1196年(建久7年)再建。源頼朝の命により梶原景時が奉行となり建立



道路に面しているため正面から撮るには安全を確認して路上から。電柱・電線が気になる



仁王像(愛知県指定文化財)
1597年(慶長2年)福島正則の寄進


 
木造金剛力士(仁王)像 は 安土桃山時代作









梵鐘(愛知県指定文化財)
鎌倉時代作、建武四年(1204年)三月廿日の銘






六角堂
本尊は地蔵菩薩。千体の地蔵が奉られて、子供の育成を加護し、学業成就、身体健康にご利益がある
奥にある建物が「十王堂」



鳩が群れで行動している



十王堂(本尊:閻魔大王)の内部
人間の死後、生前の行いにより裁判を受ける十人の王を奉り、往生安楽のご利益がある



三途の川で服を剥ぎ取る脱衣婆も奉られている



小さな像ではあるが迫力がある。私ならどんな判決を受けるのだろうか



(落語の枕から)
ある男が死に、閻魔大王の前に突き出された
閻魔大王は「お前は生前数多くの悪事を働いたので地獄行きだ
しかし特別に行き先を三つの地獄から選ばせてやろう」と言い、男に三つの地獄を見せた



一つ目は灼熱地獄。亡者達は巨大な熱せられた鉄板の上に追い立てられ、熱さでのたうち回り続けている
これが永久に続くという。男は言った。「この地獄は勘弁してくれ」
二つ目は針山地獄。亡者達は針で出来た山の麓と頂上を血まみれになりながら未来永劫往復させられるという
男はさらに言う。「痛いのも嫌だ」



三つ目は肥溜め地獄。海のように広い肥溜めに亡者達が肩まで漬かり煙草をくわえている
男は考えた。気持ち悪いのさえ慣れてしまえば、熱さや痛さを感じない分だけこれは楽だ、と
男は閻魔大王に言った。「肥溜め地獄にします」
すると閻魔大王は「よろしい、ではさっそく肥溜め地獄へ」と男をつまみ上げて肥溜めの海に放り込んだ
早速煙草を貰おうとすると、見張り台の赤鬼が大声で叫んだ。休憩は終わりだ。さあ全員潜れ



東門(重要文化財)
1634年(寛永11年)再建






東門から見た本堂



撮影 平成26年11月4日
コメント
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