角田光代さん他、最近のわりと若手の女性作家の小説を読んでいると、「なんだかこのゆるゆる感はみんな似ているなぁ・・・」と思う。
登場人物は「勝ち組」の対極を行くような、どちらかというとダメな部類に入る男女で、こんなカッコ悪い姿、今までのブンガクでは主人公になり得ない!と思うようなダメさ加減だ。
でも読んでいると共感すら覚えるし、このゆる~い感じにはまってゆくような気もしないでもないのだ。
志高く、立派なヒーロー、ヒロインばかりを描き続けてきた今までの文学に、現代の作家が疲れや現実とのギャップを感じ始めているのかもしれない。
ベトナム戦争後に発展してきた「アメリカン・ニュー・シネマ」と呼ばれる負のアメリカのイメージを映像化するようになった動きに少し似ているのかも、と思った。
登場人物は「勝ち組」の対極を行くような、どちらかというとダメな部類に入る男女で、こんなカッコ悪い姿、今までのブンガクでは主人公になり得ない!と思うようなダメさ加減だ。
でも読んでいると共感すら覚えるし、このゆる~い感じにはまってゆくような気もしないでもないのだ。
志高く、立派なヒーロー、ヒロインばかりを描き続けてきた今までの文学に、現代の作家が疲れや現実とのギャップを感じ始めているのかもしれない。
ベトナム戦争後に発展してきた「アメリカン・ニュー・シネマ」と呼ばれる負のアメリカのイメージを映像化するようになった動きに少し似ているのかも、と思った。