Il film del sogno

現実逃避の夢日記

エリ・エリ・レマ・サバクタニ

2006-02-22 00:39:00 | 日記
2/7(火)
未明に雪。
早朝、うっすら薄化粧の舗道を慎重に歩く。
昼、ブリ大根を食す。

新宿テアトルにて『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』を鑑賞。
観客10名前後。奇矯な題名なり。
『神よ、何ゆえに我を見捨てたもうや』(マタイ27章46節)と、これはキリストが十字架に懸けられた時に唱えた科白だそうな。
西暦2015年、世界中に自殺を促すウィルスが蔓延。
それは視覚で映像によって感染し、人々はこれを“レミング病”と呼んでいた。
発病を抑えるためには、あるふたりの男が演奏する“音”を聴くこと・・・。
と、設定はSF的であるが、実は大変感覚的な映画であった。
監督は『ユリイカ』の青山真治。
あれは3時間40分という長尺と哲学的な内容が物議をかもしていたが、当年(2001年)のベストの邦画であったと思う。
ラストのクライマックスには鳥肌が立った。
本作も音をキーワードに孤独な近未来を描いて風景も神話のようである。
『レイク・マーダー・ケース』で商業作品も撮った監督であるが、やはりアート系が良く似合う。
青山ワールド侮れず。


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