10/23(月)曇り時々晴れ
台風一過で漸く傘の要らない週明けの通勤。大物案件を仕上げて余裕の一日。昼に久々のザンギ定食。定刻退社して日比谷まで徒歩移動。シャンテシネにて先週末から公開の洋画を鑑賞。場所柄勤め人風の単身男女やカップルなどで6割近くの入り。開巻10分で傑作の予感。ロビイストって翻訳できませんわな。邦家にその概念がない。近い職種では業界団体の広報担当かな。ひと昔まえにアーロン・エッカード主演で≪サンキュー・スモーキング≫という佳作あり。タバコ・アルコール・銃器など、所謂社会の必要悪的産物が何とか世間の人々にクリーンなイメージを持ってもらえるように奔走するロビイストの姿をシニカルかつコミカルに描いていた。本作は、まず精緻なモザイクのようなシナリオに感服。無駄な科白がなく細かな伏線も巧みで、競合する勢力の駆け引きと騙し合いにはダレ場が全くない。主人公はまるで魔女である。鞘当から鍔迫り合い、互いの切り札を切った後の大逆転には息を呑んだ。ヒロインの矜持に感じ入り深い余韻に浸った。これぞ映画でしか体験できない醍醐味だろう。そっけない原題の直訳にしなかった邦題も技あり。
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