Il film del sogno

現実逃避の夢日記

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け

2023-01-21 20:20:35 | 映画
1/21(土)晴れ
快晴なれど強風で寒し。7:50起床。兄弟分と散歩してファミレスで朝食。隣接するシネコンで10:35上映開始の洋画を鑑賞。昨日初日。場内は中高年層中心に6割程度の入りと堅調な出足。2017年10月、大物プロデューサ、ハーヴェイ・ワインスタインによる数十年におよぶ性暴力と虐待の実態を告発する記事がニューヨークタイムズ紙に掲載された。その後に発展したMeToo 運動は世界的に波及した。本作はふたりの女性記者の獅子奮迅振りを描いた実録モノ。権力のあるパワハラ・セクハラオヤジはどこにでもいる。作中の被害者が云っているようにそれを許容したり守っている業界や法規の方が罪深い。かつてウォーターゲート事件を調査したワシントン・ポストの二人のジャーナリスト描いた≪大統領の陰謀≫と云う映画があった。事件は1972年、映画公開は1976年だから半世紀まえのお話である。但し黴臭いホワイトハウスの盗聴スキャンダルよりは、その解明に奮闘する記者(そして取材対象者の)苦悩や葛藤は劇的である。監督はドイツ人、シナリオは英国人(ともに女性)。キャリー・マリガンとゾーイ・カザンの二枚看板が好演。実名で糾弾したアシュレイ・ジャッド は本人が出ている。米国ジャーナリズムの健全性とエンタテインメント業界のしたたかさも窺える快作だと思ふ。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 左様なら今晩は | トップ | モリコーネ 映画が恋した音楽家 »

コメントを投稿

映画」カテゴリの最新記事