goo blog サービス終了のお知らせ 

Il film del sogno

現実逃避の夢日記

七夕喜劇まつり

2024-07-20 21:12:31 | 演劇
7/20(土)曇り時々晴れ夜雷雨
猛暑続く。6:30起床。既に日差しは強く日陰を選んで散歩を済ます。朝食、雑用、清掃、ネットで調べもの。2階自室は40℃を超える暑さである。15:00家を出て地下鉄を乗り継いで東銀座まで。新橋演舞場にて藤山直美座長の喜劇芝居を観劇。もう20年以上前に絶頂期の勘九郎(先代)と共演した【さらば浅草パラダイス】は思い出ある傑作でありました。直近では19年8月に吉本興行・創業者の一代記を観て以来。前作は堂々の三部構成だったが、序盤から淡々とした劇作で途中何度か寝落ちした。本公演は2部構成。市村萬次郎・中村亀鶴主演の『唐木の看板』(45分)は前座芝居の扱い。長いインターバル(40分)の間に軽食を摂って、いよいよ父親の寛美が十八番にしていた演目『はなのお六 』(90分)で直美登場。ヒロインが江戸で一旗揚げる成功譚。ストーリーは単純明快。見所は直美の座長芝居と豪華セット。随所に歌舞伎の様式美を取り入れて、人情噺に仕立てていた。まぁ招待券で鑑賞したので評価は甘くなる。それにしても客席は半分程度の入りであったのが気になった。古典的な喜劇は観客と共に衰退すると云うことか。わが演劇鑑賞歴で70年代の藤山寛美を生舞台で観ることが出来なかったのは痛恨の極みである。19:00雷鳴轟く夜道を帰宅。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ストリッパー物語

2024-07-15 21:04:44 | 演劇
7/15(月)曇り時々雨
三連休最終日。海の日。旗日。今週中ごろには梅雨明けとの予報。ジメジメももう少しの辛抱か。ギラギラになられても困るが。6:30起床。小雨のなか兄貴分と散歩。朝食、雑用など。午後、思い立って北区・王子まで。地下鉄を乗り継いで1時間弱。駅近くの北とぴあ・つつじホールにて北区AKT STAGEの公演を観劇。先週、紀伊国屋ホールでチラシを観て興味をもった。≪熱海殺人事件≫同様につかこうへい戯曲では思い出多き演目。(別名・ヒモのはなし)北区AKT~は1994年~2011年まで活動していた北区つかこうへい劇団の後継組織である。過去には研究生として小西真奈美・小池栄子・内田有紀なども輩出している。約50年前に田中邦衛と根岸季衣のキャスティングで観て以来。タイトル通り、年増のストリッパーとそのヒモの愛憎を描いたねちっこいおはなし。キャパ400人の劇場に観客は5割の入りといったところか。木戸銭4,200円(税込)なり。演出家はつかこうへいの晩年の教え子だそうで、科白廻しや立ち居振る舞いに先人へのリスペクトが感じられた。これからもつか作品は新劇の古典として繰り返し上演され続けられることだろう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

熱海殺人事件 スタンダード

2024-07-12 20:52:13 | 演劇
7/12(金)曇りのち雨
6:30起床。小雨のうちに散歩を済ませる。午前中に菩提寺から住職がやってきてお経をあげる。正午過ぎに家を出て新宿へ。14:00紀伊国屋ホールにて劇場開設60周年記念公演を観劇。演目は70~80年代にブームを起こした劇作家つかこうへいの代表作である。初演から半世紀を超えている古典である。生まれて初めて生の≪新劇≫を観たのが当ホール、この演目であった。1976年の秋。あの時の衝撃と興奮は昨日のことのように覚えている。機関銃のようなセリフの応酬。TVなどでは到底放映できない差別的なその内容。被虐と可虐の主客がコロコロと転倒する作劇。簡素な美術。歌謡曲の効果的な使用。これまでにない笑いとペーソス。その後、再演を繰り返し、幾つものバージョンが生まれキャストも変わったが、最後に観たのは1993年・阿部寛主演の≪モンテカルロイリュージョン≫である。阿部はゲイである主人公の警部を熱演して新境地を拓いた。本作はサブタイトル通り、オリジナルに近い上演台本をTVディレクター出身の中江功が演出を担当。役者で知った名前はなかったが、テンション(熱量)の高い舞台でありました。大満足でカーテンコールの拍手をする。唐十郎やつかこうへいは教祖である。その戯曲に熱狂して役者やスタッフを目指した演劇人は多い。それは観客も然り。帰宅途中に歯科で新調した入れ歯を装着。違和感あれどなれの問題か。18:00帰宅。夜はひたすら読書。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

七人の墓友

2024-06-29 21:18:17 | 演劇
6/29(土)曇り
終日梅雨時らしい曇天。8:00。兄弟分との散歩を済ませて朝食。自室PCでTVer(ドラマ)を見る。もうレコーダーを使わない生活も長い。昼前には自宅を出て新宿へ。地下街のカフェで新聞精読。14:00紀伊国屋ホールで贔屓劇団の第49回公演を観劇。劇団創立40周年、ホール開設60周記念公演だそうな。座付作者と幹部俳優たちも、とうに還暦を超えている。今回は長寿社会を反映した夫と同じ墓に入りたくないと云いだした母親を巡る家族と友人たちとのドタバタを描いた群像劇。笑わせてシンミリさせてホロリとさせる。ウエルメイドな人情喜劇はこの作者の真骨頂。10年ほど前に俳優座に書き下ろした戯曲の再演。コロナ禍で3年前の公演が中止となった因縁の演目である。巧妙な作劇や役者の熱演は毎度のことで、我が身と置き換えて、そのセリフの数々が胸に刺さる。大満足の2時間半。終演後、帯同者と老舗おでん屋で合評会。この元同僚は月初に大病の手術を終えてリハビリ中。19:00帰宅して涼風吹く公園を兄貴分と散歩。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

泥人魚

2024-06-06 21:50:48 | 演劇
6/6(木)晴れ時々曇り
初夏の陽気。7:30起床。散歩、朝食、少し仕事。清掃、昼食、また散歩。夕方、地下鉄で新宿へ向かう。地下のカフェで帯同者と待ち合わせ花園神社へ。贔屓劇団の定期公演を観劇。初演は2003年。劇作家・唐十郎は、奇しくもこの公演の初日の前日である5月4日に病死している。弔い公演の意味もあり紅いテントは鮨詰めの満員御礼。読売文学賞・鶴屋南北戯曲賞・紀伊国屋演劇賞などを受賞した代表作。3年ほど前にはシアターコクーンで宮沢りえ ・ 磯村勇斗・風間杜夫が演じている。唐の芝居(あらすじ)を他人に説明するのは至難である。一応、当時話題となった時事(諫早湾干拓事業)に材を取ったものだが、あとは唐戯曲の特徴である自由な発想と豊饒な科白の応酬は詩的でダイナミック。ラストはお約束の舞台壊しと新宿の夜景である。密度の濃い2時間でありました。22:00帰宅。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

かれこれ、これから

2024-06-03 19:46:37 | 演劇
6/3(月)曇り時々晴れのち雨
晴れたり曇ったり雨が降ったり止んだりとハッキリしない天気。最近は夜中に一度目が醒める。眠りが浅いのだろう。寝具でも変えれば熟睡できるか。7:30起床。散歩と朝食。雑用と清掃。11:30自宅を出て新宿へ向かう。地下街で軽食摂取。13:00シアタートップスにて20年来贔屓にしている劇団の定期公演を観劇。22年前の5月。冗談で結成した会社の新劇鑑賞同好会の第一回演目が、行き当たりばったりでとにかく下北沢へ行けば何かやっているし小劇団であれば当日券はある、と駅前の劇場で観たのがこの劇団だったわけである。同好の士ともどもその面白さにびっくりした。以降、毎年必ず観劇している。とあるシェアハウスに住む10数名の男女が織りなすドタバタ喜劇。まずは共同生活の規律や不文律。そして恋愛にまつわるあれやこれや。後半は一転予想外のギミックで各人の来し方行く末などが描かれる。これにはまんまと騙された。座付劇作家(兼演出家)特有の人間観察は相変わらず素晴らしい。更には誰もが身近に感じることのできるコメディに仕上がっていた。やはり芝居はライブに限る。核心である≪仕掛け≫も映画やテレビでは得られないだろう。感動的な暗転の後に心底カーテンコールの喝采を送った。終演後、作者・演者によるトークショーあり。充実した2時間半でありました。帰宅すると雨が降り出した。夜は自室で読書。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新宿 末広亭 12月中席 夜の部

2023-12-13 00:12:51 | 演劇
12/12(火)雨のち曇り時々晴れ間 夜一時小雨
夜半からお湿りあり。午前中も降ったり止んだり。散歩が出来ずに朝食、清掃、ついでに仕事。午後は昼食がてらサンドイッチの弁当を二つ作る。晴れ間のうちに兄弟分と散歩。夕方、家を出て地下鉄で新宿三丁目まで。16:45同僚と合流。帯同者のキャンセルが出たとかで急な寄席見物のお誘い。2018年4月以来の末広亭は大トリが神田伯山だからだろう立ち見が出るほどの大盛況。漫談、漫才、講談、落語、コント、発泡スチロール芸など14組の演芸を楽しんだ。注目したのは女性落語家・桂 二葉、コントの青年団、三遊亭 遊雀の落語も渋かった。しかし何といっても白眉は伯山の≪赤穂義士銘々伝≫からの「赤垣源蔵徳利の別れ」だろう。300以上あると云われる忠臣蔵関連の逸話の中でも人気の演目である。映画では長谷川一夫と勝新太郎が兄弟を演じておりました。生の講談で聴くのは初めてであったが、その迫力に鳥肌が立ち、体が熱くなるのを感じた。名人芸でありますな。終演20:30。駅地下のカフェで合評会を1時間。22:00帰宅。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

糸女郎

2023-10-29 23:58:01 | 演劇
10/29(日)雨のち曇り時々晴れ
一日で四季巡るような天候。7:30雨音で起床。兄弟分と散歩できず近所のファミレスで朝刊精読と朝食。午前中は雑用。午後、散歩、読書、清掃など。夕方、池袋へ向かう。駅前カフェで時間調整して帯同者と合流。雑司ヶ谷・鬼子母神境内で贔屓劇団の定期公演を観劇。初演は2002年。唐十郎の芝居(あらすじ)を他人に説明するのは至難である。見て、感じて下さいとしか云いようがない。その充実のロマン節を堪能する。信州女工哀史から人材派遣会社が催す女性オークション。 登場人物たちは夢と現実の狭間を行き来する。その詩的な科白廻し。芳醇な語彙。下世話な比喩がドラマチックに昇華する。美女の口から張られる幻想の輝線がラスト。終演後、帯同者と近くの居酒屋で合評会&懇親。23:00お開き。23:30帰宅。長い一日でありました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウェルカム・トゥ・ホープ

2023-06-30 23:56:24 | 演劇
6/30(金)曇り時々雨
水無月晦日は梅雨時らしい一日。年度初めてエアコンを入れた。5:30起床。出勤日。兄弟分との散歩を済ませて朝食。奉公先へは7:15到着。備品調達や簡便な報告書を作成する。昼にルーローハン。15:50定刻退社。新宿三丁目のカフェで時間つぶし。18:30紀伊国屋ホールで贔屓劇団の第48回公演を観劇。来年は創立40周年だそうな。座付作者と幹部俳優たちも、とうに還暦を超えている。今回は浅草あたりのオンボロアパートに蝟集するワケアリな人々の群像劇。クスリとさせてシンミリさせてホロリとさせる。ウエルメイドな人情喜劇。巧妙な作劇や役者の熱演は毎度のことであるが、今回はジャズピアニストの佐山こうたの生演奏が良かった。大満足の90分。終演後、帯同者と西新宿の居酒屋で合評会。23:00帰宅して雨あがりの夜道を兄弟分と散歩。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

透明人間

2023-06-03 01:09:22 | 演劇
6/2(金)雨
全国的に雨。各地で線状降水帯が発生して道路冠水や土砂崩れあり。出勤日であるから定刻6:00起床。奉公先で無味乾燥な単純作業を淡々と。14:30早退。今月開催する飲み会の会場を下見。思った以上に薄汚かったが値段とロケーションを考えると贅沢も云えない。ファミレスで食事がてら時間をつぶす。18:30花園神社境内で公演中の贔屓劇団の定期公演を観劇。初演は状況劇場による1990年。7度目の再演だそうな。土砂降りのなか桟敷席はほぼ満席。中高年過半であるが若年層も多い。隣には親同伴とはいえ小学生くらいの少女がいた。唐十郎の芝居のあらすじを説明するのは至難である。ある夏の日、保健所員の男は犬が子どもに咬みついた騒動を調査して古びた居酒屋の押入れにたどり着く。そこには幻の犬を飼う老調教師が住み込んでいた。そこに謎のおんなふたりが絡み・・・。マシンガンのような科白廻しや、見得やナンセンスな応酬。そして最後はお約束の屋台崩し。外も中もびしょ濡れである。詩的で過激な唐戯曲。そしてそれを具現化する特権的な肉体を持った役者たち。22:00終演。3丁目の居酒屋で帯同者と懇親。23:30帰宅。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

君に贈るゲーム

2022-12-12 07:57:43 | 演劇
12/11(日)曇り後一時雨
7:50起床。我が仔と散歩を終えて8:30自転車で自宅を出て西荻窪へ。10月から引き続き某センターで兄夫妻と月次行事に参加。ありがたい御教えと体験談を拝聴する。11:30帰路について途中西武線新桜台の中華屋で昼食。帰宅して我が仔と2度目の散歩。夕方、再度外出して新宿へ向かう。17:00贔屓劇団の定期公演を観劇。千穐楽。場内8割程度の入り。「人生のややこしさと喜びをゲームにしてほしい。幼き孫に贈る私の遺言として」ボードゲームカフェに集う市井の人々が請け負ったややこしいミッション。 笑いとウイットたっぷりの大人の喜劇・・・と云うのが劇団のチラシによる宣伝惹句。登場人物8名。この劇団の真骨頂は溌溂とした≪昭和喜劇≫だったのだが、ここ数作は優しいオトナの良い話になっている。もう少し毒もあったほうが良いと思うのだが・・。90分でキッチリ回収。毎度のカーテンコール。帯同者と3丁目の居酒屋で合評会。21:00帰宅。濡れた夜道を我が仔と3度目の散歩に出る。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

千一夜

2022-12-04 20:25:51 | 演劇
12/4(日)晴れ
寝坊(二度寝)して8:50起床。我が仔と散歩、ファミレスで新聞精読&朝食。腹ごなしに徒歩で池袋まで。地下鉄に乗って新宿へ。13:00帯同者と合流してシアタートップスにて20年来贔屓にしている劇団の定期公演を観劇。≪私は彼の部屋に盗聴器を仕掛け 彼は先輩からの別れ話を察していて 先輩は部下に苛立ちと殺意を覚え 部下は先生にサヨナラが言えず 先生は彼女に救いを求めるも 彼女はとにかく踊り続けるだけで 男は彼女のダンスに思わず笑い 妻は男の笑顔に絆されてゆくと 夫は妻と離れたくなくて探偵になった そして彼女だけが永遠の命を手に入れて この惑星を離れようとしている そんなある夜 いくつもの夜≫・・・チラシの宣伝惹句である。お話はこの劇作家特有の小さなエピソードの積み上げであるが、かつての小市民的ホームドラマからダークサイドを強調したブラックコメディに仕上がっていた。当然のことながら芝居はライブに限る。生身の肉声、そこから発するエネルギー(熱量)は、時にコントとなり、シリアスとなり、悲劇となり、希望や再生ともなる。終演後、3丁目の居酒屋で合評会と近況報告。18:00帰宅。我が仔と長い夜の散歩に出る。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秘密の花園

2022-10-31 12:33:38 | 演劇
10/30(日)晴れ
秋晴れの好天続く。8:00起床。我が仔と散歩、ファミレスで朝食。更に公園を単独散策して銀杏並木で銀杏を拾う。午後は雑用や掃除。夕刻、池袋まで出張り帯同者とカフェで合流。鬼子母神境内で興行されている贔屓劇団(唐組)の定期公演を観劇。100年以上も前に書かれたバーネットの小説とは関連なし。1982年、下北沢に誕生した本多劇場のこけら落とし公演に書かれた唐十郎の芝居である。緑魔子、柄本明が主演した初演は観ている。2018年には寺島しのぶと柄本佑で再演されているが、そちらは未見。40年振りの再観劇に感慨ひとしお。混沌として豊饒たる科白の応酬。いびつで濃厚な人間関係。ビニ本、ちゃぶ台、歌謡曲など昭和な小道具と背景。ケレンたっぷりの劇的な仕掛けに驚かされる。嗚呼、アングラ。一過性の流行りと云う者もいたが、テーマは詩的で普遍性を備えている。大満足でカーテンコールに拍手を送った。帯同者と南池袋の居酒屋で懇親して23:00帰宅。我が仔と深夜の散歩に出て入浴。25:00就寝。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

連結の子

2022-07-02 20:40:48 | 演劇
7/2(土)晴れ
6:00起床。我が仔と散歩、ファミレスで朝食。朝刊2紙を読み比べ。地下鉄を乗り継いで北千住まで。記憶にないほど久しぶりに駅前に上がってその豹変ぶりにビックリ。大都会になっておりました。川沿いの公園を北上すること15分、汗だくになって≪すみだパークシアター倉≫に到着。贔屓劇団の公演を観劇。座付作者・田村孝裕が10年前に文学座に書き下ろした作品。主演の高橋長英・藤田弓子は両者とも傘寿前後のはず。劇団が得意とする家庭劇。地方都市に住む独居老人宅へ懲役を終えた孫が住むことに。親子三代に隣家が絡む。喜悲劇はあざなえる縄の如し。家族と云う名の修羅。だがしかし、そこで演じられるのは等身大の我々が抱えるエピソードでもある。鉄道模型を使ったセットが秀逸。意味深長にして象徴的なタイトルもまた。血は水より濃く、子はカスガイなり。良質な舞台を堪能した。終演後、帯同者と駅前の居酒屋で合評会を兼ねて一献。夕方、帰宅して我が仔と長い散歩に出る。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

太陽とボレロ/おちょこの傘持つメリー・ポピンズ

2022-06-05 19:38:16 | 演劇
6/4(土)晴れのち曇り
8:00起床。我が仔と散歩、ファミレスで朝食&新聞精読、シネコンで昨日から公開の邦画を鑑賞。場内、中高年を中心に5割程度の入り。水谷豊監督3作目(脚本も)だが、製作にあたった東映&TV朝日(看板TVドラマ≪相棒≫繋がり)のサポートは強力だろう。前作でも感じたのだが、芝居や演出が少々大袈裟でありますな。幾つかこだわりだと思われるシーンあり。麗人指揮者:西本智実をフューチャーして演奏シーンは相応の迫力あり。檀れいと檀ふみの母娘と云うのはシャレだろう。森マリアの清潔感や河合我聞のヒール役などは加点ポイント。但しキレイにまとめ過ぎの感あり。いろいろと惜しい作品でありました。一旦帰宅して雑用をやっつけて、夕方から新宿へ出張る。三丁目周辺を徘徊して18:00帯同者と合流。花園神社の境内で上演中の唐組:第68回公演を観劇。1976年の初演、1984年の再演も観ている。当時の木戸銭は各1000円、2,200円、今回は3,800円也。ちなみに当時の映画料金は800円、1,500円。大劇場行けば1万円はするのでアングラ演劇はリーズナブルである。さて40年近く時を経ての再演観劇。周囲は中高年層も勿論いるが、圧倒的に若年層が多いのには驚いた。中には制服を着た女子高校生(演劇部?)の一団もあり。唐十郎やつかこうへいは、我々世代にとってはレトロスペクティブだが、彼らにとって古典(または新鮮なアウトロー演劇)なのだな。マシンガンのように繰り出される科白と独特の世界観に陶然となった。21:30終演。末広通りの居酒屋で相棒と一献&合評会。日付が変わるころ帰宅。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする