静 夜 思

挙頭望西峰 傾杯忘憂酒

  かわらぬ『曖昧糢糊』賛美の社会    これまた<茹でカエル>助長でしかない

2022-08-18 09:12:09 | 時評
【再録】2021-08-18 19:20:13 | トーク・ネット≪ 近頃 都に流行ること あら!摩訶不思議  どころじゃないわいな~ ≫ 曖昧糢糊は 美徳でも何でもありませんよ

これは、ほぼ1年前の本日書いたモノだが、ここで私が「おかしいだろう?」と突き付けているのは全て≪曖昧にしてボヤカス≫社会現象の具体例だ。 お時間あれば、本文を参照されたい。
例に挙げた具体例::
 ◆ 『なお、警察は逮捕した容疑者の認否を明らかにしていません』  ◆ 『防犯カメラに映った現行犯の映像』・・何 故 顔 を ぼ か す の ? (ぼかさない基準は?) 
 ◆ 『神社・仏閣』『コインランドリー』などでの迷惑/悪質いたずら被害者が笑顔で漏らす お人よし過ぎる『お言葉』  ◆ 「数百人」の言い回しに潜む 曖昧/断定忌避のずるさ
    これらに同感の方なら、依然として曖昧・ごまかし表現はなくなるどころか、いまも健在そのものである事にもお気づきだろう。。 誰ひとり、此のぼやかしは気持ち悪くない、ということか?

* これに加えて、私が最近「おやッ?これもごまかしだな」と感じるのが<〇〇裁判所は、逮捕・送検された被疑者を不起訴処分にしたが、理由を明らかにしない>報道だ。
  上に挙げた『逮捕した容疑者の認否を明らかにしない』には、まだ”捜査上の障害を招く可能性への配慮から”という実務上の正当性は、ケースによっては考えられる。
   だが、送検しておきながら「起訴しない理由」・・それは「立件できなかった」ほど捜査が不十分であったのを認め、間接的に否定できないからか? だから隠すのか??
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◇ 一体いつごろから「2・3ケ月前」と言う代わりに「数ヶ月」にボヤ化してしまったのだろう? 此の風潮は、対象を「これは~です」ではなく「~になります」と変えた言い回しと同期してるね。
  「~とか」「~みたいに」と形容表現をあやふやに逃げるのも同じだ。 私は何度も取り上げたが、この傾向と”社会のふにゃふにゃ現象”は無縁ではあるまい。 これで良いの?
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 1年前、こんなふうに私はボヤいている。曖昧表現を改めない気質、それで回る社会。それを美化さえする風土は”論理で突き詰めないいい加減さ”と私が事あるごとに指弾する習慣と根は同じ。
政治に現れるモヤモヤ・ごまかし・道理が通らぬ滑稽な世界。これもすべて、日本社会全体が秘める『あいまい美徳』受け入れで見事に一貫している。

鎖国時代ならそれも良し、異分子は居ないんだから。だが、論理で戦う世界から逃げられない現代日本人は『曖昧糢糊』は武器でないどころか、弱みになっているのを嫌でも認めるしかないのだ。
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