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≪ 宵のひとこと ≫  外国人の土地買収規制?   池上彰氏コメントへの異論への疑問  

2024-07-22 19:33:12 | トーク・ネットTalk Net
【スポニチアネックス】◆ 橋下徹氏 中国人の日本の高級マンション“爆買い”に「日本は中国の土地を買えない。であれば…」
 橋下氏は「僕は、中国人に限らなくても外国人に日本の不動産を買ってもらうということは、日本にとっても大きなプラスだと思う。景気循環ですから今は買われていても、これが円高に振れて、
 また日本の経済が強くなってきてまた外国の不動産を買えばいいわけですから、今はどんどん売って、売り主の方もお金がある意味たまってきた、これがぐるぐる回って経済活動が回るということで、
 僕は非常にいいことだと思う」と指摘。

 そのうえで「ただ1点気になるのは、中国人がっていうことではなく、日本は中国の土地を買えないということ。であれば、僕は中国人も日本の土地を買えないという、これは国際法の中の相互主義と
 いう考え方なんですけど、その考え方が必要なのかなと」と“提言”。
  「だから中国人に限らず、日本がどこかの外国の土地を買えないというんだったら、その外国人に対しても日本の土地を売らないというぐらいのことは必要なのかなと、僕は思います」と言い、
 「ただ土地の売り買いは別として、これは定期借地権とかの形にして、どんどん日本に投資してもらうことには賛成なんですけどね」と自身の考えを述べた。
  ⇒ 「国際相互主義」の観点から規制をかけるのは何らはばかることではない。これは日中国交回復時の基本的な合意事項。
    橋下氏の意見に加え、私は先日も述べた国防上の観点も同時に含め、規制は促進する必要ありと思う。

【日刊スポーツ】◇ 池上彰氏のテレ朝番組内容に異論「テレビで放送すべきではありません」国語辞典編纂者が指摘

・ 国語辞典編纂(へんさん)者の飯間浩明氏が『日本』の読みが『ニッポン』から『ニホン』になったのは〈せっかちな江戸っ子が早口で話し〉たためと解説」と番組内容を紹介すると
  「これはきわめて明白な俗説中の俗説で、『※諸説あり』と断ったとしても、テレビで放送すべきではありません」と指摘した。

・ 「あと、『ニッポン』と『ニホン』の発音はどちらが正しいか、という話は、私はしていません。それは番組の言うとおり『どちらも正しい』と考えて差し支えありません。
  「江戸時代の前の時代からすでにnifonの発音があったので、江戸時代にもnifonまたはnihonがあったことは疑いありません。私が指摘するのは、『ニッポン』が江戸時代にせっかちな江戸っ子の
  早口によって『ニホン』になったわけではないよ、ということです」と強調した。
   ⇒ 私は飯間氏の所論に反論を返す。平安時代の日本語音に(P)音はなく(F)音で発音されていたのではないか?というのは平安時代の古文解析研究で随分前から指摘されている。
     片仮名で書けば「フォ」が「ホ」に移行し、「ホ」が「ポ」に移行する流れは自然である。時代が忙しくなったためだけでなく、東国に移住した大陸系民族言語の子音優勢な発音も重なり、
     促音便が進んだのでは?という池上氏の指摘が誤りとは思わない。
 
・  従い「もとの『nippon』系から『nifon(nihon)』系が生まれた理由のひとつはp→fという子音弱化ですが、もうひとつ、『持ちて行く→持って行く→持て行く』のような促音の   
   脱落も理由でしょう。(『持て行く』と書いても発音上は「っ」を入れたとも言われますが、発音しない場合もあったと考えられます)」などと変化の背景について、持論を展開した。
   ⇒ この飯間氏の所論は西国方言vs東国方言における子音/母音の支配関係を無視する暴論だ。今も上方方言に顕著な母音の長音化、舌音・撥音ではなく柔らかく長い音を好む流れからすると、
     【p→fという子音弱化】は史実に反する誤りであり、真逆なのだ。
    「ジップン」が今も東南アジアで耳にするJapan の音だ。この「プン」が「ニッポン」の「ポン」にながれたと思われる。現代中国語では「リュウベン」だが、
    隋唐時代の中国語撥音は「ジープン」に近かったと言われている。。それがマルコポーロには恐らく「ジープン」からイタリア語になじむ<ジパング>と聞こえたのではないか?

   無論、古代からの変遷を推察するのに正解はない。唯、母音が主流を占めた大和朝廷期以降の日本語の音声は、鎌倉政権誕生で東国が西国の脅威となる13世紀まで日本語の根幹だった。
   此の否定しようがない事実にもう一度立ち返りたい。 西国言語支配の歴史の方が、縄文以来、日本列島では圧倒的に長いのである。
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