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お年寄りMDさん、上顎第Ⅱ前臼歯の歯根膿瘍と足の指のこぶ

2014年01月17日 | 動物病院

この仔は以前にも乳腺の癌を取ったことがあります。今回は右の目の下から膿が出ると言うことに端を発し、歯の治療に至ります。

第Ⅴ乳腺にマスが見られますが、この切除の許可は得られませんでした。

右前肢小指に排膿しているマスがあり、これがとても気になるとのことでした。切除するのは良いけれど、どう考えても傷を塞げられません。小指ごと取ることにしました。

抜いた歯と切除した瘤です。正体は何だろう。                                       爪原発の扁平上皮癌でした…う~ん

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似非ケインジアンに告ぐⅡⅩⅥ

2014年01月16日 | 政治経済
 イギリスとアメリカは第二次大戦中から戦後の国際通貨制度を作るという試みを戦争に勝つという前提で行っています。
ケインズは『国際清算同盟案』というのを作ります。世界通貨を作ろうと言うのです。でもアメリカがこれに強硬に反対します。
ドル本位でやるということでこの案は葬り去られました。しかしその後ブレトンウッズ体制でこれに近いようなことになります。
こう言った動きは日本でも戦争中だったがスイスを経由して文献が入って戦後の国際通貨制度に関する研究を行っていたのです。
日本人も戦後構想を真剣に考えていたのです。これは再評価されるべきであると思います。
戦後イギリスの社会保障制度の指針を作ったベヴァリッジ報告書、これにケインズはかなり影響を与えています。

その後ケインズはロシアのバレリーナと結婚します。男が好きだった彼ですが、ここでも柔軟さを出すのです。
元々中2病だからアイドルが好きなのでしょうね。


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似非ケインジアンに告ぐⅡⅩⅤ

2014年01月15日 | 政治経済
 失業が出てしまうような経済状況をどうすれば良いのかに対して、ケインズは金融施策と財政政策が重要であるとします。
『一般理論』の中では財政政策を重要視しています。当時は固定相場制ということもあって財政政策がかなり効果があったからです。
『一般理論』の段階では保護貿易的なことも言っています。それを利用して今の似非ケインジアンはTPPを否定します。

現在のTPP反対派は2種類います。
まずは「TPPは新たな制限貿易だ」という人達で、ジャグテシュ・バグワティは「WTOのような全世界共通ルールでやらなければいけない」としています。
ローカルルールがたくさんできるのを嫌がります。浜田宏一もこちらの立場です。
それに対して似非ケインジアンは「保護貿易の方が良い」と言うのです。
ケインズは最終的には自由貿易容認派です。彼の立場は変遷が激しいが彼の最後の論文は自由貿易万歳論でした。
その時々の状況によって柔軟に変化し、「~しかだめ」とはなっていないのです。
完全雇用を目指すには状況に応じて保護貿易、自由貿易、金融重視、財政重視の方策を採る必要があるというのが真のケインズの姿なのです。

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似非ケインジアンに告ぐⅡⅩⅣ

2014年01月14日 | 政治経済
 消費しない部分は貯金に回ります。貯金されたお金は銀行が貸し出します。それを事業化は投資に使います。でも全てを貸し出すわけではありません。
ある程度貯蓄として残ります。つまり『稼いだお金がどれほど投資に回るか』が重要なのです。消費が分かると投資が分かります。そして使われない貯蓄が残ります。
その結果経済の規模が分かります。もう一つ重要なのは『貯蓄と投資はイコールではない』と言うことです。
これ以前の経済学は『貯蓄は全て投資ですよ』で思考は終了していたのです。
貯蓄の内、消費されない部分は将来絶対投資といった形で消費されるとされ、貯蓄は時間の延びた消費の言い換えだったのです。
それに対してケインズは金利の条件によってはお金をそのまま現金で保有することを選ぶ人もいると考えたのです。
貯蓄と投資が一致しない所で、使われないお金が出てきます。社会上で100あったお金が10くらい使われません。そうなると100の働ける人の内90しか働けなくなります。
働けない10の人が出てくるのです。これが問題だと考えました。
  『失業をもたらすのは貯蓄と投資が一致しない事による』。
「貨幣をずっと持っていたい」「貨幣自体に魅力があるから持つのだ」という貨幣愛という学説もあるほどです。
でもそう考えるとケインズ自体が成り立たなくなります。ケインズはそこで影響力を与えるのは『期待』であるとしました。
貨幣価値が上がると思えば貯め込むし、減ると思えば消費投資に回ります。だから『マイルドに進むインフレが重要』なのだというのです。

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似非ケインジアンに告ぐⅡⅩⅢ

2014年01月13日 | 政治経済
 1935年に『雇用利子及びお金の一般理論』は書かれました。はっきりいって、難しい数式が登場してよく内容が分かりません。
それでは仕方が無いので簡単にテーマだけでも考えてみましょう。経済全体の働ける人間の数はどういった仕組みで決まるのでしょう。
なるべくたくさんの人が働けた方が良いですよね。働きたいと思っている人がみんな働ける状態、これを『完全雇用』といいます。
現実社会では『完全雇用』に全く達せず、『不完全雇用』が一般的になっている状態だとケインズは言います。「これをどうにかしなければいけないのだ」と。
『完全雇用』にするための様々な処方箋を検討すべきです。ヴィクセルは「自然利子率と中央銀行が操作する利子率が一般的にはずれている」といっていました。
ケインズはこの同様なことを雇用に持ち込んでいるのです。経済の大きさを100とするとそれに対する雇用の量が決まってきます。
その量の決まり方をクルーグマンが数式で示しました。簡単に言うと、まず「人は何のためにお金を持つのか」をケインズは考えます。
現金の他に貯金をするのは何故でしょう?。将来現金化して使うためですよね。『流動性』とは今すぐ使うために現金を持っていなければいけないことです。
現金が最も流動性が高いという意味です。たとえば定期貯金は流動性が低いということです。
でもわざわざ流動性の低い貯金をする理由は金利が付くことを期待しているためです。現金をたくさん持ちたいか否かに応じて金利の上下が決まってきます。
金利はお金を借りるときにも同様にかかってきます。金利が高いとお金が借りにくい仕組みです。
何かの事業をする場合、『期待収益』より金利の方が高かったらその事業を始める人はいないでしょう。
逆に低かったら返済が楽だから多くの人はその事業を始めるでしょう。事業の『期待収益率』を『資本の限界効率』といいます。
この大小でどのくらい追加投資をするかが決まってきます。投資が分かると世界全体でどれほどの所得があってどれほど消費するかが決まってくるのです。
つまり投資さえ分かれば不思議なことに経済全体で動くお金が分かるのです。消費しない部分は貯金に回ります。貯金されたお金は銀行が貸し出すのです。

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似非ケインジアンに告ぐⅡⅩⅡ

2014年01月12日 | 政治経済
 そしてケインズの主著『雇用利子及びお金の一般理論』、ここでマクロ的分析、一国全体の経済、今で言うGDP、
経済全体の所得の動き、産出量、財やサービスの付加価値の動き、失業と物価水準を扱いました。特に重要なのは不完全雇用、働きたいのに働けない人の話です。
ケインズ自身の失業のとらえ方に対して、失業とは『努力不足』、または『レジャー』、飢えは『ダイエット』と捉える方々います。
それが齊藤誠の『実物的景気循環理論』です。
彼らはデフレの害と出口政策の害とどちらが大きいかとの問いに対して
 「私は今の日本がデフレだと思いません」
 「デフレでは無く均衡している」
 「失業では無く雇用のミスマッチだ」
 「リーマンショック後の世界の不景気は努力不足」と考えているようです。
どう考えてもそれはおかしいでしょう。
そこで1935年世界大恐慌を経験した末に導き出したのがケインズの『雇用利子及びお金の一般理論』なのです。

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似非ケインジアンに告ぐⅡⅩⅠ

2014年01月11日 | 政治経済
 ケインズは「貨幣減少としてのデフレ」をいち早く指摘しました。昭和恐慌を見ていくとわかるのですが、石橋湛山も同時期に同様なことを言っています。
それを知っていれば「ケインズが貨幣について言及していない」などとはとても考えられないでしょう。
それでもそう言われているのはマルキストが書いた間違った教科書のせいなのではないでしょうか。
ケインズが最も言いたかったのは
  「中央銀行が物価の予想をコントロールすれば、一方的にインフレが過熱したりデフレがずっと続く状況にはならない」
ということで中央銀行の役割を重視したのです。人々が物価は永遠に上がり続けると思ってはよくありません。
  「中央銀行が1%くらいのインフレだったら良いだろうと考え、そこに人々の予想値を上手くコントロールするような枠組みを作りなさい」
今で言う『インフレターゲット』を実質上言っているのです。ヴィクセルの考え方にもそれが見られます。
ヴィクセルから影響を受けたスウェーデンの経済学者グループが世界でいち早く『インフレターゲット』を戦前に導入しています。
日本においては鬼頭、青山の流れがマルキスト都留重人によって絶滅してしまったのです。鬼頭は悲惨なことに彼らに悪用されている始末です。
鬼頭は『予想』を重要視して『予想のコントロール』を言っているが一方で「予想は非常に不安定で上手くコントロールできないのじゃないか」とも言っています。
ここにつけ込まれたのでしょう。青山の場合は『予想のコントロール』にはっきりと注目しています。
もっと長生きしていればノーベル賞に近かったでしょう。同じ事を言っていたミルバーグは1972年にノーベル賞を取っています。
青山の業績は現代リフレ派の基礎になっている合理的期待理論の先駆なのです。

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似非ケインジアンに告ぐⅡⅩ

2014年01月10日 | 政治経済
 例えば経済の実態を表すような利子率を想定します。これは自然利子率ともいわれます。実際には中央銀行が経済全体の利子率を操作しています。
それを経済実体より高くするとお金を借りようとした場合「こんな高い金利で借りたら俺たちの商売で返せないよ…」と借り手が減ってしまいます。
不景気になってしまいます。逆に自然利子率よりも金利を下げた場合、加熱してどんどん借りてしまい、過剰投資が始まります。
今のチャイナのように誰も住まない高層マンションをどんどん建つのです。そこでは中央銀行の役割に注目します。
中央銀行は自然利子率や整合的な利回りを見つけることができるのでしょうかできないのでしょうか?。ヴィクセルはその点に関しては悲観的です。
自然利子率はなかなか見つけることができないと結論しています。経済は貨幣的に不安定であって、経済が過熱しているときは人手不足になります。
あまりに物が売れて作りたいのに作れず、バブルの時のようにどんどん行っているときは皆ハッピーかも知れないがやがて崩壊する可能性があります。
ヴィクセルはかなり悲観的なビジョンを示しています。
ケインズはヴィクセルからの影響で実質均衡利子率、自然利子率はこうやってやれば探せるよと書いています。中央銀行の重要なのは「期待の操作」にあるとしています。
まさにリフレ派のままです。「ケインズは財政のみしか言ってなくて、金融を言うのは新自由主義者」という批判は明らかに間違いです。

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似非ケインジアンに告ぐⅩⅨ

2014年01月09日 | 政治経済
 ケインズは貨幣改革論から「貨幣論」へ向かいます。ここで難解な、でも本格的な金融論の分野に入っていくのです。
ケインズはそもそも金融論分野の学者です。似非ケインジアンが言っているような単純な財政論者ではけっしてありません。
しかもこれこそがケインズの集大成なのです。
スウェーデンの経済学者クヌート・ヴィクセル、彼以前の経済学者は経済を社会全体の動きで捉えることをあまりして来ませんでした。
アルフレッドマーシャル、アダムスミスも今で言うミクロ経済学です。つまり個々の企業、家計や個人の行動を見る学問でした。
一国経済の動きを全体で捉えた最初の経済学者の一人がヴィクセルです。彼は物価に注目しました。マックやスタバのコーヒーの値段(個別相対価格)があります。
それに対してヴィクセルは全国のコーヒーの平均価格を問題にして、物価水準としました。それはどんな仕組みで決まるのでしょうか。
それは貨幣市場の需要と均衡で決まる。それがしばしば不均衡になります。その原因は金融政策にあるのです。金融政策を間違えると物価は果てしなく上がっていきます。
逆になればデフレがどんどん進みます。でもやや非対称的でデフレは-100%とかにはなかなか行きませんが-10%位で張り付いてしまう可能性があります。一方物価上昇は急激に上がりハイパーインフレになる可能性があります。これを累積的過程論という形で論じています。

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似非ケインジアンに告ぐⅩⅧ

2014年01月08日 | 政治経済
 その後政府関連の委員会であるマクミラン委員会で活躍します。おもしろいのは1925年、ロシアでケインズが日本の経済学者と論争をするのです。
日本人福田徳三です。
イギリス経済の局面に関して、ケインズは
「金本位制に戻りたいがために金融引き締めをして不景気になる。金融政策こそが原因だ」。
一方福田は
「イギリスの構造問題だ。特に人口が問題だ」と分析します。人口デフレの家元登場の瞬間です。
福田は構造問題ゆえ、解決策としては「手を出すな、市場に任しとけ、無駄な物は淘汰される」。

また福田は日本に帰ってくると石橋湛山と全く同じ論争をするのです。
福田は「日本は構造問題で不況だ。不良債権が重要だ。そういったゾンビ企業は市場が淘汰しなければいけない」。
石橋は「それは違う。金融政策ありだ。財政緊縮するのはダメだ」。

現代日本と何も変わらないのです。
そこでマル経の河上肇が登場し、福田側に付くのです。福田と河上は全く立場が違う人です。福田は憲法の生存権を戦前に主張した人物です。
それに対して河上は「資本主義で絶えず貧富の差は生まれるのだから生存権なんで弥縫策でしかない!」と鼻で笑うのです。
ところがこの二人、デフレ不況に関しては肩を組んでしまいます。

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似非ケインジアンに告ぐⅩⅦ

2014年01月07日 | 政治経済
 ケインズは金本位制復帰は反対しています。特に昔のレートで復帰したらデフレになってしまいます。まさにデフレを貨幣減少として捉えているのです。
ポンド高を維持しようとしたら貨幣を減らさなければならないでしょう。それをしたらデフレになってしまいます。
デフレになったら景気は悪くなり倒産失業が増えるでしょう。一方で資産を持っている人はより富むことになります。
富裕層とそれ以外の階層との間の経済格差は広がります。イギリスは階級社会なのでその弊害が悪化していくことを主張しました。
その後チャーチルに対して「旧幣価での金本位制復帰」をデフレ批判します。1920年代ケインズは一貫して金本位制の旧弊価復帰反対で、デフレの脅威を主張します。
これは当時日本の石橋湛山、高橋亀吉らリフレ派の発言と全く同じなのです。ケインズと日本リフレ派のどちらが先に発想したかは分かりません。
スウェーデンの経済学者グスタフ・カッセルも同様な発言をしており、彼は早くから発言していました。日本にはカッセルから来ているのかも知れません。
フィッシャーからも来ています。フィッシャーを知っているとかなりデフレの脅威を感じることができます。
現在の日本では単純な貨幣数量説の人と捉えられやすいフィッシャーですが、当時の日本の経済学者はそれを調整過程と捉え、実体経済に影響を及ぼすと考えます。
インフレからデフレになると不況になるのです。こう言った調整局面の弊害を指摘しています。それを見ていればケインズが言わなくても皆気づくでしょう。
経済政策を変更すると、まず為替とか株とかの資産市場の価格が動きます。
その後じわじわと実体経済に波及して長期にわたって資産市場が落ち込んだラインまで落ち込んでいきます。
逆に良くなる場合はアベノミクスのように株価がガンと上がり、じわじわと好況が続いて追っかけていくのです。

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2014年01月06日 | 政治経済
 戦争が終結し、パリ講和会議に大蔵相首席代表として参加します。そこでアメリカは会議を仕切りたがります。
イギリスをはじめ、ヨーロッパ各国は新参者に仕切らせたくありません。
そこで最も重要なのはドイツをどう処理するかです。ベルサイユ条約を結んで返済不可能な額の賠償金をドイツに課すことになります。
ケインズはそれに強く反対し、職を辞してしまいます。イギリスに帰って「平和の経済的帰結」という国際的超ベストセラーを書くことになります。
ここでベルサイユ条約によってヨーロッパはドイツを中心にまたおかしくなると予言しているのです。日本でもすぐに訳されて石橋湛山などが論評しています。
ケインズはまたまた大学に戻ります。豊かな社会経験を受け入れる場としての大学としては機能していたようです。次の重要な著作として「貨幣改革論」です。
ここで世界で初めてデフレの脅威について取り上げています。デフレは貨幣減少であると言う意識がここで出てきたのです。
第一次世界大戦以前は世界中の国々が金と自国の通貨を一定の比率で交換補償する金本位制でありました。これだと金を中心に世界中が結びつくことができます。
これで世界は上手くいったと思っていたのです。しかし戦争でそれが一端ご破算になります。
戦争が終わると金本位制が上手くいっていたと思っている国々は金本位制に戻したがります。戻るのが先進国の条件だと考えるのです。
特に日本は戻りたくて仕方がありません。それが一等国の証であると考えているのです。
今で言う「消費税を上げないと財政再建できない」などの思い込み、次に「国際公約です!」のような言い訳をし出すようなものです。

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2014年01月05日 | 政治経済
 似非ケインジアンの皆さんはケインズは財政政策しかなかったとおっしゃいますが、彼のデビュー作論文は「インドの通貨と金融」です。
1914年第一次世界大戦が始まります。彼は直後大学を一端辞めて大蔵相に入ります。そこで重要なポストに就きます。
イギリス政府は戦費が足りなくなってアメリカにドルを借ります。世界の基軸通貨がポンドからドルに変わる典型的な作業をケインズ自らやっていたことになるわけです。
ちなみに基軸通貨というのはある時突然切り替わるという物ではありませんし、ある一定のレートに下がればそうなるといものでもありません。
もちろんどこかの元中央銀行の総裁が言うように「(円高になると)円が尊敬される」わけでもありません。

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似非ケインジアンに告ぐⅩⅣ

2014年01月04日 | 政治経済
 経済学の父、アルフレッドマーシャルは新古典派経済学を作った人物です。
マーシャル以前のケンブリッジ大は経済学の教官になるためには道徳哲学の試験を受けないとなれませんでした。マーシャルはそれを分離した人物です。
経済学をパスするだけで経済学の教官になれるようにします。それの最初のモデルケースがケインズなのです。
マーシャルがいなかったらおそらくケインズは世に出ることは無かったでしょう。
彼がいなかったらケインズは冴えない官僚にでもなって愚痴を言いつつ終わっていたでしょう。
マーシャルは新古典派経済学というよりも経済学を今日の形に作り上げた偉大な人物です。
マーシャルは老け顔に似合わず情熱的な人物で、新古典派経済学というと「市場に任せればそれで良い」ということだと思われていますが、
マーシャルの思想は「市場では救えない貧しい人々をどうすべきか」がテーマでなのです。
 「市場も重要だけれどそれ以外の部分も重要だ。そのために市場をうまく設計してさらに政府の介入の仕方も設計せよ」というのが新古典派経済学です。
ケインズはマーシャルに研究者として誘われますが始めはインド拓務省の官僚になります。
拓務省は大蔵省に次ぐトップ官庁でしたが、本人は自分を天才と思っているため仕事がつまらなくなって辞めてしまいます。三島由紀夫とよく似ていますね。
数学が得意だったので確率論の論文を書きます。これでケンブリッジに残るための資格を得ることになります。研究者や経済評論活動をしていく。
そしてエコノミックジャーナルの編集者になることによって一段とステータスが上がります。
これによって経済学会はケインズのお眼鏡にかなわなければ一流になれなくなっていくのです。そこで多くの弟子を得ることになります。
彼の最初の経済論文はインド拓務省時代に唯一興味を持ったインドの通貨問題です。またケンブリッジで最初に教えたのが金融論です。
ケインズはそもそも金融経済学がメインなのです。
インドの通貨が不安定化している。それを国際的に信頼性を持たせ安定化させるためにどうすべきかという話です。

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2014年01月03日 | 政治経済
 ケンブリッジ大学キングスカレッジ入学、秘密結社ソサエティー入会します。秘密結社と言いますが、どちらかというと中2病の集まりのような集団です。
ケインズは中2病なのです。
 「俺たちのようなこんな気持ちいい交流が続けば全ての社会は丸く収まるぜ、イェ~」…それは社会じゃないだろ。
 「だっていいじゃん♪。俺たちの文化が世界を救うんだから、フゥ~」…ええっ~!?
ムーアという哲学者に影響を受け、まさに「善とか悪は俺が決めるぜ!」…似非ケインジアンで同じ事言っている人がいるようですが…。
ただしこのケインズ像は全体から見れば一瞬に過ぎません。ケインズの一部分を切り出して単純化した像です。
このケインズ像を強調するのが日本似非ケインジアン最長老の方で、昔、塩野谷祐一と論争をしていた人物です。
 「学問というのは繊細な物で、それほどまでにケインズを単純化できない」という塩野谷の意見で決着が付きました。
やがてケインズはそこから脱出します。俺が「良い」では周りが苦しんでも関係ないことになり、中2病では社会改革する必要はないでしょう。

 またケインズは数学がとても得意でした。当時のケンブリッジの2大学閥は数学と古典でした。彼は古典もかなり優秀だったようです。
また、彼は哲学者ムーアの肖像にあるようなルックスの男性が好みでした。
ダンカン・グラントという男性と恋仲になります。その他複数の男性と恋愛を重ねます。

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