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保守はゴジラの夢を見るかⅡⅩⅤ

2014年06月30日 | 歴史
 自由は放置すると弱肉強食となります。このころディズレーリがイギリスが2つに分裂してしまうという小説を書きます。
当時”The Two Nations 2つの国民論”と呼ばれた物です。これをモチーフとしたのがSF小説の元祖HGウエルズの”タイムマシン”です。
主人公は80万年後の世界に行きます。そこでは人類がイーロイ族とモーロック族に分かれています。
イーロイ族は恵まれた環境で毎日遊び暮らしているが頭がアホになっています。何もしないから退化しているのです。
一方モーロック族は労働者の子孫で、地下に住むようになり野蛮化して共食いを始めています。
ディズレーリの”The Two Nations”を極端にして表現したのがウエルズでした。

 現代の状況とそっくりではないですか。今の保守主義という物が「自由貿易」「市場原理主義」「規制緩和」「小さな政府」等のコトバと結託しだした時期は、
保守主義全体の歴史を見るとサッチャー、レーガンあたりのわずか30年ほどの異常な時期です。
新保守主義、新自由主義のイデオローグ、体系化の教祖といわれるのがフリードリッヒ・フォン・ハイエクです。
ハイエクの理論は洗練されているため「古くからの理論が重要だ」とか「勝手に破壊してはいけない」といった議論もしてみせます。
一方、「自由に任せるのが良いのだ」と強く強調し累進課税にも反対します。社会福祉にもかなりネガティブです。
今のハイエク的な議論は自己責任論や保守と結びついて、現にマーガレット・サッチャーはハイエクにかなり傾倒していました。
今でも日本の保守論者の中にはハイエク的な議論をする人が多くいます。ところがそのハイエク自身は自著の中で「俺は保守じゃない」と強く主張しているのです。
保守と自分との違いを明示し「保守主義は19世紀において社会主義者と結託し反自由主義的だったではないか」と喝破しています。
保守主義者が新自由主義にいつまでも付きまとうのはストーカー行為以外の何物でもありません。ハイエクは嫌がっているのですから。

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