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保守はゴジラの夢を見るかⅩⅨ

2014年06月24日 | 歴史
 なぜそこでコールリッジが重要なのでしょうか?。19世紀初頭の文人です。
一般的に保守思想を論じる場合、過去の保守思想家の代表とするのがエドモンド・バーグだと思われます。近代保守主義の元祖とされる人物です。
バーグはフランス革命勃発直後に「これはやばい。王制を倒すとか貴族や教会の財産を没収するとかとんでもない。その後の経済政治体制はめちゃじゃないか」
と批判しました。革命を批判したのでそこから保守主義といわれます。
しかしバーグの場合、18世紀の末で産業革命が本格化する手前でした。
よってバーグは産業革命、近代資本主義によって既存社会がぶっ壊れていく過程を知らないのです。
逆に言うと壊れていないから古い秩序が残っていたため、それを保守しろということができたまだ良い時代だったのです。
フランス革命さえ元に戻せば万事解決と考えられました。ところがコールリッジになると産業革命が本格化してしまいます。その結果デフレが起きるようになります。
労働移動が自由になります。農業市場が自由化されます。地方が荒廃します。労働者が貧困化します。バブルとその崩壊が頻発します。
 その状況は現在の世界や日本の状況とそっくりで、日本は今デフレが問題で、安倍総理はデフレ脱却したいといっています。
世界もリーマンショック以来デフレ気味になっています。
ヨーロッパはギリシャを中心にデフレになっていて、日本はデフレにさらにデフレがもう一度覆い被さる可能性があります。
昔から物価が下がること自体はありましたが、物価が下がると投資ができなくなって失業者が増えてやばくなるのは産業資本主義を前提にしています。
株式会社があって、長期的投資をするシステムだからこそ、物価が下がるあるいはお金の価値が上がっていくと投資はしなくなるのです。そして資本主義が止まります。
デフレは産業資本主義が成立した後の問題となる事象です。
おそらく最初の問題となったデフレ、単なる物価が下がっただけでなく経済システムが止まる最初のデフレに直面したのが19世紀初頭1816年のイギリスでした。
失業者が増える、工場がつぶれる、農村が崩壊する、労働者がこき使われる、子供が労働者になり悲惨な状況になる、共同体が壊れる、暴動が起きる、
地主制に基づいた土地所有者たちの秩序が崩れる。そして社会全体が壊れていく。これに初めて直面した保守主義者はコールリッジだったでしょう。
大変驚くべきことは、その時に彼が出した処方箋が現代でもそのまま通用することなのです。

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