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保守はゴジラの夢を見るかⅡⅩⅣ

2014年06月29日 | 歴史
 保守主義という物はフランス革命または産業革命で保守すべき物がぶっ壊されたのでそれを守るために登場してきました。
社会主義も同様に産業革命で社会が壊されたからそれを守るために登場しました。時期的に保守主義と社会主義が登場したのは一緒です。また敵もいっしょです。
登場した原因もいっしょです。その時保守主義が保守しようとしたのは社会の安定性だったので、この点も社会主義に近いのです。

 その保守主義が自由主義の様に「政府は市場に任せて積極的に役割を果たす必要はないし、福祉に関心を示さないといった、反左翼的な物が保守だ。
経済的には自由主義的なのが保守なのだ」と定着したのが何と80年代からです。もちろん1880年ではなく1980年代です。
レーガンやサッチャーの時代から今日までの30年の間のことです。それまではこのような考えはありませんでした。
 出自をいえば19世紀の保守主義者の主張はほとんど社会主義者と一緒で英国保守党の首相だったディズレーリが典型で
「格差が拡大すれば富める物と貧する者に別れ、住んでいる場所や価値観全て違ってくる。同じ国民ではいられなくなる。国が分裂してしまう。
一体となったイングランド国民を取り戻すべきだ」と社会小説の中で書いています。政策の中にも労働者保護があります。
実は社会主義的政策を行った最初の政党は保守党政権だったのです。保守と社会主義は、考え方はだいぶ違うが提言と政策は同じで、敵対する相手も同じです。
19世紀中頃までのまともな保守主義者はむしろ経済的自由貿易論者や市場原理主義者を敵視していたのです。
もちろんコールリッジも自由貿易についてはかなり懐疑的、労働市場の自由化にも反対していました。
今日安倍政権がやろうとしている政策をやろうとする人間は当時からたくさんいたのです。竹中平蔵のような人物はありふれていたのです。
 19世紀には幼児労働がはびこっていました。子供を工場で劣悪な環境で働かせ、病気になったり死んだりしたら自己責任だとされました。
さすがにイギリスの政治家の中には年齢規制を取り入れる議論が出てきました。それに対して資本家は反対します。資本家と結託した政治家も反対します。
そのロジックは「フリーレイバー」「自由労働が重要だ、子供がどんな状況だろうが働ける方が良いのだ」「何で規制がいけないのかって?自由だからさ」
「自由は大事だろ?なっ!」。
コールリッジは「この状況のどこが自由なんだ」と反論します。今と変わらない議論なのです。

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7月の予定:7月12日(土)学会出席のため獣医師全日不在です。スタッフは通常勤務。サービス内容はお問い合わせを。



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