安城市緑町 ミドリペットクリニック0566-77-6047

目標毎日更新
動物病院の日常、広報、呟き
午前9:00-12:00 午後4:00-7:00
休診:日曜祭日、水午後

保守はゴジラの夢を見るかⅩⅣ

2014年06月19日 | 歴史
 具体的に『一つのシステムをつぶして新しいシステムを作る』その時、何故『新しいシステムが前のシステムより良くなる』のでしょうか?。
近代の物語はそれについて『それは我々に”理性”というものがあるからだ』としています。
『我々の”理性”という能力はどんどん発達して進歩していくからだ』と説明しているのです。これが近代という物語の根本なのです。
人間はいろいろな価値観を持って生きています。しかしそこに共通するものがあります。それが”理性”です。

「”理性”を使えばどんな人間でもコミュニケーションが可能なのだ。
 ”理性”がどんどん優れて行くに従ってみんな分かり合って理想的な社会を作り上げていくことができるのだ」

”理性”に対する強い信頼、理性崇拝とでもいうべきこれを”合理主義”といいます。合理的とはこういうことです。どこからこういった発想は出てきたのでしょうか。
突然人間が自分の能力に自信を持ってポジティブシンキングになったのでしょうか?そうではありません。
もちろん近代合理主義はヨーロッパで生まれてきたものですが、
突然ヨーロッパ人が自信をつけてこれから世の中良くなるのだと盛り上がって合理主義を作ったのではまったくありません。
17世紀初めヨーロッパ全体を揺るがしかねないとんでもない動乱があった後に出てきたのです。
我々が高校で学ぶ世界史では人間の社会はだんだん良くなっていくという基本的物語があります。

「ヨーロッパに絞ってみると中世は暗黒時代と呼ばれていて人々の迷信、宗教、教会などに押さえつけられて無知な状態に留められて不幸であった。
 そこでルネッサンスという、古代ギリシャローマの文化が復活してくることが起きて、新しい真理に目覚め、世の中が進歩し始める。
 これを受け継いで生まれるのが近代合理主義である」

こういった説明が教科書でなされています。しかし厳密に言うとこれは正しくありません。

☆お知らせ
カレンダー通りのお休み(日曜祝日)です。臨時の休診はここで随時お知らせします。
営業日の午後12時~午後4時は、手術、治療業務のため留守番電話にしている場合があります。
当院の金額はすべて、内税表示です。

6月の予定:
7月の予定:7月12日(土)学会出席のため獣医師全日不在です。スタッフは通常勤務。サービス内容はお問い合わせを。