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保守はゴジラの夢を見るかⅩⅤ

2014年06月20日 | 歴史
 実は近代合理主義が生まれる直前のヨーロッパは、その一つ前であるルネッサンスの時期に比べて思想的に閉鎖的になっています。
押さえつけようとする抑圧的な動向が強かったのです。それはなぜでしょうか?。
ルネッサンスによって人々は自由な発想を持つようになりました。ところが人々はいろいろと考え方が変わってきて文化が栄えた…、まではよかったのです。
そこで始まったのが宗教改革でした。キリスト教の解釈が変わりだします。プロテスタンスが生まれます。
キリスト教世界が、たんなる旧派新派に分かれただけならよかったのですが、両者の間に戦争が始まりました。
特に大変だったのは17世紀初めドイツを中心にして起きた30年戦争でした。そこで何とドイツの当時の人口の35%が死亡するまで収まりません。
3人に一人が死んだのです。都市部にはそれより多く生き残った地域もあるでしょう。ちょっと都市を離れると死に絶えた村がごろごろしていたということです。
第一次、第二次大戦合わせたよりすごかったと考えられます。普通こういう経験をすると人はこの世の終わりだという気になります。
第一次大戦時に”西洋の没落”ということが盛んにいわれました。これは20世紀になって初めて出てきた考え方ではありません。
17世紀の初めにヨーロッパ人は”西洋の没落”を痛感していたのです。

『このままいったら大変なことになる!』

同じキリスト教徒同士がそこまで殺し合うのです。そうなると宗教とは違った形で人々の共通の基盤となる物が必要でありましょう。
宗教は頼りにならないときにどうしたらいいのでしょうか。ここで出てくるのが”理性”です。
これの最大手旗振り役がルネ・デカルト、『我思う故に我あり』という名言で有名な人です。しかし、最初は宗教と縁が本当に切れたわけではありません。
というのもその頃の人々の理屈でいうと一番完璧な理性の持ち主は神なのです。よって『理性を重んじる』というのは『神を重んじること』になるのです。

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