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保守はゴジラを夢見るかⅣ

2014年06月09日 | 歴史
 フランツ・カフカの言葉で「本を読むときは読んでショックを受ける物だけを読め。『その通りだ!』と思ったらその本は読むな」、
つまり自分の思想に沿った本は読む必要が無いといっているのです。
中野さんの本”保守とは何なのか?”で皆さんはショックを受けてほしいです。しかし、TPPや政治思想と、佐藤の”震災ゴジラ”はどう結びつくのでしょう?
この本”震災ゴジラ”では”ゴジラ”、”バトルロワイヤル”、”アキラ”、”崖の上のポニョ”、…そういった映画やアニメを元に現在の日本を論じています。
これがどう結びつくのでしょうか? これが大いに結びつくのです。現実社会(政治、経済、社会)の分析と物語の分析は本当のところどこまで違うのでしょうか。
いかなる現実の政策の根底にも世界観、ビジョン、思想、価値観があります。どういう世界観を持つかによって何が適切な政策か全く変わってきます。
そこに至る計算も変わってきます。こういう世界観を最近の学問的タームでパラダイム(paradigm)といいます。現実認識の枠組みのことです。
パラダイス(Paradise)と似ていますがちょっと違います。イデオロギーとは本来こういう世界観のことを意味しています。
今では特定の政策や政治体制を持ち上げることをイデオロギーというイメージがありますが、
語源的にイデ、イデア+オロギー(体系化された物)、つまり考えを体系化された物。つまり世界観のことをいうのです。
我々が現実だと思っている物は実は我々の中にある世界観、価値観、イデオロギー、パラダイムによって組み立てられた物語なのです。
そういう物語がなかったら本質的に現実の世界はどういう物であるか我々は理解できません。
これが最もはっきり現れるのが社会的価値観が突然崩壊してしまったときです。日本で言えば1945年敗戦です。
たぶん社会主義諸国でも冷戦が終結して共産党支配が崩れたときにそういう経験をした人が結構いるんじゃないかと思われます。
こういうときは現実がなんだか分からなくなります。文字通り何でもありです。
現実を分析しているといいますが、それは我々の何らかの価値観に基づいて作られた物語を分析しているのです。
これがどういうビジョンを信じるかによって、どういうデータを集めてくるかも違ってきます。あるいはそのデーターをどう分析するかも変わります。
我々は今こういう現実の中に生きているのだと言う結論が全て変わってしまいます。あらゆる現実分析は物語の分析に近いのです。

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営業日の午後12時~午後4時は、手術、治療業務のため留守番電話にしている場合があります。
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6月の予定:6月14日(土)学会出席のため獣医師全日不在です。スタッフは通常勤務。サービス内容はお問い合わせを。
7月の予定:7月12日(土)学会出席のため獣医師全日不在です。スタッフは通常勤務。サービス内容はお問い合わせを。



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