狩人の道東放浪記 Ⅱ

定年後道東に移住しました。
しかし2年後、都合により帰郷しました。徳不孤必有隣の旗印は同じです。

習作の山

2014年10月17日 | 俳句
我ながら良く飽きもせずに続くものと厭きれる。応募しても選外ばかり、まあ好きな事だし、金もかからないから当分は続ける。

 1、蝉時雨次々入れて雨戸繰る

 2、制帽は麦藁帽子と元巡査

 3、父の反りそのまま被るパナマ帽

 4、麻服に昔の恋の皺もあり

 5、病院の次はどこ行く朝曇

 6、汝蟹罪あるごとく煮られけり

 7、よく振りて従姉妹も蚊帳の人となる

 8、昼寝より目覚めぬ事よ大往生

 9、緑陰にイエスと釈迦が将棋指す

 10、青田風入れて昼餉の共白髪

 11、根釧の湧水に聞く秋の声

 12、暑気払ひ一は浅草どぜう鍋

 13、扇風機痴呆始まり首ふらず

 14、また一つ季語を忘れて秋に入る

 15、秋刀魚焼く妻にもありし恋の日々

 16、秋晴れの大和の古寺に杖忘れ

 20、小細工の俳句に詠める秋扇

 21、猪を吊る棒に前後の定めあり

 22、鹿垣を今年も直し艸に栖む

 23、荏苒と過ぎて今年も十三夜

 24、老いぬ友大根提げて訪れる

 25、遥か来て白鳥村の鳥となる

 26、この子らも兵とならむや七五三

 27 賞罰に縁なき家系栗を煮る

 28、秋の日を捕らえて沈む投網かな

 29、着水を忘れて白鳥泳ぎ出す

 30、鯣裂くべし温め酒啜るべし






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 こんな物を毎日作っています。退職子の暇つぶしです。