我ながら良く飽きもせずに続くものと厭きれる。応募しても選外ばかり、まあ好きな事だし、金もかからないから当分は続ける。
1、蝉時雨次々入れて雨戸繰る
2、制帽は麦藁帽子と元巡査
3、父の反りそのまま被るパナマ帽
4、麻服に昔の恋の皺もあり
5、病院の次はどこ行く朝曇
6、汝蟹罪あるごとく煮られけり
7、よく振りて従姉妹も蚊帳の人となる
8、昼寝より目覚めぬ事よ大往生
9、緑陰にイエスと釈迦が将棋指す
10、青田風入れて昼餉の共白髪
11、根釧の湧水に聞く秋の声
12、暑気払ひ一は浅草どぜう鍋
13、扇風機痴呆始まり首ふらず
14、また一つ季語を忘れて秋に入る
15、秋刀魚焼く妻にもありし恋の日々
16、秋晴れの大和の古寺に杖忘れ
20、小細工の俳句に詠める秋扇
21、猪を吊る棒に前後の定めあり
22、鹿垣を今年も直し艸に栖む
23、荏苒と過ぎて今年も十三夜
24、老いぬ友大根提げて訪れる
25、遥か来て白鳥村の鳥となる
26、この子らも兵とならむや七五三
27 賞罰に縁なき家系栗を煮る
28、秋の日を捕らえて沈む投網かな
29、着水を忘れて白鳥泳ぎ出す
30、鯣裂くべし温め酒啜るべし
こんな物を毎日作っています。退職子の暇つぶしです。
1、蝉時雨次々入れて雨戸繰る
2、制帽は麦藁帽子と元巡査
3、父の反りそのまま被るパナマ帽
4、麻服に昔の恋の皺もあり
5、病院の次はどこ行く朝曇
6、汝蟹罪あるごとく煮られけり
7、よく振りて従姉妹も蚊帳の人となる
8、昼寝より目覚めぬ事よ大往生
9、緑陰にイエスと釈迦が将棋指す
10、青田風入れて昼餉の共白髪
11、根釧の湧水に聞く秋の声
12、暑気払ひ一は浅草どぜう鍋
13、扇風機痴呆始まり首ふらず
14、また一つ季語を忘れて秋に入る
15、秋刀魚焼く妻にもありし恋の日々
16、秋晴れの大和の古寺に杖忘れ
20、小細工の俳句に詠める秋扇
21、猪を吊る棒に前後の定めあり
22、鹿垣を今年も直し艸に栖む
23、荏苒と過ぎて今年も十三夜
24、老いぬ友大根提げて訪れる
25、遥か来て白鳥村の鳥となる
26、この子らも兵とならむや七五三
27 賞罰に縁なき家系栗を煮る
28、秋の日を捕らえて沈む投網かな
29、着水を忘れて白鳥泳ぎ出す
30、鯣裂くべし温め酒啜るべし
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