実家に行ったとき、偶然見つけました。
とても懐かしい本。
経年のヤケによるしみが、ついています。
がまくんとかえるくんの物語で、
小さくて心温まる小話が載っています。
ボタンを無くしたがまくんのために、かえるくんが
がまくんと一緒にボタンを探しに行きました。
どれもがまくんのボタンではなく、がまくんは怒って帰ってしまいました。
沢山ボタンは手に入ったのですが、無くしたと思ったボタンは、
がまくんの部屋にありました。
かえるくんは沢山のボタンを自分の服に縫い付け、
後日、がまくんに洋服ごとプレゼントして、がまくんが飛び跳ねておお喜びしたというお話しや、
がまくんには、今まで手紙が来たということがなく、
ポストの前で憂鬱に手紙を待つがまくんに、
かえるくんはずっと一緒に座って、ポストに誰か入れてくれないかと
手紙を待っていたのですが、
そのうちにハッと閃き、家に急いで帰り、
がまくんのために手紙を書きました。
それをかたつむりくんに託し、届けてくれるようにお願いして、
かえるくんはがまくんのところにとんで行き、
僕が手紙を出したから、二人で待とうよと
肩を組んで待っていました。
とても幸せな時間でした。
手紙が着いたのは、四日目のことでした。
そして、それを読んでいる時、わたしの心もとても幸せでした。
ゆったりとしたアナログの世界に、
久しぶりに浸ったような
幸せな時間でした。