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シルディ・サイババ((2)テンダルカール家)

2011-10-13 | シルディ・サイババ

バンドラ(ムンバイ郊外)にテンダルカール一家が住んでおり、家族全員がババに帰依していた。サヴィトリバイ・テンダルカール夫人は、800のアバンガス(ヴィットバを称えた宗教的な詩)とパダス(韻律の形式の詩)を掲載し、ババのリーラをも描いた”Shri Sainath Bhajan Mala”というマラティ語の著書を出版していた。

 

これはババに興味のある人々には読む価値のある本だった。息子のバブ・テンダルカールは医学試験を受けるために、昼夜を問わず猛勉強に励んでいた。彼は幾人かの占星家に相談した。彼のホロスコープを調べた所、その年は星の位置が思わしくないので、来年試験を受ければ必ずうまくいくだろうと言った。

 

この見立ては彼に暗い影を落とし、彼は不安になった。数日後、彼の母はシルディへ行きババに会った。彼女は数日後に試験を受ける息子の様子が暗く不機嫌であると述べた。これを聴いたババは彼女に言った。

 

「息子に私を信じるように伝えなさい。ホロスコープや占星家や手相見の見立ては忘れて、勉強に励むようにとね。心を落ち着けて試験に臨むようにさせなさい。彼は今年必ず受かるから。彼に私を信じて、元気を出すようにと伝えなさい」母は自宅に戻り、ババの伝言を息子に伝えた。そこで彼は懸命に勉強をし、試験に臨んだ。筆記試験は良くできたものの、疑いの念が襲い掛かってきて、合格するには及ばないのではないかと思った。それで彼は口述試験を受ける気にならなかった。

 

だが試験管が彼を追いかけてきた。試験管は同輩の生徒を通して、彼は筆記試験に合格しているから、口述試験を受けたほうがいいと伝えてきたのだ。息子はこれに勇気付けられて、口述試験を受け、これも見事にこなした。そして星は彼には不利な配置であったにもかかわらず、彼はババの恩寵でその年の試験に合格した。

 

ここで特筆すべき点は、私たちを取り囲む疑いや苦難はただ私たちを動かし、信仰を確信するためにあるということだ。私たちは試されているのだ。もし私たちが完全な信仰心を持ってただババにしっかりとつかまって、頑張り続けてさえいれば、私たちの努力は必ず成功をもって報われるだろう

 

  この少年の父親ラグナトラオは、ムンバイのある外資系商社に勤めていた。年を取るにつれて、彼はきちんと仕事をこなせなくなり、休暇を取って養生しなくてはならなくなった。休暇の期間に体調が回復しなかったので、休暇の延長か早期退職かの選択に迫られた。会社の経営陣は彼が老齢で勤務態度も良かったことから、恩給を出して退職させることにした。

 

ここで問題になるのは支給される恩給の金額であった。彼は一ヶ月に150ルピーの給与を得ていたので、半分の75ルピーの恩給では家族を養うのに充分ではないと思われた。そこで彼らは皆この件で頭を悩ませた。最終的な決断がされる15日前に、ババがテンダルカール夫人の夢に現れて言った。「私は100ルピーに決まるといいと思うが、それで満足かね?」彼女は答えた。「ババ、なぜ私に尋ねるのですか?私たちはあなたを完全に信頼しています」ババは100ルピーと言ったが、特別なケースとして彼は10ルピー上乗せされて、110ルピーを支給されることになった。バクタたちに対してババはこのような素晴らしい愛と気遣いを示したのであった。

 

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