ある村はずれの古い寺院に２人の人間が住んでいました。ひとりは美しい体と顔を持つ女性でした。職業は売春婦です。もう一人は素晴らしい、力のある聖者でした。人々はそれぞれ別の理由で両方に会いに行っていました。
聖者の方には、多くの人々が悩みを相談しに訪れ、聖者は良いヒーリングをしたので問題は全て解決しました。夜になると、多くの人々が売春婦の所を訪れて、何時間も過ごし、沢山のお金を使って帰りました。
彼女は仕事をしている間、神に詫びていました。「ああ神様、どうして私の人生をこんな風にしたのですか？あなたの寺院で、私はこんな汚れた仕事をしています。どうかこの仕事から離れられるように、私に道をお召ください」
彼女は毎日神に祈りました。不幸な事に悪いカルマがあったために、彼女はその仕事をしていたのです。村の多くの権力者たちが、彼女にその仕事をさせていました。しかし、その聖者は人々にヒーリングをしている時も、瞑想している時も「今日、彼女の所に来た権力者は誰だろう」と考えていました。
彼の関心と注意はすべて、彼女に向けられていました。「今日はいくら稼いだのだろうか」と、彼女の事を思っていました。ところが、売春婦は、完全に神の事を思っていました。「ああ、あなたの神性な寺院で、私はこんな汚れた仕事をしています」
