山町筋は重要伝統的建造物保存地区に指定され土蔵造りの町並みが残っています。
大変豪壮な町家です
市のホームページによると「高岡は近世から近代を通して米や綿などの集散地となり、越中における商業の中心地として繁栄を極めた」まちです。山町はその中心となった商人町です。市街地の約6割を焼き尽くした明治33年の大火の後県の条例(県令51号)に基づき繁華街での新築が防火構造に義務付けられたため、土蔵造りが選択されたそうです。
鋳物の柱があります
切妻2階建て、平入、出し桁の土蔵造りですが、レンガ造りの袖夘辰や下屋を支える鋳物の鉄柱など、新時代の新しい意匠が凝らされています。レンガ造りの袖夘辰は埼玉県の深谷の町にも多く残っています。山町の場合には屋根から突き出るような柱頭など、面白いデザインだと思います。蛇足ですがレンガの目地は左官屋さんが工夫した覆輪目地でした。
特徴的な袖夘辰
この町にも若い方たちの新しい動きがあります。山町筋の東の方にコンマコーヒースタンドがあります。
中も素敵です
若い建築家と、バリスタの奥様二人の店です。
他にも面白い店がいくつも生まれています。まちっこプロジェクトだけではなく、同時並行的に若い人たちが活動を始めたようです。