まち・ひと・くらし-けんちくの風景-

建築設計を通してまち・ひと・くらしを考えます。また目に映るまち・人・くらしの風景から建築のあるべき姿を考えています。

ライト、ウィリッツ邸

2009-02-08 16:59:01 | 海外巡礼 Asia America

  シカゴ郊外、ウィリッツ邸

HidariMigikara

 

シカゴで見た建築の続きです。イリノイ州歴史保全局のアンソニーさんが、ミノルヤマサキのユダヤ教会(North Shore Congregation Israel)に続いて見せてくれたのがフランクロイドライトのウィリッツ邸です。

ウィリッツ邸は十字形の平面を持つ典型的なプレーリーハウスです。スタッコ仕上げの外壁は初期プレーリーハウスの特徴だそうですが、残念ながら中を見ることはできません。

オークパークのユニティテンプルもそうですが、壁の出隅には木の見切りがありません。そのため面材としての壁は角・コーナーで動きを止められることなく回り込んでいきます。ソリッドな「立体」としてではなく、伸びやかな「面」によりファサードが構成されているという印象がもたらされています。方立てなどがっちりとした竪方向の要素が多いにもかかわらず、水平・横への方向性が強く感じられるのは低く長い屋根の効果だけではないようです。

住宅があるのは、ハイランドパーク市でシカゴの40キロほど北になります。車でびゅんびゅん飛ばすので、気づきませんでしたが、後で地図で確かめるとずいぶん遠くまで案内してくれていたのでした。

Michi はやりここもミシガン湖沿いの高級住宅地で、左のような風景がずっと続きます。ちなみに道路と民地(宅地)の境界は明示されていますが、景観的には一体となるような管理が土地オーナーに義務付けられています。

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高谷時彦記 Tokihiko Takatani


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