野に撃沈2

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。(k10D→k7→k30→)k‐5Ⅱsを忍ばせ、人気のない野山や公園、路地裏を彷徨い歩く

キジ発見!

2011-02-10 | 探鳥
 自宅からこんな近いところにキジがいたなんて、全く思ってもいなかった。

 クイナが来ているらしいと聞いたので、早起きして車で10分ほどの東京埼玉の県境にある某所に出かけた。



 夜が明けたばかりの厳しい冷え込みの中、水面に朝靄がたって揺らめいている。



 葦原には霜が降りていて寒々とした光景をみせている。



 凍った草の上では既にアオジが動き始めていた。



 枝の上ではモズが何やらしきりとこちらの様子を窺っている。胡散臭い奴だと思ってでもいるのだろう。



 少し離れた枝ではスズメがスズナリ。




 カワセミがいた。それにしてもどうしてこんなに目立つ色をしているのか。獲物を狙った鋭いまなざし。




 



 あっという間もなく水に飛び込んで、すかさず近くの枝に飛び移った。



 霜のとけきらぬ凍えた草むらの間を、タシギが餌を求めてうろついている。









 もう少し大きく撮ろうと欲を出したら一目散で逃げられてしまった。



 その逃げ去った先の草藪に何か黒いものを発見、双眼鏡で見るとキジのようだ。






 向こうも気がついたのだろうか、こちらを見て警戒しているようだ。



 暫く低い姿勢でじっとしていたら、キジも警戒心を解いて動き始めた。









 伸びまでしている。



 それにしてもこんな東京近郊の場所にまだキジがいたなんて考えもしなかった。キジは1947年に日本の国鳥として制定されていて、その後の里山環境の変化から生息数が激減しているので、毎年各地で足環を付け放鳥されているようだ。だが、放鳥されたキジの殆どは動物や猛禽類の餌にされてしまい、生き延びて繁殖するのはごく少数だという。



 もう少し藪から出てきてもらって足環の有無を確認したかったのだが、暫く粘ってはみたのだが無理だった。



 これが中では一番大きく撮れた写真だ






 目的だったクイナに出会うことはできなかったが、キジという思わぬ収穫を得たので今回は大満足だった。