2017年9月30日(土)晴れ
まだ登ったことのない山に登ってみよう!
そう思って、牛斬山~五徳峠~香春岳を周回するつもりでした。
未知の山への好奇心もあり、岩屋別れから牛斬峠までは見晴らしのいい景色が続くとのことで、胸を弾ませていました。
ところが…
炎天下をとんでもない藪、藪、また藪の中を3時間近く歩くことになってしまった。
ガーーーーン。
採銅所駅
「採銅所」の地名は、この駅の周辺で銅を採掘していたことに由来しており、1200年前には宇佐神宮に奉納する神鏡を鋳造したという伝説が残っています。
無人の駅舎は1915年(大正4年)に建てられた洋風の木造建築ですが、開業当時の名残を残しながら、移住・交流の促進の場として改修、今年3月に「第二待合室」が整備されました。(こちら)

丁度この日、採銅所駅で二人の青年に出会い、牛斬山の話などしていると、その二人が香春町地域おこし協力隊のメンバーでした。
地域おこしのために自らも大阪から移り住んでいるという一人は、今日は「小枝ストーブを作ろう」というワークショップの後、バーベキューをするんだという話をしてくれました。
香春町の良さを知ってほしい、この地に人を呼びたいと力強く話してくれました。
若い力!!頑張れ!
早く下山できればそちらにも顔を出したいと思いましたが…。
さて、踏切を渡って牛斬山に向かいます。8時35分。


コセンダングサ

幼いころに「ジュズダマ」と言って、この実を集めてお手玉を作りました。

懐かしいな~、
母に裁縫を教わりながら、一針一針手を動かしてお手玉の袋を縫い、最後にジュズダマを入れ、きゅっと糸を引いて縫い縮めます。
母の手元は鮮やかで、不器用な私が縫ったお手玉はいつも不細工でした。
そんな里の秋を楽しみながら、歩きました。

ニラの花

オシロイバナ
これもまた懐かしい花、「ままごと遊び」には欠かせないお花です。
黒い種をつぶすと、白い粉が出てきます。これを「おしろい」と言って手の甲に擦り付けたことがあります。
母に、粉を顔に塗るんじゃないよ、と言われていました。
くっきりピンク色なのに、どこか妖しさが漂う気がするのは、やはり名前のせいでしょうか。

舗装路を過ぎ、登山口まで来ると、予防治山工事の案内板。9時3分。
気をつけて、また邪魔にならないように行きましょう。

両側が竹林なのですが、まるで雪道を歩いてるように撮れちゃったね。

工事中、ご苦労様です。

山歩きらしくなってきて、

お花がないかな~ないかな~~と思っていると、、、、、ありました!!
咲いていました、大好きなアケボノソウ!

初めて「山の花」を意識した思い入れのあるお花です。

つぼみだけですが、もう一株見つかりました。今年初めて見るのでさらに嬉しい!

気をよくして「牛斬山はいい山だー」
と調子よく歩きます。
牛斬山の名前の由来は、薄霧山が訛ったものだという説もあるようですが、はっきりしないようです。
この日は霧もなく、すこぶる快晴の山歩き!

牛斬山、福智山方面五徳越、円陣の滝の分岐まで来ました。(岩屋別れ)

牛斬山矢印の方向はこっち!
藪ですね~。

でもこれくらいの藪はなんてことないのだと、あとで思い知らされます。

牛斬山山頂 10時30分。

香春岳一の岳、奥に英彦山、鷹ノ巣山が見えました。いい眺めです。

平尾台方面

冷たいお茶ではなく、熱いコーヒーを飲んで一休みしたあと、分岐まで戻って五徳峠に向かいます。
でも、それは~

とんでもない草藪漕ぎの始まりでした。

足元なんてちっとも見えない。
足を地面に付けて歩くどころか、笹を踏み、草を踏み、かき分けかき分け進んでいく。

踏みあとも定かでなく、進む方向だけ確かめながら、かき分けかき分け~~

どこーっ!!
真っすぐ目の前ー!!
背丈以上の草トンネルもある。(真ん中上に夫殿いますね)

真っすぐ目の前と言っても、夫殿の姿は見えやしない。

見えーーん、どこーっ!!
ここだって。

真夏ほどではないけれど、炎天下の藪漕ぎにこれっぽっちの日陰もない。
さらに、痛いっ!
右から左から棘が刺す。
ギザギザ ビチビチの小さなトゲ。
2センチくらいはありそうな長いトゲ。
顔の前に飛び出てくる。イタタタター!
タイツの上から刺す、長そでの腕も刺してくる。
足元にしっかりした地面を感じると嬉しくなって、速度が出てきます。
よかった、歩ける~と思っていたら、今度は蔓に足をとられてつんのめりそうになる。
何度も何度もひっかかる。強い蔓にこけそうになる。
もう辟易~。
かといって、戻る気にもなれない。
立ち止まって一口お水を飲んだらホッとして、元気回復。
福智山方面かな~

ノダケが咲いていても、

蝶がいても

五徳峠の分岐までが遠かった。

この分岐表示から「ロマンスの丘」方面に向かうとすぐに日蔭がある。
そこでお昼ご飯にしました。
ささっと食べて立ち上がって、五徳峠に向かいます。
もう、あんな藪漕ぎはないだろうなーーー。
ウソ、また藪漕ぎです。

ちょっと開けたところで夫殿が撮っているのは

ああ、麗しの英彦山です。

さらに歩いて、目の前に現れたのは香春岳!

大きく聳え立っています。
でも疲れた。
さらにはスズメバチ!
目の前に現れて除けようもない。
はー、こっちに向かってくるよ。
目と目が合った。
どうする?
藪の中で動きも取れん。
は、来た!
ひょい…
とっさにしゃがんでやり過ごした。
しゃがんだまま急いで前に進んだから、足元の草が揺れシャカシャカ音を立てた。
ひやり。
音を立てちゃいけないのよね。夫殿からも諭されました。
振り返る勇気はなかったけど、始終見ていた夫殿が「大丈夫、蜂はもうついてきてないよ。」
ほっ。
よかった、夫殿が刺されなくてよかった。
岩屋別れの分岐点から3時間近く、炎天下の藪漕ぎ続きで、体力消耗、戦意消失、心もいい加減疲れました。
やっと防火帯に出ると、五徳峠はもうすぐそこ。

五徳峠に出て、向かいに香春岳への登山口がありましたが、もう登る気力がありません。
確かに軟弱者で、今日はもう十分です。


採銅所駅までの舗装路をのたりのたりと歩いていると、こんな鬼瓦のお家がありました。
鬼瓦ならぬ福瓦でしょうか?恵比須様?

煉瓦塀

舗装路を約1時間歩いて採銅所駅に戻ってきました。
駅舎の天井

駅の駐車場に戻ると、朝出会った青年たちがいました。
ワークショップが終わったようで、参加者も多く、大盛況だったそうです。
こうした青年たちが新しい町を作り上げていくのでしょう。
頑張ってほしいと心からエールを送りました。
今日は藪漕ぎは辛かったけど、アケボノソウを見ることもできたし、素晴らしい若者たちにも会えたので、いい一日となりました。

明日はまた野河内に行って、草刈りに精を出しましょう!
まだ登ったことのない山に登ってみよう!
そう思って、牛斬山~五徳峠~香春岳を周回するつもりでした。
未知の山への好奇心もあり、岩屋別れから牛斬峠までは見晴らしのいい景色が続くとのことで、胸を弾ませていました。
ところが…
炎天下をとんでもない藪、藪、また藪の中を3時間近く歩くことになってしまった。
ガーーーーン。
採銅所駅
「採銅所」の地名は、この駅の周辺で銅を採掘していたことに由来しており、1200年前には宇佐神宮に奉納する神鏡を鋳造したという伝説が残っています。
無人の駅舎は1915年(大正4年)に建てられた洋風の木造建築ですが、開業当時の名残を残しながら、移住・交流の促進の場として改修、今年3月に「第二待合室」が整備されました。(こちら)

丁度この日、採銅所駅で二人の青年に出会い、牛斬山の話などしていると、その二人が香春町地域おこし協力隊のメンバーでした。
地域おこしのために自らも大阪から移り住んでいるという一人は、今日は「小枝ストーブを作ろう」というワークショップの後、バーベキューをするんだという話をしてくれました。
香春町の良さを知ってほしい、この地に人を呼びたいと力強く話してくれました。
若い力!!頑張れ!
早く下山できればそちらにも顔を出したいと思いましたが…。
さて、踏切を渡って牛斬山に向かいます。8時35分。


コセンダングサ

幼いころに「ジュズダマ」と言って、この実を集めてお手玉を作りました。

懐かしいな~、
母に裁縫を教わりながら、一針一針手を動かしてお手玉の袋を縫い、最後にジュズダマを入れ、きゅっと糸を引いて縫い縮めます。
母の手元は鮮やかで、不器用な私が縫ったお手玉はいつも不細工でした。
そんな里の秋を楽しみながら、歩きました。

ニラの花

オシロイバナ
これもまた懐かしい花、「ままごと遊び」には欠かせないお花です。
黒い種をつぶすと、白い粉が出てきます。これを「おしろい」と言って手の甲に擦り付けたことがあります。
母に、粉を顔に塗るんじゃないよ、と言われていました。
くっきりピンク色なのに、どこか妖しさが漂う気がするのは、やはり名前のせいでしょうか。

舗装路を過ぎ、登山口まで来ると、予防治山工事の案内板。9時3分。
気をつけて、また邪魔にならないように行きましょう。

両側が竹林なのですが、まるで雪道を歩いてるように撮れちゃったね。

工事中、ご苦労様です。

山歩きらしくなってきて、

お花がないかな~ないかな~~と思っていると、、、、、ありました!!
咲いていました、大好きなアケボノソウ!

初めて「山の花」を意識した思い入れのあるお花です。

つぼみだけですが、もう一株見つかりました。今年初めて見るのでさらに嬉しい!

気をよくして「牛斬山はいい山だー」

牛斬山の名前の由来は、薄霧山が訛ったものだという説もあるようですが、はっきりしないようです。
この日は霧もなく、すこぶる快晴の山歩き!

牛斬山、福智山方面五徳越、円陣の滝の分岐まで来ました。(岩屋別れ)

牛斬山矢印の方向はこっち!
藪ですね~。

でもこれくらいの藪はなんてことないのだと、あとで思い知らされます。

牛斬山山頂 10時30分。

香春岳一の岳、奥に英彦山、鷹ノ巣山が見えました。いい眺めです。

平尾台方面

冷たいお茶ではなく、熱いコーヒーを飲んで一休みしたあと、分岐まで戻って五徳峠に向かいます。
でも、それは~

とんでもない草藪漕ぎの始まりでした。

足元なんてちっとも見えない。
足を地面に付けて歩くどころか、笹を踏み、草を踏み、かき分けかき分け進んでいく。

踏みあとも定かでなく、進む方向だけ確かめながら、かき分けかき分け~~

どこーっ!!
真っすぐ目の前ー!!
背丈以上の草トンネルもある。(真ん中上に夫殿いますね)

真っすぐ目の前と言っても、夫殿の姿は見えやしない。

見えーーん、どこーっ!!
ここだって。

真夏ほどではないけれど、炎天下の藪漕ぎにこれっぽっちの日陰もない。
さらに、痛いっ!
右から左から棘が刺す。
ギザギザ ビチビチの小さなトゲ。
2センチくらいはありそうな長いトゲ。
顔の前に飛び出てくる。イタタタター!
タイツの上から刺す、長そでの腕も刺してくる。

足元にしっかりした地面を感じると嬉しくなって、速度が出てきます。
よかった、歩ける~と思っていたら、今度は蔓に足をとられてつんのめりそうになる。
何度も何度もひっかかる。強い蔓にこけそうになる。
もう辟易~。
かといって、戻る気にもなれない。
立ち止まって一口お水を飲んだらホッとして、元気回復。
福智山方面かな~

ノダケが咲いていても、

蝶がいても

五徳峠の分岐までが遠かった。

この分岐表示から「ロマンスの丘」方面に向かうとすぐに日蔭がある。
そこでお昼ご飯にしました。
ささっと食べて立ち上がって、五徳峠に向かいます。
もう、あんな藪漕ぎはないだろうなーーー。
ウソ、また藪漕ぎです。

ちょっと開けたところで夫殿が撮っているのは

ああ、麗しの英彦山です。

さらに歩いて、目の前に現れたのは香春岳!

大きく聳え立っています。
でも疲れた。
さらにはスズメバチ!
目の前に現れて除けようもない。
はー、こっちに向かってくるよ。
目と目が合った。
どうする?
藪の中で動きも取れん。
は、来た!
ひょい…
とっさにしゃがんでやり過ごした。
しゃがんだまま急いで前に進んだから、足元の草が揺れシャカシャカ音を立てた。
ひやり。
音を立てちゃいけないのよね。夫殿からも諭されました。
振り返る勇気はなかったけど、始終見ていた夫殿が「大丈夫、蜂はもうついてきてないよ。」
ほっ。
よかった、夫殿が刺されなくてよかった。
岩屋別れの分岐点から3時間近く、炎天下の藪漕ぎ続きで、体力消耗、戦意消失、心もいい加減疲れました。
やっと防火帯に出ると、五徳峠はもうすぐそこ。

五徳峠に出て、向かいに香春岳への登山口がありましたが、もう登る気力がありません。
確かに軟弱者で、今日はもう十分です。


採銅所駅までの舗装路をのたりのたりと歩いていると、こんな鬼瓦のお家がありました。
鬼瓦ならぬ福瓦でしょうか?恵比須様?

煉瓦塀

舗装路を約1時間歩いて採銅所駅に戻ってきました。
駅舎の天井

駅の駐車場に戻ると、朝出会った青年たちがいました。
ワークショップが終わったようで、参加者も多く、大盛況だったそうです。
こうした青年たちが新しい町を作り上げていくのでしょう。
頑張ってほしいと心からエールを送りました。
今日は藪漕ぎは辛かったけど、アケボノソウを見ることもできたし、素晴らしい若者たちにも会えたので、いい一日となりました。

明日はまた野河内に行って、草刈りに精を出しましょう!