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いざ、青森へ!1 八甲田山雪中行軍遭難資料館・弘前城の桜

2014-05-07 14:19:14 | 観光・他
2014年 4月30日(水)

お仕事25年継続!ご褒美に念願の青森へ!
青森は行くところ、行くところ、桜が満開だった。


山登りを始めて、最初が「加藤文太郎記念館」次が「植村直己冒険館」を訪ねた。
そして今年は「八甲田山雪中行軍遭難資料館」へ。

青森は遠いな~~

桜があまりに綺麗で見惚れてしまう。まずは資料館へ。




当時の様子はレプリカが展示されていた。
青森第五連隊




食料は握り飯と餅。炭。


こんな薄っぺらな軍服と、意外にも軽い雑嚢


革靴


こんな装備で冬の山に行軍するなんて、山登り初心者の私にだって愚かな行為だとわかる。
氷点下の世界では、水分のあるおにぎりは凍ってしまうし、雪水の染み込む革靴では凍傷になってしまう。
そのくらい、私にも容易に想像できるのに・・・

資料館に隣には幸畑墓苑があり、八甲田山雪中行軍遭難と大東亜、日清、日露戦争の戦没者の霊が祀られていた。
桜の花が無念の死を遂げた彼らの霊を慰めているようだった。




八甲田山雪中行軍の悲劇は新田次郎の小説「八甲田山死の彷徨」映画では「八甲田山」にてよく知られている。
それでも足を運んで資料を見たり、ガイドの方から詳しいお話を伺ったりすることが出来てよかった。


このあと、後藤伍長に会いに青森ゴードラインを進み、銅像茶屋まで行く。
車のナビを見ていたら、
「あれ?後藤伍長の銅像を過ぎている…何の案内も分かれ道もなかったのに・・・」

そうか・・・
後藤伍長は山の中にいたんだ。
あの日からずっと青森の方を向いて、山の中に立っているんだ。
会いに行かなきゃ。

資料館から道なりに車を走らせて、しばらく行くと


銅像茶屋に着いた。


茶屋の中は資料館になっていた。
ここでも、気のいい店主さんが、八甲田山遭難の悲劇を、青森弁で詳しく語ってくださった。
そして、後藤伍長が立っている場所を教えてもらう。
店の裏手に回ると、店は二階の半分まで雪に埋まっている。


奥へと歩いていくとダケカンバの林が現れるが、伍長の姿はまだ見えない。




明治35年1月23日に出発した青森隊は翌日から犠牲者が出たが、後藤伍長は27日に直立したまま仮死状態で発見された。
後藤伍長、まだ若かったに違いない。
彼は青森の方向を向いて屹立していたという。
第五連隊の遭難場所を教えるために、その方向を向いていたとも言われ、故郷青森の方向を向いていたとも言われる。また、茶屋の店主さんの説明では、遠く、迎え撃つべくロシアの方角を見てるらしい。

銅像は堂々として力強かった。


後藤伍長・・・
「もう、そんなとこに立っていなくていいのよ。早くおうちへお帰り。」
「寒いでしょ。寂しいでしょ。」
と言いたかった。

足を踏ん張った力強い伍長の像が、かえって切なかった。


夜桜見物・弘前城
弘前城の桜は、その季節になるとテレビでも盛んに放映される。
いいなあ、見たいなあと思っていたが、本当に見ることが出来て幸せだった。
あまりの美しさに何度もため息が出た。
特に今秋から、石垣の大規模な改修工事が行われるため、10年間は桜を見ることができないらしい。

お城もライトアップ


夜空に浮かび上がる桜


お堀に映り込んだお城と、花弁のハーモニー


色が濃い桜


古木の桜は迫力さえ感じる


美しい桜三昧でした。


弘前城の桜は1715年(正徳5年) - 弘前藩士が25本のカスミザクラなどを京都から取り寄せ、園内に植栽したことから始まり、1882年(明治15年) - 旧藩士である菊池楯衛が、ソメイヨシノ1,000本を植栽。
1897年(明治30年に再び1,000本を植栽。その後も市民の寄付などで植栽されたという。現在は50種、2600本にもなる。(wikiより)

あんなに大きくたくさんの枝垂桜を見たのは初めてだった。
美しかった。












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2 コメント

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Unknown (春日のおいちゃん)
2014-05-14 10:59:34
青森はすばらしい!
でも、雪中行軍の話は、八甲田山のすさまじい力をあなどったとも言えますね。
いろんな話やいい人と出会えていい旅行ができました。
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Unknown (けいこたん)
2014-05-14 15:02:33
青森、よかったですね。
知らない土地を旅して、山々を目の当たりにする素晴らしさを知ってしまいました。
今度はどこへいこうかな。
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