山に登りたい 

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秋の脊梁・一日目(西内の谷川古道)

2019-11-05 21:49:54 | 熊本県の山
2019年11月2日(土)晴れ

三連休の土日は往還の会のH氏、S氏に脊梁を案内していただきました。
一日目は西の内谷川を遡行。二日目は上福根山に登り、横平に下りました。
テント泊の二日間、大きく深い景色に感動し、美しい紅葉にうっとりでした。

車一台を下山口の横平にデポした後、西の内谷川橋の手前から登り上がります。10時50分。

堰堤を横切り、


しばらく歩くと「前に何か見えますか」とH氏。
苔の石が並んで、確かに古道がそこにありました。
何十年か前、樅木地区の人たちが生活道路として使っていたのでしょう。

その先は、土砂が崩れ落ちて、今はもう道が見えなくなっていますが、昔の人はこの辺りを歩いたのかな~と思いを馳せながら歩き、興味深かったです。

激下りで河原に下りるのかと思えば、ロープを使って懸垂下降の体験学習です。
お・ど・ろ・き!でした。
スリングを体に巻いて、半マスト結びのロープで下る~(8mm径・30mロープ)

しかし、しかし、私はちっともできない!

なんど教えて貰っても、体をロープに預けるのが怖くて、突っ立ってしまう。そして転げる。

皆さんの大爆笑を買うばかりでした。

夫殿はそれでもチラッとは出来たかな。思いがけず貴重な体験でした。ありがとうございました!

河原へ下りて、昼食休憩。1時になっていました。


大雨の後などの増水時には、水が流れているのでしょうが、今は枯れ沢になっています。
伏流水となって地下を流れている水は、上流に行くと表面に現れてきます。

正に秘境を行くようです。

白い大きな岩が次々と現れました。

苔の岩も

ここは水が流れていたら、滑滝のようになるのでしょうか。

いきなり、こんなところにトリカブトが咲いていました。

崖に紅葉が綺麗です。

ブナハリタケ発見!
キノコ博士のS氏は大量の収穫です。
今夜の鍋に入れるそうで~~大丈夫かな~~。毒キノコではないかと内心不安でした。

ヤマメの手掴み!
心優しいH氏は、せっかくここで生きていたのだからと、水に戻してあげました。

もちろん、だれにも会いません。

岩を乗り越え、倒木をまたいで、よく歩きました。
苔に覆われた大木を眺めながら休憩していると~

「もう、4時になったので、今日はここまでにしましょう」
「上に良いテント場がありますよ」

予定では水越峠まで歩くはずでしたが、私の足が遅く、時間が押していました。

上に上がってみると、広くてとても気持ちのいい場所です。



今夜は4人一緒に、H氏のテントにお世話になります。

下の川原で水を汲み、焚火を起こし、鍋の準備もまた楽しい。

真っ白なブナハリタケは少し甘い香りで、鍋に入れたら美味しかった!。

風が無いので、炎が真っすぐに上がっています。
ゆらり、めらりと、見ていて飽きません。

食べて、飲んで、ぼそりぼそりとお喋りして、笑って~~
昼間の疲れもどこへやら、極上の時間が流れました。

一足お先に上がらせていただきました。
跡を残さない、面倒な焚火の後始末を、ありがとうございます。
おやすみなさい。

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