落穂日記

映画や本などの感想を主に書いてます。人権問題、ボランティア活動などについてもたまに。

被災地の夢

2011年11月21日 | diary
最近、連続して同じ夢を見たのでメモ。

場所は被災地。
といっても実際に訪問した現実のどの被災地とも似ていない。
いわゆる田舎ではなく近代的な建物が密集した都市部。海のすぐ傍から斜面になり山が迫っているような、地形的には西宮市や芦屋市に似ている。
市街地は大地震と津波でゴーストタウン化し、地盤沈下が激しく、いたるところが水没したままになっている。
季節は今よりも暖かい、おそらく5月か6月頃。

ぐりは期間を空けて複数回被災地を訪れているボランティアなのだが、ボランティアたちは倒壊した倉庫のような廃屋で生活し、食糧や生活用品は唯一開店しているコンビニで賄っている。
移動は小さめの軽自動車。道路の大半が水没あるいは陥没しているので、浅い小川や遊歩道など、走れるところが全部移動経路になっている。もちろん乗り心地は最悪である。

被災地では支援物資の生鮮食料品があまり使われず、人々はスナック菓子やインスタント食品などで飢えを凌いでいる。
外から来た人間があれこれと提案をしてみるがほとんど採用されることはなく、支援者と被災者同士で固まりあってよそ者を受け入れないような空気になっている。
ふと気づくとボランティアのコミュニティにも何やら怪しい人物が混じっている。災害で無防備になった土地はさまざまな存在を吸い寄せる。そんな現象に誰もが疑心暗鬼になっている。

起きたらすぐにメモしようと思っていたけど、思い返してみるとそれほど記憶に残っていなかった。
ボランティア生活のことも含め被災地のことを夢に見たのは今回初めてだと思う。
実際の被災地とあまりにもかけ離れているけど、夢の中で起こっているようなことももしかすると現実に起きても不思議ではないような気がした。


破壊された自動車。陸前高田市にて。